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新NISA成長投資枠で人気の銘柄はどれ?証券会社ごとのおすすめランキングを解説

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この記事で解決できるお悩み
  • 新NISAの成長投資枠で今人気の銘柄が知りたい
  • どの証券会社で始めるべきか迷っている
  • 新NISA成長投資枠の活用法が知りたい

新NISAの成長投資枠は、旧NISAの一般NISAに相当する非課税投資枠だ。

一般NISAとどのような点が異なるのか、つみたて投資枠との違いは何か、など気になっている方も多いのではないだろうか。

新NISAの成長投資枠の大きな仕組みは旧NISAにおける一般NISAと同じだが、非課税投資枠が大幅に増えたり、つみたて投資枠との併用が可能になったりなど、より使いやすく変更された点も多い。

今回の記事では、成長投資枠の基本的な概要や成長投資枠で人気のある銘柄を紹介しつつ、新NISA成長投資枠のおすすめの活用法についても詳しく解説する。

成長投資枠を始めるのにおすすめしたい証券会社も紹介しているため、ぜひ本記事を参考に成長投資枠の活用を始めてみてはいかがだろうか。


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目次

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新NISA成長投資枠では何に投資できる?

まずは、新NISAの成長投資枠とはどのようなものか確認していこう。

成長投資枠のポイントは下記の通りだ。

  • 年間240万円まで非課税投資が可能
  • 幅広い金融商品・買付方法を選択できる
  • つみたて投資枠と併用可能

成長投資枠では、つみたて投資枠の2倍となる年間240万円を上限として投資ができる。

つみたて投資枠と同様に、投資によって得られる利益は非課税で受け取れるため、より大きな非課税効果を得やすいと言えるだろう。

また、成長投資枠ではつみたて投資枠で投資できない商品にも投資可能だ。

つみたて投資枠の投資対象商品は、長期の積立・分散投資に適した金融庁の基準を満たす投資信託に限られるが、成長投資枠では上場株式や投資信託、REITなどにも投資ができる。

ただし、整理・監理銘柄や信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託は成長投資枠でも購入できないため注意しよう。

幅広い投資商品から投資ニーズに合わせた商品選定ができて、積立投資だけでなくスポット投資も可能なので、自分の好きなタイミングで投資が可能だ。

つみたて投資枠と同様に毎月コツコツ積立投資もするのも良いし、余剰資金ができたタイミングや買い時だと思うタイミングで一括投資をするのも良い。

ライフプランに合わせて投資を行えるのも、成長投資枠の魅力だ。

最後に、つみたて投資枠と成長投資枠が併用できるのも大きなポイントとなる。

2つの非課税枠を併用することで、年間最大360万円、生涯では最大1,800万円までの非課税投資ができる。

ただし、成長投資枠のみでは最大1,200万円までしか投資できないため、非課税枠を最大限活用するためには、やはりつみたて投資枠との併用がおすすめだ。

同じ商品を成長投資枠でもつみたて購入する選択肢も考えられる。

新NISA成長投資枠で人気のおすすめ株式6選

新NISA成長投資枠で人気のある銘柄はどのようなものだろうか。

ここでは、大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券の買付代金ランキングデータをもとに、投資家から人気のある銘柄を3つずつ紹介する。

SBI証券で人気のおすすめ株式3選

まずは、SBI証券のNISA成長投資枠における週間買付金額ランキングをチェックしていこう。

なお、集計期間は2024年12月16日〜2024年12月20日までとなっている。

順位コード銘柄名
18058三菱商事
27267本田技研工業
37201日産自動車
42914日本たばこ産業
51605INPEX
出典:SBI証券「NISAランキング 週間買付金額(成長投資枠)」

上位にランクインしている銘柄は、すでに大きく成長した企業で今後も安定した事業展開が見込める企業が多い。

日本だけでなくグローバルに事業を展開している企業が多く、円安が追い風になるような企業が多いのも特徴だ。

また、積極的に増配を行うなど、株主還元をしっかりと実施している企業も多くランクインしている。

おすすめ株式①三菱商事(8058)

