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ヘッジファンドを始めるにはどんな手続きが必要?買い方や投資の注意点を解説

この記事で解決できるお悩み
  • ヘッジファンド投資を始めたい
  • ヘッジファンド投資の注意点を理解したい
  • 投資先を選ぶ時のポイントを押さえたい

ヘッジファンドは高いリスクを伴う金融商品であることから、投資を始める前にはいくつか知っておきたいことがある。

まずは、ヘッジファンドの概要やメリット・デメリットについて解説していこう。

目次

ヘッジファンド投資を始める前に知るべきこと

ヘッジファンドは高いリスクを伴う金融商品であることから、投資を始める前にはいくつか知っておきたいことがある。

まずは、ヘッジファンドの概要やメリット・デメリットについて解説していこう。

ヘッジファンドとは

ヘッジファンドとは、様々な投資手法を駆使して、市場全体が下がった時でもプラスの運用実績を目指す金融商品である。

「避ける」という意味の「ヘッジ」が用いられているのは、市場の下落による資産の減少を防ぐことを目指しているためだ。

通常、投資信託などの金融商品は、金融市場が上昇したときに利益を得る仕組みとなっている。

しかし、ヘッジファンドは現物の金融商品以外に先物やオプション取引なども取り入れており、市場が下落基調のときでも利益を得られるように運用されている。

なお、ヘッジファンドは運用にまとまった資金が必要となることから、機関投資家や富裕層を中心に活用されており、一般投資家は投資の機会が限られる特徴がある。

ヘッジファンドと投資信託の違い

ヘッジファンドの「複数の金融商品を組み合わせて運用する」という仕組みは、一般の投資信託にも通ずるところがある。

投資信託と大きく違うのは、組み入れる金融商品の種類である。

そのため、一般的な投資信託よりもリスクが高くなりやすく、投資の際はきちんと商品性を理解しておく必要がある。

また、運用方針も大きく異なるポイントだ。

投資信託は組入資産を安定的に運用することを目標としているのに対し、ヘッジファンドはどのような市況でも利益を得ることを目標としているため、積極的な運用方針を採用している。

