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新NISA成長投資枠で選ぶべきおすすめ銘柄とは?おすすめ銘柄の選定ポイントも解説

この記事で解決できるお悩み
  • 成長投資枠におすすめな銘柄が知りたい
  • 成長投資枠の銘柄を選ぶための基準を理解したい
  • 成長投資枠の効率的な活用法を学びたい

新NISAでは上場株式や投資信託が対象となっており、幅広い金融商品に非課税で投資ができる。

その分、「どの銘柄に投資すればいいのか分からない」と悩むことも少なくない。

本記事では、新NISA成長投資枠でのおすすめの銘柄や、投資先の選び方について紹介していく。

目次

おすすめの銘柄の前に知っておくべき新NISA成長投資枠の基本

従来のNISA制度の「一般NISA」は、新NISAでは「成長投資枠」へと名称が変更された。

それに伴い、非課税金額や投資対象にも変更点が生じている。くわしく確認していこう。

年間非課税枠は240万円

新NISAの成長投資枠における年間非課税枠は240万円だ。

従来の一般NISAでは年間120万円の非課税枠であったため、2倍に拡充されている。

また、新NISAでは「生涯投資枠」として、最大1,800万円まで非課税で投資することができる。

ただし、成長投資枠についてはそのうち最大1,200万円までの利用とされているため注意が必要だ。

仮に毎年240万円の非課税枠を満額使い切ると、5年で生涯投資枠を消費する計算である。

なお、生涯投資枠は保有分を売却することで、翌年に非課税枠を再利用することができる。

そのため、生涯投資枠を使い切ったあとも、市況や投資意向の変化に応じてポートフォリオを変更することが可能だ。

新NISA成長投資枠の投資対象は上場株式と投資信託

新NISAの成長投資枠は、上場株式と投資信託が投資対象となっている

この点は従来の一般NISAと変わりないが、投資信託については下記の条件に当てはまるものが除外されている。

  • 信託期間20年未満
  • 毎月分配型
  • デリバティブ取引を用いた一定のもの

従来の一般NISAでは毎月分配型の投資信託も人気のファンドのひとつだったが、新NISAでは除外されている点に注意が必要だ。

なお、成長投資枠の対象となっている投資信託は、投資信託協会の公式サイトで確認することができる。

随時変更や新規採用が行われているため、最新情報をチェックしてみよう。

新NISA成長投資枠での購入方法は積立投資とスポット購入

新NISAの成長投資枠では、積立投資とスポット購入のどちらの購入方法にも対応している。

積立投資は、毎月や毎週など決まった頻度で定期的に買い付けることで、投資のタイミングを分散できるメリットがある。

高値掴みをするリスクを低減できるため、「買い時が分からない」という人におすすめだ。

また、スポット購入は自分の好きなタイミングで買付が行えるため、市場が下落したタイミングを狙って投資することができる。

「市場の動向を見ながら投資をしたい」という人は、スポット購入を選ぶとよいだろう。

なお、積立投資とスポット購入は併用することも可能だ。

「積立投資をしながら、市場が下落したタイミングで買い増しをする」といった方法であれば、両方の買付方法のいいとこ取りができる。

成長投資枠でのおすすめの運用戦略については下記の記事でも解説している。ぜひ参考にして幅広い活用法の中から自分なりの投資スタイルを探してみよう。

新NISA成長投資枠を活用する方におすすめしたい銘柄の選び方

新NISA成長投資枠を利用する際に、大きな課題となるのが銘柄選びについてだ。

成長投資枠は多くの金融商品が対象となっていることから、「どの銘柄に投資すればいいのだろう」と悩むことも少なくない。

ここからは、成長投資枠での銘柄の選び方について、上場株式と投資信託のそれぞれで紹介していこう。

上場株式

成長投資枠は国内の上場株式だけでなく、米国株などの外国株式を購入することもできる。

多くの選択肢の中から投資先を見つけるのは簡単なことではないが、まずは自分の投資意向を明確にしてみよう。

たとえば、「配当金を受け取りたい」という意向であれば、配当利回りから銘柄選定を行っていくこととなる。

ここでは、投資意向別の銘柄選定について考えてみよう。

身近な企業や応援したい企業を選ぶ

初めて株式投資を行う際は、身近な企業や応援したい企業を選ぶことがおすすめだ。

株式投資に取り組むときは、「まだ広く知られていない成長株に投資したい」という気持ちもあるかもしれないが、投資経験が浅い人が隠れた成長株を見つけるのはハードルが高い。

