- 三井住友カード(NL)が提供する国際ブランドの種類が知りたい
- 各国際ブランドの特徴とメリットを比較したい
- 国際ブランドを選ぶ際のポイントを理解したい
「クレジットカードの国際ブランドって何のことを指すのか」
「三井住友カード(NL)ではどの国際ブランドがおすすめなのか知りたい」と考えている方がいるのではないだろうか。
国際ブランドとはVisaやMastercard、JCBのことを指し、どれを選ぶかによって加盟店舗数や特典に違いがある。
ただ、それぞれの国際ブランドの違いをあまり理解していない人もいるだろう。
そこで本記事では、三井住友カード(NL)で選択できる国際ブランドやそれぞれの国際ブランドの特徴を解説する。
国際ブランドの選び方についても紹介しているので、気になる方はぜひ確認してほしい。
国際ブランドは何が使える?三井住友カード(NL)の基本情報
まずは、三井住友カード(NL)の基本情報を整理しよう。
ここでは、三井住友カード(NL)の概要と特徴、提携している国際ブランドを解説する。
国際ブランドの意味にも言及しているので、あまり意味を知らない方は参考にしてほしい。
三井住友カード(NL)の概要と特徴
三井住友カード(NL)は、三井住友カードが発行する券面にクレジットカード番号やセキュリティコードが記載されていないナンバーレスカードだ。
件数と額ともに右肩上がりに増加している券面番号の盗用による不正利用被害を抑えることが期待されており、多くのユーザーによって使用されている。
そんな三井住友カード(NL)の特徴は以下の通りだ。
- 対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済で還元率が最大7%になる
- 海外旅行傷害保険や動産総合保険などから好きな保険に加入できる
- SBI証券のつみたて購入で購入金額の0.5%がポイントとして付与される※
※2024年9月10日(火)積立設定締切分(2024年10月1日(火)買付分)までのポイント付与。以降は対象カードごとのカードご利用金額などに応じたポイント付与率になる。
※クレカ積立上限は10万円
三井住友カード(NL)では、対象のコンビニ・飲食店での決済にスマホのタッチ決済を利用すると最大7%のポイントが還元される。
ただし、条件を満たしていないと還元率アップの対象にならないため、いくつかの注意点を把握しておく必要がある。
対象のコンビニ・飲食店と注意点は以下の通りだ。
セイコーマート、セブン‐イレブン、ポプラ、ミニストップ、ローソン、マクドナルド、モスバーガー、サイゼリヤ、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵、その他すかいらーくグループ飲食店※、ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ 、かっぱ寿司
※ステーキガスト、から好し、むさしの森珈琲、藍屋、グラッチェガーデンズ、魚屋路、chawan、La Ohana、とんから亭、ゆめあん食堂、桃菜、八郎そば、三〇三も対象
※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元
※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗あり
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿して支払い必要な場合あり
その場合、支払い分はタッチ決済分のポイント還元の対象外となる
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、利用店舗によって異なる場合あり
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合あり
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済は利用不可、ポイント還元も受けられないので注意
また、最高2,000万円(利用付帯)の海外旅行傷害保険を筆頭に、スマホ安心プラン(動産総合保険)や弁護士安心プラン(弁護士保険)、ゴルフ安心プラン(ゴルファー保険)などから一つを選んで無料で保険に加入できる。
クレジットカードを持っているだけで保険に加入できるため、非常にお得だろう。
何も選択しない場合は、利用付帯の海外旅行傷害保険を利用可能だ。
さらに、SBI証券のつみたて購入に三井住友カード(NL)を使用すると、購入金額の0.5%がポイントとして付与される。
つまり、毎月10,000円をつみたて購入している場合、毎月50ポイント、年間で600ポイントが付与される計算だ。
金額に応じて付与額がアップするため、つみたて金額が大きいほど得られるメリットが大きくなる。
そもそも国際ブランドとは
国際ブランドとは、世界の国や地域で利用可能なクレジットカードのブランドのことだ。
代表的な国際ブランドは以下の通りである。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- AMERICAN EXPRESS
- Diners Club
国際ブランドは独自の決済システムネットワークを持っており、使用ライセンスをそれぞれのクレジットカード会社に発行している。
つまり、クレジットカードを発行しているのがクレジットカード会社、利用者の代金を一時的に支払っているのが国際ブランドというわけだ。
どの国際ブランドを選択するかによって利用可能な店舗数が異なるため、クレジットカードの作成目的と照らし合わせて決定する必要がある。
三井住友カード(NL)と提携している国際ブランド
年会費 | 本会員 永年無料 家族カード 永年無料 ETCカード 550円(税込) ※初年度無料 ※前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料 |
---|---|
国際ブランド | Visa Mastercard |
申込資格 | 満18歳以上(高校生を除く) |
利用可能枠 | 総利用枠:~100万円 |
締め日/支払い日 | 15日締め翌月10日払い 月末締め翌月26日払い ※選択可 |
ポイント還元率 | 0.5%~7% |
支払い方法 | 1回払い 2回払い リボ払い 分割払い ボーナス一括払い |
対応電子マネー | iD(専用) PiTaPa WAON Apple Pay Google Pay |
