「金投資はどうやってすればいいのだろうか」
「金投資のメリットとデメリットを知りたい」
本記事では、このような疑問や悩みを解決していこう。
金投資に興味がある人や、金投資を始めようと思っている人はぜひ最後まで読んでみてほしい。
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金投資とは?
金投資とは、文字通り金(ゴールド)への投資のことを指す。メリットとデメリットは以下の通りだ。
金投資のメリット
- インフレ対策になる
- 世界中で価値が認められている
- 経済危機や政治危機、災害のような株価が下がりやすい局面で値上がりする傾向がある
インフレーションは物価が上昇することだ。モノの価値が上昇するのでお金の価値が相対的に下がってしまう。
つまり、貯金の価値が相対的に目減りしてしまうのだ。
たとえば1,000円を持っていた場合、100円のジュースを10本購入できる。しかし、インフレが発生して1本200円になると、ジュースは5本しか購入できない。保有しているお金は同じなのに、購入できるジュースの本数は半分になっている。
一方、金を100g保有していた場合、金1gあたり100円の時は換金すると10,000円になるのに対して、物価が上昇して1gあたり200円になると20,000円の価値になるのだ。つまり、お金の価値が下がる局面に強いと言える。
また、金は希少性の高い金属なので世界中で価値が認められている。入手したいと考える人が多いので価格が下がりにくい。会社が倒産すると価値が無くなる株式と違って、1円の価値もなくなる可能性が限りなく低いので、政治的・経済的な問題に直面した時に価値が上がる傾向にある。そのことから、「有事の金」とも呼ばれている。
金投資のデメリット
- 管理が難しい
- 配当金や利息がつかない
金投資のデメリットとしては、管理の難しさや配当金や利子がつかないことが挙げられる。
金の投資は基本的に値上がり益がメインなので、配当金や利息はつかない。そのため、利益が発生するのは保有している金を売却した時だけだ。
また、金の状態は価格に大きな影響を与えるので、管理方法が非常に大事になる。とはいえ、金には現物を保有する以外の投資法もあり、必ずしも自分で管理する必要はない。
金投資をする方法
金投資のメリットとデメリットを把握して、投資目的に合っていると感じたら実際に購入してみよう。金に投資する方法は、大きくわけて5つある。ここでは、5つの金投資方法を1つずつ解説していく。
現物
1つ目は「現物」だ。
金のインゴットや延べ棒を購入して自ら管理していく投資法だ。自分の手元にあるので価値を感じやすいという特徴がある。ただし、傷付いたり盗まれたりしないように丁寧な管理が必要だ。
また、金のインゴットや延べ棒は、貴金属商や宝石商などから購入できるのだが、購入時に手数料がかかる。購入先や購入g数によって手数料が異なる仕組みだ。500gに満たない小さめの金には、追加の手数料が発生する。そのため、1g=8,500円とすると425万円必要なため現物購入での金投資はまとまったお金が必要になる。
金に投資する投資信託
2つ目は「金に投資する投資信託」だ。
投資から集めた資金をもとに金地金などに投資して運用しているファンドのことを指す。100円という少額から投資できるというのが最大のポイントだ。まとまったお金がなくても、金投資を始められる。運用をプロに任せられたり、管理の手間がかからなかったりするというのもメリットだ。
一方で、金の投資信託はつみたてNISAでは利用できない。そのため、つみたてNISAの枠外で運用する必要がある。
また、つみたてNISAで購入できる投資信託と比較すると信託報酬は高めに設定されている。
金ETF
3つ目は「金ETF」だ。
ETFは上場投資信託のことで、株式市場に上場している投資信託のことを指す。そのため、金に投資する投資信託とメリットやデメリットは似ている。
ただし、上場しているETFは投資信託とは違って、株式市場が開いているタイミングではリアルタイムに取引ができる。また、一般的にETFの方が投資信託よりも低めに設定されていることが多い。
純金積立
4つ目は「純金積立」だ。
