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新NISAにスポット購入は効果的?新NISAに合った運用戦略とは

この記事で解決できるお悩み
  • スポット購入と積立購入のどちらを実践するべきかわからない
  • 適切な投資のタイミングが知りたい 
  • 新NISA口座での効果的な投資方法を理解したい

新NISAの成長投資枠では、タイミングを狙って買い付けを行う「スポット購入」と定期的に資産を買い付ける「積立購入」を選択できる。

スポット購入と積立購入では、どちらの方が効果的な運用を実現できるのだろうか。

本記事ではスポット購入・積立購入を比較し、おすすめの運用方法を解説していく。

投資タイミングを見極めるポイントについても紹介していくので、ぜひ本記事を参考にして運用を始めてみよう。

目次

新NISAにスポット購入は効果的なのか

投資時期を見極めて買い付けを行う「スポット購入」には、どういったメリット・デメリットが存在するのだろうか。

ここでは、積立購入と比較しながらメリットとデメリットを解説し、スポット購入と積立購入のどちらを実践すべきかという点まで解説していく。

スポット購入のメリット

スポット購入による運用のメリットとして以下の2点が挙げられる。

スポット購入のメリット
  • 価格の下落を狙った投資を行える
  • 投資効率を高めて運用できる

スポット購入の大きなメリットとして、価格変動を上手く利用した投資を行える点が挙げられる。

価格が下落したときにまとまった資金を使ってスポット購入を行うと、価格の上昇局面で一気に資産を増やすことができる。

積立購入の場合はあらかじめ決められたタイミングでの投資となるため、価格の下落を狙った投資はできない。

タイミングを見極めながら大きなリターンを狙える点がスポット購入のメリットだ。

また、積立購入の場合は毎月少額ずつに分けて投資を行うため、残った手元資金が運用されない状況が続く。

しかしスポット購入であれば手元資金をまとめて投資できるため、投資効率を高めることができる。

最初に投じた資金が多ければ、その分得られる利益も大きくなる。

得た利益を再び投資に回す「複利効果」による利益も大きくなるため、効率良く資産を増やしていくことが可能だ。

スポット購入のデメリット

積立購入と比較した場合のスポット購入のデメリットは以下の2点だ。

  • 相場の下落時にダメージを受けやすい
  • 売買のタイミングを見極める難易度が高い

まとめて投資を行うスポット購入の場合、価格の変動による影響を受けやすくなる。

相場の下落局面で大きなダメージを受けやすい点がスポット購入のデメリットだ。

積立購入をしていれば購入単価が平均化されていくため、相場の下落時でもダメージを軽減できる。

運用の安定感を求めるのであれば、積立購入の方が向いているだろう。

また、スポット購入は価格変動を利用してリターンを狙う手法であるため、売買するタイミングをしっかりと見極める必要がある。

しかし相場の動きを読み解くことはプロでも難しいと言われるほどハードルが高い。

積立購入の場合、価格が上がっても下がっても買い続けるだけであるため、売買のタイミングを気にする必要がない。

相場の動きを読んで売買タイミングを見極めなければならない点はスポット購入のデメリットと言えるだろう。

スポット購入・積立購入のどちらを実践すべきか

スポット購入・積立購入については、それぞれの特性を活かして使い分けるという戦略がおすすめだ。

2つの投資法を併用しながら効果的な運用を実践していこう。

スポット購入は、相場が下落している局面でまとめて購入することで大きなリターンを狙えるという特徴がある。

マーケットの状況を見極めながら、相場が下がったときにスポット購入をして効率良くリターンを狙いに行く戦略がおすすめだ。

一方、積立購入は相場の変動を気にせずに運用ができ、比較的安定性が高いことが特徴だ。

資産形成における基礎を固める形で積立購入を行い、安定したリターンを狙いに行くと良いだろう。

スポット購入・積立購入のどちらか一方を選ぶのではなく、運用資産の基盤を積立購入によって確立しつつ、相場の下落時を狙ったスポット購入でハイリターンを狙うという戦略の実践をおすすめする。