三井住友カード(NL)と提携している国際ブランドは、Visa とMastercardだ。
どちらも国際ブランドでトップクラスの規模を誇っており、世界的に見ても利用可能な店舗数が多い。
一方で、日本発の国際ブランドであるJCBは、三井住友カード(NL)と提携していない。
そのため、JCBを保有したい場合は、JCBと提携している別のクレジットカードを選択する必要がある。
三井住友カード(NL)で利用可能な国際ブランドの特徴を分析
ここでは、三井住友カード(NL)と提携しているVisaと Mastercardの特徴を説明する。
現在の発行状況も紹介しているので、気になる方はぜひ確認してほしい。
Visaの特徴
Visaは加盟店舗数が非常に多いのが大きな特徴で、世界200以上の国と地域の決済に対応している。
そのため、日本に限らず世界各国で使用可能だ。
2023年6月30日時点で43億枚発行されており、最も人気の高い国際ブランドと言えるだろう。
1億3,000万店の加盟店舗数(2023年6月30日時点)を誇り、大きな店舗はもちろん個人店舗で利用できるケースが多い。
また、カード本体とスマホのタッチ決済も導入しており、タッチ決済のシンボルマークのある店舗ではタッチ決済を使用できる。
Mastercardの特徴
MastercardもVisaと同様に加盟店舗数の多さに定評があり、世界200以上の国と地域の決済に対応している。
2023年9月30日時点の加盟店舗数は1億3,000万店で、日本だけではなく世界中で利用可能だ。
クレジットカードとスマホのタッチ決済に対応しており、タッチ決済のシンボルマークが表示されている決済端末で、対応カードもしくは対応機種で簡単に支払いが完了する。
発行状況
グローバル市場調査会社イプソスの「2020年キャッシュレス決済大規模調査」によると、国際ブランドシェアではVisaが50.8%、JCBが28%、Mastercardが17.8%と続いている。
2020年調査の結果と2016年以降の推移は以下の通りだ。
国際ブランド | 2020年調査 | 2019年調査 | 2018年調査 | 2017年調査 | 2016年調査 |
---|---|---|---|---|---|
Visa | 50.8% | 49.5% | 50.6% | 51.2% | 51.9% |
JCB | 28% | 29.6% | 29.7% | 30.1% | 30.4% |
Mastercard | 17.8% | 17.3% | 16.0% | 14.6% | 13.6% |
AMERICAN EXPRESS | 3.1% | 3.2% | 3.3% | 3.5% | 3.4% |
Diners Club | 0.3% | 0.3% | 0.4% | 0.5% | 0.6% |
銀聯 | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.2% |
Visaが横ばい、JCBが減少傾向なのに対して、Mastercardは5年でシェアを拡大していることがわかるだろう。
三井住友カード(NL)を作成する際はどっちにするべき?国際ブランドの選び方
ここまで読んだうえで「VisaとMastercardのどちらにすべきかわからない」と思っている方がいるのではないだろうか。
そのような方に向けて、VisaとMastercardの強みと弱みを比較している。
また、Visaがおすすめな人とMastercardがおすすめな人の特徴も紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。
VisaとMastercardの強みと弱み
VisaとMastercardの強みと弱みは以下の通りだ。
強み | 弱み | |
---|---|---|
Visa | 加盟店舗数が多い 世界200以上の国と地域で使用できる タッチ決済に対応している | コストコで使用できない プロパーカードがない |
Mastercard | 世界200以上の国と地域で使用できる コストコで使用できる タッチ決済に対応している | 日本の加盟店舗数が限られている プロパーカードがない |
VisaとMastercardは世界的に見ると加盟店舗数が多く、非常に使い勝手が良い。
どちらもタッチ決済に対応しており、スピーディーに会計を済ませられる。
また、Visaは世界に限らず日本国内の加盟店舗数が多く、クレジットカード決済対応店舗の大半で使えるだろう。
一方で、大容量の商品を低価格で購入できるコストコでは、Visaは使えずMastercardに限定されている。
そしてVisaとMastercardともに、国際ブランドが発行するプロパーカードがない。
一般的にプロパーカードの方がハイステータスだと考えられているため、プロパーカードのあるAMERICAN EXPRESSやDiners Clubと比べると、ステータス面では劣っていると言えるだろう。
Visaがおすすめな人
Visaがおすすめな人の特徴は以下の通りだ。
- クレジットカードを初めて作成する人
- 国内外問わずにクレジットカードを利用する人
Visaは最もオーソドックスな国際ブランドであるため、クレジットカードを初めて作成する人におすすめだ。
1枚目をVisaにしておくことで、2枚目以降の国際ブランドでは特典やデザインなど、加盟店舗数以外の要素で選びやすくなる。
また、Visaは日本やアメリカ、アジアなどで利用できる店舗が多く、非常に使い勝手が良い。
以前はヨーロッパでは使いにくいと言われていたが、現在は改善されて世界中の国や地域で利用可能だ。
Mastercardがおすすめな人
Mastercardがおすすめな人の特徴は以下の通りだ。
- コストコを利用する機会が多い人
- デザインにこだわりたい人
- すでにVisaを持っていて2枚目を検討している人
Mastercardも加盟店舗数は多いが、日本ではVisaほど使い勝手が良くない。
日本発の国際ブランドであるJCBが人気を集めているのも、Mastercardの加盟店舗数が伸び悩んでいる一つの要因だろう。
そんなMastercardはコストコで唯一使えるクレジットカードなので、コストコを利用する機会が多い人におすすめだ。
また、VisaよりもMastercardの方がデザインのバリエーションが豊富なクレジットカードが多く、デザインにこだわりたい人にも合っているだろう。
三井住友カード(NL)作成後は国際ブランドの変更は不可能!
