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米国株投資のリスクとは?リスクヘッジの方法も同時に解説

この記事で解決できるお悩み
  • 米国株投資にどのようなリスクがあるのか知りたい
  • リスクを管理する方法が知りたい
  • 米国株投資を成功させたい

株式投資をはじめとする資産運用では、各商品のリスクを認識することが重要である。

そこでこの記事では、昨今注目が集まっている米国株投資のリスクについてお伝えする。

米国株投資を行っている方、これから始めようと思う方はぜひ参考にしてほしい。

目次

米国株投資のリスクとは

はじめに、米国株投資のリスクについて解説する。主なリスクは次の通りだ。

  • 為替変動リスク
  • カントリーリスク
  • 流動性リスク
  • 信用リスク

それぞれ見ていこう。

為替変動リスク

為替変動リスクとは、米ドル/円などの為替相場によって損益が変動することを指す。

「変動」とは、為替変動リスクによって損する場合もあれば、得する場合もあるということだ。

例えば、米ドル/円が150円の時に100ドル分米国のA株を購入するとしよう。

円安になり米ドル/円が160円になれば、1株の株価に関係なく為替差益の1,000円を得ることができる。もちろん、円高になれば損をしてしまう。

このように、米国株投資は米ドルで行うため、為替変動リスクを常に負うことになる。

為替動向が投資結果に影響を与えるので、米ドル/円の動きについても注意しておく必要がある。

カントリーリスク

カントリーリスクとは、一国の政治・経済状況の変化によって受ける資産への影響を指す。

外交的に中立的な日本にいるとカントリーリスクに気をつける機会は少ないが、米国のように頻繁に国際問題の渦中にいる国の資産を購入する場合、米国のカントリーリスクにも注意する必要がある。

中国への姿勢、中東への軍事介入度合いなど、米国の株式市場に影響を与える問題が数多く存在する。

しっかり確認しておこう。

流動性リスク

流動性リスクとは、売買の相手方が見つからない時のように、取引できなくなるリスクを指す。

米国株のような世界を代表する資産であり、かつ上場企業であれば流動性リスクに注意する必要性は弱いかもしれない。

しかし、米国上場株でもマイナー銘柄や新規上場後の取引は不安定になるので、投資する銘柄やタイミングによっては流動性リスクに注意する必要がある。

信用リスク

信用リスクとは、株式の発行体が業績不振などによって債務不履行になることだ。

米国株も当然株式であるため、会社が倒産すれば株主は多大な損失を被ることになる。

GAFAのような世界的な米国企業に投資するのであれば信用リスクに気を付ける必要はないかもしれないが、流動性リスク同様に、投資する銘柄やタイミングによっては信用リスクを確認しておくことが重要となる。

米国株投資のリスクヘッジ方法

次に、米国株投資のリスクヘッジ方法について解説する。

米ドル/円を売り建てる

最もシンプルに米国株投資でリスクヘッジするには、米ドル/円を売り立てることだ。

先進国の中でも若干金利のある米ドルは、通貨の中ではリスク資産と解釈されている。

相場がリスクオンの時は米国株もドル円も上昇する。

それではリスクヘッジにならないため、米ドルが下落しても利益ができるポジションをとっていれば、株価変動リスクと為替リスクを相殺し合ってリスクを分散することができる。

