- ファンド型クラウドファンディングの基本的情報を知りたい
- ファンド型クラウドファンディングのメリットとデメリットを知りたい
- ファンド型クラウドファンディングは資産運用として活用できるのか知りたい
返礼品も配当金も受け取れることが魅力の「ファンド型クラウドファンディング」。
本記事では、ファンド型クラウドファンディングの仕組みやメリット、注意点について解説していく。
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ファンド型クラウドファンディングの仕組み
クラウドファンディングには、大きく分けて「購入型」「寄付型」「金融型」の3種類がある。
金融型はさらに「融資型」「不動産投資型」などの種類に分かれており、その中のひとつが「ファンド型」だ。
まずは、ファンド型クラウドファンディングの仕組みや市場規模について学んでいこう。
ファンド型クラウドファンディングとは?
金融型クラウドファンディングの一種である「ファンド型クラウドファンディング」は、投資家が特定の事業者に直接投資する金融商品だ。
「出資の見返りとして金銭的なリターンを得る」という点は他の金融型クラウドファンディングと変わらないが、大きく異なるのはリターンが事業実績によって変動する点である。
ファンド型クラウドファンディングでは、事業計画の達成度合いに応じて分配金が決定されるため、投資時点ではリターンの見通しがつかない特徴がある。
また、ファンド型クラウドファンディングでは、金銭的なリターンだけでなく返礼品が設定されていることも多い。
基本的に出資先企業の自社製品・サービスが設定されているため、株主優待のようなものだと考えると分かりやすいだろう。
ファンド型クラウドファンディングの市場規模
一般社団法人日本クラウドファンディング協会の調査によると、ファンド型クラウドファンディングの市場規模の推移は下記の通りだ。
調査年 | 市場規模 |
2017年 | 6億円 |
2018年 | 12億円 |
2019年 | 24億円 |
2020年 | 11億円 |
2017年から2019年にかけては順調に市場規模が拡大しているものの、2020年には大きく減少していることが分かる。
これは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、事業の先行きが見通しできない企業が増加したことが想定される。
ファンド型クラウドファンディングは、融資型や不動産投資型と比較するとまだ市場規模は小さいものの、今後一般の投資家の間での認知度が高まるにつれて市場規模が拡大していくことが期待される。
ファンド型クラウドファンディングへ投資するメリット
ファンド型クラウドファンディングへ投資するメリットとして、次の3点が挙げられる。
- 返礼品も配当金も受け取れる
- 大きなリターンを狙えることも
- ベンチャー企業を直接応援できる
それぞれ詳しく解説していこう。
返礼品も配当金も受け取れる
ファンド型クラウドファンディングでは、配当金だけでなく返礼品が受け取れることが特徴だ。
他の金融型クラウドファンディングのリターンは配当金や株式のみとなっているため、ファンド型クラウドファンディングは「購入型」と「金融型」のどちらの特徴も持ち合わせている金融商品といえる。
下記表は、過去に募集されたファンドで設定されていた返礼品の一例だ。
ファンド名 | 返礼品 |
酒々井発 おいしいお酒とたのしい場づくり 飯沼本家応援ファンド | 2口以上の出資でmade in 千葉の純米酒「甲子 純米 やわらか 地の恵」720mlを1本プレゼント |
CO2を減らす箸 hashi-coo応援ファンド | 1口以上の出資で「お箸(hashi-coo one time)」を10膳プレゼント |
時代の先を行くカッコいい水産業への挑戦 シーライフ応援ファンド | 2口以上の出資で「未利用魚の缶詰(今朝の浜)」を6缶プレゼント |
蜂蜜のお酒 ミーダリー応援ファンド | 1口以上の出資で蜂蜜のお酒ミード酒375mlをプレゼント |
ネパール産スペシャルティコーヒーを通じたSDGs貢献ファンド | ネパール産スペシャルティコーヒードリップパック3袋プレゼント |
基本的に出資先企業の自社商品やサービスが設定されているため、株主優待のような楽しみができるメリットがある。
大きなリターンを狙えることも