三菱商事は、三菱グループの大手総合商社だ。

日本を代表する5大商社の一つで、国内外に幅広い事業を展開している。

天然ガスや石油などのエネルギー関連に強みを持つだけでなく、自動車や食品、金属などさまざまな分野で事業を行っている。

2024年後半以降、株価は下落傾向にあるが、割安感が強まったことや今後の株価上昇期待などによって、新しく株式を購入した投資家が多かったと予想できる。

配当利回りも4%前後と高く、成熟した大企業であることから、配当狙いの投資家にも人気のある銘柄だ。

おすすめ株式②本田技研工業(7267)

ホンダは、二輪車や四輪車、航空機などさまざまな分野で製品開発・製造に取り組むトータルモビリティカンパニーだ。

配当利回りは安定的に4%を超えており、積極的に株主還元を実施する企業だと言える。

2024年は株価が下落傾向にあったが、12月に入ってからは証券会社によるレーティング引き上げや円安による収益上振れ期待、自社株買いなどが好感されて株価が大きく上昇している。

特に、株価を上昇させる要因となったのが、日産自動車との経営統合の協議入りだ。

経営統合の議論とともに1兆1000億円の大規模自社株買いの発表によって、12月24日の株式市場では一時前日比+ 17%の株高となった。

おすすめ株式③日産自動車(2914)

日産自動車も、ホンダ同様に自動車の製造・販売を手掛ける自動車メーカーだ。

筆頭株主であるルノー、三菱自動車工業の3社で「ルノー・日産・三菱アライアンス」を構成している。

2024年後半は、経営状況の悪化見込みから株価の低迷が続いていた日産自動車株であったが、ホンダとの経営統合の情報を受けて12月に大きく株価が上昇した。

2024年年末はこの報道によって株価が上下する展開となり、今後も経営統合がどのように進むかが株価の焦点となると言えるだろう。

楽天証券で人気のおすすめ株式3選

同じく、楽天証券のNISA口座における買付代金ランキングは、下記の通りとなっている。

なお、集計期間は2024年11月1日〜2024年11月30日となっている。

順位コード銘柄名
18058三菱商事
27267本田技研
34661オリエンタルランド
47203トヨタ自動車
59432日本電信電話
出典:楽天証券「ランキング NISA 国内株式買付代金ランキング」

上位にランクインしている銘柄については、SBI証券と重複している銘柄も多い。

時価総額の大きい大企業がランクインしていて、配当や優待狙いで購入する投資家が多い銘柄でもある。

ここでは、SBI証券と重複していない銘柄について詳しく解説していく。

おすすめ株式①オリエンタルランド(4661)

オリエンタルランドは、米国のウォルト・ディズニー・カンパニーとのライセンス契約によって東京ディズニーリゾートを経営する企業だ。

直近ではチケット代や飲食代、グッズ代などの値上げが続いているものの、人件費や設備投資費とのバランスが取れずに業績が低迷している。

株主優待として株数や保有期間に応じて入場券を受け取れるという魅力がある一方で、株価の値下がりが継続しているため、購入するタイミングには注意が必要だ。

今後も、例年に比べて大幅な入園数増加は望みにくく、株価が回復するためにはクルーズ事業などの新事業での躍進も必要となるだろう。

ただし、あくまでも優待を目的として投資する投資家にとっては、「長期保有前提だから株価が下がっても問題ない」「今の水準は絶好の買い場」と捉えられることもあるようだ。

おすすめ株式②トヨタ自動車(7203)

トヨタ自動車は、日本を代表する自動車メーカーだ。

トヨタグループ全体での2023年の販売台数は1,123万台と4年連続で世界第1位となっている。

2024年は3月〜5月にかけて株価が上昇したが、その後為替が円高水準に進んだことや大規模な人的投資が発表されたことを受けて、株価はやや下落した。

2024年12月には、自己資本利益率(ROE)の目標を2倍に引き上げる予定との報道を受けて、株価が大きく上昇した。

また、年後半にかけて為替が円安方向に推移していることも、トヨタ株の押し上げ要因となったと考えられる。

おすすめ株式③日本電信電話(9432)

