- フィデリティで人気の投資信託について知りたい
- フィデリティの投資信託の選び方がわからない
- フィデリティの投資信託の特徴や評価を知りたい
世界でも有名な資産運用グループが運営するフィデリティ証券は、投資信託の実績・運用力が高いと評判だ。
しかし「フィデリティの投資信託に興味があるが、本当に人気があるのか」と疑問に思う投資家もいるのではないだろうか。
本記事ではフィデリティの人気の投資信託や、投資信託の選び方・特徴・評価について解説する。
フィデリティの人気投資信託とは
フィデリティの人気の投資信託の詳細について、強み・特徴や販売実績ランキングなどを基に紹介する。
フィデリティとは
フィデリティとは、日本を含めヨーロッパ、アジア、中近東、南アフリカなど25か国・地域以上にてサービスを展開する、世界有数の独立系資産運用グループである。
国内トップの公募投資信託の資産規模を誇るほど人気を博している。
50年を超える日本株運用の実績、個別企業調査活動(ボトム・アップ・アプローチ)、全世界数百人規模の運用調査体制など、誠実な運用・調査に裏付けされた運用力がフィデリティの人気の根源と言えるだろう。
また、米国にルーツを持つ企業であることから、米国株を中心とした外国資産に強みを持つ。
フィデリティの投資信託の特徴
フィデリティの投資信託にまつわるサービスの特徴をピックアップした。
- 投資信託の購入時手数料は0円(ノーロード)となっている
- 残高1,000万円以上なら、信託報酬現金還元や株式委託手数料優遇などが受けられる
- フィデリティ・プレミアムクラブが利用できる
- ポートフォリオナビツール、ポートフォリオ相談サービスなど資産運用サポートサービスが充実している
- メール・LINE・マイページなどで分配金の発生や世界の市場概況などの情報がすぐにチェックできる
- 投資一任契約によって資産運用をプロに任せられるファンドラップ「ザ・ハイブリッド」が利用できる
フィデリティで取り扱う投資信託は700銘柄、そのうちつみたてNISAに対応しているのは50銘柄だ(2023年10月25日時点)。
フィデリティ米国株式ファンドやフィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドなど、独自の投資信託も開発している。
フィデリティの人気投資信託
2023年9月時点における、フィデリティ証券の人気投資信託として販売実績ランキングTOP5を紹介する。
フィデリティの 人気投資信託 | 概要 |
---|---|
楽天日本株4.3倍ブル | 株価指数先物取引を活用し、日々の基準価額の値動きが日本株式市場の日々の騰落率に対し、4.3倍程度になるよう株価指数先物取引や短期公社債へ投資し運用する国内株式型ファンド |
SBI日本株4.3ブル | 楽天日本株4.3倍ブルと似たようなイメージで、公社債や株式へ投資し運用する国内株式型ファンド |
インベスコ 世界厳選株式オープン (為替ヘッジなし)(毎月決算型) | 日本を含むエマージング国を除いた世界各国の株式(ソニーグループ、マイクロソフト、ユナイテッドヘルス・グループなど)を投資対象に、長期的な成長を目標にした運用を行うファンド |
SBI日本株3.8倍ベアⅡ | 株価指数先物取引を活用し、日々の基準価額の値動きが日本株式市場の日々の騰落率に対し、3.8倍程度反対になるよう株価指数先物取引や短期公社債へ投資し運用する国内株式型ファンド |
アライアンス・バーンスタイン・ 米国成長株投信Dコース 毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型 | マイクロソフト、VISA、コストコ・ホールセールなどの北米企業の株式で構成された、S&P500をベンチマークするファンド |
直近の販売実績では、高レバレッジがかかったブル・ベア型の投資信託に人気が集まる結果となった。
楽天日本株4.3倍ブル、SBI日本株3.8倍ベアⅡ、SBI日本株4.3ブルは、他の金融機関でも人気を博している。
とくにブル型のファンド2つは、フィデリティの運用実績ランキングにて1位・2位を獲得するほど好調だ。
投資信託の選び方の基本
自分に合う投資信託を選ぶには、選び方の基本を押さえることが大切になる。
投資信託の選び方の基本をあらためて解説する。
投資目的の明確化
「安定した積み立てで30年以上運用し老後資金を準備したい」「結婚や子育てなど節目のライフイベントで必要なお金を貯めたい」といった、投資目的を明確化することで自分が選ぶべき投資信託がはっきりする。
「投資目的やライフプランを決めるのも、初心者の自分には難しい」と不安な場合は、フィデリティのザ・ハイブリッド「アドバイス担当者付きコース」の利用も検討しよう。
リスク許容度の確認
リスク許容度とは、「投資でマイナスが出たとき、どの程度のマイナスなら対応できるか」を表す尺度である。
資産額や年収が高く独身であれば、マイナスを取り戻しやすいのでリスク許容度は高い。
一方で、家族がいて損失が生活に大きな影響を与える場合は、リスク許容度が低いと判断できる。
フィデリティのポートフォリオナビツールなら、簡単な質問に答えるだけでリスク許容度や投資計画に合わせたポートフォリオ例を掲示してくれる。
フィデリティの口座開設の有無にかかわらず無料で使えるため、目安を調べたい方は活用してはいかがだろうか。
商品の評価とパフォーマンスの確認
投資信託を選ぶ上でとくに重要なのは、商品の評価とパフォーマンスの確認だ。
