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今話題の「仕組債」とは?販売額が多い金融機関ランキングを徹底解説!

この記事で解決できるお悩み
  • そもそも仕組債が何かわからない
  • 仕組債はなぜ危ないと言われているのかがわからない
  • 仕組債の販売額が多い金融機関はどこなのかを知りたい

投資経験者でも仕組債をしっかり理解している人は少ないだろう。

また「仕組債は難しい」「仕組債は危険だ」と思い込んでいる場合も多い。確かに仕組債は投資上級者向きであり、仕組みが複雑だ。

しかしその仕組みを理解し正しく戦略を立てることで大きなリターンが狙えることもあるだろう。

そこで本記事では仕組債の基本、仕組債の販売額が多い金融機関ランキング、おすすめの戦略や危険を回避する対処法について解説を行う。ぜひ参考にしてほしい。

目次

ランキングの前に知っておきたい仕組債の基本

仕組債とは一体どのようなものなのか。投資経験者であっても、仕組債という言葉に聞き覚えがない人も多いだろう。

そこで、まずは仕組債の基本について下記のとおり解説を行う。

  • なぜ仕組債がおすすめなのか
  • 仕組債がおすすめの投資家
  • 仕組債の選び方

仕組債の基本について理解を深めていこう。

なぜ仕組債がおすすめなのか

仕組債とは、債券とオプションやスワップなどのデリバティブを組み合わせた商品だ。

一般的な債券はローリスク・ローリターン商品であり、堅実に運用したい人に向いている。

しかし積極的に利益を狙いたい人にとっては物足りない商品とも言えるだろう。

一方仕組債は、年率5%〜10%といった高い利回りで利益を狙えるのがおすすめする理由だ。

また、自由度が高く自分のニーズに沿った商品を選定することができるのも仕組債の魅力である。

仕組債がおすすめの投資家

仕組債はどのような投資家におすすめなのだろうか。仕組債は高い利回りで大きな利益が狙える一方で、大きな損失を負う可能性がある商品だ。

そのため、余剰資金に余裕があり、リスク許容度が高い富裕層の方や投資経験者に向いている。

仕組債の選び方

仕組債を選ぶ際は、リスクとリターンのバランスを重要視しよう。

値動きが激しい株価は大きなリターンを狙える一方で、元本割れする可能性もある。

自身のリスク許容度を把握して選ぶことが大事だ。

加えて、株価の値動きを予測したり、企業のこれまでの業績や将来性を見極めたりして判断する力が求められる。

また、おすすめの仕組債について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてほしい。

仕組債の販売額が多い金融機関ランキング

仕組債を取り扱う金融機関は多数ある。

仕組債を検討している人は、仕組債の取引が多い金融機関が気になるのではないだろうか。

そこでここからは仕組債の販売額が多い金融機関ランキングと金融機関選びで考慮するポイントについて解説を行う。

仕組債の販売額が多い金融機関ランキング

金融庁が2022年8月に公表した「2022事務年度金融行政方針」によると、仕組債の販売額が多い金融機関は下記の通り。

1位:東海東京証券(1,597億円)

2位:岡三証券(1,155億円)

3位:福岡銀行(821億円)

4位:北海道銀行(786億円)

5位:七十七銀行(757億円)