新NISAでスポット購入を検討している方必見!最適な投資のタイミングとは

前述した通り、スポット購入は売買のタイミングを見極めて運用を行うことが大切だ。

最適な投資タイミングをあらかじめ把握しておき、チャンスを逃さないように準備しておこう。

ここでは、市場の動向を読み解くためのポイントや市場のサイクルに基づいた適切な購入時期、積立購入の活用について解説を行う。

市場の動向を読み解く方法

金融市場における価格はランダムに変動しているように見えるが、過去の動きを分析するとある程度の規則性にしたがって動くケースも多いことが分かる。

規則性を上手く活用することで市場の動向を先読みできる可能性があり、スポット購入の時期を見極めるチャンスも得られるだろう。

市場の全体的な傾向を読み解くポイントとして「トレンド」が挙げられる。

トレンドとは、価格の大局的な動きのことを指す。

価格が上昇トレンドにある場合、長期的に上昇し続ける傾向が続く。

過去の高値を超えるかどうかがひとつのポイントとしてみられ、高値を抜けても上昇している場合は引き続き上昇トレンドが続く可能性が高いと言われている。

下降トレンドにある場合、継続的に価格は下落していく。

一時的に価格が上昇しても価格の回復に至らない場合が多く、下げ続ける可能性が高いとされている。

下降トレンドのときにはスポット購入をしてもさらに下げる可能性があり、損失が拡大するリスクがある。

下降トレンドから転換したと判断できたときにスポット購入をするとリターンを得られる可能性が高い。

ただしトレンドの通りに価格が動く保証はないため、慎重にタイミングを見極めることが大切だ。

市場のサイクルに基づく最適な購入時期

歴史的に見ると株式市場は4つのサイクルで相場を形成しており、市場のサイクルを見極めることで売買のタイミングを判断できる可能性がある。

株式市場における4つのサイクルは以下の通りだ。

  • 金融相場
  • 業績相場
  • 逆金融相場
  • 逆業績相場

金融相場とは、中央銀行による金融緩和政策を背景に株価が上昇する相場のことだ。

金融緩和は不況のときに行われるため企業の業績は良くないものの、市場に資金が流れ込むことで株価が上昇していく。

業績相場とは、金融緩和後に景気が回復し、企業業績が向上することで株価が上昇する相場のことを指す。

企業が生産活動を加速させ、好景気になることで株価が上昇していく。

逆金融相場とは、景気の過熱を抑え込むために行われる金融引き締め政策によって株価が下落するサイクルのことだ。

過度なインフレを防ぐために中央銀行によって行われる金利の引き上げ等によって株式市場から資金が引き上げられ、株価が下落しやすくなる。

逆業績相場とは、景気が後退して企業業績が落ち込み、株価が下落する相場のことだ。

景気後退により消費が落ち込み、業績悪化によって株価が下落していく。

一般的にはこうしたサイクルで価格が変動しているため、経済指標や企業の設備投資の動向を見極めることで購入時期を見極められる可能性がある。

しかし、さまざまな投資家の思惑がある中で必ずしも上記のサイクルが当てはまるとは限らないため、慎重に判断することが大切だ。

積立購入の活用

上記の通り、トレンドや市場のサイクルによって購入時期を適切に見極めることは容易ではない。

そのため、売買タイミングを気にせずに運用できる積立購入の活用がおすすめだ。

積立購入を行う場合、価格が高いときも安いときも買い続けることで購入単価が平均化される。

高いときには少しだけ買い、安いときには多く買うことで、平均の購入単価を抑える「ドルコスト平均法」を活用できる点が大きなメリットだ。

特に、投資経験が浅い初心者の方にとってはスポット購入のハードルは高く、投資判断の手間もかかってしまう。

