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インデックス投資の最低額はいくら?基礎知識から成功の秘訣まで解説

この記事で解決できるお悩み
  • インデックス投資を最低いくらから始められるのか知りたい
  • いくらからインデックス投資を始めるか迷っている
  • インデックス投資を始めたい

「投資初心者にはインデックス投資がおすすめって聞いたけど、どのような投資方法なの?」このような疑問をお持ちの方も多いのではないだろうか。

インデックス投資とは、日経平均株価やNYダウなどの指数に連動するように運用する投資手法を指す。

具体的には、「インデックスファンド」という投資信託を購入して運用するのが一般的だ。

インデックス投資は、証券会社によっては100円という少額から行うことが可能だ。

気軽に分散投資できることから、投資初心者にもおすすめできる手法といえる。

こちらの記事では、インデックス投資に関する基本的な知識や最低投資額などを解説する。

インデックス投資を行おうか検討中の方に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてほしい。

目次

運用額を決めるためのインデックス投資の基礎知識

まずは、インデックス投資に関する基礎知識から解説する。

どのような投資手法なのかを認識したうえで、自身に合っているかどうかを確認しよう。

インデックス投資とは何か

インデックス投資とは、特定のインデックス(株価指数)に連動するように資産を運用することだ。

一般的なインデックス投資のやり方として、インデックスファンドへの投資が挙げられる。

インデックスは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)、S&P500などが代表的だ。

市場全体や特定の国や地域における株価の動きを表す指標を指しており、さまざまなインデックスが存在する。

インデックスには複数の銘柄が含まれているため、インデックス投資を行えば自然と分散投資を行える。

分散投資を行うことで投資のリスクが軽減されるため、 投資初心者でも取り組みやすいだろう。

1つのインデックスファンドを購入すれば分散投資を行えるため、手法がシンプルなうえに手間がかからない。

個別銘柄の選定や財務状況の分析を行う必要がないため、投資について勉強する時間がない方にもおすすめできる。

代表的な指数や資産クラス

インデックス投資では、さまざまな指数や資産クラスに投資できる。

代表的な指数は以下のとおりだ。

日本国内
  • TOPIX(東証株価指数)
    • 東京証券取引所第一部に上場する全銘柄を対象とした時価総額加重平均の指数
  • 日経平均株価
    • 東京証券取引所第一部に上場する225銘柄を対象とした株価平均
  • NOMURA-BPI(野村債券パフォーマンス・インデックス)
    • 日本の公募債券を対象とした指数
  • 東証REIT指数
    • 東京証券取引所に上場するリートを対象とした時価総額加重平均の指数
海外
  • S&P500
    • 米国の代表的な大型株500銘柄で構成される時価総額加重平均の指数
  • ダウ工業株30種平均(NYダウ)
    • ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している30銘柄を対象に算出する指数
  • NASDAQ100
    • 米国のナスダック市場に上場するハイテク関連の大型株100銘柄で構成される指数
  • MSCI EAFE
    • 欧州、オーストラリア、極東の先進国の株式で構成される指数
  • MSCI Emerging Markets
    • 新興国の株式で構成される指数
  • FTSE世界国債インデックス
    • 主要先進国の国債で構成される指数