まずは、株式投資に慣れることを目的として、よく聞く企業の銘柄を選んでおくと、値動きも安定している可能性が高い。

たとえば、「よく購入する食品会社」や「いつも使っている化粧品のメーカー」、「応援しているスポーツチームの運営企業」など、自分の身の回りから投資先を探してみよう。

配当利回りが良い銘柄を選ぶ

定期的な収入として配当金を受け取りたい人は、配当利回りから銘柄を選定していくことがおすすめだ。

配当利回りは、証券会社や四季報の公式サイトなどで確認することができる。

一般的に高配当とされる水準は「配当利回り3%以上」といわれている。

スクリーニング機能を使って、配当利回りが3%以上の銘柄に絞って探してみよう。

ただし、その際は過去の配当金の推移についても確認しておきたい。

直近の配当利回りが高い銘柄の中には、突発的な要因で配当金が高くなったものも含まれているためだ。

安定的に配当金を受け取るためには、長く配当金を出し続けている銘柄や配当性向が高い銘柄を選ぶことが大切である。

株主優待が利用できる銘柄を選ぶ

株式投資の楽しみのひとつが株主優待だ。株主優待は、その企業の商品やサービスの提供が受けられるものや、カタログギフトや商品券がもらえるものなど銘柄によってさまざまだ。

たとえば、食品や日用品を受け取れるものは家計の節約にもつながるメリットがある。

ホテルの宿泊券や交通機関の割引券などであれば、家族や友人との旅行にも役立つだろう。

ただし、株主優待は企業の方針によって廃止となる可能性もある。

投資する際は、株主優待の内容だけではなく、銘柄自体に投資妙味があるかどうかもしっかりとチェックすることが大切だ。

投資信託

成長投資枠の投資信託は、つみたて投資枠よりも多くの銘柄が対象となっている。

中には「違いがよく分からない」と感じるようなファンドもあるかもしれない。ここからは、投資信託の選び方について紹介していこう。

投資したい地域のファンドを選ぶ

投資信託には、国内を投資対象としているものもあれば、先進国や新興国を投資対象としているものもある。

どの地域に投資するファンドを選ぶかでリスクとリターンが異なるため、まずは投資地域を選定しよう。

たとえば、国内に投資するファンドは、為替の変動による影響を受けるリスクがない。

一方、先進国に投資するファンドは、為替の変動によって影響を受けるものの、先進国の経済成長による恩恵を受けられるメリットがある。

また、中には米国やインドなど1ヶ国のみに投資するファンドもある。

「この国に投資したい」という意向がある場合は、より投資対象が絞られたファンドを選ぶのもよいだろう。

意向に合った投資手法のファンドを選ぶ

投資信託には、主に「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類がある。

インデックスファンドは、目標とする指数(ベンチマーク)に連動する値動きとなることを目指すファンドである。

一方、アクティブファンドはベンチマークを上回る値動きになることを目指すファンドだ。

インデックスファンドは値動きが分かりやすく、コストが安いメリットがあるが、インデックス以上のリターンは期待できない特徴がある。

アクティブファンドはインデックス以上のリターンが狙える可能性がある一方、インデックスファンドに比べてコストが高くなりやすい。

それぞれ運用手法によってリターンやコストが異なるため、自分の投資意向に合ったファンドを選ぶようにしよう。

運用コストが安いファンドを選ぶ

投資信託には「信託報酬」と呼ばれるコストがかかる。

信託報酬は日々の信託財産の中から差し引かれる形で負担し、ファンドを保有する限り発生し続けるコストだ。

長期投資が前提となっているNISA制度では、どれくらいの信託報酬がかかるのかよく比較することが重要である。

たとえば、同じ指数をベンチマークとするファンドであっても、信託報酬が異なる場合がある。

「S&P500をベンチマークとするインデックスファンドに投資したいけど、似たようなファンドが多くて選べない」という場合は、信託報酬を比較してみるのもひとつの方法だ。

