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「国債で資産形成を目指す」手順と注意点|投資初心者でもスタートできる方法

この記事で解決できるお悩み
  • 国債を使って資産形成をする方法が知りたい
  • 投資初心者でも始められるか知りたい
  • 安全な投資方法をプロに相談したい

資産形成の手堅い手法として、「国債投資」を検討している人も多いだろう。物価上昇や円安など、社会情勢が不安定な中での国債人気は高い。ただし、メリットがある一方で、デメリットもある。

そこで本記事では、国債の特性やメリット・デメリット、資産形成例などを解説する。国債投資は気になっているが、詳しくは知らないという人は、ぜひ参考にしてほしい。

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目次

国債とは?その特性とメリット

国債とは、「国が発行する債券」である。ちなみに債券とは、借入の際に発行される有価証券のことであり、いわば、日本政府が国民に借金をするというわけだ。

まずは、国債の特性とメリット・デメリットを解説する。

国債の基本的な特性

日本政府の財政支出のうち、不足した分は国債を発行し、その借金によって賄っている。

よく「日本の借金が〇兆円に」というニュースを耳にするが、これは他国から借入しているのではなく、主に国債による借金のことだ。

国債は手堅い資産形成手法として知られているが、その価格は変動する。簡単に言えば、金利が上昇すれば価格が下落し、逆に金利が低下すれば価格が上昇する。

また、債券市場での自由な売買が可能であり、比較的流動性の高い資産だと言える。

国債のメリット

国債のメリットは、下記の5点だ。

  • 国が発行しているため安全性が高い(元本割れの心配がない)
  • 最低額面金額1万円から購入できるため初心者でも投資しやすい
  • 金利は最低値でも大手銀行の定期預金金利の20倍以上
  • 個人向け国債は毎月募集・発行されているため好きなタイミングで購入できる
  • 個人向け国債は譲渡・相続できる

これらのメリットから、国債は「初心者向けの金融商品」と考えられがちだが、投資上級者のリスク分散先としても活用されている。

国債のデメリット

メリットが多い一方、国債にはデメリットもある。

  1. 他の金融商品と比較すると金利が低い
  2. 購入から1年間は途中換金(解約)ができない
  3. 金利が上がると価値が下がるためインフレに弱い

この他にも、日本政府が財政破綻し、デフォルト(債券不履行)になるというデメリットもあるが、リスクとしては低い。国債投資を検討する際は、上記3つのデメリットに対する対策を重点的に行おう。

投資初心者が国債を活用する方法

続いて、投資初心者が国債を活用する方法を解説する。

国債の購入方法

国債は、ほとんどの金融機関で購入可能だ。ただし、発行スケジュールが決まっているので注意しよう。

国債の発行スケジュールは毎月初旬(3〜5日頃)に募集が始まり、月末で締め切られる。発行日は翌月の15日だ(日曜祝日の場合はスライド)。また、国債は下記の場所で購入可能である。

  • 郵便局
  • 都市銀行
  • 地方銀行
  • 証券会社
  • 信用金庫
  • 農業協同組合
  • etc.

店舗受付に加えて、最近ではインターネット申し込みも受け付けている。インターネットで購入する場合、証券会社によって手数料やキャンペーン内容が異なるため、しっかり調査した上で購入しよう。

国債を用いた資産形成の基本戦略

国債を用いた投資初心者向けの資産形成の基本戦略は、やはり「個人向け国債」を取り入れることだ。

個人向け国債は国が「元本割れなし」を約束しているため、金利が上がったとしても、債券価格が下がることはない。また、購入や中途換金は1万円単位で行えるため、流動性も高い。

また、個人向け国債の中でもおすすめは「変動10年」だ。半年ごとに実勢金利に応じて、適用金利が見直される。そのため、金利上昇の恩恵を受けられる可能性が高い。

投資初心者が注意すべきポイント

投資初心者は、「国債価格と金利が反比例の関係にある」ということを、まず理解しておく必要がある。

一般に、市中金利(金融市場で適用される金利)が上がると、債券価格が下がる。一方、市中金利が下がれば、債券価格は上がる、という反比例の関係にあるのだ。例を挙げてみよう。

たとえば、満期1年、額面100円の国債を1,000円分購入し、金利が仮に1%のケースを想定してみよう。

1年後の満期を迎えると、満額の1,000円が返済され、さらに利息分の10円が加算され、1,010円として手元に戻ってくる。つまり、10円の利益だ。

一方で、債券市場で買いが先行して値上がりし、1,005円で購入するとどうだろうか。1年後の満期を迎えると満額の1,005円が返済されるが、額面との差額で5円の損が生まれる。これに利子分の10円が加算されて、差し引き5円の利益になる。つまり、実質利回りは0.5%に下がったわけだ。

