三井住友カード（NL）にはどんな機能がある？特徴やサービスを解説！

「三井住友カード（NL）の機能をうまく使いこなせるか心配」

「せっかく作成するなら機能を効果的に活用したい」と考えている方がいるのではないだろうか。

ただ、複雑な特典やサービスもあり、調べていないと特典を受けられない恐れがある。

そこで本記事では、三井住友カード（NL）の特徴やメリット、機能などを詳しく解説しよう。

申し込みの条件と方法にも言及しているので、三井住友カード（NL）の作成を考えている方はぜひ確認してほしい。

三井住友カード（NL）の特徴やメリットとは？

三井住友カード（NL）は、三井住友カードが発行する年会費無料のクレジットカードだ。

券面にクレジットカード番号や有効期限が記載されていないナンバーレスデザインになっているため、店頭決済時に番号を盗み見されるリスクを軽減できる。

そんな三井住友カード（NL）の特徴やメリットは以下の通りだ。

それぞれについて詳しく解説しよう。

番号盗用による不正利用から身を守れる

番号盗用によるクレジットカードの不正利用被害が増加しているため、クレジットカード番号が書かれていないナンバーレスカードに注目が集まっている。

一般社団法人日本クレジット協会の「日本のクレジット統計」によると、クレジットカードの不正利用被害額は8年で約4倍に増加している。

その中でも特に番号盗用による被害が大幅に増加しており、2022年は被害額の90%以上を占めているのだ。

クレジットカードの不正利用被害が8年間でどのくらい増加しているかを確認できるようにまとめているので、ぜひ確認してほしい。

期間	クレジットカードの不正利用被害額	番号盗用による被害額	番号盗用による被害が全体に占める割合
2014年（1月～12月）	114.5億円	67.3億円	58.8%
2015年（1月～12月）	120.9億円	72.2億円	59.7%
2016年（1月～12月）	142.0億円	88.9億円	62.6%
2017年（1月～12月）	236.4億円	176.7億円	74.8%
2018年（1月～12月）	235.4億円	187.6億円	79.7%
2019年（1月～12月）	274.1億円	222.9億円	81.3%
2020年（1月～12月）	253.0億円	223.6億円	88.4%
2021年（1月～12月）	330.1億円	311.7億円	94.4%
2022年（1月～12月）	436.7億円	411.7億円	94.3%

2014年の番号盗用による被害は全体の58.8%だったのに対して、2022年は94.3%を記録している。

被害額は67.3億円から411.7億円と約6倍になっており、早急な対策が必要だ。

三井住友カード（NL）を使用していれば、店頭決済で番号を見られることはなくなる。

ただ、スマホアプリでクレジットカード番号を確認する際に盗み見られたり、フィッシングサイトに情報を入力したりすると不正利用被害に遭ってしまう。

ナンバーレスカードにして油断するのではなく、必ず不正利用対策を講じるようにしよう。

対象店舗におけるスマホのタッチ決済で還元率が7%になる

三井住友カード（NL）は対象店舗でスマホのタッチ決済を利用すると、決済金額の7%がポイントとして返ってくる。スマホのタッチ決済で還元率がアップする対象店舗は以下の通りだ。

例えばしゃぶ葉で6,000円分の食事をした際の支払いに三井住友カード（NL）を使用すると、420ポイントが貯まる計算だ。

通常の還元率（0.5%）だと30ポイントであることを考慮すると、スマホのタッチ決済による効果の大きさがわかるだろう。

ただし、スマホのタッチ決済で還元率7%を実現するにあたって、いくつかの注意点がある。

注意点を知らないまま決済に使用していると7%の還元を受けられない可能性があるため、以下の表を確認しておいてほしい。

特にクレジットカード本体のタッチ決済とiD払いだ。クレジットカード本体のタッチ決済では還元率5%、iD払いは還元率0.5%になり、7%の還元を受けられなくなってしまう。

