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退職金は運用しない方が良いの?退職金運用の必要性を徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • 退職金を資産運用に充てるべきか迷っている
  • 退職金運用のリスクを理解したい
  • 安全に退職金を運用する方法を具体的に知りたい

長年の労働の対価として受け取る退職金は、あなたの大切な資産である。

そのため、退職金を資産運用に充てることに懸念をお持ちの方もいるだろう。

しかし、運用のリスクを適切に管理することで、退職金を含む資産を守りながら老後生活の不安を軽減することが可能となるのだ。

そこで本記事では、退職金運用のリスクとその管理方法、さらに安定思考の方におすすめの運用法までを詳しく解説する。

退職金運用に対する理解を深め、安全かつ効果的な退職金の管理方法を実践してほしい。

目次

なぜ退職金運用はしない方が良いと言われるのか

そもそもなぜ退職金運用はしない方が良い、と言われるのだろうか。その背景には、退職金運用のリスクが関係している。

そこでここでは、退職金運用のリスクを中心に解説していく。

退職金運用の失敗が老後生活にもたらす影響

経済的に不安を抱えた生活を送らないためにも、計画的に退職金を使おうと考えている方は多いのではないだろうか。

実際に全体の約半数の方が預貯金に回し、今後の生活費や住宅ローンなどに充てられるケースが多い。

より経済的に安定した生活を送るためには、退職金で資産運用を行うことが理想的であるが、退職金運用に失敗すると、老後生活に大きな影響をもたらしてしまう。

では、どのように退職金運用を失敗しているのだろうか。

退職金運用失敗例①

金融商品をよく理解せずに勧められた金融商品を活用してしまう

銀行や証券会社などで退職金運用のために相談しに行き、担当者から提案された金融商品のことをしっかりと理解せずに資産運用をはじめてしまうのはおすすめできない。

例えば、「退職金専用のプラン(定期預金)」の場合は、他の定期預金に比べると金利が高く設定されており、一見お得に感じてしまうだろう。

しかし、高めに設定されている金利の背景には投資信託などを購入することが条件になっているケースが多い。

投資信託は、投資家の代わりにプロが運用してくれるため、資産運用の専門知識が浅い方でもチャレンジしやすい金融商品だ。

しかし、手数料が高く設定されている・選べる金融商品が少ないなど、相談者に不利になることがある。

そのため、しっかりと金融商品について理解した上で資産運用方法を選ばなければならない。

退職金運用失敗例②

退職金で一括投資を行う

退職金をどのように使うか、プランを立てる前に、資産運用にすべての資産を回してしまうとリスクが高くなるのだ。

投資したタイミングでは金融商品の価格が高いなど、相談者にとって購入すべきタイミングではない可能性がある。

万が一購入するタイミングを間違えてしまうと損失が発生し、生活に影響が出る恐れがあるので積立投資などを利用するといいだろう。

退職金運用失敗例③

今後の生活を考慮せずに資産運用を開始する

定年退職すると、収入源は公的年金やアルバイトなどに変わり、現役のときよりも収入が低くなるケースが多い。

そのため、万が一に備えた現金をしっかりと確保しておかなければならない。

急な病気・ケガ・介護などさまざまなリスクがあるため、退職金の一部を現金として確保しながら資産運用することが重要なポイントである。

退職金運用でしない方が良いこと

実際に退職金を上手に運用をすれば、資産が増えていくため、経済的に安定した生活を過ごせるようになるだろう。

しかし、すべての資産運用方法が退職金運用に適している訳ではない。

ここでは退職金運用を避けるべきケースを紹介する。

退職金運用でしない方が良いこと①

リターンが大きい金融商品を選ぶ

「リターンとリスクは比例する」と考えられているため、リターンが大きい金融商品はリスクも大きいのだ。

退職金は高額になるケースが多く、気が大きくなってしまい「もっとお金を増やしたい」と考えてしまう方も少なくないだろう。

しかし、リスクが大きい資産運用方法を選べば損をする可能性も高くなるので、どの資産運用方法を選ぶかは非常に重要である。

退職金運用でしない方が良いこと②

資産を分散させない

資産運用は、資産を分散させることでリスクを下げられるため、1つの資産クラスのみを保有しないようにしよう。

