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退職金運用のポイントを職業別に解説!あなたの疑問を全て解決

この記事で解決できるお悩み
  • 退職金の平均額や計算方法を知りたい
  • 職業別に退職金運用のベストプラクティスを学びたい
  • 退職金運用に関するおすすめの相談先が知りたい

退職金は長年の労働の集大成であり、その運用方法は多くの人にとって重要な関心事である。

本記事では、職業別の退職金平均額や計算方法などの退職金に関する基本情報を整理し、各職業に最適な退職金運用戦略を解説する。

また、運用時の注意点にも触れながら、退職後の安定した資産形成に向けた具体的なアドバイスを提供する。

記事を通じて、自身のキャリアに合った退職金運用の道筋を見出すことができれば幸いだ。

目次

職業別に見る退職金の平均額と計算方法

職業別に見る退職金の平均額と計算方法 資産運用ナビ

企業に長年勤めた対価として受け取る退職金の運用を考える際、重要となるのが「どの程度の金額を受け取れるのか」という点だ。

支給される金額によって具体的な運用戦略も変わってくるため、事前にどの程度の金額を受け取れるか把握しておくことが重要となる。

ここでは、職業・業種別の退職金の平均額データや退職金の計算方法、受取額を増やすためのポイントについて解説していく。

退職後の運用戦略を検討したい方は、まずこちらの内容を確認して退職金の基本的な内容への理解を深めよう。

職業別の退職金平均額

厚生労働省(中央労働委員会)の「令和3年退職金、年金及び定年制事情調査」では、大企業の大学卒のモデル退職金額が公表されている。

総合職相当のコースで会社都合の定年退職をした場合、業種別の退職金平均額は以下のような結果となる。

業種モデル退職金総額
(単位:千円)
製造業23,421
建設25,648
銀行・保険45,294
私鉄・バス14,770
海運・倉庫24,404
商事28,522
新聞・放送26,430
出典:中央労働委員会「令和3年退職金、年金及び定年制事情調査」

また、東京都産業労働局の「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」においては、中小企業のモデル退職金が業種別に公表されている。

大学卒で会社都合の定年退職をした場合の各業種のモデル退職金は以下の表の通りだ。

スクロールできます
業種モデル退職金
(単位:千円)
建設業12,203
製造業10,685
情報通信業11,929
運輸業、郵便業13,323
卸売業、小売業11,329
金融業、保険業14,422
不動産業、物品賃貸業10,128
学術研究、専門・技術サービス業9,648
生活関連サービス業、娯楽業8,469
教育、学習支援業(学校教育を除く)12,449
医療、福祉3,424
サービス業(他に分類されないもの)9,044
出典:東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」

大企業・中小企業ともに金融・保険関連の業種の退職金がもっとも高くなっている。

中小企業の場合は約1,400万円、大企業の場合は約4,500万円が平均の退職金額となっており、退職後にまとまった金額が支給されることが特徴だ。

一方、同じ大企業・中小企業でも業種によって支給される退職金額に差が生じている。

大企業でもっとも高い「銀行・保険」ともっとも低い「私鉄・バス」で比べると、およそ3,000万円ほど金額に開きがある。

もちろん上記の表は平均のデータであるため、その業種に勤めていれば必ず上記の金額になるというわけではない。

しかし自分が受け取れる退職金の目安として、業種・職業別の退職金平均額を把握しておこう。

退職金の計算基準

企業から支給される退職金は、各企業が定めている退職金規程に基づいて計算される。

さまざまな計算方法があるが、一般的には以下の4つの計算方法で算出されるケースが多い。

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定額制勤続年数に応じて支給額が決定する方法
成果や賃金に影響を受けず、同じ勤続年数であれば同じ金額が支給される
基本給連動型退職時の基本給をベースに勤続年数に応じた支給率をかけて算出される方法
自己都合で退職する場合は支給額が減る場合がある
別テーブル制勤続年数に応じた基準額や役職ごとの係数、退職理由を定めたテーブルを作成し、それに従って金額が計算される方法
退職時の基本給は金額に影響せず、勤続年数・役職によって金額が決まる
ポイント制退職時の基本給や勤続年数、役職、退職理由、会社への貢献度などをポイント化して退職金を計算する方法