ヘッジファンド投資のメリット

ヘッジファンドのメリットとして、次の3つが挙げられる。

ヘッジファンド投資のメリット
  • 高いリターンを期待できる
  • 市場環境に左右されないリターンを目指す
  • プロによって運用が行われる

ヘッジファンドは先物やオプションを取り入れて運用することで、市場の下落局面でもリターンを得ることを目標としている。

通常の株式や投資信託では、「安く買って高く売る」ということで利益を得るため、下落局面ではリターンを得るチャンスが少なくなる。

一方、ヘッジファンドでは現物取引以外の金融商品を活用することで、市場が下落局面に入ったときでも利益を得られる可能性がある。

また、ヘッジファンドの運用は「ファンドマネージャー」と呼ばれる専門家が行う。

金融市場に精通したプロが投資先を選定してくれるため、手間をかけずに運用に取り組めるメリットがある。

ヘッジファンド投資のデメリット

ヘッジファンドはさまざまなメリットがある一方、次のようなデメリットも存在する。

  • リスクが高い
  • 手数料が高い傾向にある
  • 運用状況を把握しにくい

ヘッジファンドは先物やオプションなどの金融商品を取り入れていることから、一般的な投資信託に比べてリスクが高い傾向にある。

その分リターンが期待できる側面はあるものの、投資する際はきちんとリスクを理解しておくことが大切だ。

また、ヘッジファンドは運用コストが高いことも特徴である。

ヘッジファンドでは管理手数料や成功報酬などのコストが発生し、手数料率によっては利益を圧迫する要因にもなりかねない。

加えて、運用状況の把握のしづらさも軽視できない。

ヘッジファンドは運用を一任することから、「今どのようなポートフォリオで運用しているのか」ということが見えづらい特徴がある。

運用情報をどれだけ開示してもらえるかは、事前に必ず確認しておきたいポイントだ。

投資信託のやり方が知りたい方は、下記の記事を参考にするといいだろう。

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ヘッジファンド投資を始めるには?3つの方法

一般の投資信託は金融機関で手軽に購入することができるが、ヘッジファンドは機関投資家や富裕層など一部の投資家を対象に案内が行われている。

そのため、「どうやって投資すればいいのか分からない」と感じている人も多いかもしれない。

ヘッジファンド投資を始めるためには、主に次の3つの方法が挙げられる。

  • 証券会社で購入する
  • プライベートバンクで購入する
  • IFA経由で購入する

それぞれ手続きの流れを確認していこう。

証券会社で購入する

ヘッジファンドは証券会社で購入することができる。

ただし、すべての証券会社がヘッジファンドを取り扱っているわけではないため、口座開設を行う前に取扱商品のラインナップを確認しておく必要がある。

また、その際は手数料や入出金の利便性などを比較したうえで証券会社を選定するようにしよう。

証券会社で口座開設を行ったら、担当者よりヘッジファンドの案内を受ける。

投資戦略やリスク、手数料についての説明を受け、自分の投資意向に合うファンドを選ぼう。

その後、申し込み手続きと必要な資金を入金したら、手続き完了だ。

プライベートバンクで購入する

ヘッジファンドはプライベートバンクでも購入することができる。

ただし、証券会社と同様に金融機関によって取扱商品のラインナップが異なるため、事前にヘッジファンドを取り扱っているプライベートバンクを調べておくことがおすすめだ。

また、プライベートバンクは、口座開設にあたって保有資産や投資経験などの条件が設けられている場合がある。

中には、既存顧客からの紹介が必要となるところもあるので、こちらも事前に調べておくと安心だ。

口座開設が完了したら、担当者からヘッジファンドの案内を受ける。

投資戦略や運用にかかるコスト、リスクなどの説明を受けた後、自分の投資意向に合うものを選定しよう。

IFA経由で購入する

ヘッジファンドは、IFAを経由して購入する方法もある。

IFAとは、「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれる金融アドバイザーだ。

IFAは証券会社やプライベートバンクと提携しており、顧客の投資意向や投資経験をヒアリングしたうえでそれに見合った商品を紹介してもらうことができる。

IFAは金融機関から独立した立場であるため、顧客の目線に立ったアドバイスをしてくれることが魅力だ。

また、IFAは所属するIFA法人によって取扱商品が異なり、どの金融機関と提携しているかで仲介できる金融商品の種類が異なる。

IFA経由でヘッジファンドを購入する場合は、あらかじめ取扱商品の幅を確認しておこう。

ヘッジファンドを選ぶポイント

ヘッジファンドには多くの種類があり、「どのファンドに投資すればいいのか分からない」と感じることも少なくない。

自分に合ったファンドを見つけるためには、下記の3つを重視して投資先を選定したい。

  • 運用方針
  • 運用実績
  • 運用コスト

それぞれくわしく解説していこう。

運用方針

ヘッジファンドでは運用方針が重要なポイントとなる。

特に、次のようなポイントはファンドの収益に大きな影響を与える。

  • どのような金融商品を組み入れているか
  • どのような収益を目指すのか(長期的なリターンor短期的なリターン)
  • 市場が変動したときにどのような戦略をとるのか
  • どのようにリスクを管理しているか
  • 運用期間はどれくらいか

