2022年に入り、急速な円安が進行している。2022年1月の時点では1ドル110円程度であった米ドル円の価格レートは、半年後の2022年6月には1ドル135円付近まで上昇し、高値を更新し続けている。
現在の状況を鑑み、収益性の面で米国株式を始めとした海外株への投資を検討する投資家は多少なりとも増加しているのが現状ではないだろうか。
しかし海外株の購入方法が分からず迷ってしまう方も多いのではないだろうか。
そこで本記事では海外株の買い方について紹介していく。
海外株の特徴や注意点、楽天証券やSBI証券など証券会社ごとの購入方法を知りたい方はぜひご覧いただきたい。
また海外株を取引する証券会社を探している方に向けても、海外株取引ができる証券会社を3つほど紹介している。
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海外株の特徴
海外株(外国株式)とは海外の証券取引所に上場している海外企業が発行した株式のことを指している。
以下は、日本株と海外株の違いをまとめた表である。
なお今回は分かりやすいように海外株の代表格である米国株と日本株を比較している。
日本株 | 海外株(米国株) | |
---|---|---|
銘柄表記 | 4桁の数字例:トヨタ自動車(7203) | アルファベット1~5文字例:アマゾン(AMZN) |
取引時間 | 9:00~15:00 | 23:30~翌朝6:00(夏時間22:30~翌朝5:00) |
売買単位 | 100 | 1(一部証券会社除く) |
決算期 | 3月、9月が多い | 12月が多い |
配当タイミング | 年2回 | 年4回 |
値幅制限 | あり | なし |
株主優待 | あり | なし(実施していても日本在住者は対象外) |
上記の表から読み取れる海外株の特徴は次の通りだ。
- 少額(1株)から購入できる(一部証券会社除く)
- 高配当かつ分配頻度が多い
- 分散投資可能
少額(1株)から購入できる
日本株の購入単位は100株単位がスタンダードであるが、海外株であれば1株から購入が可能だ(一部証券会社除く)。
例えば、米国有数の有名企業であるマイクロソフトの株は数万円で購入できる。
他にも勢いのある「FANG(facebook、Amazon、Netflix、Google)」にも投資可能だ。
少額購入できることで、ポートフォリオの幅を広げるチャンスが多いともいえるだろう。
気になる銘柄に投資しやすいのも海外株の特長であろう。
高配当かつ配当の頻度が多い
日本株の配当は年2回が多いのに対し、米国株などの海外株は年に4回も配当が出るものも多い。
かつ収益成長率も右肩上がりの企業が多く、日本株よりも配当利回りを高水準で設定している傾向がある。
米国株式だけでなく、急成長を続ける中国株式でも高い利回りを設定している企業も多いため高配当銘柄を探している方向けの金融商品といえるだろう。
分散投資可能
投資はリスク分散することが非常に重要である。海外株への投資は日本株だけではなく、様々な国へ投資しながら国レベルでのカントリーリスクや為替リスクをヘッジをすることに繋がっている。
例えば、日本が円安に見舞われて景気が芳しくない状態となってしまった2022年度のようなケースでも分散投資の効力が発揮される。
成長を続ける先進国へ投資しておけば日本株の値下がりもカバーできる可能性も高いのである。
海外株の買い方
基本的に海外株の購入は円貨決済と外貨決済の2通りから選べる。
それぞれのメリットデメリットは以下の通りだ。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
円貨決済 | 外貨は準備不要手間がかかりにくい | 為替手数料が必要 |
外貨決済 | 為替手数料を抑えられる資金自体の分散化に繋がる | 外貨の準備が必要 |
なお証券会社ごとに海外株を購入する際の手数料は異なってくる。為替レートの変動リスクがあるため、なるべく取引コストのかからない証券会社を利用するようにしておきたい。
例えば、マネックス証券では以下の手順で購入を進めていく。
- 総合取引口座を開設
- 外国株取引口座を開設
- 日本円を証券口座へ入金
- 金額や株数を入力
- 円貨決済か外貨決済を選んで注文
ネット証券であれば日本株とほぼ同じ手順で購入できる。
どの証券会社でも同じ流れで海外株を購入していくこととなるため、手数料を比較しつつ証券会社を選択するのが良いだろう。
海外株投資ができる証券会社3選
海外株投資ができる証券会社を3つほど紹介していく。
SBI証券
- 取引できる海外株の種類が多い
- 「米国貸株サービス」を使えば、貸株金利も受け取り可能
- 海外株以外にもIPO(新規公開株)投資などにも対応
SBI証券は、米国、中国、韓国、ロシア、ASEAN(ベトナム・インドネシア・シンガポール・タイ・マレーシア)など幅広い国の株式を取り扱っている。
購入方法は、SBI証券で外国株式取引口座を開設後、購入したい銘柄を検索して発注するだけなので初心者でも購入しやすいのではないだろうか。
また、IPO情報も確認できるため、外国株だけでなく幅広い投資方法を検討している方にはお勧めの証券会社といえるだろう。
SBI証券 おすすめ!
証券口座開設数1,000万突破。国内株は現物も信用も全て取引手数料0円。
楽天証券
- 積立購入可能
- 楽天ポイントを海外株購入に利用可能
- スマホアプリ「iSPEED」を使えば日本株と米国株を一括管理可能
楽天証券では、米国、中国、ASEAN(インドネシア・シンガポール・タイ・マレーシア)の株式が取引できる。
特に、日本株と米国株の両方をスマホアプリで管理できるため、日米両方の個別株を購入予定の投資家にとっては利便性が高いといえるだろう。
購入方法はSBI証券と同様である。総合口座を開設し、入金した後に購入したい銘柄を探して発注するだけだ。
取引の際に楽天ポイントなども利用できるため、ポイント投資を検討している方向けの証券会社である。
マネックス証券
- スクリーニングツールが豊富
- 買付時の為替手数料が無料(米国株)
- 配当金の再投資サービスあり
マネックス証券はとにかくスクリーニングツールに力を入れている証券会社である。
米国株専用ツールや時間外取引へもフレキシブルに対応している。
購入方法は前述した通り、口座を開設して入金後、買いたい銘柄を発注するだけだ。
買付手数料が無料であるため、取引コストを抑えたい方にお勧めの証券会社といえるだろう。
まとめ
今回は外国株の特徴と購入方法、海外株取引ができる証券会社を紹介してきた。
日本株だけに捉われず、海外株にもリスク分散のために目を向けてみるのはいかがだろうか。
ちなみに米国株などを購入する前には、リスクを事前に確認すべきである。
以下の記事では米国株投資のリスクとそのリスクヘッジ方法も紹介している。
米国株投資へ興味がある方は、ぜひ予め確認しておいていただきたい。
また、米国株に限らず、資産運用をやってみたいが、どの様にして運用して良いか悩んでいないだろうか。
最近、「よく分からないまま資産運用をして何百万円も損をした」という話をよく聞く。
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