自社で取り入れられている退職金の計算基準を確認し、退職後にもらえる退職金のおおよその金額を把握しておくと良いだろう。

なお、上記の計算基準を見て分かる通り、一般的に退職金額は「勤続年数」「役職」「退職時の基本給」「退職理由」によって差が生じる。

勤続年数が長くて上の役職に就いて基本給が高い方が金額は大きくなり、自己都合による退職よりも会社都合の退職の方が金額は増える。

退職金の受取金額を増やしたい場合は、退職金規定を確認し、計算基準を把握した上でできるだけ長く勤めると良いだろう。

退職金にかかる税金の仕組み

退職時に支給される退職金は「退職所得」として、所得税・住民税の課税対象となる。

額面金額でそのまま支給されるわけではないため注意が必要だ。

退職所得の所得税は「(退職金額-退職所得控除)×1/2」で退職所得を算出し、所得額に応じた一定の税率をかけることで算出される。

退職所得控除の金額は勤続年数によって異なり、以下のような計算式で求められる。

  • 勤続年数20年以下
    • 40万円×勤続年数(80万円に満たない場合は80万円)
  • 勤続年数20年以上
    • 800万円+70万円×(勤続年数-20年)

例えば、退職金が2,000万円で勤続年数が30年だった場合、退職所得控除は「800万円+70万円×(30年-20年)=1,500万円」となる。

受け取った退職金から控除すると「(2,000万円-1,500万円)×1/2=250万円」が退職所得だ。

退職所得が250万円の場合、所得税率は10%、控除額は97,500円となる。

「250万円×10%-97,500円=152,500円」が所得税額となる。

また、住民税率は一律10%となるため「250万円×10%=250,000円」が住民税額だ。

所得税・住民税合わせて「152,500円+250,000円=402,500円」になり、退職金の手取り額は「2,000万円-402,500円=19,597,500円」となる。