NTT(日本電信電話)は、日本最大手の電気通信事業者として知られている。

1985年に、日本電信電話公社の民営化に伴い設立され、電気通信事業をはじめとする企業集団のNTTグループを構成している。

100株あたりの価格が低く、個人投資家でも購入しやすいことから新NISAでも人気があった銘柄だったが、2024年の年前半に大きく株価が下落し、その後も低迷が続いている。

今後株価が一気に急騰する見込みはあまりないものの、配当利回りが3%超あることなどを考慮すると、長期投資に適している銘柄と言えるだろう。

新NISA成長投資枠で人気のおすすめファンド6選

続いて、新NISA成長投資枠で人気のあるおすすめファンドを紹介する。

前項と同様に、SBI証券・楽天証券それぞれのランキングデータをもとに、個別銘柄を解説していく。

SBI証券で人気のおすすめファンド3選

SBI証券のNISAランキングからおすすめファンドを紹介する。

週間買付金額ランキング(成長投資枠+つみたて投資枠)は下記の通りだ。

集計期間は、2024年12月16日〜2024年12月20日となっている。

スクロールできます
順位銘柄名基準価額(円)純資産(億円)
1eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)27,72050869.7
2eMAXIS Slim米国株式(S&P500)34,39865193.8
3SBI-SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)10,143670.1
4SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド31,44320587.9
5iFreeNEXTFANG+インデックス73,2774106.86
※2024年12月26日基準
出典:SBI証券「NISAランキング 週間買付金額(成長投資枠+つみたて投資枠)

NISAで購入されている銘柄のランキングには、信託報酬の低いeMAXISシリーズが多く上位にランクインしている。

また、SBIアセットマネジメントが運用する投資信託も上位に登場している。

おすすめファンド①eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、「オルカン」という相性で幅広い投資家に人気のあるファンドだ。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとして運用されており、全世界の企業が発行する株式に投資をするのと同様の投資効果を得られるという特徴がある。

全世界株式を投資対象とする投資信託はいくつも存在するが、特にこの「オルカン」の人気が一番高い。

ファンドの規模を示す純資産総額は、2024年12月30日基準で5兆円以上と、投資信託全体の中でも非常に大きな規模で運用されている。

おすすめファンド②eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、上記の「オルカン」と同じく、三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックスファンドだ。

米国の代表的な株式指数であるS&P500をベンチマークとして運用されており、米国の経済を牽引する代表的な企業に手軽に分散投資ができる。

全世界の株式に分散して投資をしたい人はオルカン、米国の企業にまとめて投資をしたい人はS&P500、といったように選ぶと良いだろう。

もちろん、資産を2つのファンドに分散して投資するのもおすすめだ。

おすすめファンド③SBI-SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)

SBI-SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)は、SBIアセットマネジメントが運用するインデックスファンドだ。

「バンガード・米国高配当株式ETF」を通じてFTSEハイディビデンド・イールド・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用されている。

米国の高配当銘柄に集中的に投資をしたいと考える人におすすめの投資信託だ。

楽天証券で人気のおすすめファンド3選

次に、楽天証券の投資信託買付ランキングをもとに、おすすめ銘柄を紹介する。

2024年12月16日〜2024年12月20日におけるNISA口座での買付金額ランキングは下記の通りだ。

スクロールできます
順位銘柄名基準価額(円)純資産(億円)
1eMAXIS Slim米国株式(S&P500)34,39865193.8
2eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)27,72050869.7
3楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)10,929967.91
4楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド15,3104098.68
5iFreeNEXTFANG+インデックス73,2774106.86
※2024年12月26日基準
出典:楽天証券「投資信託 買付ランキング」

楽天証券でも、SBI証券と同様に「eMAXIS Slim」シリーズの人気が高く、「S&P500」と「オルカン」がトップ2にランクインしている。

また、3位・4位には楽天投信投資顧問が運用するファンドもランクインしている。

ここでは、SBI証券のランキングに登場していない3銘柄をおすすめ銘柄として紹介する。

おすすめファンド①楽天・高配当株式・米国ファンド

楽天・高配当株式・米国ファンドは、「楽天・高配当株式・米国マザーファンド」への投資を通じて、主に米国の株式を主要投資対象とする上場投資信託証券(ETF)に投資し、主として配当収益の確保および中長期的な値上がり益の獲得を目指す投資信託だ。

