- 少額から投資を始めたいけど、どうすれば良いかわからない
- ジュニアNISAとETFの関連性を理解したい
- ETFを利用した資産形成の基本を知りたい
投資で未来を切り開きたいと願う人は、是非ジュニアNISAとETFという手法を試してほしい。
投資の世界は複雑だが、基本を押さえておけば資産形成の可能性はどんどん上がる。
本記事では、ジュニアNISAとETFの基本的な知識とそれらを組み合わせて活用する方法について解説する。
ジュニアNISAとは?その魅力と注意点
まずは、ジュニアNISAの魅力と注意点について解説する。
基本的な仕組みから制度の廃止に関わるところまで、要点をしっかり理解しよう。
ジュニアNISAの基本的な仕組み
ジュニアNISAは、金融庁が提唱するNISAのひとつだ。対象者は0歳〜17歳の未成年者となっており、おもな特徴は以下のとおり。
- 年間80万円までの投資が非課税
- 非課税期間は5年間
- 18歳まではお金を引き出せない
- 1人1口座
- 新規開設・投資は2023年末まで
この制度は子どもの将来の資産形成を目指す親にとって、とても魅力のある投資手法のひとつになる。なぜならば、通常の投資とは異なり利益がすべて非課税になるからだ。
通常、投資で得た利益には20.315%の税金がかかる。
たとえば、100万円の株を保有し、10万円の配当利益を得たとする。この時、100,000円✕20.315%=20,315円が税金として課せられる。
この非課税の優遇制度は、長期的な視点で見ると大きなメリットになる。
ジュニアNISA廃止について
だが、このジュニアNISAは2023年末をもって終了になる。これからジュニアNISAを始めようと思っている人にとっては、残念なニュースと言えるだろう。
制度廃止の背景には、ジュニアNISAが利用しづらいという意見がある。一番のネックは、前述した「18歳まではお金を引き出せない」という点だろう。
子育ての教育費は大学資金だけではない。私立の場合、小学・中学・高校と、まとまった資金が必要になるケースは意外と多い。
下表は過去3年間のNISA口座開設数を比較したものである。
2020年末 | 2021年末 | 2022年末 | |
---|---|---|---|
ジュニアNISA | 約30万口座 | 約55万口座 | 約82万口座 |
一般NISA | 約742万口座 | 約769万口座 | 約684万口座 |
つみたてNISA | 約172万口座 | 約339万口座 | 約495万口座 |
18歳まで引き出せない点が重く、その結果ジュニアNISAは敬遠されてきたと言えるだろう。
ジュニアNISA廃止に伴い気を付けるべきポイント
ジュニアNISAは制度の廃止に伴い、2024年以降の非課税期間の制限がなくなった。
つまり、5年を経過しても18歳になるまでは非課税のまま保有できるということ。
また、「18歳まではお金を引き出せない」という資金の引き出し制限も無くなったため、近年では駆け込みでジュニアNISAの加入をする人が急増している。
制度廃止のポイントをまとめると、
- ジュニアNISA廃止後も18歳までは非課税で運用ができる
- いつでも引き出しができる
- 子ども名義で非課税枠を確保できる
ジュニアNISA廃止後は、新NISAしか非課税枠で投資をする術が無くなる。ジュニアNISAへの加入を検討中ならば、早めに加入しておくことをおすすめする。
ETFとは?少額から投資を始める方法
ETFはExchange Traded Fundの略で、証券取引所で取引される上場投資信託のことだ。代表的な商品には「TOPIX」(東証株価指数)やS&P500に連動するETFなどがある。
ここでは、ジュニアNISAとは別の少額投資「ETF」について解説する。
ETFの特性とメリット
ETFの最大の特性は、取引所の時間内に市場の動きを見ながらリアルタイムで取引ができることだ。
投資信託は、1日1回の基準価額でしか取引ができないので、ETFの方が自由度の高い取引ができる。
ETFには以下のようなメリットがある。
- 少額投資ができる
- 分散投資ができる
- 取引手数料が安い
いずれも、長期投資には欠かせない要素になっている。
少額投資可能なETFの選び方
ETFのなかには、一口の価格が比較的安価なものも存在する。
まずは、少額からの投資を始めるのがいいだろう。ETFで少額投資を始める際は、一口の価格だけではなく、取引手数料の低さや、分配金も重要なポイントである。