上記の計算過程からも分かる通り、税金を計算する際にも勤続年数の長さがポイントとなる。

勤続年数が長くなるほど控除が大きくなる仕組みとなっているためだ。

より多くの退職金額を手元に残すためのポイントは「勤続年数の長さ」であると言えるだろう。

退職金の運用は職業によっても異なる。サラリーマン自衛隊国家公務員地方公務員など職種別に退職金の運用についてまとめたので、気になる人は記事をチェックしてほしい。

退職者向けの退職金運用方法、早期退職後の退職金運用方法、退職金運用初心者の陥りやすいミスについてもまとめているので参考にしてほしい。

職業別に見る退職金運用におすすめの方法

職業別に見る退職金運用におすすめの方法 資産運用ナビ

業種・職業別の退職金平均額や金額の計算方法などを把握したところで、実際に退職金を運用する際のポイントについて考えていこう。

基本戦略を押さえつつ、自分の業種・職業がどういった運用をしていくべきか考えることが重要だ。

ここでは、退職金運用における基本戦略や職業ごとの退職金運用のポイント、効果的な運用を実現できる具体的なポートフォリオを紹介していく。

退職後の安定した生活を目指した戦略を立てるためにも、しっかりとポイントを押さえておこう。

退職金運用における基本戦略

退職金の運用を行う際、もっとも重要なポイントは「なるべく減らさずに資産を運用していく」という点である。

なぜなら退職後は公的年金が主な収入源となり、運用で資産を減らしてしまうと取り返すことが難しいためだ。

そして資産をなるべく減らさずに運用するためのポイントとして、以下の3点を押さえることが基本の戦略となる。

  • 長期目線で運用を行う
  • 投資先を分散させる
  • 低リスク資産の比率を増やす

まず、退職金の運用は短期的にリターンを目指すのではなく、長期目線でじっくり資産を増やしていくことを目指そう。

短期間で大きな利益を上げようとするとハイリスクな運用手法になってしまい、運用に失敗したときに資産を大きく減らしてしまう可能性があるためだ。

運用期間を長く設定するとリターンが安定化しやすく、大きな損失を抱える危険性も下がる。

投資で得た利益を再投資することで資産が雪だるま式に増えていく「複利効果」も、運用期間が長くなるほど大きな効力を発揮する。

リターンの安定化と効率的な運用を両立させられることを踏まえ、長期目線での運用プランを策定しよう。

また、投資先を複数に分散させることも資産を減らさないためのポイントとなる。

分散投資をしていれば、仮に投資先の1つの価格が下落しても損失を小さく抑えられる。

ほかの投資先の価格が上昇していれば、損失と相殺できる可能性もあるだろう。

万が一のダメージを小さくしつつ、ほかの投資先でカバーできる状態を作るためにも、投資先は分散させておこう。

そして、投資先を分散させる際、比較的リスクが小さいと言われる資産の比率を多めに設定しよう。

低リスクな資産の比率が増えれば、資産全体のリスクも抑えられる。

代表的な低リスク資産である債券などの比率を増やし、資産を守りながら運用していこう。

上記の3点を押さえておくだけでも大きな損失を抱える危険性はかなり軽減できるため、退職金運用の際は意識しておくことをおすすめする。

職業別の退職金運用のポイント

それでは、先ほどご紹介した業種・職業別の平均退職金額を参考にして退職金運用のポイントを解説していく。

同じ程度の退職金額の業種をまとめて3つに分け、それぞれのポイントを紹介する。

まず、退職金平均額が1,000万円前後となっている中小企業の「建設業」や「製造業」、「情報通信業」などの職業の場合を考えよう。

退職金額がおよそ1,000万円前後であれば、あまり多くの投資先に分散させるのではなく、投資先を絞って運用することをおすすめする。

投資先は債券と株式を活用し、低リスク資産である債券の比率を多めにすることで資産全体のリスクを抑えると良いだろう。

次に、退職金平均額が2,000万円〜3,000万円となっている大企業の「製造業」や「建設」、「海運・倉庫」「商事」などの職業について考える。

支給される金額が大きくなる分、投資先も多様化する。

REIT(不動産投資信託)や金などの資産を組み入れ、投資先の分散によるリスク低減効果を高めよう。

そして、退職金平均額がおよそ4,500万円となっている大企業の「銀行・保険」の場合、運用先の選択肢はさらに広がる。

REITで間接的に不動産に投資を行うだけでなく、実際に現物の不動産投資を始めることも視野に入るだろう。

退職後の安定した家賃収入を得ながら、債券や株式などで堅実な運用も続けていくことを検討してみよう。

このように、支給される退職金額によって運用戦略も変わってくる。

自分の業種・職業でどの程度の退職金が支給されるか把握し、金額に合わせた適切な運用戦略を策定していこう。

【職業別】効果的な退職金運用の具体例

職業別の退職金運用のポイントを解説してきたが、実際に運用する際には前述したポイントを踏まえたポートフォリオを構築することが重要となる。

ポートフォリオとは、どの資産をどのくらいの割合で保有するかという資産配分の比率のことを指す。

前述した3つの分類に合わせ、具体的なポートフォリオの例を紹介していく。

  • 退職金平均額が1,000万円前後の業種・職業
    • 国内債券40%・外国債券30%・国内株式20%・外国株式10%
  • 退職金平均額が2,000万円〜3,000万円の業種・職業
    • 国内債券30%・外国債券20%・国内株式10%・外国株式10%・REIT20%・金10%
  • 退職金平均額が約4,500万円の業種・職業
    • 現物不動産40%・国内債券20%・外国債券20%・国内株式10%・外国株式10%

