SMBCモビットのWeb完結とは？在籍確認の特徴や流れ・借入方法などを解説

SMBCモビットは、三井住友カード株式会社が提供する金融商品の一つであり、カードローンの一形態だ。

特筆すべきは、手続きがWeb完結で出来る点にある。

主なメリットには「在籍確認を行わない」「自宅に郵便物が届かない」「カードレスで返済・借入可能」なことが挙げられる。

それぞれのメリットや利用時の注意点について、詳しく解説しよう。

また、返済方法なども解説するのでモビットを使いたい方は是非参考にしてほしい。

在籍確認とは

カードローンの融資を受ける際は審査が行われる。

これは何もSMBCモビットに限ったことではない。

そして、申込者が返済能力を有しているかを判断するために、勤務先での在籍確認が行われる。

在籍確認の方法は借入先が銀行か消費者金融かで大きく異なる。

一般的には消費者金融よりも銀行のほうが審査が厳しく、在籍確認が行われる傾向がある。

一方で消費者金融では、在籍確認を行わないケースも多いとされている。

特にSMBCモビットでは原則として在籍確認を行わないため、カードローンの中でも人気が高い。

カードローンの利用を秘密にしたい人にとって、在籍確認がないという点は非常に大きなメリットとなる。

SMBCモビットのweb完結とは？

SMBCモビットの特徴は、「申込み、借入、返済など、全ての手続きがウェブ上で完結できる」ことにある。

手続きや返済・借入に関する全てをWebで行うため、電話での連絡や郵便物がなく、ペーパーレスかつスピーディーに利用可能だ。

これは、借入を秘密にしたい人や、紙の書類管理が苦手な人にとって非常に魅力的と言える。

他の多くの金融機関もWeb申込を採用していますが、在籍確認や郵便物の有無は統一されていない。

SMBCモビットと、他の大手金融機関によるカードローンの在籍確認・郵便物の有無について、比較した表は以下の通りだ。

金融機関名 ・商品名	在籍確認	郵便物
SMBCモビット	なし	なし
三菱UFJ銀行カードローン（バンクイック）	あり（場合による）	あり（申込方法による）
楽天銀行スーパーローン	あり	あり
アコムカードローン	なし	なし
レイクカードローン	なし	なしも選べる