自動的に資産を積み上げることができ、価格変動の影響も小さく抑え込める積立購入の方が向いているだろう。

スポット購入以外だけじゃない!新NISAで実践するべき効果的な投資法とは

新NISAでの運用を始める際、投資効果を高めるためのポイントを押さえておくことが大切だ。

ここでは、新NISAで実践するべき効果的な投資方法について解説を行う。

ライフプランとリスク許容度に基づく投資計画

まず、自身のライフプランとリスク許容度を踏まえた投資計画を立てることが重要だ。

明確な目標を設定し、無理のない範囲でリスク・リターンのバランスを設定しよう。

今後のライフプランを明確にすると「いつまでにどのくらいの金額が必要か」という点もはっきりと見えてくる。

運用時期と目標金額から逆算し、目標の利回りや投資金額を設定しよう。

例えば10年後までに500万円が必要な場合、目標利回りを5%に設定すれば年間の積立額は約40万円(月3.3万円)で達成できる。

あとは自身のリスク許容度と照らし合わせ、目標利回りが適正かどうかを見極めよう。

リスク許容度とは、投資の収益がマイナスに振れたときにどの程度の損失まで許容できるかという度合いのことを指す。

自分の性格を踏まえ、ある程度のリスクを許容して高いリターンを狙いに行けるのか、なるべく損失を抱えずに堅実に運用したいのかという点を理解しておこう。

このようにライフプランとリスク許容度を明確にすることで、運用期間や目標利回りも設定しやすくなる。

まずは運用期間・目標利回り・投資金額を設定し、投資計画を立てていこう。

分散投資とリバランスを活用した戦略

投資先を選定する際、ポートフォリオを分散させることも大切だ。

ポートフォリオとは、どの資産にどの程度の比率で投資を行うかという資産配分のことを指す。

複数の銘柄に分散投資を行うことでリスクも分散され、万が一投資先のひとつが暴落しても受けるダメージを小さく抑えられる。

また、ほかの投資先で利益が出ていれば相殺も可能だ。

なお、新NISAで実践可能な代表的な投資手法についてまとめた記事もあるので、「どのような組み合わせが良いのか分からない」という方がいればぜひ参考にしてほしい。

そして、定期的にポートフォリオを見直してリバランス(資産の再配分)を行うことも重要となる。

市場の変動によって崩れた資産の配分をもとに戻す取り組みだ。

市場の価格変動が起きるとポートフォリオ内における資産の比率が崩れ、想定していた利回りを実現できなくなる可能性がある。

定期的にポートフォリオをチェックし、比率が高い資産を一部売却したり、比率が低い資産を追加購入したりすることでリバランスする必要がある。

投資先の分散とポートフォリオのリバランスを意識して運用していこう。

長期的視点に立った運用の実践

新NISAを活用する際、長期的な視点を持って運用することも大切だ。

長期目線での運用を行うべき理由として以下の2点が挙げられる。

長期目線での運用を行うべき理由
  • 複利効果の恩恵を受けられる
  • 計画の軌道修正がしやすい

利益を元本に加えて再投資することで利益が利益を生む仕組みとなる「複利効果」は、運用期間が長くなるほど威力を増していく。

効率的に資産が増えていくため、なるべく長期間の運用を行って複利のメリットを活かそう。

また、運用期間を長く設定しておくことで状況に応じた計画の軌道修正を行いやすいというメリットもある。

市場の環境変化や自身のライフステージの変化に伴い、当初の運用計画を変更するというケースは少なくない。

そうした場合の変更を柔軟に行えるよう、余裕を持った運用計画を立てておくと良いだろう。

新NISAでスポット購入をするべきか迷ったら誰に相談するべき?