例えば、Aさんが「現金50%・株式50%」保有していた場合、株価が下落してしまうと資産の50%にダメージを受けることになる。

しかし、「現金30%・株式20%・債券10%・不動産10%…」と複数の資産に振り分けておけば、株価が下落しても20%のダメージで済むのだ。

損をするリスクを減らすためには資産を分配するか、さまざまな資産を組み合わせた投資信託を活用するといい。

運用せずに退職金を最大限に活用する方法

退職金を資産運用しない場合は、「支出のバランスを整える」ことを意識すれば資産の減り方が変わるだろう。

以下で支出のバランスを整える方法を紹介するので、ぜひ試してほしい。

  1. 環境に合わせて自動車を手放す
  2. スマートフォンを大手キャリアから格安キャリアに変更
  3. 保険の見直し

環境に合わせて自動車を手放す

住んでいる環境によってすべての方が選べる選択肢ではないが、自動車を手放すことで出費を抑えられる。

車両代・税金・車検代・保険料・ガソリン代など多くの維持費がかかる自動車を手放し、徒歩・自転車・バス・レンタカーなどの交通手段にすれば退職金をうまく活用できるだろう。

スマートフォンを大手キャリアから格安キャリアに変更

大手キャリアは安心感があるが、毎月のスマートフォン料金は高い傾向にある。そのため、格安キャリアに変更するのも1つの手段である。

大手キャリアと格安キャリアのメリット・デメリットを把握し、慎重に選択するのをおすすめする。

保険の見直し

多くの方が加入している保険の中には、自分に万が一のことがあった場合に備えて加入した保険が多いと予測される。例えば、「死亡保険(保険金が多いもの)」などが挙げられる。

子どもが独立している場合は高額な死亡保障は必要ないため、「この保障内容は自分に必要かな?」というように保険の見直しを行うことで毎月の出費を抑えられるだろう。

退職金運用はしない方が良い?必要性を検証

「資産運用は損する可能性もあるから…」という思いから、退職金運用を悩んでいる方も多いだろう。

では、どうして退職金を活用して資産運用する方がいいのかを解説していくので、今後のために役立ててほしい。

退職金運用をしない場合のリスク

退職金を運用しないことで、元本割れをするリスクを回避できる。

しかし、現金(貯蓄)として資産を保有していることがリスクにつながることを知っているだろうか。

現金として保有していると、インフレが原因で現金の価値が下がり続けていくのだ。

しかし、資産運用を行えば資産の価値が下がるリスクに備えられるため、資産運用を行う方がいいと言えるだろう。

インフレとは?

インフレとはインフレーションの略で、物価が上がり続ける状態のことを指す。子供の頃に100円で購入できた物を現在では120円出さないと買えないシーンを思い浮かべると分かりやすいだろう。

元本割れの心配がないと安心してしまうが、現金として資産を保有していてもリスクを負うことを理解しておく必要がある。

資産運用における一般的なリスクの説明

資産運用で向き合わなければならないリスクを学び、正しくリスクを軽減させていこう。

資産運用のリスク
  • 価格変動リスク
  • 流動性リスク
  • 信用リスク
  • 為替変動リスク
  • 金利変動リスク

価格変動リスク

金融商品の価格が変動するリスクのこと

例:株価であれば会社の業績・政治情勢などさまざまな理由が原因となり、変動する

流動性リスク

換金のしやすさや市場に出回る量の多さを指す

不動産は高額になるためすぐに買い手が見つからない→流動性のリスクが高い

信用リスク

債券や株式などを発行している国や会社の経済状況がよくない場合、受け取れる予定であった配当金や元本を受け取れなくなることを指す

為替変動リスク

為替の変動が金融商品に影響が出ることを指す

例:外貨建ての商品の換金タイミングで円高→受取額が減る

金利変動リスク

金利が変動し、金融商品の価値に影響が出ることを指す

例:金利が上がる=債権の価値が下がる、金利が下がる=債権の価値が上がる

退職金運用におけるリスク管理の方法

退職金を活用して資産運用を行うために、可能な限りリスクを軽減させるのがいいだろう。

資産運用において以下のポイントは非常に重要なポイントのため、ぜひ参考にしてほしい。

リスク管理①:資産を分散させる

上記「退職金運用を避けるべきケース」で紹介した通り、資産を分散させるのは非常に重要である。

例:株価が下落
  • 現金50%・株式50%→資産の50%がダメージを受ける
  • 現金30%・株式20%・債券10%・不動産10%…→資産の20%のダメージで済む

