1. ホーム
  2. 退職金
  3. FIREと早期退職の違いとは?実現させるために必要なこと

FIREと早期退職の違いとは?実現させるために必要なこと

この記事で解決できるお悩み

・FIREと早期退職の違いは何なのか

・FIREを達成するためには何が必要なのか

FIREと早期退職は似て非なるものであり、実現させるためには、乗り越えるべきステップが存在する。
この記事では、両者の違いと実現させるために必要なことについて、わかりやすく解説している。

退職金運用のおすすめの相談先

退職金ナビ  おすすめ!

アドバイザーナビ社が運営する自分に合った退職金の相談相手を無料で探せるマッチングサービス。日経新聞、東洋経済など有名メディアに度々取り上げられている。

目次

FIREと早期退職の違いは?

両者の言葉は同じように語られるが、実のところはっきりとした違いが存在する。その違いとは会社をリタイヤするまでの資産の作り方と、リタイヤしたあとの資産の使い方である。

まずはそれぞれの考え方を理解し、具体的な違いを確認しよう。
 

FIREとは何か

この言葉は「Financial Independent Retire Early」の頭文字から作られた造語である。日本語に直訳すると「経済的に自立し早期にリタイヤする」と訳せる言葉だ。毎年の生活費を資産運用によってまかなうことで、仕事や会社に依存することなく経済的に自立した状態で、リタイヤすることを指す。

達成するために必要なものは貯蓄や節約、運用によって作られた資産であり、リタイヤしたあとは、働くことなく運用収益で生活していくことになる。そして、誰にも依存することなく、仕事や場所を全て自分で決めるライフスタイルに移行する。

まとめるとFIREとは、貯金や節約によって積み上げた金融資産から生まれる運用益で生活費をまかなうこと、そして経済的に自立し、自由なライフスタイルを手に入れることを指すのである。
 

早期退職とは何か

この言葉は、会社で働いている間にたくさん稼いだお金を貯金してからリタイヤすることを指す。リタイヤしたあとは、貯金したお金と受け取った退職金を切り崩して生活する。定年を待たずにリタイヤする点においては、FIREと同じである。

しかしながら、貯金や節約で資産を作るのではなく、大きく稼ぐことにフォーカスしているところや、リタイアしたあとは、資産を切り崩して生活するということで異なる。

早期退職とは、たくさんのお金を貯めて退職し、受け取った退職金や年金を合わせた資産を切り崩すことで、生活するライフスタイルを指す。このように、両者の言葉は資産の作り方やリタイヤしたあとの生活費の使い方が異なるのだ。

FIREの達成に必要なこと

FIREと早期退職の違いとは?実現させるために必要なこと 資産運用ナビコラム

FIREを実現させるためには、以下の2点であるといわれる。

  • 年間支出の25倍を超える資産
  • 資産運用の実質利回りが4%以上

年間支出の25倍を超える資産とは、自身が必要な資産額を割り出す目安となる。

例えば、年間360万円の生活支出であれば、25倍の9,000万円が必要な金額であると分かる。年間の生活費と25倍した資産額の目安は、下記の通りである。

年間の生活コスト 必要な資産額
120万円 3,000万
240万円6,000万
360万円9,000万
480万円1億2,000万
600万円1億5,000万

生活費が毎月10万であれば、必要な金融資産は3,000万円で済む。しかしながら、毎月50万であれば必要な金融資産は1億5,000万円にもおよび、5倍の金額を用意しなければならない。

また、資産運用の実質利回りが4%以上というのは、FIREの達成に欠かせないものである。この数字は、運用によって得られた利回りからインフレ率を差し引いたものである。

例えば、年間360万円の生活コストがかかるのであれば、25倍の9,000万円が必要なお金である。このお金を実質利回り4%で運用したとすると、1年間で360万円の運用益が生まれる。ちょうど年間の生活コストと同じになるのである。このように、年間支出の25倍を超える資産と、実質利回りで4%を超えることが、FIREの達成に求められるのだ。

退職金運用のおすすめの相談先

退職金ナビ  おすすめ!

アドバイザーナビ社が運営する自分に合った退職金の相談相手を無料で探せるマッチングサービス。日経新聞、東洋経済など有名メディアに度々取り上げられている。

FIREを実現させるまでのステップ

FIREと早期退職の違いとは?実現させるために必要なこと 資産運用ナビコラム

実現させるためには入念な準備と、超えるべきステップが存在する。具体的なステップは、以下の通りである。

  • 年間にかかる生活コストを割り出す
  • 必要な資産総額を算出する
  • 何年後にリタイアするか決める
  • 毎月いくら投資に回すか計算する
  • 投資に回す金額を稼ぐ方法を考える
  • 実行に移す

はじめに、年間にかかる生活コストを割り出す。次に割り出した生活費を25倍して、必要な資産総額を算出する。資産総額の算出が終わったら、何年後にリタイアするのか決める。そして、資産の合計金額からリタイヤするまでの年数を割って、投資にまわすお金をを計算する。最後に毎月いくら投資に回す必要があるのか計算したら、そのお金を稼ぐ方法を考えるのだ。

もし、現在の収入ではお金をまかなえない場合には、転職や副業など、いま現在よりも収入を増やす行動が求められるだろう。以上のステップを実行に移すことができれば、FIREの実現に大きく近づく。

では、上記のステップについて具体例を上げて見ていこう。現在の金融資産が3,000万円で年間480万円の生活コストがかかるとすると、必要な資産額は25倍の1億2,000万円となる。このうち、すでに金融資産3,000万円を保有しているため、差し引き9,000万円を用意できれば良いということだ。

必要な資産総額が判明したら、何年後にリタイアしたいか決めよう。ここでは10年後にリタイアしたいと仮定する。すると割り出したお金から逆算することで投資に回すお金は、毎月50万円を年利4%で積み立てることによって達成できる 。あとは毎月50万円を積立投資に捻出するための収入を確保しよう。あとは実行するだけだ。

ただし、毎月50万円の積立は金額的にも大きいため、もし現在の収入からお金を捻出できそうにないと判断したのであれば、年間の生活費を下げるなどの節約が求められるだろう。工夫を凝らすことで、FIREの実現は、よりいっそう高まるのである。

まとめ

FIREと早期退職の違いとは?実現させるために必要なこと 資産運用ナビコラム

FIREは資産を運用することで、経済的な自立を目指す考え方である。そのため、貯金した資産を切り崩して生活する早期退職とは異なる言葉なのだ。現在の金融資産が3,000万円の方であっても、いくつかのステップをこなすことで実現可能であることを理解しよう。

しかし、勉強せずに投資を始めてしまうと、大きな損をしてしまう可能性もある。

きちんと準備をしてから始めたい方は、「退職金ナビ」を活用して、資産運用アドバイザーに相談をしてはいかがだろうか。プロの視点から資産運用の疑問を解決し、納得した上で資産運用を行おう。

現在、下記ボタンから申し込むと無料で資産運用の相談にのってくれる。

退職金や資産運用に関して、少しでも不安やお悩みがある方は、無料相談を申し込んでみてはいかがだろうか。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
・本サイトに掲載される情報に関しては、最大限の注意を払っておりますが、金利、手数料、その他商品情報の完全な正確性や信頼性を保証するものではありません。
・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

目次