ここまで、新NISAにおける運用戦略の紹介やスポット購入・積立購入の比較を行ってきた。

新NISAにおけるスポット購入は大きなリターンを狙える反面、投資判断が難しいことからハードルが高い運用手法だ。

しかし専門家に相談を行うことで、スポット購入による運用を実現できる可能性がある。

ここでは、新NISA投資における専門家の重要性やおすすめの相談先「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」の特徴について解説していく。

投資判断における専門家の重要性

新NISAを含めた投資判断において、専門家に相談すべき理由は「プロ目線での最適な運用戦略を提案してもらえる」という点が挙げられる。

高度な専門知識と豊富な経験を有するプロフェッショナルから的確な投資助言をもらえる点が大きなメリットだ。

資産運用の専門家は金融業界を長く経験している人が多く、過去の金融相場も経験してきている。

相場の動きを読んでスポット購入のタイミングをアドバイスしたり、売り時を提案してくれたりと的確な投資助言をしてもらえるだろう。

また、運用戦略の策定についてもサポートしてくれる。ライフプランに合った投資計画を立て、プラン実行に最適な商品の提案も受けられる。

運用目的や資産状況を踏まえた最適なアドバイスを提供してくれるため、安心して資産運用を始めることが可能だ。

「新NISAで運用を始めたい」「投資判断を自力で行うことに不安を感じている」という方は、ぜひ専門家の力を借りることを視野に入れてみよう。

IFAの役割とメリット

資産運用の専門家のなかでも、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)への相談をおすすめする。

IFAとは、金融機関から独立した立場で資産運用の相談を受けるアドバイザーのことだ。

ライフプランに基づく投資計画の立案やプラン実行のサポート、商品の提案・仲介などが主な役割となっている。

IFAに相談するメリットとして以下の2点が挙げられる。

IFAに相談するメリット
  • 中立な目線からサポートしてくれる
  • 長期的に投資助言を提供してくれる

IFAは金融機関から独立した中立な立場の専門家であるため、特定の商品を推奨されたり、手数料が高い商品を提案されたりすることがない。

あくまでも顧客目線に立って本当に必要な商品を提案してくれる点がIFAに相談する大きなメリットだ。

また、IFAには転勤・異動といった制度がなく、担当者が途中で変わることなく長期的にサポートしてくれる。

自分のことをよく知るアドバイザーが一貫した運用方針でサポートしてくれるため、安心して資産運用を任せられるだろう。

専門家に資産運用の相談をしたい方は、IFAの利用を検討してみてはいかがだろうか。

「資産運用ナビ」の利用方法

IFAに相談したいのであれば「資産運用ナビ」の利用がおすすめだ。

「資産運用ナビ」とは、相談先を探す投資家とIFAをマッチングさせるサービスのことである。

日本ではまだまだIFAの定着度が高いと言える状況になく、相談できるアドバイザーを探すことも容易ではない。

仮に相談できるIFA業者を見つけたとしても、自分の状況に合った担当者に出会えるかどうかはまた別の問題だ。

「資産運用ナビ」では、全国のデータベースのなかからあなたに最適なアドバイザーの紹介を行う。

IFAを知り尽くした「資産運用ナビ」が、あなたの資産状況や運用目的とマッチした最適なアドバイザーを自動で診断し、紹介する仕組みだ。

紹介されたアドバイザーのプロフィールを事前にチェックできるため、経歴や得意分野を確認できる。

プロフィールに納得できた場合、そのまま面談に申し込むことも可能だ。

アドバイザーの紹介料・相談費用は一切かからず、全国47都道府県どこでも相談に対応している。

ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用し、信頼できるアドバイザーを探してみてはいかがだろうか。