ここまで比較してきたなかで「どちらの国際ブランドに決めきれない」という方がいるのではないだろうか。
「Visaで発行して途中でMastercardに変えてみようかな」と考えている人もいるかもしれないが、三井住友カード(NL)では途中で国際ブランドを変更することができない。
その際におすすめなのが、VisaとMastercardの2枚持ちだ。
ここでは2枚持ちのメリットとデメリットについて解説しよう。
途中で国際ブランドは変更できない
三井住友カード(NL)では、VisaとMastercardの2枚持ちが認められているが、「VisaからMastercardへ変更」「MastercardからVisaへ変更」というブランド変更は認められていない。
もしVisaを保有している状態でMastercardを希望する場合は、2枚目の三井住友カード(NL)を作成してMastercardを選択することになる。
クレジットカードの枚数が増えて管理が面倒になるのが嫌な場合は、Mastercardの発行が完了したタイミングでVisaを解約すると良いだろう。
2枚持ちのメリット
三井住友カード(NL)を2枚持ちするメリットは以下の通りだ。
- 同時に2枚のクレジットカードを発行できる
- それぞれの特典を活用できる
- より多くの店舗で利用できるようになる
- 用途別に分けると家計管理に役立つ
- 磁気不良や破損に備えられる
クレジットカードを2枚作成するとなると、基本的に審査は2回必要になる。
しかし、三井住友カード(NL)で同時にそれぞれの国際ブランドを申し込む場合は、1回の審査だけで2枚のクレジットカードを作成できるのだ。
また、クレジットカードを2枚保有しているため、それぞれの国際ブランドの特典の良いとこ取りも可能になる。
Visaは生活用、Mastercardは趣味用のように使い分けることで、支出の内訳を把握しやすくなるだろう。
さらに、磁気不良や破損に備えられるのもメリットだ。
もしVisaが磁気不良や破損で使用できなくなった場合でも、代わりにMastercardを使用できる。
2枚持ちのデメリット
国際ブランドを同時に2枚作成するデメリットは、管理が面倒になることだ。
クレジットカードの枚数が増えることにより、財布が重たくなったり、紛失のリスクが高まったりする。
また、クレジットカードの保有枚数がその後の審査に影響を及ぼす可能性もある。
もし、三井住友カード(NL)以外にも同時期にクレジットカードの作成を考えている場合は、VisaとMastercardのどちらかに絞った方が、次のクレジットカードの審査に落ちる可能性を引き下げられるだろう。
自分に適した国際ブランドで三井住友カード(NL)を作成しよう!
三井住友カード(NL)で発行可能な国際ブランドについて解説してきた。
三井住友カード(NL)はVisaとMastercardと提携しているため、どちらか好きな方から選択することができる。
それぞれの強みと弱みは以下の通りだ。
強み | 弱み | |
---|---|---|
Visa | 加盟店舗数が多い 世界200以上の国と地域で使用できる タッチ決済に対応している | コストコで使用できない プロパーカードがない |
Mastercard | 世界200以上の国と地域で使用できる コストコで使用できる タッチ決済に対応している | 日本の加盟店舗数が限られている プロパーカードがない |
強みと弱みを比較したうえで、もし「VisaとMastercardのどちらにするか選べない」という方がいる場合は、同時に両方を発行することも可能だ。
2枚持ちすることにより、同時に2枚発行できたり、それぞれの特典を活用できたり、より多くの店舗で利用できるようになったりとメリットが多い。
一方で管理が複雑になるというデメリットもある。クレジットカードは管理に気をつけないと、使いすぎや不正利用といったリスクがともなう。
複数枚を作成する際は、このような注意点を考慮しながら検討してほしい。