リスク管理②:一括投資を行わない

上記「退職金運用の失敗が老後の生活にもたらす影響」でも触れた通り、一括投資はリスクが高い。

そのため、毎月一定額を積み立てる方法で資産運用を行うとリスクを軽減できる。

また、定期的に一定額を購入し続けることで「ドルコスト平均法」の恩恵を受けられるので資産運用を継続しやすい。

ドルコスト平均法とは

定期的に一定額を購入し続けると、最終的に購入単価が低くなることを指す

スクロールできます
1月2月3月平均単価
ドルコスト平均法なし100口30,000円200口70,000円80口20,000円約316円/口
ドルコスト平均法あり100口30,000円85口30,000円120口30,000円約286円/口

リスク管理③:長期運用

資産運用をする際に押さえておきたいポイントは、短期間に売買を繰り返すとリスクが高くなるということだ。

ギャンブルのような要素が強くなるため、気をつけなければならない。

資産運用のリスクを軽減させるためには、長期間かけて運用する必要がある。

安定思考の方向け!おすすめの退職金運用法を紹介

安定思考の方に最適な「退職金運用方法」を紹介していくので、資産運用方法を選ぶ際に参考にしてほしい。

低リスクの退職金運用を実現するおすすめのポートフォリオ

なるべくリスクを減らしながら、目標に近づけるポートフォリオを記載していくので、参考にしながら自分のバランスに変えていってはいかがだろうか。

①資産を分散させる

リスクを軽減させるために、さまざまな金融商品を組み合わせる

(例)国内株式・外国株式・国内債券・外国債券・不動産

②銘柄を分散させる

複数の銘柄に分けることでリスクを減らす

(例)株式投資:A社・B社・C社

③国を分散させる

各国の政治・経済などの影響で価格が下落してもダメージを軽減できるよう、投資先を分散させる

(例)国内株式と外国株式 など

上記のような組み合わせ方を活用することでリスクを軽減できるため、自分が求めているバランスを見つけよう。

定期的な見直しとリバランスの重要性

リスクを軽減させるためには、定期的に資産のバランスを見直し、調整することが重要である。

なぜなら、リスクとリターンのバランスが取れたポートフォリオを組んでいたとしても、時間が経てばバランスが崩れるためだ。

ポートフォリオ例

投資開始時:現金30%・株式20%・債券10%・不動産10%…

数年後:現金20%・株式40%・債券15%・不動産5%…

以上のように資産の割合が変わると株式の割合が多くなり、リスクが高くなるのだ。

そのため、年に1回などの自分で決めたルールや、資産の割合が変わったタイミングで見直しと調整を行うことで、うまくリスクと向き合いながら資産運用ができる。

退職金運用に迷ったら誰に相談するべき?

「資産運用はしたいけど、どの方法を選べばいいか分からない…」と、運用方法で悩んでしまう方も少なくないだろう。

今後の生活を豊かなものにするためにも、自分にとって最適な方法を知るために「資産運用の専門家」に相談してみてはいかがだろうか。

資産運用の相談を専門家にする必要性

資産運用の目的・現在の貯蓄額・家族構成・リスク許容度(損失に耐えられるライン)などによって、最適な資産運用方法は異なる。そのため、すべての方におすすめできる資産運用方法はないのだ。