ファンド型クラウドファンディングでは、事業計画の達成度合いに応じて配当金が決定されるため、ケースによっては当初の見通しよりも高い利回りを得られることがある。
「クラウドファンディングで資金調達に成功し、十分な設備投資ができた」「SNSで話題になって商品の売り上げが伸びた」など、事業計画よりも状況が好転した場合は、その分投資家にも利益が還元される。
他の金融型クラウドファンディングでは、当初の想定利回りをベースに配当が行われることが多いため、大きなリターンを狙えるのはファンド型クラウドファンディングならではのメリットである。
ベンチャー企業を直接応援できる
ファンド型クラウドファンディングでは、設立から間もないベンチャー企業を直接応援できる点もメリットだ。
ファンド型クラウドファンディングに取り組む企業の中には、「新しいアイディアがあっても資金調達の手段がない」「新興企業のため金融機関からの融資が難しい」といった企業が多く見られる。
クラウドファンディングでは、オンライン上での投資を通じて、そうした企業を直接応援できるメリットがある。
プラットフォームによっては、起案者に直接メッセージを届けられる機能もあるため、投資家の思いや応援の言葉を伝えることも可能だ。
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ファンド型クラウドファンディングの注意点
さまざまなメリットがあるファンド型クラウドファンディングだが、投資の際は次のような点に気を付けたい。
- 配当金が変動する
- プラットフォームが少ない
それぞれ詳しく解説していこう。
配当金が変動する
前述の通り、ファンド型クラウドファンディングでは事業計画の達成度合いによって配当金が決められる。
そのため、常に一定の配当金が受け取れるわけではない。もし事業計画の進捗状況が芳しくなければ、配当金が減少する可能性もある。
ファンド型クラウドファンディングでは大きなリターンを狙えるメリットはあるものの、リターンが変動するリスクはしっかりと理解しておこう。
プラットフォームが少ない
ファンド型クラウドファンディングはまだあまり市場規模が大きくないことから、ファンドを取り扱うプラットフォームもそれほど多くない。
主なプラットフォームは下記の通りだ。
- Sony Bank GATE
- セキュリテ
- 宙とぶペンギン
「多くのファンドの中から投資先を選定したい」という人にとっては、物足りなく感じられるかもしれない。
しかし、今後市場規模が拡大するにしたがって、プラットフォームが増加していく期待がある。
ファンド型クラウドファンディングの相談はIFAへ
ファンド型クラウドファンディングは返礼品も配当金も受け取れる魅力がある一方、リスクの大きさには十分注意する必要がある。
適切なリスクを取りながら運用するためには、金融のプロであるIFAへ相談することも検討したい。
IFAとは「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれる、特定の金融機関に所属しない金融アドバイザーである。
IFAは金融機関職員ではないため、フラットな立場でアドバイスをくれるメリットがある。
ファンド型クラウドファンディングについても、顧客のニーズをヒアリングしたうえで適切な商品を提案してくれるので、投資初心者の人でも安心して投資に取り組むことが可能だ。
IFAはクラウドファンディング以外の運用商品についても相談可能であるため、ぜひ一度利用してみるとよいだろう。
IFAと協力して最適のポートフォリオを組もう
ファンド型クラウドファンディングは、返礼品も配当金も受け取れることが魅力の金融商品だ。
日本ではまだ広く知られていないものの、新たな投資先として注目を集めている。
しかし、ファンド型クラウドファンディングに投資する際は、リスクを検証することも大切だ。「自分に合ったファンドが分からない」という場合は、IFAへ相談することもおすすめである。
当サイト「資産運用ナビ」では、全国各地のIFAを検索できるサービスを提供している。
ご相談内容やご利用地域に応じてピッタリのIFAをご紹介させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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