基本的には国内外の債券と株式を中心にポートフォリオを構築していくことをおすすめする。

債券と株式は価格変動の相関性が低く、どちらか一方が下落しているときにもう一方が上昇する傾向が見られるためだ。

お互いにカバーできる資産となっているため、ベースは債券・株式の組み合わせでポートフォリオを構築しよう。

また、支給額が増えるに応じて不動産や金などの資産を組み入れると良いだろう。

実物の不動産を購入して家賃収入を得る方法だけでなく、REIT(不動産投資信託)を活用して間接的に不動産投資を行う方法もある。

金への投資についても、実物の金を購入する方法以外に金で運用を行う投資信託などが活用可能だ。

もちろん上記の比率はあくまで一例であり、リスクをどの程度許容できるか、退職金以外の資産状況がどうなっているかという点によって変動する。

自分の状況に合った最適なポートフォリオを構築しよう。

退職金運用におけるリスク管理

退職金運用におけるリスク管理 資産運用ナビ

長年の労働の対価として受け取る大切な退職金を運用する以上、リスクをしっかりと想定した上で対策を練っておくことが重要だ。

万が一のときに大きなダメージを避けるためにも、リスク管理を徹底しておこう。

ここでは、退職金運用において想定されるリスクや運用の始め方、リスク管理のポイントについて解説していく。

退職金運用において想定されるリスク

「リスク」という言葉は一般的に「危険性」などの意味を持つが、資産運用におけるリスクは意味が異なる。

投資を行う際の「リスク」は、投資先のリターンの振れ幅の大きさのことを指す。

つまり「リスクが大きい」というと、リターンがプラスにもマイナスにも大きく振れるため、大きな利益を期待できる一方で、大きな損失を抱える危険性もある。

退職金運用の際には、この「リスク」をしっかりと管理して戦略を立てていく必要があるのだ。

一般的に退職金はまとまった金額が支給されるケースが多い。

そんな退職金でリスクの高い運用法を選択してしまうと、大きく資産を減らしてしまう可能性がある。

例えば2,000万円の退職金をもとに運用を行い、ハイリスクな投資法で価格が20%下落した場合、400万円の資産を失うこととなってしまう。

退職後は年金収入がメインの人も多く、減少した資産を補填することも容易ではないだろう。

まとまった金額になることが多い退職金運用では、上記のような危険性を理解した上でリスクを管理しなければならない。

リスクの種類なども把握した上で、最適な運用戦略を立てていこう。

リスクの種類

前述の通り、資産運用におけるリスクとは「リターンの振れ幅の大きさ」のことを指す。

そして、投資を行う際は以下のようなリスクによって投資先のリターンが変動することとなる。

  • 価格変動リスク
    • 金融商品そのものの価格変動によってリターンが変動するリスク
  • 金利変動リスク
    • 金利の変動に応じてリターンが変動するリスク
  • 信用リスク
    • 投資先の企業や国、地方公共団体の財務状況・信用力に合わせてリターンが変動するリスク
  • 為替変動リスク
    • 外貨建て金融商品に投資をしている場合に為替相場の変動によってリターンが変動するリスク

