IFA(Independent Financial Advisor)は資産運用アドバイザーのことだ。
銀行や証券会社の営業担当者による手数料目的のアドバイスを防ぐため、客観的で中立な立場で顧客目線のアドバイスができるIFAが誕生した。
そのため自分に合った商品を提案してくれるというメリットがある。
「ただ本当に利用する価値があるのか」と考えてしまう人も多いのではないだろうか。
そこで本記事ではIFAへ相談するメリットとデメリットを紹介し、本当に利用する価値があるのかについて解説していく。
投資を始めてみたい初心者や、資産運用のアドバイスを専門家に受けてみたい方はぜひ最後までご覧いただきたい。
IFAには何が相談できる?
IFAは資産運用に関する相談全般や、退職金の運用の相談、保険の相談、その他、コンサルティングサービスの全般などを提供している。
IFAへ相談する3つのメリット
IFAへ相談するメリットは主に以下の3つだ。
- 自分にあったものが提案される
- 安心感が得られる
- 他の専門家より手数料を抑えられる
1つずつ紹介していく。
IFAに相談すると自分にあったものが提案される
IFAは、中立の立場で様々な証券会社や保険会社の商品を取り扱える。
そのため顧客に合った商品を提案することが可能なのだ。
顧客の細やかな要望まで答えることができるため、カスタマイズ性の高さはピカイチといえるだろう。
各証券会社で取り扱う商品の内容には細かな違いがあり、1つの証券会社を利用するよりも選択肢の幅を広げて資産運用をしていけるのだ。
初心者こそ最初は幅広い選択肢の中からIFAに資産運用の商品を提案してもらうことをおすすめする。
IFAに相談すると安心感が得られる
IFAには、資産運用を含めた幅広いお金に関するアドバイスがもらえるため安心感が得られる。
さらにポートフォリオについても、その都度相談できるのも嬉しいポイントだ。
資産運用は基本的に10年や20年単位での運用を前提として進めていく。
その期間の中で、暴落が起こると動揺して商品を売ってしまったり、逆に必死になって取り返そうと無理な投資へ手を出してしまったりする人も少なくない。
直近の暴落だとアメリカの「ナスダック」などを始めとする米国株の暴落などが記憶に新しいのではないだろうか?
ナスダックにレバレッジをかけた運用を行う商品に投資していた人はかなりの痛手を負っている。
レバレッジをかけるということは、利益を得やすい反面大きく損をする危険性を秘めている。
「稼げそうだからこの商品へ投資しよう」と考え、ポートフォリオを見直さずにそのまま放置していると大切な資産を減らしてしまう可能性もゼロではないのだ。
そこで、IFAへ相談して「どれぐらいのリスクを許容するのか」などをあらかじめ確認しておくことで暴落への心構えができる。
さらに暴落した時にも、損失をカバーしやすいようなポートフォリオに調整していくなどの柔軟な対応も可能だ。
人生の節目においてお金は必要となってくる。
そのため運用開始後も定期的なサポートがあるIFAを利用することで、投資初心者でも安心感が得られるのだ。
IFAは他の専門家より手数料を抑えられる
専門家に相談したいという人にとって、IFAへの相談は非常に有効な選択肢となる。
証券会社の窓口で相談・運用してもらう方法に比べて、IFAは事業規模が小さくなるため手数料を抑えることができるケースもある。
個人でIFAとして活動している方も多く、IFA法人よりもさらに手数料が下げて対応してもらえるケースもある。
ちなみに個人であれば営業時間も柔軟に対応することができる。
証券会社などは土日に相談することが難しい場合でも、個人のIFAなら相談可能だ。
さらに夜遅くでも、何かあった時にはすぐ対応してくれるというメリットもある。
そのため、手数料を抑えつつ柔軟に対応できるというIFAの特徴は、投資初心者にぴったりといえるだろう。
IFAへ相談する3つのデメリット
反対にIFAへ相談するデメリットや注意点は、主に以下の3つが挙げられる。
- 手数料が必要
- 全員に必須なわけではない
- IFA選びが大変
それぞれ紹介していく。
IFAへの相談は手数料が必要