新NISAでスポット購入を実践するなら慎重に

スポット購入は積立購入と比べて大きなリターンを狙えるメリットがある一方、リスクが大きく売買タイミングを見極める必要があるというデメリットも存在する。

トレンドや市場のサイクルを分析することで売買タイミングを見極めることもできるが、初心者にとってはハードルが高いため注意が必要だ。

また、本記事では新NISAで実践するべき効果的な運用法についても紹介を行った。

本記事で紹介した資産運用法についての疑問や不安がある場合は、専門家に相談してアドバイスを受けることを推奨する。

なかでもIFAは中立な目線から最適なアドバイスを長期にわたって提供してくれるため、資産運用の相談先として最適だ。

「資産運用ナビ」を利用し、あなたに合ったIFAを探してみよう。

新NISAのスポット購入に関するQ&A

新NISAでスポット購入を実践するメリットは何ですか?また、メリットを最大限活かすための投資戦略を教えてください。

スポット購入による運用のメリットは主に以下の2点だ。

  • 価格の下落を狙った投資を行える
  • 投資効率を高めて運用できる

積立購入に比べてリスクは大きくなるものの、大きなリターンを狙える点がスポット購入の魅力である。

また、メリットを活かすためにも現金を確保しながら投資タイミングを見極める戦略がおすすめだ。

相場が下落したときに一気に買えるよう、まとまった現金を確保しておくと良いだろう。

スポット購入の最適なタイミングはいつですか?

価格が下落しているときにまとめて購入するのがベストである。

トレンドや市場のサイクルを分析し、価格が下落したタイミングを判断しよう。

ただし、トレンドや市場のサイクルの通りに相場が動くとは限らないため注意が必要だ。

新NISAでの効果的な投資戦略にはどのようなものがありますか?

ポートフォリオの分散や長期投資によって、運用リスクを抑えながら効率的にリターンを狙って行ける。

定期的にポートフォリオをチェックし、崩れた資産配分をリバランスすることも重要だ。

投資判断に困ったとき、専門家に相談する方法は?

「資産運用ナビ」の利用がおすすめである。

「資産運用ナビ」は、中立な立場から最適な投資助言を提供してくれるIFAを無料で紹介するサービスだ。

あなたの資産状況や運用目的を踏まえてアドバイザーを紹介しているため、自分に合った専門家に出会えるだろう。

スポット購入に適した金融商品は何ですか?

スポット購入は投資信託や株式などの金融商品が適している。

債券などの低リスク商品に比べると値動きが大きいため、下落時に購入することで大きなリターンを狙えるためだ。

新NISA成長投資枠を活用し、投資信託・株式をスポット購入してリターンを狙いに行こう。

新NISAでスポット購入と積立購入を併用することは可能ですか?

スポット購入・積立購入の併用は可能である。

つみたて投資枠を使って積立購入を行い、成長投資枠でスポット購入を行うという形で併用できる。

スポット購入のタイミングを決める際に考慮すべき国内外の経済指標を具体的に教えてください。また、市場の動向を効率的に追跡するツールはありますか?

スポット購入のタイミングを見極める際、以下のような経済指標を参考にすると良いだろう。

  • 日銀短観
  • GDP
  • 鉱工業生産指数
  • 消費者物価指数
  • 非農業部門雇用者数
  • ISM製造業景況指数

上記のような指標で経済の動向を掴み、市場の動きを予測した上でスポット購入を行うタイミングを見極めよう。

なお、ネット証券などで提供されているチャート分析ツールなどを活用することで、市場のトレンドやチャートパターンなどを追跡できる。

自分に合った分析ツールを提供している証券会社を選び、活用すると良いだろう。

スポット購入を実践する際のリスク管理法にはどのようなものがありますか?また、注意すべき税法上のポイントは何ですか?

下落したタイミングを見計らってスポット購入をしても、その後さらに下落していくリスクがある。

どのタイミングがベストな投資チャンスなのかは購入時点では分からないため、タイミングを気にせずに投資を行う積立投資と並行してスポット購入を行うと良いだろう。

また、新NISAでは損失が発生しても損益通算や繰越控除ができない。

損益通算とは取引で発生した損失をほかの取引で得た利益から差し引く仕組み、繰越控除とは損益通算で引き切れなかった損失を翌年以降最大3年にわたって利益から控除する仕組みのことだ。

損益通算・繰越控除はともに税金の負担を軽減させられる仕組みだが、新NISAではどちらもできない。

スポット購入で損失を抱えても損益通算・繰越控除はできない点を考慮した上で、慎重にリスク管理を行おう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
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・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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