だが、最適な方法が分かれば、理想に近いリターンとバランスの取れたリスクで資産運用を行えるので、将来いい結果につながりやすくなる。

専門知識がある専門家だからこそ、相談者だけでは得られない答えを導き出せるため、退職金をうまく活用したいと考えている方は専門家に相談することをおすすめする。

IFAの役割と相談するメリット

「IFA」とは、資産運用の知識を深く持ち合わせている専門家のことを指し、相談者にとって最適なプラン・資産運用のサポートをしてくれるアドバイザーだ。

上記「資産運用の相談を専門家にする必要性」で紹介した通り、自分に合った資産運用方法を見つけることは理想に近づくためには欠かせないポイントだ。

しかし、資産運用初心者などは自分にあった方法を見つけるのは難しい。

しかし、IFAに相談すると、個人の資産状況や家族構成などさまざまなポイントを考慮した上でオリジナルプランを提案してもらえるのだ。

また、万が一投資している金融商品の価格が下落しても、IFAに相談できる環境があれば冷静に対処でき、損失を軽減できるケースもある。

他にも「保険・相続・贈与」など幅広いジャンルの相談が可能なため、心強いパートナーになってくれるだろう。

資産運用相談サービス「資産運用ナビ」の活用方法

IFAについて紹介したが、自分に合ったIFAを探すのは難しい傾向にある。

なぜなら、以下のようなポイントに当てはまるIFAを探す必要があるためだ。

  • 自分が運用したいと考えているジャンルが得意なIFAか
  • 資産運用についてどれくらい知識があるのか
  • 手数料は高すぎないか
  • 性格や考え方などの相性のよさはどうか など

すべてのポイントに当てはまるIFAを探す場合、時間と労力が必要になり、仕事や家事などで忙しい方には負担に感じてしまうだろう。

結果、資産運用をはじめられず、理想に近付けなくなる可能性もある。

そのような問題を解決する方法は、「資産運用ナビ」を利用することだ。

資産運用ナビ」とは、条件に合ったIFAを最短60秒で探せるサービスのことを指す。

名前・生年月日・相談したい内容などを入力するだけで検索できるため、スキマ時間や休憩時間などにアドバイザーを探せる。

無料で検索できるため、気になる方はぜひ気軽に試してほしい。

退職金運用はするべき!

退職金は現金として保有しているとインフレが原因で価値が下がってしまうため、資産運用をする方が理想的である。

適切なリスク管理と定期的な見直しを行えば、リスクとうまく向き合えるため、安心して資産運用を行える。

リスク許容度や運用の目的、そして今回紹介したおすすめの運用法も参考にして、自分に合った運用法を見つけてほしい。

専門家への相談を通じ、安全な資産運用計画を立て、理想の未来に近付いてみてはいかがだろうか。

資産運用ナビ」を利用すれば最短60秒で条件に合ったIFAを見つけられるため、相性のいいIFAを探してみよう。

退職金運用に関するQ&A

退職金運用のリスクはどのようなものですか?

退職金運用のリスクは以下の通りである。

  • 価格変動リスク
  • 流動性リスク
  • 信用リスク
  • 為替変動リスク
  • 金利変動リスク

詳細は上記「資産運用における一般的なリスクの説明」にて紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。

退職金は運用しない方が良いのでしょうか?

退職金を運用しない場合、元本割れをするリスクからは回避できる。

しかし、インフレが原因で現金の価値は下がっていく可能性があるため、資産運用をする方がいいと考えられるだろう。

退職金の安全な使用法にはどのようなものがありますか?

資産運用のリスクを軽減させるには、以下のポイントを押さえる必要がある。

  • 資産を分散させる
  • 銘柄を分散させる
  • 国を分散させる
  • ポートフォリオの見直しとリバランス

上記「安定思考の方向け!おすすめの退職金運用法を紹介」にて詳細を記載しているので確認してほしい。

退職金運用に関する専門家のアドバイスはどこで受けられますか?

退職金運用に関する相談をしたい場合、資産運用の専門家「IFA」に相談するのが理想的である。

しかし、相談者と相性のいいIFAを見つけるには時間や労力が必要になるため、忙しい方には負担になるだろう。

そのような問題を解決できる方法が「資産運用ナビ」を活用するということだ。

資産運用ナビ」は、条件に合ったIFAを無料で検索できるサービスのため、最短で理想的なIFAに出会いたい方はぜひ試してほしい。

退職後の生活費はどのように見積もれば良いですか?