コロナの流行以降、テレワークが推奨されている会社が増えてきた。

そのため、「オフィスには人がいないので、電話での在籍確認ができない」というケースが出てくるようになった。

そういった場合は、あらかじめカードローンを利用する金融機関へ相談すれば、別の方法を用意してくれる場合もある。

しかし、そのような相談をすることそのものが手間に感じる人も多いだろう。

その点、SMBCモビットをWeb完結で申込すれば、最初から在籍確認・郵便物のいずれも発生しない。

SMBCモビットは、家族や職場にカードローンの利用を知られたくない人にとって、ありがたいシステムとなっている。

借入までWeb上で手続きできる

Web完結でSMBCモビットを利用したい場合、申込〜完済までの手続きすべてをWebで行える。

いつでも手続きを開始することができるため、借入のスピードを最重視したい人には大きなメリットとなる。

窓口やATMへ行く必要もないので、出向く暇がない人も利用しやすい。

自宅に郵便物が届かない

SMBCモビットでは、本人確認もオンライン上で行える。

スマホのカメラ機能で本人確認書類と自分の顔を撮影すればOKだ。

また、借入開始後も郵便物を希望しない人向けに、領収書や利用明細書を電子版のみにすることも可能となっている。

会員専用サービス「Myモビ」で設定できるので、借入が始まったら速やかに対応しておこう。

Web完結で申込をした場合、ローンカードなしでの利用となるため、借入前の郵便物もない。

仮に返済が遅れてしまった場合も、郵便物ではなくメールやアプリでの通知で連絡が来るようになっている。

電話連絡による在籍確認を行わない

SMBCモビットでは、自宅や勤務先への在籍確認を行っていない。

もし必要になった場合も、あらかじめ申込をした本人へ在籍確認の許可を求める連絡が来るようになっている。

借入に関することを家族や職場に知られたくない人にとって、大きなメリットになるだろう。

審査中に在籍確認が必要となった場合も、勤務先よりも先に申込者へ一度連絡が来る。

そのため、ワンクッション置かれるようになっていて安心できると言えるだろう。

SMBCモビットのWeb完結申込の在籍確認の特徴は？

SMBCモビットをWeb完結で申込した場合、在籍確認は行われない。

まれに審査の過程で在籍確認が必要になった場合も、その前に申込した本人へ連絡が来るようになっている。

「在籍確認しないと書いてあったのに、いつの間にか職場に電話されていた」

ということはないので、安心して利用して欲しい。

SMBCモビットのweb完結申込の借入までの流れは？

在籍確認・郵便物がないという点がWeb完結でSMBCモビットの申込をする最大の魅力だ。

「ぜひ利用したい」と思った人も多いだろう。

実際に借入をしたい場合、どのような手順を踏み、どのような書類を用意しておけば良いのだろうか。

順を追って解説する。

Webで申込をする

Web完結で申込をする場合、まずはスマホでSMBCモビットの公式サイトにアクセスしよう。

「審査申込はこちら」というボタンをタップすれば必要事項を入力する画面に飛べる。

借入金額を迷っている場合・不明点がある場合は、申込前に「借入診断」や「よくあるご質問」を読んでおこう。

指定された書類を提出

書類の提出はスマホ撮影で行える。

パソコンやFAXなど他の方法でも提出できるが、スマホのほうが便利だと感じる人が多いだろう。

「このまま撮影」を選ぶと、ガイドを見ながら撮影可能だ。

iOSの場合はあらかじめ撮影しておいた画像を使うこともできるため、好みで選ぶことができる。

提出前に画像確認が出来るので、必要な書類が全て揃っているかどうかよく見て確認しよう。

審査が行われる

SMBCモビットの審査は非常にスピーディーだ。

最短30分で本審査が終了するため、「今日中に借入したい」という場合も間に合う可能性がある。

ただし午後9:00〜翌日午前9:00の間は営業時間外となり、時間がかかる可能性がある。

本当に急いでいる場合は平日の午前中に申込をしたほうがいいだろう。

また、審査の結果によって借入可能な金額が変わる可能性も考慮しておこう。

さらに、毎月最終月曜日の午前2:00〜午前5:00の間はシステムメンテナンスが行われる。

この間、申込をはじめとしたSMBCモビットのサービスが全て利用不可能となっている。

この点は返済にも関わってくるので、SMBCモビットで借入する際は覚えておきたい。

契約手続き

契約手続きはスマホ・パソコンのどちらでもできる。

自分が見やすいか・日常的に使っているかなどで判断しよう。

Web完結の場合は他のカードローンでよくあるSMSでの確認もないため、どちらを選ぶかは好みで構わない。

借入開始

借入方法は2種類ある。銀行・コンビニのATMから現金で借入する方法と、銀行口座へ借入額を振り込んでもらう方法だ。

銀行口座を利用する場合は、時刻や金融機関によって入金完了となる日時が異なるため、余裕を持って利用しよう。

特に家賃やクレジットカードなど、銀行口座から引き落とされる金額に借入額を充てたい場合は要注意だ。

モビットの申込についての詳しい解説はこちら。

SMBCモビットの借入方法

SMBCモビットでは、会員専用サービス「Myモビ」（パソコン・スマホ）・電話・スマホ公式アプリによる振込キャッシングのいずれかの方法で借入できる。

スマホアプリを利用する場合、24時間いつでも借入や返済が可能だ。

ただし、振込キャッシングは毎週月曜日の0:00〜7:00は定期メンテナンスのため利用できませんので注意しておこう。