また、追跡するインデックスの選定も重要となり、種類や市場の規模、リスクなどを比較検討してから取引をしなければならない。
ETFを活用した投資戦略の例
ETFは分散投資に適している商品だ。なぜならば、ETFの投資対象となる指数は様々な銘柄で構成されているからだ。1つのETFを保有することで、リスクを抑えながら分散投資をすることが可能となる。
また毎月一定額を投資することで、市場の値動きに左右されることなく、長期的な視点での資産形成を目指すことができる。
ジュニアNISAとETFの関連性とその活用法
ジュニアNISAとETFにどのような関連性があるのか。
ここでは、双方の関連性とその活用法について解説する。
ジュニアNISAとETFの組み合わせの意義
ジュニアNISAとETFを組み合わせると、投資の効果を高めることができる。
- ジュニアNISAは非課税特性
- ETFはリスク分散性と低コスト性
両方のメリットを組み合わせることで、経済情勢の変化に柔軟に対応ができるだろう。
ジュニアNISAを活用したETF投資
ジュニアNISAを活用しETF投資を行うことも可能だ。市場の動向やパフォーマンスを定期的に確認し、必要に応じて投資のバランスを調整していこう。
ジュニアNISAとETF投資のリスクと対策
ジュニアNISAとETF投資の最大のリスクは市場リスクである。非課税の特約や少額から始められるメリットはあるが、投資した資産のパフォーマンスが低下すると、投資資金も減少する可能性がある。
このリスクを軽減するためには、複数の異なる資産へ分散投資を行うのが良いだろう。例えば、値上がりを期待する投資については非課税で運用することで投資成果を高めつつ、ETFで安定的な投資を心がけるなどが一つの実践例だろう。
また、投資した資産の定期的な見直しを心がけることも重要である。
より効率的な資産形成のためにIFAと一緒に考える
ジュニアNISAとETF投資を活用し、より効率的な資産形成を目指すなら専門家への相談も検討してほしい。
本記事では、資産運用の専門家であるIFAを紹介する。
IFAとは?その役割とメリット
IFAはIndependent Financial Advisorの略で、独立した資産運用アドバイザーのことを指す。
その主な役割は、クライアントの金融目標とリスク許容度に基づいて、最適な投資戦略を提案することである。
また、IFAは特定の金融商品を推奨することなく、クライアントの利益を最優先することを特徴とする。
IFAによる投資戦略の構築と評価
IFAは、あなたの置かれた経済状況と投資目標を理解した上で、投資戦略を構築できる。
具体的には、口座の開設、金融商品の選択、資金の配分、リスク管理などがおもな戦略になってくるだろう。
また、IFAは投資の実行後も、定期的にそのパフォーマンスを評価する。そして、必要に応じて戦略の見直しを提案することが可能だ。
IFAと一緒に資産形成をするための手順
IFAと一緒に資産形成をするための手順は、以下の流れだ。
- IFAを見つける
- ミーティングを行い、投資目標とリスク許容度を共有する
- 口座を開設する
- 商品を選別する(NISAやETFなど)
- IFAが定期的にパフォーマンスを評価
- 必要に応じて戦略の見直し
重要なのは、最初の「あなたに合う」IFAを見つけることだろう。
「どこでIFAを見つければ良いかわからない」「どのIFAに相談したらいいのだろうか」などの疑問があれば、IFA検索プラットフォーム「資産運用ナビ」の活用をおすすめする。
現在の資産状況や相談内容を選択するだけで、簡単にアドバイザーを探せるため、あなたにあったIFAを効率よく見つけることができる。
まとめ
本記事では、ジュニアNISAとETFを利用した少額からの投資について解説し、その魅力と活用法を具体的に示した。
それぞれにメリットがあるが、実際に投資をする場合には専門的な知識や経験が必要になるため、IFAなどの専門家に相談することで、より適切な投資戦略の構築が可能となる。
本記事で紹介したIFAは、あなたのライフスタイルや将来の目標に合わせた投資アドバイスを提供し、資産形成の成功確率を高める。プロの意見を聞き効率の良い資産運用をしよう。
また、IFAへの相談の際には、IFA検索プラットフォーム「資産運用ナビ」などを活用することで、効率よく自身に合ったアドバイザーが見つけられる。下のボタンより申し込んでみよう。