純金積立は、毎月決まった金額の金を購入していく投資法だ。地金商や証券会社、銀行などで取り扱っている。取引元によって異なるが、1,000円など小さな金額から取引が可能だ。手元に金を保有するわけではないので、管理の手間がかからないのもメリットだ。また、投資信託やETFとは違い、現物での引き出しも可能になっている。
ただし、購入時にスプレッドが設定されていたり、売買手数料がかかったりとほかの投資法と比べると高めの手数料が設定されている。
金の先物投資
5つ目は「金の先物投資」だ。
先物投資とは、あらかじめ決められた日に決められた金額で商品を売買する約束をする取引のことを指す。先物取引のイメージをつかみやすいように、取引例を紹介しよう。
例
11月10日 12月10日に1g=6,000円で金を購入すると約束
12月10日の価格が1g=6,300円に上昇していた場合、買い手は300円安い金額で購入することができる。一方、売り手は当日の市場価格よりも安い金額で売却することになるというわけだ。買い手が得をして、売り手が損をしていることになる。
また、12月10日の価格が1g=5,500円に下落した場合、買い手は500円高い金額で金を購入することになる。買い手が損をして、売り手が得をするというわけだ。
先物取引はレバレッジをかけた取引ができるので、少ない金額で大きな利益を狙える一方、損失が膨らむ可能性もあるハイリスクハイリターンの投資法だ。
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金に投資する際の注意点
金に投資する方法を5つ紹介してきた。最後に、金に投資する際の注意点を紹介していこう。
手数料が高いファンドを選ばない
1つ目は「手数が高いファンドを選ばない」だ。金に投資する投資信託やETFを購入する際に注意しよう。
楽天証券やSBI証券で購入できる「SMTゴールドインデックス・オープン」は、信託報酬が0.275%(2022年12月時点)と、金に投資する投資信託のなかでは低めに設定されている。投資信託の信託報酬は0.1%〜0.2%が適正価格だが、金に関しては信託報酬が0.2%を下回るファンドはない。
ただし、管理や運用に手間がかかる分、割高なファンドが多いとはいえ、信託報酬が0.3%を上回っているものを選ぶのは避けよう。
為替ヘッジの意味を理解しておく
2つ目は「為替ヘッジの意味を理解しておく」だ。
こちらも、金に投資する投資信託やETFを購入する際に注意しよう。為替ヘッジとは、円高や円安という為替変動の影響を受けないようにすることを指す。多くのゴールドファンドは、日本だけではなく海外市場のゴールドにも投資しているため、日本円以外の外貨で運用がおこなわれている。
そのため、為替ヘッジがない場合は金の価格のほかに為替の値動きも資産価値に影響を与える。たとえば、1ドル=100円の時に100ドル分のゴールドファンドを保有していた場合、日本円での価値は10,000円だ。
しかし、円安になって1ドル200円になると20,000円の価値を持つ。一方、円高になって1ドル50円になると5,000円に価値を目減りする。
このように為替によって損益に影響を与えないようにするのが為替ヘッジだ。商品購入時に為替ヘッジありかなしか選ぶので、事前に違いを把握して納得したかたちで選ぶ必要がある。
現物は管理に気を付ける
3つ目は「現物は管理に気を付ける」だ。
金の延べ棒やインゴットに傷が入っていると価値が大幅に下がってしまう可能性がある。また、お金になる金は盗まれる危険を常にはらんでいる。そのため、金投資を現物でおこなう場合は入念な管理を徹底しよう。
困ったらお金の専門家であるIFAに相談
ここまで、金投資のメリットやデメリットや投資方法、注意点について解説してきたが、疑問点や不明点を抱えている人もいるだろう。
わからないことをそのままにして金投資を始めると、後悔してしまうかもしれない。
取り返しのつかない事態になるのを避けるため、金投資を始める前に困ったらお金の専門家であるIFAに相談しよう。
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