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資産運用のマイナスを回避!安定的な成果を手に入れるコツとは

この記事で解決できるお悩み
  • マイナス資産運用の原因と対策を知りたい
  • 安定した資産運用の方法を探している

資産運用を行うなら、誰もが資産を目減りさせず運用を成功させたいと思うだろう。

とはいえ、確実にリスクをなくすことはできない。では、どのようにすれば資産をできるだけ減らさず、資産運用のリスクを最小限に抑えられるのだろうか。

本記事では、損失を回避する資産運用の方法と、そもそもなぜ損失が発生するのかについても解説する。限りなく安定的な成果を出したい人に、ぜひ参考にしてもらいたい。

目次

資産運用でマイナスがで出る原因

前提として、資産運用には、常にマイナスになるリスクが潜む。確実に資産が目減りしない方法はない。

そのため、運用成果がマイナスになるリスクを限りなく抑える方法を選択する必要がある。

そのためには、資産運用によって損失が発生する原因を探る必要がある。資産運用の結果がマイナスになる原因としては、以下の3つがある。

  • 投資のリスクとリターンの度合
  • 市場環境の影響と変動
  • 運用方法や投資先の選択ミス

実際に、それぞれの原因について確認していこう。

投資のリスクとリターンの度合

投資を行う上で、リスクとリターンの関係を見極めることは重要である。

資産運用における「リスク」とは、価格変動の振れ幅が不安定な状況や、将来の推移を分析するうえで不確定な要素が含まれている状態を意味する。

一般的に、リスクとリターンのバランスは比例関係にあり、投資商品によってリスクとリターンの度合いも異なる。

金融庁が2020年に公表した「長期・積立・分散投資とNISA制度」では、商品別にリスクとリターンの度合いをまとめている。

出典:金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」2020年10月

以上から、金融商品によってリスクとリターンの度合いは違えど、基本的に比例関係になっている。

リスクとリターンの関係性を理解しておかないと、資産運用の成果がマイナスになる場合がある。

市場環境の影響と変動

資産運用がマイナスになる要因には、金融市場や社会情勢の変化も影響している。新型コロナウイルスが流行した2020年は「コロナショック」による経済危機に世界中が直面した。

世界的な株安の連鎖が止まらず、下げ幅が約30年ぶりに一時1800円を超えた。

株価は「外部要因」によって市場に影響が生じることで上下する。外部要因としては、例えば金利変動が挙げられる。

金利変動が企業の業績に影響することで、連鎖的に株価が動く。金利が下落すると企業の金利負担が減少するため、業績の向上が見込まれ、株価は上昇局面を迎えやすくなる。

一方、金利が上昇すると、会社の金利負担が重くなるので、業績悪化が起こりやすくなる。結果として、株価が下がる。

その他、為替市場の変動や、景気にも株価は左右される。資産運用でマイナスが出る原因としては、こうした複数の市場環境が関係している。

運用方法や投資先の選択ミス

運用方法や投資先の選択ミスも、資産運用でマイナスになる原因の1つである。

資産が目減りする原因のうち、先ほどまで述べた理由は自然発生的に生じる原因だったが、こちらは投資家の判断力や知識不足が引き起こしている。

商品に対する知識や将来的な見通しが立てられない中で運用商品を決める場合や、資産の目減りが続いている状況でメンテナンスができず、放置してしまってる状況等が挙げられる。

また、利益率だけで商品を決めてしまう場合や、損切りするタイミングを見失う場合にも、資産運用ではマイナスになる可能性がある。

こうした投資商品の分析や中間地点での軌道修正は、専門的な知見をもつプロに相談する必要があるだろう。

自分だけで解決しようとせず、投資の専門家にアドバイスを求めると良い。

マイナスの資産運用から脱却する方法

資産運用でマイナス局面になった場合に、どのような対処をする必要があるか解説する。特に抑えておきたいポイントは、以下3点である。

  • リスク許容度に合わせた資産配分
  • 長期投資と分散投資の活用
  • 定期的なリバランス

資産運用でマイナス局面になった場合は、まず焦らず冷静に現状を把握して、適切な対処をすることから始める。

その上で上記は重要な方法となるので、それぞれの内容について確認してほしい。

リスク許容度に合わせた資産配分

まず、リスク許容度に合わせた資産配分を心がける。リスク許容度は、自身の資産状況や性格から資産運用のマイナス局面をどこまで許容できるか判断するための材料となる。

下表にある項目から構成されており、それぞれの特徴に近い状態ほどリスク許容度が高い。

あくまでも指標なので、実際は専門的な知識をもつ第三者に客観的な視点でアドバイスをもらうと良いだろう。

スクロールできます
項目特徴理由
年齢若い資産運用のリスク分を労働収入等で安定的にカバーできるため
年収高い資産運用のリスク分を収入等でカバーできるため
保有資産多い資産運用のリスク分を保有資産でカバーできるため
将来支出少ないライフイベントで支出する機会が少ないため
投資経験あり投資対象の有効性や将来的な見通しが立てられるため

