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新NISAを活用した債券投資におすすめの方法とは?効果的な投資戦略を紹介

この記事で解決できるお悩み
  • 新NISAにおける債券投資の基本を理解したい
  • 新NISAで投資する債券を選ぶ際のポイントが知りたい
  • 新NISAを活用して最適な債券投資の戦略を実現したい

2024年から新NISAがスタートし、投資に関する注目度も高まってきている。

新NISAは上場株式や投資信託による運用が対象となる制度だが、債券に投資を行う方法もある。

比較的安定したリターンを期待できる債券を新NISAで運用するためにはどういった方法を選択すれば良いのだろうか。

本記事では、債券投資の基本的な特徴や新NISAにおける債券投資の方法、メリットなどを解説する。

おすすめの投資先についても紹介するので、ぜひ本記事を参考に効果的な運用戦略を立てていこう。

目次

新NISAで始める債券投資の基本原則

新NISAのスタートをきっかけに投資に興味を持ち始めた方のなかには、収益の安定性が高い「債券」に興味を持っている方も多いだろう。

まず、債券投資の基本やメリット、新NISAで債券投資を行う方法について解説していく。

債券投資の基本

債券投資は、企業や国、地方公共団体が資金調達のために発行する「債券」を取引して収益を狙う投資法である。

投資家は債券の購入を通じて発行体に対して資金を貸し出すこととなり、発行体は投資家に対して利子を支払って償還日には元本を返済する仕組みだ。

債券投資におけるリターンは「定期的に受け取れる利子」と「債券市場での売買で得られる差益」の2種類がメインとなる。

償還日まで保有して利子を受け取ったり、債券市場で価格変動を利用した利益を狙ったりすることが収益を上げる主な方法だ。

債券は比較的安全性が高いと言われており、株式等に比べるとリスクは小さい。

発行体の信用度が高ければリスクは小さくなり、財務状況が危険な発行体になるとリスクが高い分大きなリターンを得られる。

債券投資のメリット

債券投資の一般的なメリットとして以下の3点が挙げられる。

債券投資のメリット
  • 比較的安全性が高い
  • 定期的なキャッシュフローを得られる
  • 株式と違う値動きの特徴を持つ

債券は、発行体が債務不履行とならない限りは満期時に額面金額が償還される。

比較的安全性が高く、安定したリターンを期待できる投資先となっている。

また、保有期間中は定期的に利子を受け取ることができ、安定したキャッシュフローとなる点も魅力だ。

あらかじめ金利が分かっているため、どのタイミングでいくら収益を得られるかという点も把握しやすい。

資金計画を立てやすい点も債券投資におけるメリットだ。

そして、投資先として高いリターンを期待できる「株式」と違う値動きをする傾向がある点も魅力として挙げられる。

株価と債券価格は相関性が低く、どちらか一方が下落しているときに上昇する傾向が見られる。

株式と債券を組み合わせることで、相互にリスクをヘッジできる点も大きな魅力だ。

新NISAで債券投資をする方法

ここまで債券投資の魅力を解説してきたが、残念ながら新NISAで債券に直接投資を行うことはできない。

新NISAで購入できる商品が「つみたて投資枠」は一定の投資信託のみ、「成長投資枠」は上場株式・投資信託等となっており、債券が含まれていないためだ。

しかし債券で運用を行う投資信託「債券ファンド」を購入すれば、間接的に新NISAで債券投資を行うことができる。

投資信託とは、投資家から資金を集めて大きな資金を用意し、運用のプロが株式や債券などに投資をする金融商品のことだ。

投資信託は商品によってテーマがあり、株式のみで運用する商品もあれば、債券やREITなどを組み合わせて運用する商品もある。

債券に投資する商品を選ぶことで新NISAでも債券運用が可能となる。

ただし、新NISAではすべての投資信託が購入できるわけではないため、債券で運用される投資信託が必ずしも購入できるとは限らない。

購入したい投資信託が新NISAの対象となっているかどうかを確認しておくことが大切だ。