ひとくちにヘッジファンドといっても、運用方針によって特色が大きく異なる。

ヘッジファンドを選定する際は、自分の運用目標やリスク許容度を踏まえた上で、それに見合った投資先を選定することが大切だ。

運用実績

ヘッジファンドを選定する際は、必ず過去の運用実績についてもチェックしておきたい。

運用実績は、ファンドマネージャーの手腕を確認できる材料となる。

特に、「市場が大きく変動したタイミングでどのような判断を下しているか」という点は確認するようにしよう。

また、運用実績は、自分の投資意向と合致するかを判断するためのポイントにもなる。

これまでのリターンや値動きの幅を確認し、自分の投資目標やリスク許容度と一致するかについても確認しておこう。

ヘッジファンドの運用実績は、担当者から提示される資料やレポートで確認することができる。

ファンドによってはホームページなどで情報公開している場合もあるため、くわしくは担当者に確認してみよう。

運用コスト

ヘッジファンドに投資する際は、必ず運用にかかるコストを事前に確認しておきたい。

ヘッジファンドでは主に「管理手数料」と「成功報酬」の2種類のコストがかかる。

管理手数料とは、ファンドの運用や管理にかかる手数料で一般的には年間1〜2%ほどの水準となっている。

一方、成功報酬はファンドの運用実績に対して徴収される手数料で、利益に対して20〜30%ほどで設定されるケースが多い。

運用コストは運用成績に直結するポイントだ。特にヘッジファンドはコストがかさむ傾向にあるため、どれくらいの手数料がかかるのかは事前に確認しておくことが大切だ。

なお、手数料はファンドごとに異なり、中には異なる手数料体系を設けている場合もある。

くわしくは各ファンドの資料にて確認するようにしよう。

ヘッジファンドを始めるには誰に相談すべき?

ヘッジファンドは高いリスクを伴うことから、適切に運用するためには専門家へ相談することが重要だ。

ヘッジファンドは高リスクの商品が多く、運用手法も複雑なものが多い。

より自分の投資意向に合致したものを選ぶためには、豊富な知識を持った専門家へ相談することがおすすめだ。

特に、最近投資家から注目されている相談先として、IFAが挙げられる。

ここからは、ヘッジファンド投資についてIFAへ相談するメリットや、IFAのマッチングサービスについて紹介していこう。

ヘッジファンド投資をIFAへ相談するメリット

ヘッジファンドは証券会社やプライベートバンクで購入することができるが、IFAを仲介することで次のようなメリットがある。

ヘッジファンド投資をIFAへ相談するメリット
  • 客観的なアドバイスがもらえる
  • 豊富な経験に基づいた助言をしてもらえる
  • ヘッジファンド以外のことについても相談できる

IFAの大きなメリットは、顧客の立場に立ったアドバイスをしてもらえることだ。

投資の目標やリスク許容度などをヒアリングしたうえで、それに見合った商品を紹介してくれるので、適切な運用プランを立てることができる。

また、IFAは資産運用だけでなく、相続や贈与に関するアドバイスも行っている。

保有資産のことを総合的に相談できるのは、富裕層にとって心強いポイントだ。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用がおすすめ

IFAは、所属するIFA法人によって取り扱っている金融商品が異なる。

ヘッジファンドに投資するためには、ニーズと合致するIFAへ相談することが大切だ。

とはいえ、多くのIFA法人について、ひとつひとつ調べていくのは手間も時間もかかってしまう。

そこでおすすめなのがIFA検索サービスの「資産運用ナビ」である。

「資産運用ナビ」では、投資意向や投資経験、保有資産などの情報に基づいて相性の良いIFAを紹介してもらえる。

検索サービスは無料で利用できるので、ぜひ気軽に活用してみよう。

ヘッジファンドを始めるならIFAに相談しよう

ヘッジファンド投資を始めるには、証券会社やプライベートバンク、IFAを経由して購入する方法がある。

中立的なアドバイスが欲しい人や、資産に関することを総合的に相談したい人はIFAへ相談することがおすすめだ。

IFAは資産運用だけでなく、相続税対策や贈与についてもアドバイスを行っているため、富裕層にとっては心強い相談先である。

ぜひIFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用して、生涯のパートナーとなるような相談先を探してみよう。

ヘッジファンドに関するQ&A

ヘッジファンドに投資すると、どのくらいのリターンが期待できますか?

ヘッジファンドで得られるリターンは、投資戦略やコスト、組み入れる金融商品などによって大きく異なる。

一般的には、高いリターンを期待できるものの、その分リスクが大きくなる点には注意が必要だ。

なお、ファンドが目指すリターンや運用実績は、目論見書などの資料で確認することができる。

ヘッジファンドを選ぶときに見るべきポイントはどこですか?

ヘッジファンドを選ぶ際は、まず運用方針を確認しよう。

組み入れる金融商品や投資戦略、目指すリターンの水準を確認し、自分の投資意向と照らし合わせることが大切だ。

また、これまでの運用実績や運用にかかるコストについても確認しておきたいポイントである。

ヘッジファンドの最低投資額はいくらですか?

ヘッジファンドの最低投資額はファンドによって異なることが多いものの、500万〜1,000万円ほどとされていることが一般的だ。

中には、より高い最低投資金額を設定しているファンドもあるため、くわしくはファンドの目論見書などで確認してみよう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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