上位5位までの記載だが金融機関は、地方銀行系証券会社が多い。

また、上位3位までの金融機関の詳細を下記で解説するので確認してほしい。

東海東京証券

東海東京証券は、愛知県名古屋市に本店をおく証券会社だ。

店頭はもちろん、オンラインや電話でも相談、申し込みが可能である。

仕組債だけでなく、株式や投資信託、NISAなどの取引も積極的に行っている。

また、取引に応じてポイントが貯まり、Amazonギフト券や商品券などに交換することが可能だ。

投資初心者に向けて定期的にセミナーも開催されているので、投資の知識を身につけることができるだろう。

口座維持費用は年間3,300円(税込)で、申し込みから最短3営業日で取引がスタートできる。

岡三証券

東京都中央区に本店をおく岡三証券は、東海東京証券と並ぶ準大手の証券会社だ。

フェイス・トゥ・フェイスを基本としており、手厚いサポートが魅力である。

店舗に出向く時間がない人に向けて、パソコンやスマートフォン、電話による取引にも対応している。

口座維持費用は年間3,300円(税込)、電子交付サービスに契約すると年間2,640円(税込)だ。

福岡銀行

福岡銀行は創業130年を誇る老舗の地方銀行だ。福岡県福岡市に本店をおき、地域密着型の金融機関として厚い信頼を得ている。

投資だけでなくライフプランや退職金、相続についてのセミナーを無料で開催している。

金融機関選びで考慮すべきポイント

金融機関選びで大切なことは主に4つ。信頼性、仕組債の種類、手数料、サポート体制だ。

信頼性の高い金融機関を選ぶことで、資産の安全性やサービスの品質、そして長期的な関係の構築が期待できる。

また仕組債の種類は、リスクの種類とその大きさに関係してくる。さらに仕組債には様々な手数料もかかる。

そのため、仕組債の知識や、投資についての知識を考慮しつつ、仕組債の種類や金融機関を比較した上で選ぶ必要がある。

後は、仕組債は複雑な金融商品であるため、わからないことがあれば相談できるサポート体制が整っている金融機関を選ぶことが必要だ。

仕組債投資におすすめの戦略

仕組債を検討している人の中には「仕組債は危険だ」と聞いたことがある人もいるのではないだろうか。

危険と言われている理由を理解し対策をすることで、自分に合った運用ができることもあるだろう。

ここからは仕組債投資が危険だと言われる理由やその対処法、購入時の注意点について解説を行う。

なぜ仕組債は危険だと言われているのか

まず第一に元本割れのリスクだ。仕組債は元本が保証されていないため、元本割れの可能性がある。

特に仕組債は通常の債券と比較して、元本割れの可能性が高く、リスクが大きい。

二つ目に、仕組債は複雑な金融商品であるため、投資家がリスクやリターンを正確に評価することが難しい場合がある。

例えば株式、外貨、商品、金利などのさまざまな金融指標に連動しており、その組み合わせのバリエーションも非常に多いため、仕組債の構造を理解するのは容易ではない。

三つ目に流動性が低いということだ。流動性とは、換金のしやすさの程度を表す要素のことをいう。

流動性が高ければ換金しやすく、低ければ換金しにくいということだ。

仕組債は流動性が低く、換金したい時にすぐ換金できない。つまり、いきなり資金が必要になった場合、すぐに売却できないということだ。

仕組債の危険性についての対処法

仕組債は上記のような理由によって「危険だ」と言われることが多い。

元本割れする可能性を低くするためにできることは、購入前に必ず償還条件やどの程度のリスクがあるかしっかりと把握することだ。

利率の良さにだけ目を向けてしまうのは危険だ。また、さまざまな商品に分散投資することで元本割れのリスクを低くすることができる。

二つ目の「商品が複雑で難しい」という問題点については、資産運用のプロに相談するのも対処法の一つだ。

自分だけで判断するのではなく、プロの力を借りることで損失を負う可能性を低くすることができるだろう。

三つ目の「流動性が低い」という問題点の対処法は、余剰資金で行うのを徹底することだ。

大きな資金が必要になった際に困らないように、ある程度の資金を手元に残すことをおすすめする。

すぐに売却しなくても良い状態をつくることで、精神的にも余裕をもって運用することができるだろう。

仕組債購入時の注意点

購入時には元本割れリスクの理解、特徴の理解、運用期間を理解する必要がある。

特に運用期間は自分の投資目的に合っているかどうかを確認するために必要である。

また、これらの項目を確認後は、利回りや流動性についても確認を行うようにしよう。

仕組債投資におすすめの方法が知りたいなら誰に相談するべき?