金を買い建てる

米国株はリスク資産とみなされているなかで、金は安全資産と言われている。

過去の値動きも逆相関である場合が多く、米国株のリスクヘッジ先商品として幅広く活用されている。

今では金のETFやファンドが数多く存在するので、これらの金融商品を通して金のポジションを保有しておく良いだろう。

キャッシュポジションを高くする

キャッシュポジションとは、ポートフォリオに占める現金比率の割合を指す。

キャッシュポジションを高くすることで、リスクを抑えることができ、下落相場でも損失を限定することができる。

また、ナンピン買いするための資金も用意できるので、平均取得価格を下げることで利益を出しやすい体制にすることもできる。

リスクヘッジとは異なる手法だが、投資するタイミングをずらすという意味では、立派なリスク分散方法と言える。

リスクを抑えて米国株投資を成功させるポイント

次に、米国株投資を成功させるためのポイントについて解説する。

米国株投資を魅力や分散投資の重要性、米国株投資をどのように資産運用に組み入れるべきかについて解説していく。

米国株投資の魅力を理解する

まず、米国株投資の魅力を正しく認識した上で投資戦略を立てることが大切だ。

魅力を最大限に活かす戦略を構築し、効率的に資産を運用していこう。

米国株投資の魅力として主に以下の3点が挙げられる。

  • 株価の成長性が高い
  • 株主還元意識が高い
  • 米ドルに通貨分散ができる

米国の株式市場にはグローバルに事業を展開する企業が多く上場しており、世界中の投資家から資金が集まっている。

企業の成長に伴って株価も成長してきた実績があり、今後の成長性にも期待できる点が大きな魅力だ。

また、米国企業は株主に対する利益還元の意識が高いと言われている。

配当金の額を継続的に増やしている企業が多く、高配当に期待できるところも米国株の魅力だ。

そして、米国株に投資する場合は通貨を米ドルに交換して取引を行うこととなり、間接的に米ドルを保有することとなる。

日本円だけを保有していると円安時に資産価値が下落してしまうが、米ドルにも通貨分散することで為替変動のリスクヘッジとなる。

こうした魅力があることを踏まえて投資戦略を考えていくと、効果的な運用を実践しやすいだろう。

分散投資を行う

米国株ばかりに資産を集中させてしまうと、米国の株式市場全体が下落傾向にあるときに資産が一気に減少してしまう。

ほかの投資先を組み合わせて分散投資を行い、リスクを分散しておこう。

例えば米国株のほかに日本株も保有しておけば、米国株が下落基調にあっても日本株で損失をカバーできる可能性がある。

また、株式とは反対の値動きをすることも多い債券にも投資をしておけば、株式が下落しているときに債券価格が上昇してダメージを相殺できるかもしれない。

また、同じ米国株のカテゴリの中でも複数の投資先に分散しておくと良い。

特定の銘柄ばかりを買うのではなく、金融やヘルスケア、不動産、消費財メーカーなどのセクターを分散してさまざまな銘柄に分散させておこう。

米国株投資をどのように資産運用に組み入れるべきか

実際に米国株投資を資産運用に組み入れる場合のポイントとして、以下の2点を押さえておくと良い。

  • 日本の株式・債券と組み合わせて運用する
  • 投資信託・ETFを活用する

前述の通り、米国株ばかりに資産を集中させてしまうと、米国市場が下落したときに資産が大幅に減少する。

米国株以外の投資先選択肢として、日本の株式や債券などを上手く組み合わせて運用していこう。

例えば「米国株40%・国内株30%・国内債券30%」などの形でバランスの良いポートフォリオを構築し、リスク分散をしておくと良い。

さらにリスクヘッジとして金などの資産を保有するという戦略もおすすめだ。

また、米国株を個別で購入する選択肢だけでなく、投資信託やETFを通じて間接的に米国株投資を行うという方法もある。

投資信託・ETFはともに複数の銘柄で構成される商品であるため、リスクを分散できる点が魅力だ。

上記の2点を踏まえ、自身の資産運用に米国株投資を上手く組み入れていこう。

リスクがある米国株投資は誰に相談するべきか?