リスク許容度が把握出来たら、それに基づいてどのように資産分配を行うのか決定する。

リスク許容度が高くなる場合は、一般的に価格変動の大きい株価の割合を高くする。

反対に、比較的リスクとリターンのバランスが小さい債券や預貯金の割合は抑える。

一方、リスク許容度が低い場合は、預貯金の割合を高くする必要がある。

また、世帯状況やライフステージに合わせた資産分配も重要なので、資産が目減りしているマイナス局面では、リスク許容度を含めさまざまな視点で判断すると良い。

長期投資と分散投資の活用

長期投資や分散投資は、資産が目減りしている状況を回避する期待が持てる方法である。

長期投資は、個別資産の価格変動や市場全体の下落が生じた場合も影響を受けにくいので、安定した利益を狙いやすい。

また分散投資を活用することで、万が一長期投資の中で一部の金融商品にマイナスが生じても、他の金融商品がそのマイナス分をカバーすることができる。

結果、より安定した利益を得られる可能性も高まるので、リスク回避にもつながりやすい。

定期的なリバランス

ポートフォリオの定期的な見直し(=リバランス)も重要である。

リバランスは、複数の金融商品に投資している割合を変えて一定期間が経過したら、当初の比率に分散割合を戻す行為を指す。

リバランスを行うことで投資効果をより高め、結果的に収益が安定化する効果が持てる。

注意点として、都度手数料が発生し、コストがかさむ可能性がある。リバランスをすべきか不安な場合は、資産運用のプロに相談してみるのも良いだろう。

効果的な資産運用をするための知識やスキルの習得法

資産運用の知識やスキルを身につけることは、資産運用で安定的な利益を生み出すために重要である。知識やスキルを高める方法は、次の3つである。

  • 有益な情報の収集
  • 投資戦略の立案
  • 分析力の強化

それぞれの内容について確認する。

有益な情報の収集

数ある情報の中から有益な内容を選べる情報収集力を身につけると良い。

資産運用のプロは、金融市場の情勢や株価の動向から、最適な金融商品を選んでいる。

世界経済の状況や企業情報を把握できるくらい情報を集められるかがポイントになる。

まずは自分で金融系のコラムや記事を読みながら、知識を深めると良いだろう。

投資戦略の立案

投資戦略は、投資で利益を得るために長期的な視点に立ってどのような資金運用をするか計画することである。

投資戦略を立案することで、リスクを最小限にとどめながら安定的に運用できる。

株式市場で、将来的に値上がりが期待できる安価な銘柄を購入し、値下がりが予想される銘柄を売却する「ロング・ショート戦略」も投資戦略の一環である。

売却の際は、空売りという手元にはない株式を信用取引する。

この戦略では、売り買いのバランスが取れていると損失を抑えられるメリットがある。自分にあった戦略を立案し、運用することが望ましい。

分析力の強化

先に述べた情報収集力や投資戦略を立案できるようになると、運用プロセスや投資する商品の分析もしやすくなるだろう。

分析を繰り返しながらPDCAサイクルを回すことで、分析力が自分のスキルとして培われる。

とはいえ、自分で分析力を身につけることは容易ではない。

投資の専門家であるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談すれば、分析に問題がないか、より良い方法がないかアドバイスをもらえる。

資産の目減りを防ぐために、IFAにアドバイスをもらいながら自分のスキルを向上させると良いだろう。

IFAが導く安定的な資産運用

資産運用がマイナス局面になっている場合、自らどうするかを思案して対処するのも大切だが「IFAに相談する」方法も同じように重要である。

IFAに相談した際に、得られるメリットを3つにわけて紹介する。

IFAに相談するメリット
  • 専門知識と経験を活かしたアドバイスがもらえる
  • 自分に合う運用方法を提案してもらえる
  • 定期的に運用状況についてフィードバックしてもらえる

それぞれ解説していこう。

専門知識と経験を活かしたアドバイスがもらえる

IFAは資産運用のプロであり、知識も経験も豊富である。投資商品によって異なる特徴や、最新の経済情勢などの動向もアドバイスしてくれる。

インターネットやSNSでも不確かな情報が多いので、IFAの経験や知識は頼りがいのある情報源となるだろう。

自分に合う運用方法を提案してもらえる

IFAに相談すると、自分に合う運用方法を提案してもらえる。

投資家の目的や要望をヒアリングしたうえで、金融市場の情勢や動向から、最適な金融商品の提案が受けられる。

運用方法まで提案してくれるので、知識や経験がない人はもちろん、今の自分に合う投資方法が分からない人にもおすすめできる。

定期的に運用状況についてフィードバックしてもらえる

IFAを利用すると、アフターフォローも丁寧で、専門知識や経験に基づいたフィードバックも受けられる。

今後の改善方法もフォローしてもらえるので、継続的なメンテナンスをサポートしてほしい人は、相談してみると良い。

資産運用でマイナスになるリスクを回避するためにもIFAを活用しよう

資産運用では、投資に関する知識とスキルの獲得が重要である。

まずは資産が目減りする原因を把握して、解決策を見出して対策する必要がある。

自ら原因を追及して対策する必要性と同じくらい、専門的な視点でアドバイスをもらうことも重要である。

安定した運用を行いたいなら、「資産運用ナビ」を活用し、信頼できるIFAを探し、知識やスキルについての理解を深めつつ、自分に最適な投資方法をアドバイスしてもらうと良い。

ぜひ積極的に活用して欲しい。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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