仕組み債に限らず、金融商品の運用には専門的知識が必要となる。

また、長期的な資産運用をしていくためにも専門家にアドバイスを受けるのも良いだろう。

ここでお勧めする専門家はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)だ。

IFAは、お客様の資産状況やリスク許容度を十分に考慮した上で、お客様にあった資産運用プランを作成する。

IFAについて詳しく見ていこう。

なぜ専門家に相談すべきなのか

まず、なぜ仕組債を始める際に専門家に相談すべきなのか解説していく。

仕組債に限らず投資はさまざまな知識や分析が必要になる。

インターネットや専門誌で情報収集はできるが、自分にあった運用法や投資先を見極めるのは容易ではないはずだ。

ましてや仕組債は仕組みが複雑で覚えるべき専門用語も多い。

大きな損失を負う可能性もあるため、自己判断で運用を始めるのではなく、必ず専門家に相談することをおすすめする。

IFAとは何か

仕組債の相談先としておすすめなのがIFAだ。IFAとはどこの金融機関にも属さない独立した存在である。

そのため、ある特定の商品を勧めてきたり、自身の利益やノルマを優先させたりといった心配がないのが魅力だ。

年齢や余剰資金、リスク許容度、求める運用スタイルなど、顧客の意向に沿った提案をしてくれるため、仕組債を始め資産運用の投資先として注目されている。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」紹介

IFA検索サービスの利用でおすすめは「資産運用ナビ」だ。多数の有名メディアから取り上げられるほど注目されており信頼性が高い。

知識や経験が豊富なIFAを選定し、無料で相談することが可能だ。

「資産運用ナビ」では、事前にIFAのプロフィールや実績などを確認できるため、自分に適したIFAを見つけやすいのも魅力の一つである。

「資産運用ナビ」にログイン後、年齢やお住まいの地域、相談したい内容などを入力するだけで利用できるためぜひ検討してほしい。

仕組債の金融機関ランキングを参考にして資産運用を始めよう

資産運用をするなら仕組債はメリットが大きい。しかし、仕組債を運用するには多くの考慮すべき点と、柔軟性が大事になってくる。

始めるにしては1人では難易度が高すぎるのが現状だ。

1人で勉強しながらでも出来ない訳ではないが、IFAを活用することをお勧めする。

IFAは特定の金融機関に所属しないことからも、顧客を最優先に考え、適切なサポートとリスク管理を行なってくれる。

効率的かつリスクを抑えて資産運用するためにIFAに相談してみることを検討してみよう。

また、「資産運用ナビ」を活用して、自身にあったIFAを資産運用の長期的なパートナーとしていこう。

仕組債のランキングに関するQ&A

仕組債のリスクにはどのようなものがありますか?

仕組債のリスクには、信用リスクや価格変動リスクなどの投資の代表とも言えるリスクの他に、利子や償還金が減るリスクがある。

仕組債は参照指数の動向によって利子が決められる場合があり、一定水準を下回ると利子が減る可能性があるため注意が必要だ。

また、早期償還になると償還金が減り、元本割れをするリスクが考えられる。

仕組債は一般的な債券よりも利率が高く大きなリターンを狙える一方で、さまざまなリスクに考慮する必要がある。

なぜ一部の金融機関では仕組債の販売が停止されているのですか?

仕組債は一般的な債券よりも仕組みが複雑である。

リスクが高いうえに、仕組みを理解することが難しいため、顧客からの相談やクレームが相次いだ。

これにより一部の金融機関では仕組債の販売停止や制限が設けられている。

仕組債が適さない投資家はどのような人ですか?

仕組債の性質上、リスク許容度が低い人、投資初心者の人、知識が浅い人、余剰資金に余裕がない人には適していない。

仕組債は利率が高く、大きなリターンが狙えるため魅力的に見えるだろう。

しかし仕組みの複雑さやリスクの大きさを考えると、上述したような投資家にはおすすめできない。

仕組債のトリガーとは何を指しますか?

仕組債でのトリガーとは、何かを引き起こす「きっかけ」や「引き金」の意味を表しており、事前に決められた条件に反した場合に使われる。

投資者からするとポジティブな場合に使われることはない。仕組債の種類にもよるが、何かがトリガーとなって早期償還が発生する、利払いがストップするといった使い方がされるのが一般的だ。

仕組債の見えない手数料にはどのようなものがありますか?

仕組債は見えない手数料として年率10%ほどがかかる。

仕組債は自分で商品を組み合わせるため、購入する際や売却する際の手数料を把握するのが難しいのが現状だ。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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