NISAのつみたて投資枠では購入できず、成長投資枠でのみ投資できる銘柄となっている。

米国の高配当株式に投資をしたいという投資家から人気のあるファンドだ。

おすすめファンド②楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド

楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは、「楽天・S&P500インデックス マザーファンド」への投資を通じて、 主として米国の株式に投資し、「S&P500インデックス (円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドだ。

低コストでシンプルな運用をコンセプトに掲げる「楽天・プラス」シリーズの一つで、投信残高ポイントプログラムの対象となっている。

保有している残高に対して年率0.028%のポイントが付与されるため、長期でどんどん積立投資を行いたいと考えている方や、まとまった金額を投資したいと考えている方におすすめのファンドだ。

おすすめファンド③iFree NEXT FANG+インデックス

iFree NEXT FANG+インデックスは、主に「FANG+インデックス・マザーファンド」を通じて、米国の株式に投資し、NYSE FANG+指数(配当込み、円ベース)の動きに連動させる投資成果をめざして運用を行うファンドだ。

次世代テクノロジーをベースに、グローバルな社会に大きな影響力を持ち、高い知名度を持つ米国上場企業の株式に投資を行うことができる。

米国の成長企業に集中的に投資をしたいという方におすすめの投資信託だ。

新NISA成長投資枠で運用するならおすすめのネット証券

新NISA成長投資枠で投資を始めるなら、SBI証券または楽天証券を利用するのがおすすめだ。

ここでは、なぜSBI証券と楽天証券がおすすめなのかや、それぞれどのような投資家におすすめできる証券会社なのかについて解説していく。

まずは、SBI証券と楽天証券のNISAについて簡単にまとめた。

証券会社SBI証券楽天証券
取引手数料無料無料
最低積立金額100円100円
成長投資枠の取扱銘柄数1,301本1,305本
クレカ積立対応カード三井住友カード
Olive
楽天カード
クレカ積立ポイント付与率最大3.0%最大2.0%
※2024年12月現在
出典:楽天証券「投信スーパーサーチ」
出典:SBI証券「投資信託パワーサーチ」

投信積立を行うならSBI証券がおすすめ

SBI証券では、三井住友カードおよびOliveでのクレカ積立が可能だ。

クレカ積立時のポイント最大付与率は楽天証券よりも高いという特徴がある。

ただし、ポイント付与率はカードの種類および年間カード利用額によって下記の通り異なるため、自分の使っているカードや利用額によってはそれほど高いポイント付与率が期待できないこともあるため注意しよう。

スクロールできます
カード種類年間利用額およびポイント付与率
三井住友カードプラチナプリファード
/Oliveフレキシブルペイプラチナプリファード
500万円以上:3.0%
300万円以上:2.0%
300万円未満:1.0%
三井住友カードゴールド(NL)
/Oliveフレキシブルペイゴールド
100万円以上:1.0%
10万円以上:0.75%
10万円未満:0%
三井住友カード(NL)
/Oliveフレキシブルペイ
10万円以上:0.5%
10万円未満:0%
出典:SBI証券「クレカ積立」

また、SBI証券では投資信託を保有しているだけでもポイントが貯まる「投信マイレージ」というサービスでも高還元のポイントが付与される。

スクロールできます
 SBI証券楽天証券
最大ポイント付与率(年率)最大0.25%最大0.053%
対象銘柄2,600銘柄以上6銘柄
出典:SBI証券「クレカ積立」

最大ポイント付与率も楽天証券に比べて高く、対象銘柄も幅広いため、投資信託の残高に対してポイントを貯めたいという人もSBI証券がおすすめだ。


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ポイント投資を行うなら楽天証券がおすすめ

「普段の生活で貯まったポイントを投資に回したい」「さまざまな金融商品にポイント投資がしたい」というように、ポイントを有効に活用したいという方には楽天証券がおすすめだ。