新NISAにおける債券投資のメリット

投資信託の活用によって新NISAでも債券投資が可能となるが、債券ファンドを活用した新NISA投資にはどういったメリット・デメリットがあるのだろうか。

メリット・デメリットを正しく把握し、効果的な分散投資を行うことが重要だ。

新NISAで債券ファンドを活用するメリット

新NISAで債券ファンドを活用するメリットとして以下の3点が挙げられる。

新NISAで債券ファンドを活用するメリット
  • 低リスクな運用を実現できる
  • スムーズに取引できる
  • 利益が非課税となる

前述の通り、債券は比較的安全性が高い投資先であり、低リスクな運用を行える。

さらに債券ファンドは複数の債券に分散投資を行うことで、よりリスクを抑えた運用が可能となる。

新NISAを活用して堅実な運用を実現したい方にとって債券ファンドは最適な投資先だ。

また、通常の債券投資は株式等に比べると取引量が少なく、希望するタイミングで自由に取引することが難しいケースが多い。

しかし債券ファンドはいつでも購入でき、好きなタイミングで解約できる。スムーズに取引を行える点も新NISAを活用して債券ファンドに投資するメリットだ。

そして、新NISA全体のメリットとして利益が非課税となる点も挙げられる。

プロによる運用で得られるリターンを非課税で享受できることも新NISAを活用した債券ファンド投資のメリットだ。

新NISAにおける債券ファンド活用のデメリット

新NISAで債券ファンドを活用する場合、以下のようなデメリットも考慮しなければならない。

  • 対象商品が限られている
  • 好きな債券を選んで投資することができない
  • 大きなリターンを得ることが難しい

新NISAには「つみたて投資枠」「成長投資枠」があるが、つみたて投資枠には債券のみで運用される投資信託は対象となっていない。

成長投資枠でも債券のみで運用される商品は豊富にあると言える状況ではなく、限られた選択肢から選ぶ必要がある。

債券に特化した商品を選ぶことが難しいことを踏まえた上で、新NISAにおける債券ファンド投資を検討しよう。

また、新NISAでは個別の債券を取引することはできず、債券ファンドで間接的に運用するほかない。

自分で好きな債券を選んで投資できない点もデメリットと言えるだろう。

そして、債券はリスクが比較的小さい分、大きなリターンを得ることが難しい投資先となっている。

株式等に比べると期待リターンが小さい点に注意が必要だ。

なかには高い利回りが期待できる「ハイイールド債」もあるが、その分リスクも高くなってしまう。

債券の「安全性の高さ」というメリットが無くなってしまうため、バランスを見極める必要がある。

新NISAで債券ファンドに投資を行う場合は、上記のようなデメリットがあることも頭に入れておこう。

分散投資の重要性

新NISAの運用戦略において「分散投資」が非常に重要となる。

債券ファンドのみで安全に大きなリターンを目指すことは難しいが、投資対象を分散させることで安全性を高めながらリターンを狙いに行くことが可能だ。

先ほど解説した通り、債券は株式と異なる値動きをするケースが多く、どちらか一方が下落しているときにもう一方が上昇する傾向が見られる。

つまり株式と債券の両方に分散投資していれば、一方が下落局面にあってももう一方でリターンを狙える可能性があるのだ。

また、日本の景気が悪化すると金融市場全体が下落する可能性もあり、株式と債券が両方とも下落するケースも考えられる。

しかし国外の株式や債券にも分散投資していれば、日本の金融市場が下落傾向にあっても海外資産でカバーできる可能性がある。

ほかにも不動産や金などのあらゆる投資先に資産を分散させておくことで、資産全体における安全性を高めることが可能だ。

債券のみで運用する戦略よりも、高いリターンが期待できる株式や不動産などを組み合わせ、安全性を高めてリターンを狙いに行く戦略の方が効率的と言えるだろう。

なお、新NISAで実践可能な代表的な投資手法についてまとめた記事もあるので、「どのような組み合わせが良いのか分からない」という方がいればぜひ参考にしてほしい。

新NISAでおすすめの債券ファンドは?

