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インデックス投資について知ろう!メリットとデメリットを徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • インデックス投資のメリット・デメリットを理解したい 
  • インデックス投資で失敗しないためのポイントをおさえたい
  • プロと相談しながらインデックス投資を始めたい

「投資を始めたいけど、なるべくリスクの低い方法を選択したい」「投資初心者でもわかりやすい投資法で運用したい」このように考えている方には「インデックス投資」がおすすめだ。

本記事では、インデックス投資のメリットやデメリット、失敗しないためのポイントについて解説していく。

最後まで読めばインデックス投資に関する理解が深まり、投資を始めるための一歩が踏み出せるはずだ。

目次

インデックス投資のメリット

インデックス投資のメリットとしては、主に以下の3つが挙げられる。

インデックス投資のメリット
  • 初心者にも分かりやすい
  • 手数料を抑えられる
  • 分散投資が可能

それぞれ解説していく。

初心者にも分かりやすい

インデックス投資とは、インデックス(指数)に連動した運用成果を目指す手法のことをいう。

そのため、投資初心者であっても分かりやすいのが最大のメリットだ。

ベンチマーク(運用の基準)となる指数にはさまざまな種類があるが、中でもインデックス投資によく利用されるものは以下の5つである。

特徴
日経平均株価
(日経225)
日本の株式市場における株価平均型の指数
東証プライム市場に上場している銘柄の中から、日本経済新聞社によって選定された225銘柄で構成
さまざまな業種より選定され、定期的に銘柄の組み替えが行われている
東証株価指数(TOPIX)日本の株式市場における時価総額加重平均型の指数
日経平均株価とは異なり、東京証券取引所に上場する幅広い銘柄で構成
日本国内株の投資信託におけるベンチマークとして多く利用されている
NYダウ(ダウ工業株30種平均)アメリカの株式市場における株価平均型の指数
ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場するさまざまな業種の中から、ダウ・ジョーンズ社によって選定された30銘柄で構成
構成銘柄は時代の流れとともに組み替えが行われる
ナスダック総合指数アメリカの株式市場における時価総額加重平均型の指数
ナスダック市場に上場する全ての銘柄で構成
S&P500アメリカの株式市場における時価総額加重平均型の指数
ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場するさまざまな業種の中から、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社によって選定された500銘柄で構成

それぞれの特徴を把握し、インデックス投資に活用しよう。

手数料を抑えられる

インデックス投資であれば、手数料を抑えられるのもメリットといえる。

投資を行う際には、購入時手数料や信託報酬などの手数料(コスト)が発生する。

しかし、インデックス投資に活用されるインデックスファンドには、購入時手数料が無料(ノーロード)の商品が多い。

それだけでなく、特定の株価指数に連動した成果を出すことを目標とする商品であるため、効率的に運用が可能となり、信託報酬も比較的低額となる傾向にあるのだ。

インデックス投資にかかる手数料をなるべく抑えるためにも、複数の商品を比較しながら「購入時手数料が無料」かつ「信託報酬が低い」商品を選択するようにしよう。

※特定の株価指数よりも上回る運用成果を目指す「アクティブ投資」もあるが、運用のプロによる投資銘柄の組み替えなど手間がかかる投資法であるため、信託報酬が高くなる

分散投資が可能

投資における基本の一つとして「分散投資」が挙げられる。

分散投資とは、複数の銘柄や金融商品を組み合わせて投資することをいう。

1つの銘柄に集中投資するケースと比較すると、投資先を分散させることで価格の変動幅を抑えられ、安定した運用が可能となる。

インデックス投資を行えば、株価指数を構成する複数の銘柄に分散投資できるのがメリットの一つだ。

インデックス投資では、投資信託やETFが活用されるケースが多い。

※上場投資信託のことで、株式と同様に証券取引所にてリアルタイムで取引が可能

投資信託やETFは、特定の株価指数に連動するように銘柄が組み合わせられた商品であるため、これらの商品に投資することで簡単に分散投資が可能となるのだ。

インデックス投資のデメリット

インデックス投資のメリットだけを見ると、魅力的な投資法であるように思えるが、デメリットの存在も忘れてはならない。

デメリットとしては、主に以下の3つがある。

  • 市場平均を超えるリターンは得られない
  • 短期間で大きなリターンは望めない
  • 元本割れする可能性がある

それぞれ解説していく。

市場平均を超えるリターンは得られない

市場平均を超えるリターンは得られない点はデメリットといえるだろう。

先述したとおり、インデックス投資はあくまでもベンチマークとなる株価指数と同等の運用成果を目指すものであり、リスクを抑えて着実に資産形成をしていきたい方に向いている投資法なのだ。