SBI証券では、国内株式および投資信託にしかポイントを使って投資できないが、楽天証券ではこれらに加えて米国株式やバイナリーオプションにも投資が可能だ。

NISAの成長投資枠でもポイントを利用して米国株式に投資ができるため、よりポイント投資の選択肢の幅が広いというメリットがある。

クレカ積立のみのポイント付与率ではSBI証券に軍配が上がるものの、楽天カード積立での最大2%還元や楽天キャッシュ決済での0.5%還元も非常に魅力的だ。

加えて、楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定してポイント投資を行えば、投資商品および投資金額に応じて楽天市場での買い物がポイント最大+1倍になるという特典もある。

楽天経済圏を積極的に利用しているという方や、すでに楽天カードを保有しているという方には、楽天証券がおすすめだ。

初心者でも取り組める!新NISA成長投資枠のおすすめの活用法

新NISAを効果的に活用するためには、いくつか押さえておきたいポイントがある。

ここでは、おすすめの活用法について紹介していく。

  • つみたて投資枠と同じ商品を購入して非課税枠を増やす
  • つみたて投資枠よりもリスクの高いファンドでリターンを狙う
  • 積立投資では買えない株式で積極的に利益を目指す

つみたて投資枠と同じ商品を購入して非課税枠を増やす

まずは、つみたて投資枠と同様の商品を購入して、非課税で投資できる金額を拡大させる方法が挙げられる。

「すでに分散投資を十分実践できている」「新たに銘柄を選定するのが面倒」という方におすすめの方法だ。

成長投資枠ではスポット投資も積立投資も可能となっているため、自分のニーズに合わせて適した方を選ぶと良いだろう。

投資にあまり時間を割けないという方や、投資初心者の方にもおすすめの方法だ。

つみたて投資枠だけだと年間120万円の投資しかできないが、成長投資枠も合わせると年間360万円まで投資ができる。

つみたて投資枠から投資を始め、投資に回せるお金が増えたら成長投資枠にも投資を広げることを目指してみよう。

つみたて投資枠よりもリスクの高いファンドでリターンを狙う

2つ目の方法として、つみたて投資枠と別のアクティブファンドを購入して、高いリターンを狙うという方法が挙げられる。

投資信託の中には、つみたて投資枠では購入できないファンドもたくさんあるため、成長投資枠を活用することでより幅広い種類の投資信託に投資が可能となる。

つみたて投資枠では世界中の株式に分散投資ができるオルカンに投資を行い、成長投資枠では今後成長が期待できる中小企業の株式に投資を行うアクティブファンドに投資を行う、といったような使い分けをすることで、ニーズに合わせたポートフォリオも組みやすくなるだろう。

積立投資では買えない株式で積極的に利益を目指す

NISAのつみたて投資枠では個別株に投資をすることはできないが、成長投資枠では投資可能だ。

そのため、配当や株主優待狙いで個別株に投資をする際は、成長投資枠を活用するのがおすすめだ。

ただし、個別株への投資は投資信託への投資と比べて、銘柄選定が難しくなることや、売買タイミングに注意が必要なことはあらかじめ認識しておこう。

特に、初心者が個別株投資に挑戦する際は、つみたて投資枠でリスクの低いインデックスファンドを軸として積立投資を行い、余剰資金分で成長投資枠での個別株投資を行うことを意識しよう。