スマホのタッチ決済をしようとしてもスタッフがiD払いと勘違いする可能性があるため、支払う際は必ずクレジットカードでの決済だと伝えよう。

ポイントUPモールの利用でインターネットショッピングがお得になる

ポイントUPモールとは、インターネットショッピングの前に対象ショップを経由するだけで、ポイント還元率がアップするサービスだ。

対象ショップごとに付与倍率が設定されており、基本の還元率である0.5%に追加でポイントが付与される。

対象ショップと付与倍率は以下の通りだ。

対象ショップ	付与倍率 （2024年3月時点）※
nissenn	ポイント+3.0%
ヤマダモール	ポイント+1.0%
ふるさとプレミアム	ポイント+3.5%
mouse	ポイント+4.0%
VAIO STORE	ポイント+5.0%
マカフィーストア	ポイント9.5%
ソースネクスト	ポイント+7.5%
ベルーナグルメ	ポイント+4.0%
ナチュラム	ポイント+3.0%
TOWER RECORDS ONLINE	ポイント+1.0%

例えばmouseでパソコンを購入する場合、基本の還元率に4.0%をプラスした4.5%のポイントを受け取ることができる。

40,000円のパソコンを購入するならば、付与されるポイントは1,800ポイントだ。

経由前に獲得できるのは200ポイントなので、ポイントUPモールを活用することによって1,600ポイントも増やせている。

ココイコ！でエントリーすると実店舗で特典を受け取れる

ココイコ！とは、実店舗を利用する前にエントリーしておくと、三井住友カード（NL）で決済した際に特典を受け取れるサービスだ。

対象ショップと特典内容は以下の通りだ。

対象ショップ	特典内容 （2024年3月時点）※
AOKI	ポイント+1.5%
魚民	ポイント+0.5%
かに道楽	ポイント+0.5%
ジョーシン（Joshin）	ポイント+0.5%
高島屋	ポイント+1.0%
東京マリオットホテル	ポイント+1.0%
びっくりドンキー	ポイント+0.5%

例えば東京マリオットホテルの宿泊料金を三井住友カード（NL）で支払うと、基本の還元率に1.0%を追加した1.5%分のポイントを受け取れる。

支払い金額が80,000円だった場合、1,200ポイントを獲得可能だ。

最高2,000万円の海外旅行傷害保険（利用付帯）に加入できる

三井住友カード（NL）には、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯している。

そのため、三井住友カード（NL）を作成しておくことで、海外旅行中にトラブルに遭っても経済的な負担を抑えられる。具体的な補償内容と保険金額は以下の通りだ。

補償内容（利用付帯）	保険金額
傷害死亡・後遺障害	最高2,000万円
傷害治療費用	50万円
疾病治療費用	50万円
賠償責任	2,0000万円
携行品損害 （免責3,000円）	15万円
救援者費用	100万円

利用付帯であるため、旅行の移動手段やツアーの支払いに三井住友カード（NL）を使用することが条件となる。

移動手段は現地への航空券だけではなく、出国前の電車やバス、入国後のタクシーやバスの支払いも加入条件の対象だ。

アメリカやスイスなどの医療費が高額な国を旅行する場合は補償内容が不十分な可能性があるため、追加で海外旅行傷害保険に加入したり、他のクレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険を併用したりしよう。

海外旅行傷害保険を他の保険に変更できる

三井住友カード（NL）には、海外旅行傷害保険の他にも様々な保険が用意されている。

もし海外旅行傷害保険よりも必要な保険がある場合は変更可能だ。

選択可能な保険とそれぞれの補償内容は以下の通りだ。

選択可能な保険	補償内容
スマホ安心プラン （動産総合保険）	スマホの破損・故障・盗難に備えられる
弁護士安心プラン （弁護士保険）	弁護士費用や法律相談費用を補償してくれる
ゴルフ安心プラン （ゴルファー保険）	ゴルフをプレー中の賠償事故やゴルフ場敷地内でのゴルフ用品の盗難・破損を補償してくれる
日常生活安心プラン （個人賠償責任保険）	他人にケガをさせたり、他人のモノを壊したりした際の損害賠償を補償してくれる
ケガ安心プラン （入院保険（交通事故限定））	交通事故による入院や手術の費用を補償してくれる
持ち物安心プラン （携行品損害保険）	携行品（カメラやアウトドアグッズ）などが盗難・破損・火災などの被害に遭った際に補償してくれる