米国株投資を始めようと検討中の方は、投資助言を行う専門家への相談をおすすめする。

なかでもIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、資産運用の相談窓口として最適だ。

ここでは、資産運用を専門家に相談すべき理由やIFAを推奨する理由、IFAの探し方について解説していく。

資産運用を専門家に相談すべき理由

資産運用を専門家に相談すべき理由として「最適解が人によって異なる」という点が挙げられる。

自分にとっての最適解を導き出すためには、豊富な知識と経験を有する専門家の力が必要不可欠だ。

近年、インターネットやSNSなどで容易に投資情報にアクセスできるようになり、個人でも情報収集がしやすい時代となっている。

しかしインターネット等に掲載されている情報はあくまでも「一般的におすすめの情報」であり、あなたの資産状況や運用目的などを考慮したものではない。

同じ資産運用であっても、20代と50代ではまったく戦略が異なり、資産規模が数百万円の人と数億円の人でも戦略が変わってくる。

「一般的におすすめの情報」があなたに適しているとは限らないのだ。

資産運用の専門家であれば、長く金融業界に携わってきた経験や多くの相談を受け付けてきた実績からあなたにとっての最適解を導き出せる。

些細な質問もその場で回答してもらえるため、安心して資産運用を始められるだろう。

これから米国株投資を始めたい方は、ぜひ投資助言を行う専門家に相談してから運用を始めてみよう。

IFAを推奨する理由

投資助言を行う専門家のなかでも「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」がおすすめだ。

IFAとは、銀行や証券会社に所属せずに独立した立場で顧客の資産運用をサポートする専門家である。

IFAを推奨する理由として以下の2点が挙げられる。

IFAを推奨する理由
  • 中立な目線からの助言を得られる
  • 長期的なサポートを受けられる

IFAは金融機関から独立した中立な立場を保っていることが特徴だ。

IFAに対して販売方針が指示されていたり、営業ノルマを設けられていたりすることがなく、本当に顧客に対して最適な提案を行えることが強みとなっている。

また、IFAには原則として転勤や異動といった制度がないため、担当者が長期にわたって資産運用をサポートしてくれる。

資産運用は一朝一夕に結果が出るものではなく、時間をかけて成果を見極めなければならない。

IFAは長期的なサポートの中で成果を評価し、保有商品の見直しなどの助言も提供してくれる点が魅力だ。

中立な立場からベストな投資助言を長期にわたって提供することがIFAの役割と言える。

資産運用の悩みや疑問はIFAに相談してみると良いだろう。

IFAの探し方

相談先のIFAをお探しの方は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用をおすすめする。

「資産運用ナビ」とは、投資相談先を探す投資家とIFAをマッチングさせるオンラインプラットフォームのことだ。

たった60秒、フォームに希望の条件を入力するだけであなたの運用目的や資産状況、性格にぴったりのIFAを紹介する。

紹介されたIFAのなかに気になるアドバイザーがいれば、そのまま面談を申し込むことも可能だ。

各IFAのプロフィールが公開されているため、経歴や得意分野を確認した上で面談に進める。

初回面談を何人と行っても無料となっており、相性の良いアドバイザーをじっくり探せる点も特徴だ。

IFAの相談は全国47都道府県どこでも対応しており、面談は対面だけでなくWEBにも対応している。

信頼できるIFAを気軽に探せるので、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を利用して相談先を探してみてはいかがだろうか。

リスクを理解して魅力いっぱいの米国株投資を始めよう 

米国株投資には、為替変動リスクやカントリーリスク、流動性リスク、信用リスクなどのリスクが伴う。

「米ドル/円」の売り建てや金の買い付けなどでリスク対策を行い、適切に米国株投資を実践しよう。

また、米国株投資を始めとした資産運用は個人によって最適解が異なるため、投資助言を行う専門家に相談することをおすすめする。

なかでもIFAは中立な立場からベストな投資助言を長期にわたって提供してくれるため、信頼できる相談先だ。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」では、あなたにぴったりのIFAを無料で紹介するサービスを提供している。

ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を利用し、信頼できるIFAを探してみてはいかがだろうか。

米国株投資のリスクに関するQ&A

米国株投資における為替変動リスクはどのように対策すればよいですか?

「米ドル/円」の売り建てによってリスクヘッジを行う方法がある。

米国株の取引とともに「米ドル/円」を売建取引しておくと、為替が円高になって米国株で為替差損が生じても「米ドル/円」で利益が生じるため相殺できる。

為替相場の下落で利益が取れるポジションを取っておき、円高によるリスクを軽減しておこう。

アメリカの金融政策は、米国株投資にどのような影響を与える可能性がありますか?

金融政策において決定された金利の引き上げ・引き下げは、景気や株価に大きな影響を与える。

金融緩和が決まれば株式市場に資金が大量に流れ込み、株価が上昇しやすくなる。

一方で金利引き上げによる金融引き締めでは、市場から資金が吸収されて株価が下落しやすい。

定期的に行われる米FRBの金融政策の発表をチェックし、米国株市場の反応を見極めておくと良いだろう。

米国株投資のリスクを管理するために最適な資産配分を教えてください。

本人のリスク許容度によって異なるが、国内の株式・債券と組み合わせる資産配分がおすすめだ。

具体的には「米国株40%・国内株30%・国内債券30%」といったバランスで運用していくと、為替のリスクなども軽減しながら運用できるだろう。

なお、金(ゴールド)がリスクヘッジ先として効果的であるため、資産の一部に組み込んでも良い。

上記の資産配分に加える場合は、米国株の比率を少し減らして金を10%ほど保有すると良いだろう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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