資産運用においては上記のようなリスクにより、投資先のリターンが大きく変動してしまう。

リスクの種類を把握し、どのように管理していくべきか戦略を立てていこう。

リスク管理のポイント

資産運用におけるリスクを管理するポイントとして、以下の3点を重視した上で運用を始めよう。

  • 長期・分散投資を意識する
  • 余剰資金で運用を行う
  • リスク許容度を把握する

先ほども紹介したポイントだが、退職金運用の際には長期投資と分散投資を意識することが大切だ。

時間の分散によってリターンの振れ幅は安定しやすく、値動きの特徴が異なる投資先に分散させることで利益と損失を打ち消しあうことができる。

いずれもリスク管理の基本となるポイントであるため、まずは長期・分散投資を前提とした運用戦略を構築しよう。

また、余剰資金で投資を行うというのも非常に大切なポイントだ。

ある程度の生活費・緊急用の資金を別で準備した上で、残ったお金を運用していくことをおすすめする。

生活費や緊急用の資金まで運用に回してしまった場合、損失が発生したときに生活に影響が出てしまう恐れがある。

しかし生活費等を別で分けておけば、多少の損失があっても再び上昇するまで我慢できたり、違う投資先に切り替えたりと、冷静な対応ができるだろう。

余裕を持った精神状態で資産を運用していくためにも、余剰資金で資産運用を始めよう。

そして、自分自身のリスク許容度を把握することも重要なポイントだ。

リスク許容度とは、投資先のリターンがマイナスに振れたときにどの程度の損失まで受け入れられるかという度合いのことを指す。

同じ金額を運用していても、どの程度の損失まで耐えられるかという点は人によって異なる。

ある程度の損失を許容できる人は多少リスクを取った運用をしても平気だが、損失を抱えることがストレスに感じる人はなるべくリスクが低い運用をしていかなければならない。

自身のリスク許容度と運用手法がミスマッチを起こさないように、運用を始める前にどの程度の損失を許容できるか把握しておこう。

定期的なポートフォリオの見直しが重要

運用を開始してからも、リスクを管理するためのポイントがある。定期的なポートフォリオの見直しと調整だ。

マーケットの変化に応じて自身の保有資産の内容にも変化が起きるため、定期的にチェックしておくことが重要だ。

例えば、運用開始当初に「株式50%・債券50%」というポートフォリオを構築していたとしても、株価の上昇や債券価格の下落によって比率が崩れる場合がある。

仮に「株式60%・債券40%」になってしまうと、運用開始当初に想定していたよりもリスクが大きくなってしまう。

そのまま放置しておくとリスクが大きくなっていき、自身のリスク許容度を大幅に上回る資産配分になってしまう可能性がある。

上記のようなパターンの場合、株式の一部を売却して債券を追加購入すれば、資産配分の比率は調整可能だ。

さらに株価上昇による利益を確定させつつ、債券価格が安いタイミングで追加購入することにもつながる。

このように、資産運用は「始めたらそのまま放置」で良いわけではなく、定期的に資産状況を見直して比率を調整することが大切だ。

定期的にポートフォリオを見直し、保有資産のリスク・リターンのバランスが崩れていないかチェックしておこう。

職業別におすすめの退職金運用の方法が知りたいなら誰に相談するべき?

職業別におすすめの退職金運用の方法が知りたいなら誰に相談するべき? 資産運用ナビ

ここまで退職金運用のポイントや職業別の運用戦略、リスク管理の方法などを解説してきたが、実際これらすべてのポイントを押さえて運用することは容易ではない。

自身のリスク許容度を把握して適切な資産バランスを見極めたり、定期的に資産の状況をチェックしながら比率を調整したりしなければならず、投資初心者の方にとってはハードルが高いと言える。

こうした課題をクリアし、大切な退職金を安全かつ効率的に運用していくためにも、資産運用をサポートする専門家に相談することをおすすめする。

ここでは、運用の専門家に相談すべき理由やおすすめの相談先であるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の役割、メリットなどを紹介していく。