新NISAの債券ファンドのメリット・デメリットや基本的な戦略を押さえたところで、具体的におすすめの商品について確認していこう。

ここでは、以下の3つの債券ファンドについて解説していく。

  • eMAXISSlim先進国債券インデックス
  • iFree新興国債券インデックス
  • フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)D(為替ヘッジなし)

いずれも新NISAの成長投資枠の対象となっている商品である。

それぞれの特徴を理解し、自分に合った債券ファンドを選択しよう。

eMAXISSlim先進国債券インデックス

「eMAXISSlim先進国債券インデックス」は、三菱UFJアセットマネジメントが運用を行う債券ファンドだ。

日本を除く先進国の債券市場の値動きに連動する投資成果を目指す運用方針となっている。

投資対象が比較的安定した値動きをする世界主要国の公社債となっているため、比較的低リスクな運用を行える債券ファンドだ。

ただし為替ヘッジを行わない仕組みとなっており、為替相場の変動による影響を受ける点には注意が必要である。

また、リスクが小さい分期待できるリターンも大きくないため、資産を大きく増やしたい場合は本商品だけでは不足する可能性がある。

ほかの債券ファンドや株式ファンドなどと組み合わせながらリターンを狙いに行く戦略が良いだろう。

iFree新興国債券インデックス

「iFree新興国債券インデックス」は、大和アセットマネジメントが運用を行う債券ファンドだ。

新興国通貨建ての債券に投資を行い、投資成果を「JPモルガンガバメント・ボンド・インデックスーエマージング・マーケッツグローバルダイバーシファイド(円換算)」に連動するように運用が行われる。

新興国の債券は先進国債券に比べるとリスクが大きく、価格変動の幅が大きい。

その分大きなリターンを狙える可能性もあるため、積極的にリターンを狙いたい人におすすめのファンドだ。

また、先進国債券インデックスファンドと組み合わせて活用すれば、安定した値動きの先進国ファンドで堅実に運用しながら新興国債券ファンドで大きなリターンも狙える。

自身のリスク許容度に合わせてバランスも調整できるため、新NISAを活用した債券投資で効果的な運用を行えるだろう。

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)D(為替ヘッジなし)

「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)D(為替ヘッジなし)」は、フィデリティ投信が運用を行う債券ファンドだ。

米国の高利回り債券「ハイ・イールド債券」への投資を行い、高い水準の利息と値上がり益の追求によって資産の成長を目標とした積極的な運用を行う方針となっている。

上記2つのインデックスファンドとは違い、本商品は運用のプロが高い収益をあげることを目標に運用されている。

高利回りの債券を活用して「とにかくリターンを狙いたい」という方におすすめの債券ファンドだ。

本商品はややリスクが大きい商品となるため、インデックス型の債券ファンドと組み合わせることで大きな分散効果を得られる。

新NISAの枠内でバランスを見極めつつ、効果的な運用を行えるポートフォリオを構築しよう。

新NISAで債券投資を始めるなら誰に相談するべき?

新NISAで債券投資を始めるのであれば、資産運用の専門家からアドバイスをもらうことをおすすめする。

特に、新NISAの制度開始をきっかけに運用を始めるのであれば、プロに相談して運用戦略を考えることが大切だ。

ここでは、投資判断における専門家の重要性やおすすめの相談先「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」の役割、IFA検索サービス「資産運用ナビ」について解説していく。

