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プライベートファンドとは?利回りや個人の投資方法を解説

この記事で解決できるお悩み
  • プライベートファンドの仕組みを知りたい
  • 個人でもプライベートファンドに投資する方法を知りたい

オルタナティブ投資のひとつであるプライベートファンド。株式や債券投資に慣れてくると、新たな投資先としてオルタナティブ投資を取り入れたい人もいるだろう。

本記事では、プライベートファンドの概要や利回り、投資方法について解説していく。

目次

プライベートファンドの概要

プライベートファンドの概要 資産運用ナビコラム

プライベートファンドは、個人投資家や機関投資家から集めた資金をもとにプライベートエクイティ(PE)へ投資を行うファンドのことである。プライベートエクイティとは上場していない未公開の株式のことだ。

通常、プライベートエクイティは一般に公開されないため、個人投資家が投資を行うことは難しい。そのため、個人投資家がプライベートエクイティへの投資を行う場合は、プライベートファンドを通じて資金を投じることが一般的である。

プライベートファンドの利回りはどれくらい?

プライベートファンドへの投資は、どれくらいの利回りが得られるのだろうか。一般社団法人日本プライベート・エクイティ協会の資料によると、日本におけるプライベートファンドのパフォーマンスは次の通りだ。

参考:一般社団法人日本プライベート・エクイティ協会「JPEAプライベート・エクイティパフォーマンス調査 (2021年)」

プライベートファンドの期間別IRRは5年間で10.5%、10年間で22.2%となっており、いずれもTOPIXへの投資収益率を上回っている。

もちろん今後も同程度の利回りが確保できる保証はないものの、新たなアセットクラスとして検討してみるのもよいだろう。

プライベートファンドの種類

プライベートファンドの種類 資産運用ナビコラム

プライベートファンドには、大きく分けて次の4種類がある。

  • ベンチャーキャピタル
  • バイアウトファンド
  • 事業再生ファンド
  • ディストレス投資

それぞれの特徴を確認していこう。

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルは、スタートアップ企業やベンチャー企業に投資を行う手法である。

多くのスタートアップ企業は金融機関から十分な融資を受けることが難しく、独自のアイディアや事業計画があってもそれを実現する資金力がない。ベンチャーキャピタルではそうした企業の将来性を見込み、創業期から投資を行う方法だ。

将来的にはIPOやM&Aで株式を売却し利益を得ることを目標とするが、中には当然最終目標へ辿りつけない会社もあるため、投資資金が回収できないケースもある。

バイアウトファンド

バイアウトファンドとは、企業を買収して経営に参画することで、企業価値を高める投資方法である。ベンチャーキャピタルと異なるのは、新興企業だけでなくすでに成熟している企業も投資対象としている点だ。

中小企業の中には優秀な技術があっても経営が上手くいっていなかったり、不採算事業が足を引っ張っていたりするケースがある。バイアウトファンドは、そうした企業の経営に入り込むことで事業再編し、より企業価値を高めていくことが目的だ。

事業再生ファンド

事業再生ファンドとは赤字決算や債務超過が続く企業へ投資し、業績の回復を狙う投資方法である。

株式を割安で取得できるメリットがあるものの、事業再生が上手くいかなければ資金が回収できないデメリットもある。そのため、より慎重に投資先を選定することが重要だ。

ディストレス投資

ディストレス投資は、経営破綻に陥りそうな企業へ投資を行う手法である。事業再生ファンドよりもさらに深刻な財政難にある企業が対象で、業績を回復させた後に売却で利益を得ることが目的だ。

しかし、ディストレス投資の投資対象は深刻な財政難状態にあることから、資金を投じても「焼け石に水」状態になることもある。

そのため、事業再生ファンド同様に、しっかりと投資対象を選定する必要があり、多くはディストレス投資を専門としたファンドが取り扱っていることが一般的である。

プライベートファンドは個人で投資できる?

