1. ホーム
  2. 保険
  3. 貯蓄型生命保険が無駄と言われるのはなぜ?メリット・デメリット、向いてる人・向いてない人を解説

貯蓄型生命保険が無駄と言われるのはなぜ?メリット・デメリット、向いてる人・向いてない人を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 貯蓄型生命保険は加入しても無駄って本当?
  • 貯蓄型生命保険に加入するメリット・デメリットが知りたい
  • 自分は貯蓄型生命保険の加入に向いているのか知りたい

生命(死亡)保険へ加入するにあたって、「貯蓄型」か「掛け捨て型」か悩んでいる人も多いだろう。

一見すると、払い込んだ金額が戻ってくる貯蓄型生命保険の方がメリットが多いように思えるが、実際にはデメリットもある。

そこで本記事では、貯蓄型生命保険がなぜ無駄と言われるのかについて、貯蓄型生命保険のメリット・デメリット、さらに向いてる人・向いていない人という観点から解説する。

資産運用のおすすめの相談先
わたしのIFAおすすめ!
アドバイザーナビ社が運営する自分に合った資産運用の相談相手を無料で探せるマッチングサービス。日経新聞、東洋経済など有名メディアに度々取り上げられている。
\あなたにあった資産運用アドバイザーを検索/
公式サイトを確認する
目次

貯蓄型生命保険とは?仕組みや掛け捨て型との違い

貯蓄型生命保険とは、保険料として払い込んだ金額が満期を迎えると、満期保険金や解約返戻金が受け取れる保険商品のことだ。

生命保険の他にも、養老保険や学資保険、個人年金においても貯蓄型の商品を提供している。

貯蓄型生命保険の仕組み

貯蓄型生命保険は、月々の払込金が継続的に蓄積されていく。契約満期を迎えると、保険会社が規定した利率に応じた満期保険金が受け取れる。

なお、途中解約をしても、解約返戻金を受け取れるため、「損の少ない保険商品」として認識されている。

解約返戻金の利率(返戻率)は、契約年数が長くなるほど高くなる。ただし、100%を下回るケースもあるため注意したい。

また、満期保険金は利率が100%を超えるように設定されているが、保険会社によって違いがあるため、これも事前のチェックが必要だ。

貯蓄型と掛け捨て型の違い

以下は、貯蓄型・掛け捨て型の保険の違いを比較したものだ。

貯蓄型掛け捨て型
保険の種類終身保険養老保険学資保険個人年金定期保険収入保障保険医療保険がん保険
保障の内容死亡保障医療保障死亡保障医療保障
保険料高い安い
解約返戻金ありなし
満期保険金ありなし

貯蓄型と掛け捨て型の大きな違いは、解約返戻金と満期保険金の有無だ。

掛け捨て型は基本的に解約返戻金がなく、もちろん満期保険金も受け取れない。

その代わり、月々の保険料は安く抑えられる。

  • たとえばSBI損保の保険金シミュレーション機能を使って計算したところ、33歳男性のがん保険(※)の月々料金は1,163円だった。
  • がん診断保険金100万円、入院保険金無制限、通院保険最大1,000万円

一方で、貯蓄型の保険は加入するプランによって月々数万円になることも少なくない。「いずれ帰ってくるお金だから」とプラスに考えることもできるが、実際はデメリットもあるため注意してほしい。