退職後の生活費を見積もる際、重要となるのが「物価の上昇を計算に入れる」という点だ。

今後インフレが継続して物価が上昇していった場合、現在の物価水準で生活費を計算してしまうと資金が不足する可能性がある。

年間2%ほど物価が上昇していく想定をした上で、退職後の生活費を計算しておこう。

分散投資をする場合、どのように資産配分を決めるべきですか?具体的に教えてください。

自分自身のリスク許容度に合わせて資産配分を決定すると良い。

リスク許容度とは、投資の収益がマイナスに振れたときにどの程度の損失まで許容できるかという度合いのことだ。

年齢が若い人や資産状況に余裕がある人の場合、リスク許容度は高くなる。

株式などのリスクが大きい資産の比率を増やし、積極的にリターンを追求していくと良いだろう。

一方、年齢を重ねた40代以降の人やまだ資産が十分に準備できていない人はリスクを抑えた運用が推奨される。

債券などの低リスク資産の比率を増やし、堅実にリターンを目指すと良い。

短期投資と長期投資、それぞれのメリット・デメリットを教えてください。また、退職金運用では2つをどのように組み合わせるべきですか?

短期投資は、上手く運用できれば短期的に資産を大きく増やせる可能性がある一方、リスクが大きい点がデメリットだ。

一方の長期投資の場合、リスクを抑えてじっくり資産を増やせるものの、成果が出るまでに時間がかかるというデメリットがある。

退職金の運用においては基本的に長期投資メインでリスクを抑えることが重要だ。

しかし当面使う予定がない余剰資金がある場合、短期投資でリスクを取った運用を行い、短期的な資産増加を目指しても良いだろう。

長期投資で資産の基盤を築きつつ、余裕があれば短期投資にも手を出してみるという程度のバランスがおすすめだ。

退職金運用を行う際の、初心者におすすめの退職金運用戦略を教えてください。

長期・分散による運用戦略が、投資初心者にはおすすめだ。

運用期間をできるだけ長く設定し、投資対象の地域や資産クラスを複数に分けて運用していく戦略を取ろう。

長期投資を行うと価格変動の振れ幅が平均化され、年率ベースでのリターンが安定化しやすいというメリットがある。

そして分散投資を行うことでリスクも分散され、大きな損失を抱える危険性を軽減できる。

短期間で成果を上げようとするのではなく、長期にわたる分散投資でじっくり資産を運用していく戦略を構築しよう。

退職金運用に適した税制優遇制度には何がありますか?活用法と合わせて教えてください。

退職金運用にはNISA制度の活用がおすすめだ。

NISAとは、年間360万円までの投資枠が与えられ、その枠内で購入した株式や投資信託の利益が非課税となる制度のことだ。

NISAでは総枠が1,800万円までと定められているため、年間の上限額360万円(毎月30万円)を5年間投資することで非課税投資枠を使い切れる計算となる。

5年間かけて投資信託や株式をNISA口座内で購入し、運用しながら必要に応じて資産を取り崩していくと良いだろう。

退職金運用はどのような専門家に相談すれば良いですか?

退職金の運用は以下のような特徴を持つ専門家に相談すると良いだろう。

  • 顧客に対する中立性がある
  • 長期にわたって投資助言を提供してくれる

退職金の運用は老後の生活の基盤となるため、中立な立場で助言を提供してくれる専門家がおすすめだ。

手数料が高い商品やリスク水準が適さない商品などを勧誘してくる専門家ではなく、本当に顧客に合った商品を提案する専門家を探そう。

また、退職後の長いセカンドライフにおいて継続的にサポートを行ってくれる専門家に相談すべきだ。

責任を持って長くアドバイスを提供してくれる専門家の方が、安心して退職金運用の相談を行えるだろう。

上記の2つを満たす専門家をお探しの方は、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)への相談を検討してみよう。

手数料を抑え、退職金運用の効率を高めるにはどのような方法がありますか?

退職金運用の手数料負担を軽減し、効率を高めるポイントとして以下の2点を押さえておこう。

  • インデックスファンドを活用する
  • 無駄な売買を減らす

インデックスファンドとは、日経平均株価などの市場指数に連動する運用成果を目指す投資信託のことだ。

指数との連動を目指すため銘柄を選定するコストなどがかからず、手数料の負担を抑えて運用できる点が特徴である。

手間やコストをかけずに効率の良い運用を行いたい場合は、インデックスファンドを活用すると良いだろう。

また、市場の変動に合わせて売買を繰り返してしまうと、売買手数料がかかって運用効率も落ちてしまう。

短期的な市場変動は気にせず、長期保有を前提としたスタイルで投資を行っていくことが大切だ。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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