例えばスマホ安心プランに変更すると、画面割れや自然故障によって修理代が発生した場合に補償してもらえる。

また、ケガ安心プランを選択していれば、事故によって入院した場合に傷害入院保険金や傷害手術保険金などを受け取れる。

保険ごとに適用条件が設定されているため、万が一の場合にスムーズに活用できるように詳しい補償内容をチェックしておこう。

SBI証券のつみたて購入で購入金額の0.5%がポイントとして付与される

SBI証券のつみたて購入に三井住友カード（NL）を使用すると、購入金額の0.5%がポイントとして付与される。※
※2024年9月10日（火）積立設定締切分（2024年10月1日（火）買付分）までのポイント付与。以降は対象カードごとのカードご利用金額などに応じたポイント付与率になる。
※クレカ積立上限は10万円

つみたて購入によって資産が増加しているにもかかわらず、同時にポイントが付与されるというお得な仕組みだ。

つみたて金額に応じた付与ポイントを表にまとめているので、ぜひ確認してほしい。

つみたて金額	月間付与 ポイント	年間付与 ポイント
10,000円	50ポイント	600ポイント
20,000円	100ポイント	1,200ポイント
30,000円	150ポイント	1,800ポイント
50,000円	250ポイント	3,000ポイント
70,000円	350ポイント	4,200ポイント
100,000円	500ポイント	6,000ポイント

これまでは、クレジットカードの月間つみたて金額は50,000円が上限だった。

しかし、2024年3月8日に発表された金融商品取引業等に関する内閣府令の改正によって、クレジットカードつみたての上限が月100,000円まで引き上げられている。

SBI証券でも月の上限額を100,000円に引き上げることが発表されているため、今後はより多くのポイントを付与されるだろう。

引き上げの受付期間や還元率などに関する情報は後日発表すると公表されており、発表後に詳細を確認する必要がある。

三井住友カード（NL）の機能とは？

メリットの多い三井住友カード（NL）の基本情報は以下の通りだ。

年会費	本会員 永年無料 家族カード 永年無料 ETCカード 550円（税込）  ※初年度無料  ※前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料
国際ブランド	Visa Mastercard
申込資格	18歳以上（高校生を除く）
利用可能枠	総利用枠：～100万円
締め日/支払い日	15日締め翌月10日払い 月末締め翌月26日払い  ※選択可
ポイント還元率	0.5%～7%
支払い方法	1回払い 2回払い リボ払い 分割払い ボーナス一括払い
対応電子マネー	iD（専用） PiTaPa WAON Apple Pay Google Pay

三井住友カード（NL）は年会費永年無料で作成できるクレジットカードで、基本の還元率は0.5%になっている。

200円（税込）ごとに1ポイントと基本の還元率自体はそれほど高くないものの、スマホのタッチ決済やポイントUPモール、ココイコ！を活用することで多くのポイントを受け取れる。

支払い方法は、1回払い・2回払い・リボ払い・分割払い・ボーナス一括払いから選択可能だ。

ただ、分割払いやリボ払いは利用手数料がかかって実際よりも支払う金額が大きくなるため、基本的には利用しない方が良い。

計画的にクレジットカードを利用して、返済が厳しくなって困ることがないようにしよう。

三井住友カード（NL）の機能にある追加カード

三井住友カード（NL）では、家族カードとETCカードを作成できる。

ここでは、それぞれの追加カードの特徴を詳しく解説しよう。

家族カード

家族カードとは本会員の家族限定で作成できるクレジットカードで、明細を共有して家計管理が楽になったり、ポイント合算によって早く貯められたりするメリットがある。

三井住友カード（NL）で発行できる家族カードの概要は以下の通りだ。

年会費	永年無料（人数制限なし）
申し込み対象	生計を共にする配偶者・満18歳以上の子ども（高校生を除く）・両親 （※）本会員が学生の場合は配偶者に限定
利用枠	本会員の利用枠の範囲内

家族カードの利用可能枠は、本会員と同じ枠で考えられている。

そのため、本会員の利用可能枠が50万円の場合は、本会員と家族会員を合計して50万円まで使用可能だ。

三井住友カード（NL）の家族カード送付台紙が届いたら、Vpassに登録しよう。

Vpassとは、利用明細の確認や個人情報の変更を行える会員専用の無料Webサービスだ。

家族カードを登録する手順は以下の通りだ。

電話番号認証には本会員の電話番号が必要になるため、本会員に同席してもらう必要がある。

もし「本会員に明細を見られたくない」という場合は、本会員と家族会員を別で管理することも可能だ。

また、基本的に家族カードでも本会員と同等の特典を活用できる。

そのため、対象店舗におけるスマホのタッチ決済還元率7%・ポイントUPモールやココイコ！でポイントアップ・最高2,000万円の海外旅行傷害保険など、三井住友カード（NL）のメリットを享受できる。