投資判断における専門家の重要性

投資を行う上で専門家に相談すべき理由は「ベストな運用プランを実現できる」という点が挙げられる。

自分一人では導き出すことが難しい最適な運用戦略のアドバイスをもらえる点が専門家に相談する大きなメリットだ。

新NISAで債券投資を行う場合、重要となるのが「どの商品で運用を行うか」という点である。

自身のライフプランや運用目的に合わせ、適切なリスク・リターンのバランスで運用できる商品を選択し、資産配分を考えなければならない。

資産運用の専門家は、資産の状況や希望のライフプランなどをヒアリングした上で、最適な運用先を提案してくれる。

本当に自分に合った運用プラン・商品のアドバイスを受けられるため、安心して債券投資を始められるだろう。

最適化された運用プランで効果的な債券投資を実現させるためにも、資産運用の専門家に相談することを検討しよう。

IFAの役割と相談するメリット

運用の専門家に相談したいのであれば、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)がおすすめだ。

IFAとは、金融機関には所属しない立場で顧客の運用プランを立てたり、具体的な金融商品の提案を行ったりすることが役割の専門家を指す。

新NISAにおける運用戦略をIFAに相談するメリットとして以下の2点が挙げられる。

新NISAにおける運用戦略をIFAに相談するメリット
  • 中立な立場から提案を受けられる
  • 長期的にサポートしてもらえる

IFAは自社で金融商品を取り扱っているわけではないため、特定の商品を推奨するようなノルマなどが設定されていない。

中立な目線で「本当に顧客に必要な商品」を提案してくれるため、最適な商品で運用を始められる点が魅力だ。

また、IFAには転勤制度といったものが原則としてなく、こちらから希望しない限りは同じ担当者が継続的にサポートしてくれる。

一貫した運用方針で長期的に資産形成をバックアップしてくれる点もIFAに相談するメリットとして挙げられる。

中立な立場で最適なアドバイスを長期的に提供してくれる専門家として、IFAの活用を検討してみると良いだろう。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用方法

信頼できる相談先をお探しの方は「資産運用ナビ」の活用をおすすめする。

「資産運用ナビ」とは、あなたに合った最適なアドバイザーの紹介を行うサービスのことだ。

サービスの利用方法は非常に簡単で、あなたの希望する相談内容や条件などを入力するだけで良い。

IFAを知り尽くした「資産運用ナビ」があなたの希望条件にマッチした最適なアドバイザーを自動診断し、紹介を行う。

登録されているIFAはプロフィールが公開されており、事前に経歴や得意分野などの確認が可能だ。

プロフィールを見て納得できたら、そのまま面談を申し込むこともできる。

アドバイザーの紹介料や相談費用は一切かからず、何度でも相談可能だ。

もちろん全国47都道府県どこでも対応しており、WEBからでも相談できる。

信頼できる運用パートナーを簡単に見つけられるため、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を利用して自分に合うアドバイザーを探してみよう。

新NISAで債券投資を始めよう

新NISAでは、債券ファンドを活用することで間接的な債券投資が可能となる。

安定性が高い債券を活用し、堅実にリターンを狙いに行く戦略で資産の増加を目指そう。

また、新NISAを活用した資産運用で不安な点がある場合は専門家からアドバイスを受けることをおすすめする。

特に、IFAは中立な立場でベストな提案を長期的に提供してくれるだろう。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用し、信頼できるアドバイザーを探してみてはいかがだろうか。

新NISAの債券投資に関するQ&A

新NISAで債券投資を始めるにはどうすればいいですか?

新NISAでは直接個別の債券を購入できないが、債券ファンドであれば投資可能となる。

新NISA対象の債券ファンドを活用し、間接的に債券投資を始めよう。

新NISAでの債券投資のリスクとは何ですか?また、市場の暴落時はどのように対応するべきですか?

債券のみに資産を集中させてしまうと、債券市場の暴落時に大きなダメージを負うリスクがある。

株式や不動産なども資産に組み入れ、リスクヘッジしながら大きなリターンを狙いに行くことが重要となる。

また、市場の暴落時には慌てずに状況を判断し、追加投資を検討すると良いだろう。

暴落が起きたときにパニックになって売却してしまうと、その後に市場が回復したときのリターンを逃してしまう。

むしろ安く買えるチャンスと捉え、売却せずに追加で資金を投じるとその後の回復によるリターンで資産を増やせる可能性がある。

新NISAで債券ファンドを選ぶポイントは何ですか?また、その際注意するべきポイントはありますか?