IFAへ依頼するには仲介手数料などが発生する。
自身でインターネットで取引をするより割高となってしまうので、手数料がいくらかかるか確認して上で、手数料分を余分に用意しておかなければならない。
発生する手数料について詳しくはこちらの記事で紹介している。
ただ、手数料がかかるからIFA相談は不必要というわけではない。
自力で取引して損をするより、IFAを頼って相談しながら利益を出してもらう方が最終的にコストパフォーマンスが高くなる可能性は十分にある。
IFAなどの専門家は資産運用に関して多くの時間を費やしてきている。
そのためつまずきやすいポイントなどリスク管理に関しては、専門家の方が頼った方が安心感を得られるのではないだろうか。
さらに専門家の知識やテクニックを間近で学ぶことで、自身の運用スキルやパフォーマンスを上げることにつなげられる。
たとえIFA相談を辞めたとしても得た知識はなくならないので、今後自分で運用していく時にもその経験が活かしやすいのだ。
手数料と専門家の利用するメリットを天秤にかけて相談するか否かを判断してみてはいかがだろうか。
IFAが全員に必須なわけではない
IFA相談は全員に必須なわけではない。
すでに自力で取引できて専門家のサポートは不要、という人には逆に手数料がかかって損をする場合もあるのだ。
IFAは顧客の希望を踏まえつつ、リスクを分散しながら運用できる商品を多く取り揃えている。
しかし短期トレード、秒単位で取引するスキャルピングなどのトレードなどは対応していない。
そのため、今後投資を勉強して積極的に取引していく専業トレーダーになりたい場合はIFAへ頼らず自分で取引した方が経験なども増える。
トレードしていきたいなどの明確な将来のビジョンがある場合、IFAの活用は向いていないので注意しておこう。
IFA選びが大変
IFA選びが大変というのもデメリットといえるだろう。
一括りにIFAといっても、個人や法人など多種多様なIFAがいる。さらに個々人で経歴が異なるので得意分野やサポート範囲、取り扱い商品などにも差が生じてしまう。
そのためIFAへ相談する際には自分が取引したい商品を取り扱っているか、なども確認しなければならない。
さらに長期的な付き合いができるというIFAのメリットを活かすためにも、信頼のおける相性の良い人を探す手間が必要だ。
IFAとしっかりと信頼関係を築いていかないと、自分の資産や負債状況などを含めたお金に関する現状を正直に伝えるのは抵抗感がある人も少なくないだろう。
そのため、信頼できるIFAを見極める手間と信頼関係を築く時間がかかってしまい、なかなかIFA選びが進まないというケースもあるのだ。
IFAは相談する価値はある?
ここまでIFAへ相談するメリットとデメリットを紹介してきたが、利用する価値はあるのだろうか。
結論として、利用する価値はある。
特に投資初心者で自分に合う適切な資産配分や金融商品を全て理解している、という方は稀であろう。
そのため、プロから見た自分の現状と理想のライフプラン(人生設計)を元に適切なアドバイスをしてもらえる。
IFA相談はかなり貴重な機会となるのだ。手数料が必要というデメリットはあるが、証券会社の窓口とほぼ同じかそれ以下であることも多い。プロの力を借りれるという点では決して高くはない値段といえるだろう。
さらに長期間にわたって柔軟に対応してくれるので、安心感も得られる。
「自分で運用していきたいので知識は不要」という人ではない限り、一度相談を検討してみることをおすすめする。
資産運用はIFAに相談してみよう
IFAは自分に合った商品を中立な立場で提案してくれるという魅力がある。
投資自体の需要は拡大している。
そのため「これから投資を始めたいが、リスクヘッジをしておきたい」という方や特に高額投資を行う方、資産運用初心者の方などはIFAの利用がおすすめだ。
IFA選びが大変というデメリットはあるものの、こちらの記事で紹介しているようにポイントを抑えて選べば問題ないだろう。
IFA選びに失敗したくない方はぜひご覧いただきたい。
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