新NISA成長投資枠におすすめの銘柄を紹介

ここからは、成長投資枠での銘柄選定に悩んでいる人向けに、おすすめの銘柄を紹介していこう。

優待銘柄

株主優待を目的に投資する場合は、日本株が投資対象となる。

中でも、下記銘柄は優待銘柄の中でも話題にのぼることが多い。

  • イオンモール(8905)
  • 日本航空(9201)
  • コメダホールディングス(3543)

それぞれ、イオンモールはイオンギフトカード、日本航空は優待運賃割引券、コメダホールディングスはプリペイドカード「KOMECA」が株主優待として受け取れる。

これらの店舗やサービスをよく利用する人にとっては嬉しい内容といえるだろう。

配当銘柄

配当金を目的に投資する場合は、日本株だけでなく米国株など外国株も視野に入れることがおすすめだ。

中でも、下記の銘柄は高配当銘柄として紹介されることが多い。

  • 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)
  • 日本製鉄(5401)
  • AT&T(T)
  • アルトリア グループ(MO)

配当金が出される頻度は銘柄によって異なる。

国内株は年1、2回のものが多いが、米国株は年4回配当金が出るものもある。

決算のタイミングが異なる銘柄を上手く組み合わせることで、毎月配当金が入るようにすることも可能だ。

投資信託

成長投資枠では約2,000本の投資信託が対象となっている(2024年2月現在)

中でも多くの資金が流入しているのが下記のファンドだ。

  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
  • SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)

特に人気が集中しているのが、コストの安いインデックスファンドだが、中には分配金を出すアクティブファンドもある。

「定期的に分配金を受け取りたい」、「プロが選定した銘柄に投資したい」といった意向がある人は、分配型のファンドやアクティブファンドを選ぶのもよいだろう。 

新NISA成長投資枠のおすすめ銘柄が知りたいなら誰に相談するべき?

新NISA成長投資枠での銘柄選びに悩んだら、金融のプロであるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)へ相談することを検討したい。

ここからは、新NISAの資産運用についてIFAへ相談するメリットと、相談先の探し方について紹介していこう。

新NISA成長投資枠での銘柄選びはIFAに相談しよう

IFAとは、「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれる金融アドバイザーだ。

特定の金融機関に所属していないことが特徴で、中立の立場でアドバイスがもらえるメリットがある。

新NISAの運用についての相談は証券会社や銀行などの金融機関で行うこともできるが、「手数料が高い商品を勧められそう」という不安を感じる人も少なくない。

金融機関ではフィデューシャリー・デューティーに則って営業活動が行われているが、営業利益を追求する必要がある以上、完全に顧客目線の営業を実現することは難しいだろう。

その点、IFAは金融機関の職員ではないため、営業ノルマや企業利益を優先する必要がない。

顧客の意向をヒアリングしたうえで、それに合った金融商品だけを提案してもらえるので、安心して相談することが可能だ。

「プロの意見を直接聞きたい」、「自分で銘柄選定を行う自信がない」という人は、ぜひIFAへ相談することを検討してみよう。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用が便利

IFAにはそれぞれ得意分野やメインの顧客層などの違いがある。

自分に合ったIFAを探すためには、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用がおすすめだ。

「資産運用ナビ」では、全国各地のIFAの中から投資意向や投資経験、資産の状況など相性の良いIFAを紹介してもらえる。

面談前にはIFAの得意分野や経歴などを確認できるため、安心して面談にのぞむことができる。

「資産運用ナビ」は無料で利用できるので、ぜひ気軽に利用してみよう。

新NISA成長投資枠のおすすめ銘柄はIFAに相談しよう

新NISA成長投資枠では上場株式や投資信託などさまざまな投資対象があり、銘柄選びに悩むことも少なくない。

より自分の投資意向に合った銘柄を選ぶためには、金融のプロであるIFAへ相談することを検討したい。

IFAは中立的な立場からアドバイスをもらえるメリットがある。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用して、ぜひ資産運用のパートナーとなるような相談先を探してみよう。

新NISA、成長投資枠、銘柄、おすすめに関するQ&A

新NISA成長投資枠で投資できる対象商品は何ですか?