次章では、貯蓄型生命保険のメリット・デメリットを詳しく紹介する。

貯蓄型生命保険のメリット・デメリット

貯蓄型生命保険のメリットは大きく分けて3つある。

  • 満期保険金が払込金の合計より多くなる
  • 死亡保険以外の保障も付けられる
  • 計画的に資金を積み立てられる

ただし、注意すべきデメリットが3つある。ここでは、そのメリット・デメリットを詳しく見ていこう。

貯蓄型生命保険のメリット

満期保険金が払込金の合計より多くなる

貯蓄型生命保険が持つ最大のメリットと言えば、「満期時に保険金を受け取れる」という点だ。

しかも払込金の100%ではなく、利率が上乗せされた満期保険金が受け取れる。解約返戻金を受け取る場合でも、加入年数によっては返戻率が100%を超える。

したがって、貯蓄型生命保険は保険としての利点だけでなく、資産運用の側面もある。

死亡保障以外の保障も付けられる

貯蓄型生命保険の場合、死亡保障だけでなく、怪我や病気に対する保障が備わっている商品が多い。

また、保険商品によってはオプションで保障を付けられるため、幅広い状況に対応できるのがメリットの1つだ。

銀行の定期預金の場合、怪我や病気が起きた際に積立金を切り崩すこともできるが、貯蓄型生命保険のような保障はもちろんない。

貯蓄型生命保険なら、加入したその日から怪我や病気が保障されるため、極端に言えば明日怪我や病気が起きても安心だ。

計画的に資金を積み立てられる

個人的な預金が苦手という人の場合、貯蓄型生命保険を利用すると計画的に資金を積み立てられるようになる。

保険料は毎月自動的に引き落としされ、かつ簡単には払い戻しができない。「途中で預金に手をつけてしまった」というリスクも低いのだ。

さらに、満期を迎えれば払込金以上の保険金を受け取れるため、資産を増やすという意味でもメリットが大きい。

貯蓄型生命保険のデメリット

元本割れするリスクがある

元本割れとは、受け取った解約返戻金が払込金を下回ることを意味する。貯蓄型生命保険の場合、契約年数によって返戻率が異なる。

たとえば払い込んだ金額の合計が200万円、返戻率が80%なら受け取れるのは160万円になるため、元本割れが起こる。

貯蓄型生命保険へ加入する上で最も注意すべきなのが、こうした解約返戻金の元本割れだ。多くの貯蓄型生命保険は、契約年数が20年〜30年と経過しないと、返戻率が100%を超えない。

つまり、返戻率が100%を上回る前に解約をすると、損をする可能性が高いのだ。

月々の保険料が高い

保障の範囲が幅広い、将来的に払込金が戻ってくるなどの理由から、貯蓄型生命保険は掛け捨て型に比べると月々の保険料が高い。

保障内容や加入する年齢にもよるが、月々1万円を超えるものは珍しくない。人によっては、月々3万円以上かかることもある。

そのため、貯蓄型生命保険へ加入するには、まず手元にまとまったキャッシュがなければいけない。

インフレリスクがある

インフレとは物価が上昇し、貨幣の価値が下がることだ。

固定金利タイプの貯蓄型生命保険の場合、インフレが起こっても金利が変動しないため、満期保険金を受け取っても相対的に貨幣の価値が下がっている可能性がある。

たとえば保険加入時点の物価指数を100として、満期保険金を受け取った際の物価指数が200に上がったとしよう。

同じ貨幣でも、2倍支払わなければ同じ商品を購入できないことになる。

つまり、満期保険金が2,000万円の予定だとしても、保険加入時と満期時の貨幣価値を比較すると1/2(1,000万円)の価値しかないということだ。

貯蓄型生命保険はこうしたデメリットも考慮し、加入は慎重に検討しなければいけない。

資産運用のおすすめの相談先
わたしのIFAおすすめ!
アドバイザーナビ社が運営する自分に合った資産運用の相談相手を無料で探せるマッチングサービス。日経新聞、東洋経済など有名メディアに度々取り上げられている。
\あなたにあった資産運用アドバイザーを検索/
公式サイトを確認する