銘柄選びの際は、本記事で紹介したおすすめ銘柄や各証券会社の売買ランキング、アナリストレポートなども参考にするのが大事だ。

新NISA成長投資枠で運用するなら「資産運用ナビ」で専門家に相談しよう

新NISA成長投資枠で投資を始める場合は、資産運用の専門家に相談するのもおすすめだ。

ここでは、新NISA成長投資枠について専門家に相談すべき理由や、相談先の選び方などについて解説していく。

新NISA成長投資枠で運用する難しさとは

新NISA成長投資枠では、つみたて投資枠で投資できない投資信託や個別株、ETFなど幅広い銘柄に投資ができる。

つみたて投資枠に比べて選択肢が多い分、銘柄選びの難しさが格段に上がる。

それぞれの金融商品の特徴やリスクを十分に理解した上で銘柄を比較して選ぶのは、投資初心者にとっては難しく感じられるかもしれない。

また、個別株に投資を行う場合は、投資信託への投資と比べて投資タイミングが重要になりやすい。

個別企業の業績や財務状況、ニュースなどを逐一チェックして、買い時や売り時を見極めるのも大事になるため、投資にかける時間も増えやすい。

そのため、忙しい人や投資の勉強に時間を割きにくい方は、成長投資枠を適切に活用するのが難しい可能性がある。

新NISA成長投資枠での運用は専門家に相談するのがおすすめ

成長投資枠での銘柄選定が難しいと感じる方は、資産運用の専門家に相談することも検討してみよう。

資産運用の専門家に相談することで、正しい知識や豊富な経験に基づく具体的なアドバイスが期待できる。

自分一人ではなかなか銘柄ごとの特徴やリスクを比較しにくく感じたとしても、専門家からの意見を参考にすることで、自分に適した銘柄を選びやすくなるはずだ。

運用開始後も定期的に専門家に相談することで、運用ポートフォリオを適切に管理しつつ、年齢やライフスタイルに合わせた運用戦略を立てやすくなる。

成長投資枠での投資に始めて挑戦するという方や、個別株やリスクの高いアクティブファンドに挑戦したいという方は、特に専門家への相談をおすすめする。

資産運用の専門家には、証券会社の営業担当者やFP(ファイナンシャルプランナー)、IFA(独立系資産運用アドバイザー)などの種類があるが、それぞれ特徴が異なるため、自分に合った相談先を選ぶようにしよう。

「資産運用ナビ」を活用した専門家の探し方

自分に適した相談先を知りたいという方には、「資産運用ナビ」の活用をおすすめする。

「資産運用ナビ」は、投資家とIFA資産運用アドバイザーをつなぐマッチングサービスで、年齢や金融資産、投資ニーズなどを入力するだけで、自分に最適なアドバイザーが自動的に診断・表示されるサービスだ。

アドバイザーの経歴や得意分野などは一覧で表示されるため、自分でしっかりと内容を確認した上で、相談したいと思う相手を選べる。

相談したいと思うアドバイザーが見つかったら、そのまま面談の日程調整に進めるため、スムーズに相談まで進められるのも魅力的だ。

IFAは特定の金融機関からは独立したアドバイザーであるため、中立の立場からの公平なアドバイスが期待できるというメリットもある。

会社都合の転勤なども発生しないため、長期にわたって資産運用を相談したいという方にもおすすめだ。

「資産運用ナビ」の相談料や利用料は基本的に無料となっているため、ぜひ気軽に利用してみてほしい。

新NISA成長投資枠での運用戦略は専門家への相談がおすすめ

新NISAの成長投資枠では、つみたて投資枠で投資できる投資信託の他、それ以外の投資信託や個別株、ETFなどにも投資が可能だ。

リスクの低い投資信託から積極的にリターンを狙える個別株まで幅広い選択肢があるため、自分のニーズに合わせた運用戦略を組めるというメリットがある。

もちろん、つみたて投資枠と同じ銘柄に投資することも可能なので、単純に非課税投資枠を拡大したいという方も成長投資枠を併用するのがおすすめだ。

本記事では、成長投資枠で購入できる人気の銘柄やおすすめの証券会社、つみたて投資枠と成長投資枠の活用のポイントなどを紹介した。

これから新NISAの成長投資枠で投資を始めたいという方は、本記事の内容を参考に、証券会社でNISA口座を開設することから始めてみてほしい。

自分一人で銘柄選定を行ったり運用戦略を立てたりするのが難しいと感じる方は、資産運用の専門家にアドバイスを求めるのも一つの手だ。

特に、楽天証券やSBI証券には提携するIFAが多く存在するため、プロに相談しながら安心して運用を進められる。

正しい知識や豊富な経験を持つ専門家からのアドバイスを得ることで、初心者でも新NISAをより効率よく活用しながら、将来に向けて資産を増やしていけるだろう。

自分に適した専門家に相談したいという方は、「資産運用ナビ」の活用もおすすめだ。

年齢や金融資産、相談内容などを入力するだけで、自分と相性の良いアドバイザーが自動的に診断・表示される。

手軽に自分にぴったりの相談先を探したいという方は、ぜひ「資産運用ナビ」を活用してみてほしい。

新NISA、成長投資枠、おすすめに関するQ&A

成長投資枠での積立投資は可能ですか?