新NISA成長投資枠では、上場株式と投資信託に投資することができる。

上場株式は国内株式だけでなく、米国株などの外国株に投資することも可能だ。

ただし、毎月の分配型の投資信託や信託期間が20年未満の投資信託など、一部の金融商品は対象外となっている。

新NISA成長投資枠の銘柄はどう選ぶべきですか?

新NISA成長投資枠を利用する場合、上場株式であれば優待銘柄や配当銘柄など、投資の目的に合わせて選ぶことがおすすめだ。

投資信託の場合は投資地域や運用コスト、運用手法などを比較して、自分の投資意向に合うファンドを選ぶようにしよう。

新NISA成長投資枠の銘柄選びに悩んだらどうするべきですか?

新NISA成長投資枠での銘柄選びに悩んだら、金融のプロであるIFAへ相談することがおすすめだ。

IFAはこれまでの豊富な経験に基づいて、実践的なアドバイスをもらえるメリットがある。

売買のタイミングについてアドバイスをもらうことも可能だ。

新NISA成長投資枠での株主優待銘柄の選び方について詳しく教えてください。

株主優待銘柄を選ぶ場合は、日本の個別株式のなかから選ばなければならない。

これは株主優待制度が日本の個別株式だけが持つ独特な制度であり、投資信託やETF、海外の個別株式にはない制度だからだ。

また日本の個別株式のなかには、株主優待がないものも多いので注意しよう。

株主優待銘柄を選ぶ場合には、日常生活で使える製品・サービスを提供してくれる企業の株式を選ぼう。

そして株主優待の内容だけではなく、企業の成長性や配当金なども含め総合的評価をしたうえで、銘柄は選ぶべきだ。

新NISA成長投資枠での銘柄選定において商品のリスクを評価する方法を教えてください。

銘柄を選ぶうえで、商品のリスクを評価する指標に、シャープレシオがある。

投資には必ずリスクがともなうため、リスク以上のリターンが得られる銘柄を選びたい。

シャープレシオの値が高ければ、小さなリスクで大きなリターンが得られる銘柄であると評価される。

複数銘柄から購入銘柄を選ぶ際には、シャープレシオがより高い金融商品を選ぶべきだ。

同じeMAXIS Slimシリーズの投資信託のうち、「米国株式(S&P500)」と「全世界株式(オール・カントリー)」を比較する。

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銘柄シャープレシオ(5年間の年率)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)1.22
※出典:日本経済新聞「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):運用実績」
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)1.08
※出典:日本経済新聞「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):運用実績」

一般的にシャープレシオが1.0以上であれば優良な金融商品と見なされ、2.0以上だと特に優良なものと評価される。

上記の二つは両方とも優良な金融商品だが、現時点の実績では、「米国株式(S&P500)」の方が優れた銘柄だといえる。

成長投資枠での積立投資とスポット購入にそれぞれおすすめの銘柄にはどのような特徴がありますか?

積立投資では、投資信託がおすすめだ。

投資信託であれば、証券会社によっては100円から始められるため、少額での積立投資も可能だ。

また投資信託は、さまざまな投資先に分散して投資する金融商品であるため、例え100円の投資でも分散されている。

スポット投資では、株主優待株(個別株式)をおすすめしたい。

スポット投資では、多くの株数をまとめて取得できるので、株主優待で得られる商品やサービスも多くなる。

株主優待株を選ぶ場合は、株主優待の内容だけではなく、配当内容や株価の成長性なども含めて総合的に判断しよう。

成長投資枠の投資対象の中で、短期的な市場変動に左右されにくい銘柄はありますか?

債券の投資信託は、市場の影響を受けにくく、価格変動が比較的少ない金融商品だ。

「債権そのもの」は成長投資枠の投資対象ではないが、「債券の投資信託」であれば、成長投資枠での投資が可能だ。

なかでも国内債券の投資信託であれば、為替変動の影響も受けない。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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