指数によって、対象としている資産クラスは異なる。

株式を対象としているものだけでなく、債券や不動産(リート)と連動している指数もある。

自身が投資したい商品に応じて、連動する指数に対応したインデックスファンドを選択すると良いだろう。

投資初心者の方は、比較的なじみがある国内株式の指数を参考にしつつ、徐々に海外の資産や他の資産クラスに分散投資していくのがおすすめだ。

インデックス投資の魅力とリスク

インデックス投資は、低コストで行えるメリットがある。

投資信託には「インデックスファンド」と「アクティブファンド」があるが、インデックスファンドは比較的手数料(信託報酬と呼ばれる)が低い傾向にある。

インデックスファンドの手数料が低い理由は、運用しているファンドマネージャーが頻繁に銘柄を売り買いしないためだ。

指数に連動させる手法なので、オートマチックに運用できる。

売買に関する手数料を抑えることで、投資する側の手数料も抑えられる仕組みとなっている。

インデックスファンドは、1つのファンドを買うだけで分散投資ができる。

商品によっては全世界の数千社にまとめて投資することも可能なので、個別銘柄のリスクを分散できる点もインデックス投資のメリットだ。

さらに、インデックス投資は仕組みがシンプルで、投資対象の選定や売買のタイミングを自分で判断する必要がない。

運用はファンドマネージャーに任せられるため、投資に関する専門知識や勉強する時間が少ない方でも取り組みやすい。

インデックス投資では、国内外の株式や債券、不動産などさまざまな資産クラスに投資できる。

自身のリスク許容度や投資目的に合わせて、最適なファンドを選べるだろう。

インデックス投資の最低額はいくらか

インデックス投資を行う際には元手が必要となるが、少額から始めることが可能だ。

金融機関によっては100円から始められるため、誰でも気軽に始められる。

以下で、インデックス投資の最低投資額と具体的なリターンについて解説する。

インデックス投資における最低投資額とは

インデックス投資の最低投資額は、金融機関によっては100円だ。

1,000円が最低投資額の金融機関もあるが、いずれにしても少額から投資を始められる。

「投資」と聞くと数十万円〜数百万円の元手が必要になるとイメージする方も多いが、インデックス投資は少ない元手から始められる。

個別株式を購入する場合は最低でも数万円が必要になる(単元未満株を除く)

一方で、インデックスファンドはまだ収入が低い方や学生の方でも取り組みやすい。

「いきなり大金を投資に投じるのは怖いから、まずは少額から始めてみたい」という方でも、インデックス投資なら安心だ。

証券会社によっては「ポイント投資」も行えるため、より気軽に取り組めるだろう。

最低額でインデックス投資をした時の予測リターン

100円という最低投資額で投資したときの期待リターンを計算してみよう。

毎月100円を5%という利回りで複利運用したとき、以下のような結果になる。

年数資産額
1年目1,225円(+25円)
5年目6,641円(+641円)
10年目14,731円(+2,731円)
20年目36,589円(+12,589円)