逆のパターンでも同じようなことが言える。債券市場で売りが先行して値下がりし、995円で購入した場合、1年後の満期を迎えると995円が返済される。額面との差額で5円の利益が生まれ、これに利子分の10円が加算されると、合わせて15円の利益が出る。この場合、実質利回りは1.5%に上がる。

この関係性を理解していないと、思わぬところで損をする可能性が高いため、注意しよう。

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実際の資産形成例:国債を組み入れたポートフォリオ

では、実際の資産形成例として、国債を組み込んだポートフォリオを紹介する。

安全志向の資産形成例

安全志向で資産形成がしたい人は、資金の半分を国債に投じ、残りを国内株式と国内REITに分散しよう。リターンは少ないが、リスクも大幅に抑えられる。

国債:50%

国内株式:25%

国内REIT:25%

バランス型の資産形成例

リターンとリスクのバランスをできる限り均一に保ちたい人は、国債、国内株式、先進国債券、先進国株式にそれぞれ資金を分散しよう。国債は、国内よりも海外の先進国の方が利回りが高い。リスクは多少増えるが、その分のリターンも期待できる。

国債:25%

国内株式:25%

先進国債券:25%

先進国株式:25%

成長志向の資産形成例

将来的な成長に期待するなら、先進国株式を中心にポートフォリオを組もう。おすすめは、近年成長が続いている先進国のETF(上場投資信託)だ。ここに、国債を割合多めに組み込むことで、リスクを抑えることができる。

先進国株式:30%

国債:25%

国内株式:15%

国内REIT:15%

先進国REIT:15%

ここで提示したポートフォリオは、あくまで一例だ。国債を組み入れた適切なポートフォリオというのは、投資家一人ひとりによって異なる。

自分にとって最適なポートフォリオを組むには、長年の投資経験と、投資に対する幅広い知識が必要だ。

経験と知識が不足している初心者投資家は、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)などの投資専門家に、ポートフォリオのアドバイスをもらうのがおすすめだ。

IFAとの資産形成パートナーシップ

国債を組み込んだ投資戦略を立てるなら、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とパートナーシップを結ぼう。

資産形成の専門家が、顧客に合ったポートフォリオを提案してくれる。

IFAが提供する投資戦略のアドバイス

IFAが提供する投資戦略のアドバイスは、独立的な立場から行われる。一つの証券会社や金融商品にとらわれることなく、幅広い視野を持って投資に関するアドバイスをくれるのが特徴だ。

短期的なリターンを狙った投資から、中長期的な資産形成まで、目的に合った投資戦略を立ててくれるのは、投資初心者でなくても心強い。

IFAとともに作る、あなただけのポートフォリオ

投資において、ポートフォリオは非常に重要だ。本記事では国債を組み込んだポートフォリオ戦略を簡単に紹介したが、IFAに依頼する場合、さらに細かいポートフォリオを立案してくれる。

顧客が投資を通じて何をしたいのか、どれくらいリスクを取るのかなど、ヒアリングを通じてあなただけのポートフォリオが完成する。

IFAが支える、安心の投資ライフ

IFAの役割とは、顧客の利益を増やすことだけではない。投資というリスクのある経済活動の中に、「安心」を生み出すのもIFAの重要な役割だ。

投資は資産形成に有効的な手段だが、精神的にストレスがかかることも少なくない。このストレスが、投資において正常な判断を鈍らせる場合がある。

一方で、IFAとパートナーシップを結び、「専門家がいる」という安心感から、投資のストレスが軽減されるケースは多い。安心の投資ライフを送ることで、正常な判断力で意思決定を下せるようになるだろう。

どのようにIFAを探したらいいかわからない、という人は「わたしのIFA」の利用をおすすめする。「わたしのIFA」はIFAと投資家を結ぶ新たなマッチングサービスだ。

無料相談もできるので、長期的な資産形成のパートナーとなる、信頼できるIFAが見つかるはずだ。

まとめ

本記事では、国債の特性から購入方法、投資戦略まで詳しく解説した。国債はリターンこそ少ないが、リスクも低い。ポートフォリオ戦略に組み込むことで、リスクを低減できるため、購入を積極的に検討してみよう。

国債を組み込んだポートフォリオや、資産形成に悩んだら、IFAに相談すると良いだろう。運用に関する具体的なアドバイスも提供されるため、今後の投資戦略が見えてくるはずだ。

検索プラットフォーム「わたしのIFA」では自身が運用していきたい商品や相談内容、地域を指定したうえで検索することもできる。安心の投資ライフを送りたい人は、以下のボタンから気軽に無料相談を行ってみてほしい。

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※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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