フィデリティの投資信託なら、フィデリティ証券の商品ページにてさまざまな情報を確認できる。
主な項目は次の通りだ。
フィデリティ証券の商品ページのチェック項目 | 概要 |
---|---|
ファンドレーディング | 過去のファンドのリスク調整後パフォーマンスを加味したレーディング |
リスクレベル | リスクの大きさを5段階で評価したもので、高いほどハイリスク・ハイリターン |
運用管理費 | 運用管理費(信託報酬)の実質的な高さ |
数値のランキング | リターン、リスク、シャープレシオの過去1年間の順位が、ウエルスアドバイザーのファンド小分類中で上から何番目かを表す指標 |
その他 | 過去のリターン・分配実績、基準価額の推移、購入時手数料、目論見書・運用報告書・月次レポートのPDFなど基本情報 |
例えば2023年6月時点のフィデリティ・米国優良株・ファンドは、ファンドレーディング4、リスクレベル4、運用管理費用4と、運用成績は良いがリスクと運用管理費がやや高いと判断できる。
一方でシャープレシオの過去1年の順位が高く、投資効率に優れていると分かる。
フィデリティの人気投資信託の評価と評判
フィデリティの人気投資信託は、専門家や投資家からどのような評価や評判を得ているのだろうか。詳細を見ていこう。
専門家から見た評価
フィデリティの投資信託は非常に評判が良く、専門家からも高い評価・人気を得ている。
2021年の楽天証券「ファンドセレクション」では、新興国株式部門でフィデリティ・アジア株・ファンドが選出された。
SBI証券といった大手ネット証券でも、特集が組まれるなど注目されている。
投資家からの評判
フィデリティは、オリコン満足度調査 ネット証券投資信託部門にて2019〜2023年の5年連続で1位に輝いている。
「UIの出来が良い」「運用履歴や保有資産の損益を定期的に報告してくれる」といった口コミが集まっていた。
また、米国にある「フィデリティ・インベスメンツ」は米国の投資家から圧倒的な支持を受けており、運用資産は500兆円超を達成している(2022年3月末時点)。
ただし、「他のネット証券のほうが取扱商品が多い」「分配金受取日が少し遅い」という口コミも見られた。
フィデリティの投資商品のパフォーマンス
2023年6月時点だと、フィデリティ投信株式会社が開発した投資商品は、米国株式・日本株式で構成されたものを中心に、1年で10〜25%を超えるリターン率を誇る商品が揃う。
株式型ファンドの多くはリスクレベルも高いが、バランス型ファンドのリターン率も10%前後と順調に成長している傾向が見られた。シャープレシオの数値も悪くない。
一方で国際債券型や不動産投資信託(REIT)などの商品は、1年のリターン率がマイナスとなるものがいくつかある。
しかし1か月リターン率ではプラスに転じている商品も多いため、分散投資先として検討するのもよいだろう。
IFAを活用した投資戦略
もし金融商品の購入や資産運用プランについて相談したいときは、フィデリティ以外にもIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を活用するのもおすすめだ。
ここからは、IFAを活用した投資戦略について解説する。
IFAとは何か
IFAとは、特定の金融機関には所属せず、中立な立場で投資アドバイスや金融商品の分析などを行う専門家である。
証券会社や銀行のように、提案内容・紹介商品が営業方針や個人のノルマによって左右されにくいのが大きな強みだ。
フィデリティ証券の提案や商品限らず、さまざまな意見を取り入れたいときは、IFAに相談して幅広い知見を得るのがよいだろう。
IFAが提供するサービス
IFAが提供するサービスは、主に次の通りである。
- 金融商品や市場の分析、分析結果の共有
- ヒアリング結果やあなたの状況を基にした、ポートフォリオや投資戦略の立案
- 金融商品の紹介・売買の媒介
- 不動産や相続などの資産形成全般の相談受付
IFAを利用するメリット
IFAを利用することで、投資初心者でも専門家のサポートの下で投資信託の運用ができる。
専門家の経験・知識を活用し、あなたにぴったりの商品を選択できることは、IFAを活用する大きなメリットと言える。
またサポートを受けながら投資を続けることで、あなた自身の投資スキルも向上するだろう。
もしフィデリティ証券の商品・提案内容との比較検討や、投資に関する知見拡大などを求める場合は、IFAマッチングサイトである「資産運用ナビ」のIFA検索機能の利用をおすすめする。
「資産運用ナビ」なら、IFAごとの得意分野(担当が多い職業や保有金融資産額)や、提案領域(株式、債券、ヘッジファンド、不動産など)までチェックした上でマッチングが可能だ。あなたが抱える悩みに強い専門家を見つけられるだろう。
利用はすべて無料なので、ぜひ気軽に活用してほしい。
まとめ
フィデリティの人気投資信託の特徴と選び方、評価を理解すれば、あなたに合う投資信託を選びやすくなる。
さらにIFAへ相談することで、自身に合った投資信託の選び方やその商品の評価などの詳細を知ることができる。
専門的な知識から、投資商品の選択に役立つアドバイスを提供してくれるだろう。
フィデリティ証券以外の商品紹介や提案内容もチェックしたいときは、IFAマッチングサイトである「資産運用ナビ」を用いて、他の専門家に相談するのもよいだろう。
両者の提案を比較検討した上で、あなたに合う最適な投資プランが見つけられるはずだ。