資産運用のおすすめの相談先

貯蓄型生命保険が向いている人・向いていない人

前述のように、貯蓄型生命保険にはメリットもあればデメリットもある。

そのため、向いている人・向いていない人がハッキリとわかれるため注意してほしい。

ここでは、貯蓄型生命保険が向いている人・向いていない人、それぞれの特徴を紹介する。

貯蓄型生命保険が向いている人の特徴

貯蓄型生命保険は、以下のような人に向いていると言える。

  • 払い込んだ保険料を掛け捨てにしたくない
  • 銀行預金よりも高い利回りで貯蓄がしたい
  • 資産運用と保険を両立したい

貯蓄型生命保険は掛け捨てではないため、「貯蓄」の側面も持っている。そのため、銀行預金にするのではなく、少しでも高い利回りで貯蓄がしたい人にもおすすめだ。

貯蓄型生命保険は実質利回りで銀行預金の金利を上回るケースが多いため、資産運用と保険を両立できるメリットもある。

貯蓄型生命保険が向いていない人の特徴

貯蓄型生命保険が向いていない人には、以下のような特徴がある。

  • 毎月の保険料を抑えたい
  • 保険を貯蓄目的に利用することはない
  • 積極的に投資がしたい

なかでも、「積極的に投資がしたい」という人の場合、貯蓄型生命保険は向いていない。

貯蓄型と掛け捨て型では、月々の保険料に1万円以上の差額が生じることが多いため、掛け捨てならその分を投資に回せる。

貯蓄型生命保険も資産運用方法の1つではあるが、その他の方法と比較すると、利回りはやはり低い。そのため、積極的に投資をしたいタイプの人は、掛け捨て型を選び、差額資金を投資に回すのがおすすめだ。

貯蓄型生命保険の活用は誰に相談するべきか

ここまで、貯蓄型生命保険の基礎知識や、向いている人・向いていない人の特徴などを解説した。

とはいえ、貯蓄型生命保険を資産運用に組み入れるかどうかは、投資目的やその理由など、さまざまな要因を加味する必要があるため、決して簡単ではない。

そこで活用して欲しいのが、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)という投資の専門家だ。

証券会社や銀行などの金融機関に所属していないため、独立的な立場から顧客に合った投資戦略を考えてくれる。

保険商品の組み入れについて、IFAへ相談するメリットがどこにあるのか、早速確認していこう。

保険加入の可否をIFAに相談するメリット

貯蓄型生命保険は、実は金融商品の一つだ。そのため、IFAが普段から扱っている領域でもある。

そんなIFAに保険加入の可否を相談するメリットは、「資産運用を含めた長期的目線で投資計画を立ててくれる」ことだ。

貯蓄型生命保険はいわば長期資産運用の一つであり、どの商品を選ぶかによって利回りが異なる。また、加入する人によってメリット・デメリットも異なってくる。

こうした保険事情を個人的に調査し、自分にとって最適な貯蓄型生命保険を選ぶのは、なかなか難しいことだ。そこで、IFAの専門知識に頼ってほしい。

IFAなら貯蓄型生命保険に精通しているだけでなく、保険加入の可否も含めて、投資計画・戦略を立案してくれる。

専門家という立場から、さらに証券会社や金融機関に属していない独立的な立場から、あなたに合った商品選定や資産運用方法をアドバイスしてくれるだろう。

生命保険も含めた投資戦略を一緒に考えてくれるIFAを探すなら、IFAマッチングサービスである「わたしのIFA」の利用がおすすめだ。

「わたしのIFA」は投資目的や地域から自分に合ったIFAを探すことができる。また、気になったIFAにはその場で無料相談の申し込みが可能だ。

相談は何度でも行えるため、自分と相性の良いIFAをじっくり探せるのも大きな特徴だ。

また、運営会社アドバイザーナビでは、利用者のIFA探しのサポートも行っているため、IFAに初めて相談する人でも安心して利用してもらいたい。

まとめ

本記事では、貯蓄型生命保険の概要やメリット・デメリット、向いてる人・向いてない人の特徴などを解説した。

「払い込んだお金が戻ってくる」という点が貯蓄型生命保険の大きなメリットではあるが、デメリットもあるため、加入は慎重に検討してほしい。

また、金融商品としての側面もあるため、加入の可否などに迷ったらIFAなどの資産運用の専門家に相談することをおすすめする。

IFAは顧客利益を優先する投資専門家のため、あなたが保険商品を使って資産運用したい理由や、その他の背景などから、適切な投資戦略を一緒に考えてくれる。

「リスクが高い商品を売りつけられるのでは?」と心配し、今まで投資専門家を活用してこなかった人も、安心してIFAを活用してみてほしい。

現在、「わたしのIFA」ではIFAへの無料相談を実施している。保険や資産運用に対する考えを伝えて、IFAから専門的なアドバイスを受けてみてはいかがだろうか。

\あなたにあった資産運用アドバイザーを検索/
公式サイトを確認する

※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

  • URLをコピーしました!

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

目次