ETCカード

三井住友カード（NL）を持っていると、高速道路の料金所をスムーズに通過できるETCカードを作成可能だ。

三井住友カード（NL）のETCカードの概要は以下の通りだ。

年会費	無料 （入会翌年度以降は、前年度にETCの利用履歴がなければ年会費550円（税込）が必要になる)
申し込み対象	三井住友カード（NL）ユーザー
利用枠	本会員の利用枠の範囲内

三井住友カード（NL）のETCカードは無料で保有し続けることが可能だが、1年間に1度も利用しない場合は550円（税込）のETCカードの年会費が必要になる点に注意しよう。

料金所をスムーズに通過できたり、高速道路料金の支払いでポイントを貯められたり、ETCマイレージを貯められたりと、ETCカードには様々なメリットがある。

ETCカードの作成を検討している方は、三井住友カード（NL）の作成時にETCカードも同時に申し込んでみてはどうだろうか。

三井住友カード（NL）の申し込み条件と方法

三井住友カード（NL）の申し込み条件と方法を解説しよう。ここまでの内容を受けて三井住友カード（NL）を作成したいという方は、ぜひ確認してほしい。

三井住友カード（NL）の申し込み条件

三井住友カード（NL） の申し込み条件は、18歳以上（高校生を除く）だ。

そのため、年齢条件を満たしていれば、専業主婦や学生のように安定した収入がなくても作成できる可能性がある。

審査では、自身で入力する年収や勤務先、勤務年数の他、クレジットヒストリーも確認されている。

クレジットヒストリーとは、クレジットカードやローンの利用実績が記録されている情報のことだ。

クレジットカードやローンを利用して確実に返済していれば、クレジットヒストリーが蓄積されて金融機関の審査をスムーズに通過しやすくなる。

一方で、延滞情報や債務整理に関する記録が残っている場合は、審査通過が難しくなる点に注意が必要だ。

三井住友カード（NL）にインターネットで申し込む方法

三井住友カード（NL）は、インターネット申し込みと書類申し込みの2種類の申し込み方法に対応している。

インターネット申し込みの方が利用できるようになるまでの期間が短く、書類発送の手間もかからないため、スマホやパソコンの操作に慣れている方ならインターネット申し込みがおすすめだ。

インターネット申し込みの方法は以下の通りである。

インターネット申し込みでは即時発行に対応しており、24時間最短10秒でクレジットカード番号を発行できる。

そのため、クレジットカードが到着する前から、インターネットショッピングやスマホ決済に使用可能だ。

ただし、以下のようなケースでは即時発行ができない点に注意してほしい。

機能が優れた三井住友カード（NL）を作成して上手に活用しよう！

三井住友カード（NL）の機能やメリット、基本情報を解説してきた。

三井住友カード（NL）のメリットは以下の通りである。

基本の還元率は0.5%とそれほど高くないが、スマホのタッチ決済やポイントUPモール、ココイコ！の利用によって還元率を大幅に高められる。

また、三井住友カード（NL） の基本情報は以下の通りだ。

年会費	本会員 永年無料 家族カード 永年無料 ETCカード 550円（税込）  ※初年度無料  ※前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料
国際ブランド	Visa Mastercard
申込資格	18歳以上（高校生を除く）
利用可能枠	総利用枠：～100万円
締め日/支払い日	15日締め翌月10日払い 月末締め翌月26日払い  ※選択可
ポイント還元率	0.5%～7%
支払い方法	1回払い 2回払い リボ払い 分割払い ボーナス一括払い
対応電子マネー	iD（専用） PiTaPa WAON Apple Pay Google Pay

三井住友カード（NL） では、家族カードやETCカードも発行できる。

条件を満たすとどちらも年会費無料で保有できるため、目的に合わせて作成してみてはどうだろうか。

三井住友カード（NL）の機能に関するQ&A