プライベートファンドは個人で投資できる? 資産運用ナビコラム

個人投資家がプライベートファンドへ投資するためには、主に次のような方法がある。

  • IFAやプライベートバンカーを通じて紹介を受ける
  • ETFを通じて間接的に投資する

それぞれくわしく紹介していこう。

IFAやプライベートバンカーを通じて紹介を受ける

プライベートファンドは一般的に最低投資金額が高額に設定されていることが多く、個人投資家向けに広く募集されることが少ない。そのため、プライベートファンドの情報を得るためには、IFAやプライベートバンカーなどとつながりを持っておくことが大切だ。

IFAとは、特定の金融機関に所属しない金融アドバイザーのことである。プライベートファンドだけでなく、株式や債券、投資信託などの金融商品も取り扱っている「資産運用の専門家」と考えるとよいだろう。

こうしたIFAやプライベートバンカーなどの専門家と関わりを持っておくことで、プライベートファンドに関する情報を提供してもらえる可能性が高い。

ETFを通じて間接的に投資する

プライベートファンドはETFを通じて投資することも可能だ。ETFの中にはPE関連の指数をベンチマークとするものが多くある。

例として、次のようなETFが挙げられる。

  • iシェアーズ上場プライベート・エクイティUCITS ETF(IPRV)
  • インベスコ・グローバル上場プライベート・エクイティETF(PSP)
  • プロシェアーズ・グローバル上場プライベート・エクイティETF(PEX) など

ETFへの投資は直接プライベートファンドへ投資するわけではないが、手軽にプライベートファンドへ投資するにはおすすめの方法だ。

また、ETFを通じて投資することで、個人では投資が難しいような大手プライベートファンドに間接的に投資できるのも嬉しいポイントである。

資産運用の相談はIFAへ

資産運用の相談はIFAへ 資産運用ナビコラム

新たな資産運用に取り組む際は、IFAなどの金融のプロへ相談することも検討したい。ここからは、IFAを利用するメリットについて紹介していこう。

IFAは資産形成のパートナー

IFAは、金融商品の提案・販売だけでなくライフプランニング形成のサポートやポートフォリオの提案、税務相談など幅広い業務を取り扱っている。長きに渡って関係性を築けるため、自分の資産形成を支えてくれるパートナーのような存在だと考えると分かりやすいだろう。

特にプライベートファンドのようなオルタナティブ投資に挑戦する際は、より慎重に投資判断を下す必要がある。適切なポートフォリオを組むためにも、IFAへの相談で具体的なアドバイスをもらうことがおすすめだ。

IFAの利用方法

IFAが所属するIFA法人は年々増加傾向にあり、全国各地にIFAのサービスが展開されている。しかし、IFA法人によって得意分野や顧客層が異なるため、より自分に合ったIFAを探すには検索サービスを利用するとよいだろう。

IFAの検索サービス「資産運用ナビ」は、相談内容や利用したい地域などで条件を絞ってIFAを探せることから、より自分と相性の良いIFAと出会いやすいメリットがある。自らIFA法人を探す手間もかからないため、仕事が忙しい人にも嬉しいサービスである。

IFAを活用して新たな運用方法を発見しよう

IFAを活用して新たな運用方法を発見しよう 資産運用ナビコラム

プライベートファンドは個人投資家にはまだ馴染みのない金融商品だが、最近では小口のファンドを取り扱うところも増えている。また、ETFを通じれば少額から投資することも可能だ。

株式投資や債券投資に慣れてきたら、プライベートファンドなどのオルタナティブ投資にチャレンジしてみるのもよいだろう。その際は、IFAなどの金融のプロへ相談し、具体的なアドバイスをもらうことがおすすめである。

当サイト「資産運用ナビ」では、全国各地のIFAを検索できるサービスを提供している。相談内容や地域に応じてIFAを検索できるので、気軽に利用してほしい。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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