市場平均を超えるリターンを得たいのであれば、アクティブ投資を行うことをおすすめする。

ただ、インデックス投資と比較してハイリスクな運用となることに加え、信託報酬などのコストも高くなる点には注意が必要だ。

短期間で大きなリターンは望めない

市場平均は基本的に大きな変動は起こらないため、短期間で大きなリターンは望めない点もデメリットの一つである。

ただ、時間をかけて長期的に運用していくことで、複利の効果を得ることが可能だ。

複利とは、運用によって得た利益を再投資することで、利益に対しても利益がつくことをいう。

例えば、100万円を年利3%で運用できたケースで考えてみたい。

1年目に得られた利益3万円を元本に組み入れて投資し続けることで、翌年には106万900円(103万円×1.03)、さらにその翌年には109万2,727円(103万円×1.03×1.03)と増えていく。

複利の効果を最大限得るためにも、長期にわたって運用を継続することを心がけてほしい。

元本割れする可能性がある

インデックス投資に限ったことではないが、投資である以上、元本割れする可能性があるというデメリットは覚えておかなければならない。

市場平均は、さまざまな外的要因が複雑に絡み合いながら変動を繰り返している。

今後もリーマンショックのような金融危機が起こらないとは言い切れない。

しかし、長期的に見れば、市場は上昇と下降を繰り返しながらも着実に成長していく。

一時的に元本割れしたとしても、長期間運用することで損失分をカバーできる可能性が高いのだ。

インデックス投資のメリットとデメリットを考慮した戦略

ここまで説明したインデックス投資のメリット・デメリットを基に、インデックス投資で実践するべき戦略として以下3点について解説していく。

  • 投資計画の重要性
  • 時間分散の重要性とその効果
  • 積立投資の活用

それぞれ見ていこう。

投資計画の重要性

インデックス投資を始める際には、まず投資計画を立てる必要がある。

何のために投資を行うのか、いつまでにいくら準備したいのか。

投資の目的が明確でないと、途中で運用をやめてしまうこともあるかもしれない。

また、インデックス投資に利用される株価指数は、それぞれ構成される銘柄などに違いがある。

そのため、投資の目的を明確化し、具体的な目標を立てることは、どの株価指数に連動したインデックス投資を行うべきかを判断する際に重要となるのだ。

時間分散の重要性とその効果

投資する商品を購入する時期をずらす「時間分散」もインデックス投資に失敗しないために心がけておくべきポイントだ。

これは、投資全般にいえることでもある。

時期をずらさずに一度に投資を行おうとすると、購入時期の見極めが難しく、高値つかみとなってしまうリスクがある。

時間分散をさせることで、高値つかみとなるリスクを軽減させられると同時に、資産の変動幅を抑えられるといった効果が得られるのだ。

そのため、インデックス投資を行う際は時間分散を意識してほしい。

積立投資の活用

積立投資を活用すべき理由は「ドル・コスト平均法」にある。

ドル・コスト平均法とは、一定の金額で一定の時期に投資商品を購入し続けることで、購入単価が平準化されていくことをいう。

商品の価格が高いときには少なく、低いときには多く購入するという仕組みだ。

また、積立投資は100円という少額から始められるケースも多い。

自身の余剰資金額を把握した上で、無理のない金額で積立投資を行おう。

メリット・デメリットを踏まえたインデックス投資の戦略を立てるなら誰に相談するべき?

ここでは、インデックス投資に関する専門家への相談の重要性やIFAの役割とメリット、IFA検索サービスである「資産運用ナビ」の活用法とその効果について解説していく。

インデックス投資に関する専門家への相談の重要性

インデックス投資は、投資初心者であってもわかりやすい投資法である。

しかし、どの株価指数をベンチマークとした商品に投資すべきか迷うこともあるだろう。

そのようなときは、資産運用に関する専門家に相談することをおすすめする。

専門家に相談すれば、投資計画の立案から運用目標の設定、投資すべき商品の選定まで具体的なアドバイスを提供してくれるはずだ。

IFAの役割とメリット

IFAは「Independent Financial Advisor」の頭文字を取ったもので「独立系ファイナンシャルアドバイザー」とも呼ばれる。

「独立系」という名のとおり、銀行や証券会社などの金融機関に所属していない資産運用の専門家のことをいう。

IFAに相談するメリットは主に2つある。

IFAに相談するメリット
  • 幅広い商品を中立的な立場で提案してもらえる
  • 転勤がないため長期的な相談が可能

最大のメリットは、幅広い商品を中立的な立場から提案してもらえる点だ。

金融機関に所属する営業担当者から商品の提案を受ける場合は、自社商品をおすすめされることとなるだろう。

しかし、IFAはさまざまな金融機関と業務提携し、幅広い商品を取り扱っているため、個々人にとって最適だと思われる商品を中立的な立場から提案してくれるのだ。

また、金融機関に所属する営業担当者であれば、転勤する可能性が高い。

一方で、IFAは基本的に転勤がないため、長期的に相談できるという点も大きなメリットだ。

資産運用は長期にわたるため、信頼できるアドバイザーを見つけておくことが重要となる。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法とその効果