投資額が少額だと、得られる利益が小さいのは確かだ。

5%という利回りはそれなりにリスクを取っているが、それでも10年間で得られる利益は3,000円に満たない。

ただし、例え少額でも投資を行うメリットはある。

以下で、詳しく解説する。

少額でもインデックス投資をする意義

「少額投資だと得られるリターンも小さい」と感じる方も多いが、少額投資にも意義がある。

実際に投資の経験を積むことで、知識以上に価値がある実りを得られるからだ。

少額でも投資を行う習慣を形成すると、蓄財を進めるうえで有利になる可能性がある。

特に、収入が入ったら先取りで投資を行えば、自然と投資習慣を身につけられるだろう。

少額でも、コツコツと長期的に積み立てながら運用すれば「気づいたら結構貯蓄できていた」ということも往々にしてあり得る。

実際に投資を行うことで投資に対する心理的ハードルを下げ、値動きにも慣れることができる。

投資にはリスクが伴う以上、「マイナスになることも有り得る」という実体験を得ることは貴重だ。

投資する金額が少額であれば、マイナスとなる金額もたかが知れているだろう。

大きなストレスなく投資の経験を積める点は、少額投資を始めるメリットと言える。

損失の経験だけでなく「回復するまで待つ」という経験も貴重だ。

市場は常に変動しており、好調なときもあれば不調なときもある。

これまでの歴史を見ると、下落相場に巻き込まれても、遅かれ早かれいずれ回復する。

経験がないと下落相場に巻き込まれてパニックになってしまい、狼狽売りをしてしまうことがある。

将来的に下落相場に巻き込まれたときに冷静に対処するためにも、経験を積むことは有意義だ。

投資に関する知識を深めるためにも、市場動向や経済ニュースに関心を持つと良いだろう。

いくらからでも重要!インデックス投資を成功させるためのポイント

インデックス投資は投資初心者や未経験者でも取り組みやすい特徴がある。

しかし、何も考えずに投資を行うのはおすすめしない。

以下で、インデックス投資を成功させるうえで意識すべきポイントを解説する。

投資を行うファンドの比較・分析

インデックス投資を成功させるには、投資対象となるファンドの比較と分析が欠かせない。

「連動するインデックス(指数)は何か」「これまでの運用成績はどうなっているか」「投資対象は何か」「保有にあたってかかる手数料はいくらか」を確認しよう。

投資対象となるインデックスの成長期待が持てない場合、投資対象として魅力的ではない。

インデックスが不調だと、いくら投資しても利益は期待できないためだ。

インデックスファンドの投資対象も確認しよう。

投資対象は「目論見書」を見れば把握できるため、必ず目を通すべきだ。

株式に投資するのか債券に投資するのか、複数の資産クラスに投資するのかを確認しよう。

資産クラスによってリスクの大きさが異なるため、投資対象の見極めは欠かせない。

これまでのインデックスの動きはもちろん、投資目的や戦略に合ったインデックスを選ぶことが重要だ。

また、インデックスを保有している期間中に発生する信託報酬も確認しよう。

信託報酬の率が低いほど、投資家が負担するコストは減る。

手数料は確実なマイナスリターンである以上、信託報酬率が低いファンドを選ぶと良いだろう。

積立投資の実行

インデックス投資を成功させるには、積立投資を行うことも効果的だ。

積み立て投資とは、一定額を定期的に投資していく方法で、機械的に淡々と継続しやすい特徴がある。

積立投資を行えば、ドルコスト平均法の恩恵を受けられる。

ドルコスト平均法とは一定額で定期的に購入し、株価が高いときには少ない口数を購入し、株価が低いときには多くの口数を購入する方法だ。

ドルコスト平均法を行うと、結果的に平均取得単価を下げられる。

購入するタイミングや相場の調子を伺う必要がないため、投資初心者でも取り組みやすい。

さらに、積立投資を長期的に継続することで、時間分散の効果が得られる。

一時点で大きな金額を投資するのではなく、時間を分散して投資することで、高値づかみのリスクを軽減できる。

多くの証券会社では、「毎月○日に○円購入する」のような設定が可能だ。

毎日や毎週の設定も可能なので、有効活用すべき便利な機能と言える。

インデックス投資の定期的な見直しとリバランスの実行

インデックス投資を成功させるには、投資を始めたあとも定期的なポートフォリオの見直しとリバランスを行うことが効果的だ。

インデックス投資は、最初に積立設定をすれば放置できる手軽さが魅力だが、こまめな確認は行うべきだ。

ポートフォリオとは、資産配分のバランスを指す。

「株式50%・債券30%・預貯金20%」のように、自身のリスク許容度に応じて適切なバランスを考える必要がある。

相場は常に変動している以上、最初に設定したポートフォリオのバランスが崩れてしまうことがある。

例えば、株式市場が好調だと、「株式80%・債券10%・預貯金10%」のようなバランスになっているケースも有り得る。

当初の配分比率に戻し、ポートフォリオのリスク管理を行うことをリバランスと言う。

リバランスを行うことでリスク管理を徹底でき、自身のリスク許容度の範囲内で長期的にインデックス投資を行えるだろう。

実際にインデックス投資を始めたあとは、半年に一度や1年に一度など、定期的にポートフォリオの資産配分を確認しよう。

当初の配分比率からズレが大きい場合は、リバランスを行い自身の投資方針に合った投資を行えるだろう。

インデックス投資をいくらから始めるべきか迷ったら誰に相談するべき?

インデックス投資は始めるにあたっての心理的なハードルが低いとは言え、投資未経験者の方には「専門家と相談してから始めたい」と考えている方も多いだろう。

投資にはリスクが伴う以上、慎重になるのは当然だ。

以下で、インデックス投資を始めるにあたってお金のプロと相談すべき理由と、おすすめの相談相手を解説する。

インデックス投資の疑問を専門家に相談することの重要性

インデックス投資は投資初心者でも始めやすい手法だが、考えるべきことは多い。

インデックス(指数)には多くの種類があるうえに、これまでの運用実績や信託報酬についても確認しなければならない。

専門的な用語も多く出てくることから、

「これはどのような意味なんだろう?」

「ファンドが多すぎて自分に合っている商品が決められない」

というケースも有り得る。

疑問や不安が多いと「やっぱり投資するのをやめよう」という考えに至ってしまうかもしれない。

投資をやめてしまうと、将来得られるリターンを放棄する機会損失が起こり得るため、非常にもったいない。

不安要素をなくしてインデックス投資を行うためにも、お金の専門家と相談するのは有意義だ。

IFAの役割とメリット

インデックス投資に関して相談できる相手は多い。

中でも、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、客観的な立場からアドバイスを授けてくれる。

金融機関の窓口でインデックス投資に関する相談も可能だが、不要な商品を勧められるリスクがある。

特に、インデックスファンドは信託報酬が低く、金融機関にとっての収益が少ない。

そのため、金融機関の窓口で相談するとインデックスファンド以外を勧められる可能性は十分に考えられるだろう。

金融機関に属していないIFAであれば、相談者の資産状況や希望をヒアリングしたうえで、最適な商品を提案してくれる。

余計な営業を受けるリスクが低い点は、IFAに相談するメリットだ。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法

「資産運用ナビ」を利用すれば、あなたに合ったIFAをスムーズに見つけられる。

IFAによって得意分野が異なるが、「資産運用ナビ」を活用すれば、運用目的・資産状況に合わせて資産運用のプロを検索できる。

相談内容や年齢など入力するだけで、希望に合ったIFAをマッチングしてくれる。

性格の相性も含めてマッチングしてくれるため、相談もしやすい。

インデックス投資の始め方やインデックスの仕組みなど、基本的なことから質問できる。

投資に関する疑問や不安を解消できるため、ぜひ頼れるIFAを探してみてほしい。

インデックス投資の最低投資額は100円!