資産運用の相談を専門家にする必要性

資産運用のサポートを行う専門家に相談すべき理由として以下の2点が挙げられる。

  • 大切な退職金を守るため
  • 個々のニーズに合わせた最適な戦略を提案してもらうため

「退職金の運用を検討している投資初心者」は悪徳な詐欺業者に狙われやすい。

ある程度まとまった資産を持っている上に、あまり知識を持たずに投資に興味を持っていて騙しやすいためだ。

こうした悪徳業者から自身の資産を守るためには、豊富な知識を持つ専門家に相談することが重要となる。

悪質な投資詐欺などを回避しつつ、健全な運用手法を提案してもらえるためだ。

悪質な業者から退職金を守るための手段として専門家を活用しよう。

また、退職金運用における最適な運用戦略は人によって異なる。

支給される退職金額や本人のリスク許容度、退職金以外の資産状況、家族構成、希望のライフプランなど、さまざまな要素によって戦略が変わってくる。

資産運用をサポートする専門家は豊富な知識・経験を持っており、さまざまな要素を踏まえた上で個々のニーズに合わせた運用プランを策定可能だ。

自分自身にとっての最適な運用戦略の構築をサポートしてもらえるだろう。

大切な退職金を守りつつ、自身にとってベストな運用プランを検討できる点が専門家に相談すべき理由だ。

ぜひ自分に合う専門家を探し、退職金運用について相談してみよう。

IFAの役割と相談するメリット

退職金運用の相談先としてIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の活用をおすすめする。

IFAは資産運用アドバイザーの一種で、顧客の資産運用を中立な立場からサポートする役割を担う。

最適な運用戦略・プランの策定を支援してくれたり、具体的な金融商品の提案・仲介をしてくれたりと、幅広いサポートを受けられることが特徴だ。

IFAに相談するメリットとして以下の3点が挙げられる。

IFAに相談するメリット
  • 中立な立場からサポートを受けられる
  • 長期的な信頼関係を構築できる
  • 資産運用以外のサポートも充実している

IFAは既存の金融機関からは独立した立場にあり、自社で金融商品を取り扱っているわけではない。

「特定の商品を販売してほしい」といった会社の方針やノルマに左右されないため、中立な立場で顧客に本当に必要な商品を提案してくれる点がIFAの最大の強みだ。

また、IFAには転勤制度がなく、長期的な目線で運用をサポートしてくれる。

基本的に同じ担当者が継続して対応してくれるため、一貫した運用方針でサポートを受けられることが特徴だ。

もちろん定期的なポートフォリオの見直しも対応しており、信頼できるパートナーとして寄り添ったサポートをしてくれることがメリットとして挙げられる。

そして、IFAは資産運用以外にも、保険や相続、贈与などの幅広い悩みに対応してくれる。

場合によっては弁護士・税理士・司法書士などの外部の専門家と連携を取りながら、顧客の悩みを解決に導く。

充実したサポートでさまざまな悩みに対応してくれる点もIFAの魅力である。

上記のようなメリットに魅力を感じる方は、ぜひIFAに退職金運用の相談をしてみてはいかがだろうか。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用しよう

信頼できるIFAをお探しの方はIFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用をおすすめする。

「資産運用ナビ」とは、アドバイザーを探している投資家とIFAをマッチングさせるサービスのことだ。

「資産運用ナビ」では、相性の良いアドバイザーを診断する性格分析システムを活用してあなたに最適なアドバイザーを自動で診断する。

たった60秒、希望の条件を入力するだけで運用目的や資産状況、性格の相性がマッチしたアドバイザーが全国のデータベースから抽出・紹介される仕組みだ。

アドバイザーのプロフィールが公開されているため、自動診断されたアドバイザーの経歴や得意分野、メインの顧客層などを確認した上で面談に進める。

全国47都道府県どこでも相談ができ、WEBや好きな場所で面談可能だ。

サービスの利用料・相談料も一切不要で、費用が発生するのは金融商品を取引したときのみとなっている。

納得が行くまで繰り返し相談したり、不明な点を理解できるまで面談したりしても費用がかからないため、じっくりと相談できることが特徴だ。

「信頼できるアドバイザーを探したい」「退職金運用について相談したい」という方は、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用してみてはいかがだろうか。

職業別の退職金運用のポイントを押さえよう

職業別の退職金運用のポイントを押さえよう 資産運用ナビ

本記事では、職業別の退職金の平均額や計算基準、退職金運用のポイント、適切な相談先などを解説してきた。

退職金や業種・職業によって支給額が異なるため、それぞれが自分に合った運用戦略を考える必要がある。

本記事で紹介したポートフォリオを参考に、支給額に合わせた投資先を検討しよう。

また、大切な退職金を守りながら最適な運用戦略を構築するためには、資産運用のサポートを行う専門家の力が必要不可欠だ。

特に、IFAは中立な立場から長期的なサポートを行ってくれる上に、資産運用以外にも充実したサポートが受けられる。

「資産運用ナビ」では、希望の条件を入力するだけで運用目的や資産状況、相性がマッチした最適なアドバイザーを紹介するサービスを提供している。

「退職金の運用を任せられるアドバイザーを探したい」という方は、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用してみてはいかがだろうか。

職業別の退職金運用に関するQ&A

職業別の退職金運用に関するQ&A 資産運用ナビ

退職金はどのように計算されますか?