つみたて購入とスポット購入の両方に対応している。

つみたて投資枠と同じ投資信託を積立てることも可能だし、その投資信託がよいパフォーマンスを出しているのであれば、価格が下がったチャンスを狙って、一括投資もできる。

少しリスクをとっても良いのであれば、アクティブ型投資信託のつみたてにチャレンジするのもよいだろう。

新NISAでの米国株投資はおすすめですか?

世界経済を支えるアメリカは安定性だけではなく成長性も兼ね備えており、新NISAでの米国株投資はおすすめだ。

個別に買うのが難しい方向けにアメリカの有名企業500社以上を集めた投資信託も購入可能なため、選定が難しいという方は投資信託も検討してほしい。

1,800万円の枠を最短で埋めるにはどうすれば良いですか?

つみたて投資枠で月10万円の年間120万円、成長投資枠で年間240万円投資すると、最短5年で枠を埋められる。

つみたて投資枠で月10万円をつみたてながら、成長投資枠で個別株式を10銘柄程度に分散して購入する戦略や、成長投資枠で月10万円投資信託をつみたて、残り120万円を個別株の購入にあてる戦略もある。

他にも様々な戦略が考えられる。

どのような戦略であっても運用の目的を忘れず、長期目線での運用を心がけてほしい。

成長投資枠のリスクは具体的にどのように管理するべきですか?

成長投資枠のリスクは、「投資期間を長く確保する」「投資先を分散させる」という2つの手法によって管理できる。

株価は常に変動していて短期的に見ると下落している局面もあるが、長期的に見ると右肩上がりに上昇している。

そのため、投資期間を長く確保することによってリスクを管理しながら、再現性高く利益を狙うことが可能だ。

また、投資先を分散させて1銘柄から受ける影響を小さくすることによっても、リスクを管理できる。

リスクをコントロールできるように、長期・分散投資を徹底しよう。

成長投資枠で運用する投資信託を選ぶ際はどのようなポイントが重要ですか?

成長投資枠ではつみたて投資枠で購入可能な銘柄のほかにも選択肢が豊富にあるが、基本的には金融庁から認可された銘柄をおすすめしている。

なぜなら、「買付手数料が無料かつ信託報酬が0.1%以下」「S&P500もしくはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動している」という2つの条件を満たしている投資信託が、つみたて投資枠で購入可能な商品に含まれているからだ。

どの銘柄を購入するか迷ったら、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)もしくはeMAXISSlim 全世界株式(オール・カントリー)から調べてみてほしい。

新NISA成長投資枠での資産配分を決める方法を教えてください。

成長投資枠で資産配分を決定する際、投資信託と個別株のどちらを選択するかによって資産配分を決める方法は異なる。

投資信託を選ぶ際は、1本だけで100以上の銘柄を購入できており、それ以上に分散させる必要性は低いだろう。

個別株を購入する際は1銘柄が資産に与える影響が多いので、最低でも10銘柄は購入しておきたいところだ。

その際、同じ業界は企業が違っても同じ値動きになりやすいため、銘柄だけではなく業界・分野も分散させよう。

成長投資枠の運用においてはどのような市場変動を注視するべきですか?

成長投資枠の運用において大事になるのは、下落相場で焦って売却しないことだ。

資産が大幅に目減りしている下落時に売却することは、損失の確定を意味するからだ。

資産額がみるみる減っていくことに不安を感じるかもしれないが、下落時にも保有し続けられるかが将来の資産額の鍵を握っていると言っても過言ではない。

基本的にはこまめに市場動向をチェックする必要はないが、リーマンショックやコロナショックのような大きく株価が下がるタイミングは注視しよう。

なお、失っても許容できるリスク許容度の範囲内での投資をすすめているのは、暴落時にも焦らずに保有し続けられる可能性が高いからだ。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
・本サイトに掲載される情報に関しては、最大限の注意を払っておりますが、金利、手数料、その他商品情報の完全な正確性や信頼性を保証するものではありません。
・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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