インデックス投資は、日経平均株価や東証株価指数などのインデックス(指数)に、運用成績が連動するように投資する手法だ。

具体的には、インデックスファンドを購入すれば、気軽にインデックス投資を行える。

証券会社によっては100円から投資を始められるため、気軽に始めやすい。

また、淡々と機械的に取り組みやすく、長期的にリターンが見込める点もインデックス投資のメリットだ。

実際にインデックス投資を始める際には、連動するインデックスや投資対象となる資産クラス、信託報酬をはじめとした手数料に着目しよう。

また、自身にとって最適なポートフォリオを考え、必要に応じてリバランスを行うことも効果的だ。

インデックス投資の始め方やリスク許容度の把握をはじめ、投資に関する疑問や不安があれば、専門家からアドバイスを受けることをおすすめする。

特に、IFAは中立的な立場から最適なアドバイスを長期にわたって提供してくれる頼れる存在だ。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用すれば、あなたに合ったIFAを見つけられる。

頼れる相談相手を探している方は、ぜひ活用してみてほしい。

インデックス投資の最低投資額に関するQ&A

インデックス投資を始める上で大事なポイントは何ですか?

インデックス投資を始めるうえでは、投資目的を整理することと投資期間を明確にすることが大事なポイントとなる。

投資目的として代表的なのが老後資金や子どもの教育資金の用意で、現在のライフステージに応じて投資期間が異なる。

投資期間をある程度見積もったうえで、適切な資産配分や商品選択を行うと良いだろう。

また、自分のリスク許容度の範囲内で投資を行うことも意識すべきだ。

インデックス投資は手軽に始められるとはいえ、暴落時にパニックになる事態を防ぐためにも、リスク許容度を超えて投資すべきではない。

投資するインデックスはどのように決めればいいですか?

インデックスを選ぶ際に考慮すべきポイントは、以下のとおりだ。

  • 成長期待は持てそうか
  • 何を投資対象としているのか
  • 平均リターンやリスクはどの程度か
  • 手数料(信託報酬)は安いか

インデックス投資はインデックスに連動する仕組みとなっている以上、インデックスそのものが魅力的でなければ意味がない。

将来に向けて成長が期待できそうか、投資対象は自身の投資方針に合っているかを確認して、インデックスを選ぼう。

インデックス投資の失敗はどうすれば避けられますか?

インデックス投資の失敗を避けるためには、長期的な視点を持って投資を行うことが効果的だ。

インデックス投資は、長期的な投資期間を確保するほど、得られる複利効果が大きくなる。

頻繁に売買をしてしまうと、複利効果が得られない。

市場の一時的な変動に対して感情的に反応せず、長期的なリターンを追求する意識を持つと良いだろう。

そのためにも、淡々と定期的な積立投資を行うことをおすすめする。

機械的に積み立て投資を行えば、手間がかからないうえにドルコスト平均法のメリットを享受できる。

100円からインデックス投資ができるのは、具体的にどの証券会社ですか?

100円からインデックス投資を始められる証券会社として、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券などが挙げられる。

多くのネット証券会社であれば、100円からインデックス投資を始められるだけでなく、独自の経済圏で利用できるポイント投資も可能だ。

少額からインデックス投資を始める際、特に注意するべきポイントはありますか?

少額からインデックス投資を始める際の注意点としては、手数料がどの程度かかるかが挙げられる。

インデックス投資にかかる手数料は相対的に割安だが、商品によって手数料は異なるため、手数料率がどの程度であるかは必ず確認しよう。

ほかにも、どのような資産クラスを組み込んでいるかも注視する必要がある。

インデックスファンドと言っても実態はさまざまなので、過去のパフォーマンスを含めてくまなくチェックしておこう。

インデックス投資の運用額はどのようなタイミングで増やしていくべきですか?

年明けや年度始めなど、年が切り替わったタイミングは運用額を見直す絶好の機会だ。

ほかにも、固定費を見直して投資余力が生まれたタイミングで運用額を増やすのもおすすめである。

また、家族やパートナーがいる場合は、ライフイベントが発生したタイミングで見直すことで、リスク許容度に合わせた運用ができるはずだ。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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