自身のリスク許容度とマッチしているかどうかを確認する。

リスク許容度が高い場合は新興国債券やハイ・イールド債で運用される債券ファンドを選び、堅実に運用したい場合は先進国債券で運用される債券ファンドを選ぶと良いだろう。

また、特定の地域に集中させないことも重要だ。

例えば資産のすべてを新興国債券に集中させてしまうと、対象地域の政治的・経済的リスクによって収益が大きく左右されてしまう。

リスク許容度によって資産配分を調整しつつ、適度に地域を分散させた商品を選ぶことが大切だ。

新NISAの税制優遇について詳しく教えてください。

新NISAには「つみたて投資枠」「成長投資枠」という2つの非課税投資枠が設けられている。

つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円の非課税枠が与えられ、合計で年間360万円・生涯1,800万円までの投資で得た利益に税金がかからない。

非課税期間が無期限となっているため、長期的な投資で効率良く資産を増やせる仕組みとなっている。

資産運用の効果を最大化したいのであれば、新NISAをぜひ活用しよう。

新NISAで投資可能な債券ファンドはいくつくらいありますか?

新NISAのつみたて投資枠では債券ファンドに投資ができず、基本的には成長投資枠でしか取引できない。成長投資枠で投資可能な債券ファンドは約150本程度と推測される。

2024年5月30日時点で大手ネット証券の楽天証券では、成長投資枠対象の債券ファンドを135本取り扱っている。SBI証券では157本を取り扱っている。

新NISAで債券投資を行う場合、最適な投資期間はどれくらいですか?

本人の運用目的やリスク許容度にもよるが、資産運用の鍵を握る「複利」を活かすことを考えると最低でも10年以上の投資期間を設けておくと良いだろう。

複利とは、投資で得た利益を元本に加えて再投資を行うことで、利益が新たな利益を生み出す効果のことを指す。

複利効果を活用して運用すると、年数が経過するごとに元本が膨らんでいき、次第に利益も増えていく。

その効果を実感できる年数が約10年と言われているため、10年以上運用して複利を活かしていくと良いだろう。

新NISAでの債券投資を長期的に行うための戦略について詳しく知りたいです。

新NISAで個別の債券は購入できないため、債券投資を行う場合は債券ファンドを利用することになる。

長期的に債券投資を継続していくのであれば、積立投資による運用戦略がおすすめだ。

毎月一定額ずつ債券ファンドを購入していくことで、価格が高いときには数量を少なく買い、安いときには数量を多く買うことになる。

平均の取得単価を抑えられるため、高値掴みのリスクを軽減できる。

そして長期にわたって積立を行えば、複利効果によって資産も効率的に増えていく。

長期の積立投資でリスクを軽減しながら、複利を活かして資産を増やしていく戦略がおすすめだ。

債券市場の動向が新NISAの債券投資にどのように影響するのか教えてください。

新NISAで保有する債券ファンドの基準価額は、債券市場での価格変動の影響を受ける。

一般的には金利の動向によって債券市場も変動するため、市場金利の動きをチェックしておこう。

一般的に市場金利が上昇すると、利率が低いときに発行された債券の魅力が相対的に低下するため、債券価格は下落する。

反対に市場金利が下落している局面では債券価格は上昇する傾向がある。

債券ファンドの基準価額にも影響があるため、債券市場の動きと金利動向は確認しておくべきだろう。

新NISAで債券ファンドを選ぶ際、利回りとリスクのバランスはどのように評価するべきですか?

債券ファンドにおいて利回りが高い商品は、それだけ収益性が高いと言える。

同じ期間投資を行う場合、利回りが高い商品の方が短期間で資金を回収できるためだ。

しかし一般的には利回りが高い商品ほどリスクも大きいと考えられ、大きな損失を抱える危険性も高くなる。

自身のリスク許容度をもとに利回りとリスクのバランスを評価し、無理なく運用できる商品を選択しよう。

新NISAにおいて、債券ファンドと株式ファンドに分散投資するのは効果的ですか?

債券ファンドと株式ファンドへの分散投資はリスク管理の観点から非常に効果的だ。

なぜなら、債券と株式は値動きの相関が低く、どちらか一方の下落をもう一方がカバーできるケースが多いためである。

例えば、債券ファンドと株式ファンドを1:1の割合で保有しているケースを考えよう。

仮に債券市場が下落傾向にあっても、株式市場が上昇していれば債券の下落を株式がカバーできる。

もちろん逆のパターンもあり得るだろう。

値動きの特徴が異なる債券ファンドと株式ファンドを組み合わせ、リスクを分散しながら堅実に運用していくことをおすすめする。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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