「IFAの探し方がわからない」

「自分にあったIFAはすぐに見つけられる?」

IFAに投資に関する相談をしたいと思っても、このように不安に思う方もいるのではないだろうか。

そのような方には、IFA検索サービスである「資産運用ナビ」を活用してほしい。

「資産運用ナビ」とは、個人投資家とIFAをマッチングさせるサービスをいう。

オンライン上で相談内容や住んでいる地域、年齢、性別など項目を入力するだけで、あなたに最適なIFAを簡単に見つけられる。

また、IFAとの初回面談は無料だ。

そのため、自分にあったIFAが見つかるまで繰り返し利用できるのである。

ぜひ「資産運用ナビ」を活用し、インデックス投資の成功に向けた強力なパートナーを探してほしい。

インデックス投資のメリットとデメリットを理解しよう

本記事では、インデックス投資のメリットやデメリット、失敗しないためのポイントについて解説した。

インデックス投資は、投資初心者であっても分かりやすいだけでなく、投資における手数料が抑えられ、投資の基本である分散投資が簡単にできるというメリットがある。

一方で、インデックス投資の特性上、市場平均を超えるリターンは得られないことに加え、短期間で大きなリターンは望めなかったり、元本割れする可能性があったりする点はデメリットだ。

ただ、投資の目的を明確にした上で適切な投資計画を立案し、投資時期の分散や積立投資の活用などを意識することで、インデックス投資の成功につながる。

しかし、自分一人では判断できないと感じることもあるかもしれない。

そのときはIFAに相談することも検討しよう。

専門的な知識と豊富な経験を活かして、中立的な立場からインデックス投資の成功に向けた具体的なアドバイスを提供してくれるはずだ。

そして、自分に最適なIFAを探すためにも、IFA検索サービスである「資産運用ナビ」を活用してほしい。

インデックス投資のメリット・デメリットに関するQ&A

インデックス投資のメリットは何ですか?

インデックス投資のメリットとしては「初心者にも分かりやすい」「投資を行う際の手数料を抑えられる」「分散投資が可能」といったものが挙げられる。

投資に関する知識がまだ十分でない投資初心者や、コストやリスクを抑えて運用したい方におすすめな投資法だ。

インデックス投資のデメリットは何ですか?

インデックス投資のデメリットとしては「市場平均を超えるリターンは得られない」「短期間で大きなリターンは望めない」「元本割れする可能性がある」といったものが挙げられる。

ただ、安定性が高く、長期間運用することで大きなリターンにつながる見込みのある投資法だ。

インデックス投資で失敗しないためのコツを教えてください。

インデックス投資で失敗しないためには、以下の3つを心がけよう。

  • 投資の目的を明確にし、計画を立てる
  • 購入時期をずらす「時間分散」を行う
  • 積立投資を活用する

これらを意識することで、失敗するリスクを減らせるはずだ。

インデックス投資の際、デメリットを抑えるために注意するべき市場の動向にはどのようなものがありますか?

どのような資産クラスを対象とするインデックスファンドを保有しているかにもよるが、中央銀行の政策金利や、その国のGDP速報値、インフレ指数、雇用統計などの指標は注視すべきだ。

これらの発表前後は市場が変動しやすい。

ただし、インデックス投資においては愚直に積立投資を継続するのが長期的なリターンを狙うにあたって重要であるため、市場動向を気にかけながらも、投資スタンスを維持することが特に大切である。

インデックス投資のメリットを生かす分散投資の具体的な方法を教えてください。

その商品の資産クラスをリサーチし、リスク許容度に合わせてインデックスファンドを組み合わせよう。

たとえば、国内株式と米国株式を組入銘柄とする2つのファンドに投資したり、国内株式と海外債券の2つに投資したりするなどがおすすめだ。

なかには、一つの商品で国内・海外の株式と債券、不動産に投資できるバランスファンドもある。

最も手間を減らしたい場合は、バランスファンドに投資して、各資産クラスに均等に投資してもよいだろう。

長期的に見たインデックス投資の収益性はどのように評価されていますか?

国内でまとめられた報告書によると、20年ほどの期間で積立投資をした際の収益率は2〜8%の範囲に収まるとされている。

一般的に、国内の高配当株と言われる収益率は4%なので、場合によってはそれ以上のリターンを期待できる。

保守的に見ても目標インフレ率と同等の収益率を見込めるため、長期的なリターンは十分高いと言えるだろう。

インデックス投資に適した市場環境とは具体的にどのような時ですか?

インデックス投資はあらゆる市場環境に適していると言っても過言ではない。

組み入れられている資産クラス次第だが、分散投資できる前提があるため、世界的な打撃がない限り、大暴落するケースは稀だからだ。

インデックス投資は長期積立に適した商品であり、その資産クラスの下落局面は、むしろ買い増しする絶好の機会である。

市場の成長局面は、当然ながら利益の拡大に直結する。

不安定な情勢のほうが、インデックス投資に適していると言えるだろう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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