退職金は各企業が定めている退職金規定に基づいて計算され、一般的には以下の4つの計算方法で算出されるケースが多い。

スクロールできます
定額制勤続年数に応じて支給額が決定する方法
成果や賃金に影響を受けず、同じ勤続年数であれば同じ金額が支給される
基本給連動型退職時の基本給をベースに勤続年数に応じた支給率をかけて算出される方法
自己都合で退職する場合は支給額が減る場合がある
別テーブル制勤続年数に応じた基準額や役職ごとの係数、退職理由を定めたテーブルを作成し、それに従って金額が計算される方法
退職時の基本給は金額に影響せず、勤続年数・役職によって金額が決まる
ポイント制退職時の基本給や勤続年数、役職、退職理由、会社への貢献度などをポイント化して退職金を計算する方法

自社の退職金の計算基準を確認し、退職金のおおよその支給額を把握しよう。

職業別の退職金運用戦略は何を基準に考えるべきですか?

業種・職業によって支給される退職金額が異なるため、支給額に応じた運用戦略を考える必要がある。

株式・債券の組み合わせを基本としつつ、支給額が多い場合は不動産・金などを組み入れると良いだろう。

退職金運用のリスク管理方法を教えてください。

退職金運用におけるリスク管理のポイントは以下の3点だ。

  • 長期・分散投資を意識する
  • 余剰資金で運用を行う
  • リスク許容度を把握する

投資において大きな失敗を防ぐためにも、上記の3点を抑えた上で資産運用を始めよう。

退職金運用に最適な金融商品は何ですか?

すべての人の退職金運用に最適な万能商品はないが、リスク許容度や資産状況に合わせて以下の商品を選択していくと良い。

  • 定期預金
  • 個人向け国債
  • 株式
  • 投資信託
  • REIT(不動産投資信託)
  • 現物不動産

定期預金や個人向け国債はリスクが小さい商品であるため、とにかく損失を抱えたくない人におすすめだ。

一方で株式や投資信託、REITなどは定期預金・債券に比べるとリスクが大きく、積極的にリターンを狙いたい人に向いている。

また、現物不動産は資産に余裕がある場合に選択肢として検討できる。

定期的な家賃収入を得られるため、公的年金に上乗せした収入を確保できることが魅力だ。

リスク許容度や資産状況に合わせて商品を選択しよう。

これから初めて資産運用をする退職者が、必ずおさえるべき投資のポイントはありますか?

退職金運用では「積極的に資産を増やすこと」よりも「なるべく減らさないように資産を守ること」の方が重要性が高い。

値動きが大きい投資先で短期的なリターンを狙うのではなく、インフレに負けない程度の利回りを得られるような、安全性が高い投資先で時間をかけてじっくり投資を行うことが大切だ。

退職金運用でよくある失敗例とそこから得られる教訓を教えてください。

銀行や証券会社などの金融機関から勧められた商品をよく理解しないまま投資をするという失敗例が多い。

元本割れのリスクを理解していなかったり、手数料が高い商品を買わされていたりといったケースがある。

退職金の運用を検討する際には金融機関などから提案された内容を鵜呑みにするのではなく、リスクや手数料をしっかり確認した上で商品に投資を行おう。

退職金運用で目指すべき平均リターンはどのくらいですか?

退職金の運用では大きなリターンを目指す必要はなく、投資先を分散しながら堅実なリターンを目指すべきである。

平均的に年2〜3%程度のリターンを狙っていくことを推奨する。

退職金運用における税金対策について詳しく教えてください。

退職金を運用する際の税金対策としてNISA制度の活用を検討しよう。

NISAとは、年間360万円までの非課税投資枠が与えられ、その枠内で購入した株式や投資信託の利益が非課税となる制度のことだ。

NISA制度では総枠1,800万円の非課税枠が与えられるため、年間360万円の投資を5年間続けることで枠を使い切れる。

退職金を段階的にNISA口座に移していき、株式や投資信託で運用しながら税金の負担を軽減させていこう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
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・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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