現金が手元に必要な場合は、三井住友銀行のATMかコンビニ等の提携ATMで受け取ることも可能だ。

自分の口座にお金が必要なのか・現金として必要なのか、時と場合によって借入方法を選ぼう。

SMBCモビットのweb完結のメリット・デメリットは？

ここまで、SMBCモビットをWeb完結で利用する方法を解説してきた。

では、実際に利用した場合にどのようなメリット・デメリットがあるのだろうか。

メリットを2点、デメリットを1点紹介しよう。

メリット：即日融資が受けられる

SMBCモビットをWeb完結で利用した場合、なんといっても融資までの時間が短いことが大きなメリットになる。

SMBCモビットでは、最短の場合契約完了後3分で借入金額が振り込まれるからだ。

銀行系カードローンでは審査や在籍確認等に時間を要するため、即日融資はなかなか難しい。

ただ、SMBCモビットは三井住友銀行ではなく、SMBCグループの三井住友カード株式会社が取り扱っている金融商品である。

そのため、非常にスピーディーな借入が可能となっている。

ただし、融資にかかる時間は入金する側の口座を扱っている金融機関によっても異なる。

午後の遅い時間・土日祝日などはこの限りではないので注意しよう。

メリット：インターネット返済サービスなら返済時手数料がかからない

SMBCモビットの会員専用サービス「Myモビ」を使って返済する場合は、手数料がかからない点も魅力的だ。

なお、ATMでの返済を選んだ場合、取引金額1万円以下は110円、1万円以上は220円の手数料がかかる。

三井住友銀行のATMであればこの手数料はかからないが、行動範囲にATMがない場合は不便だろう。

この点、インターネット返済なら常に手数料がかからずにATMへ足を運ぶ必要もないため、便利と言える。

デメリット：カードを用いたATMの引き出しができない

SMBCモビットをWeb完結で申込した場合、ローンカードが発行されない。

つまり、パソコンやスマホなどでインターネットが使えない状態では、借入・返済ができないことになる。

特にパソコンを持っておらず、スマホのみという人は要注意だ。

返済日が近づいたら、スマホを忘れたり、充電切れを起こしたりしないように気をつけよう。

充電切れについてはモバイルバッテリーを準備しておくと防止できる。

特に外出・移動が長くなる日は、スマホとモバイルバッテリーをセットで持ち歩く習慣をつけるといいだろう。

返済だけでなく、日常的にも交通トラブル・災害などの緊急時にも役に立つはずだ。

SMBCモビットweb完結で借入後の返済場所

借金返済を忘れないためには、手続きが簡単な方法を選ぶことが重要だ。

手間がかかると面倒に感じ、後回しにし続けた結果「気付いたら返済日が迫っていた」ということになりかねない。

人によっては「明日が返済日なのに、手持ちのお金が足りない」となってしまうこともあるだろう。

より自分にとって忘れにくい方法を選び、計画的に返済していこう。

口座振替で返済

SMBCモビットでは、三井住友銀行の他、三菱UFJ銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行の口座も返済に使える。

口座振替は最も借入者の操作が少なく、簡単な返済方法だ。

返済に使える銀行の数が多いのは、メガバンクと繋がりがある金融機関だからこそのメリットといえる。

通帳には「SMBCM」と表記される。

「家族に通帳を見られたら、借入が知られてしまうかもしれない」などが気になる人にとっては、この点も嬉しいポイントになるだろう。

また、三井住友銀行の口座を利用する場合、SMBCモビットの返済に関する手数料は無料となっている。

返済回数が増えると、手数料も増えることになる。

他行の口座を使っている人は注意しよう。

ネットバンキングからの返済

SMBCモビットはもちろん、ネットバンキングでの返済にも対応している。

会員専用サービス「Myモビ」から返済しよう。この場合の手数料はかからない。

また、MyモビではTポイントを使って返済することも可能だ。

事前に利用手続きが必要だが、Tポイントを貯めている人はこの返済方法も魅力的だろう。

「定期返済は口座振替にして、Tポイントが溜まったらそれを使って返済する」やり方も考えられる。

ポイ活を積極的に行っている人はぜひ覚えておきたい返済方法だ。

利息分200円ごとに1Tポイントが貯まる。

時折Tポイント数をチェックし、うまく返済に利用すると負担を減らせるはずだ。

スマホATMから返済

SMBCモビットでは、公式スマホアプリを使ってセブン銀行またはローソン銀行のATMから返済することも可能だ。

スマホアプリに返済金額を入力し、ATMに表示されるQRコードをスマホで読み取って返済という手順になる。

ただ、コンビニは地域によって普及している会社が異なる。

セブン-イレブンやローソンが近くにない場合は使いやすいとはいえないかもしれない。

もちろん、この2社の店舗が多いエリアに住んでいる人にとっては利便性が高いだろう。

また、セブン銀行の場合は一部のスーパーや駅など、ローソン銀行はナチュラルローソンにATMが設置されていることもある。

近くにセブン-イレブンやローソンがない場合は、そのような店舗が近くにあるかどうか探してみよう。

SMBCモビットweb完結の申込前に注意することは？

カードローンを利用する際は、利用条件が設定されていることを理解しておこう。

利便性ばかりに目が行き、利用条件を見逃すことがないように気をつけよう。

SMBCモビットをWeb完結で申込する場合には、次の3点に注意し、準備しておいて欲しい。

申込時には特定の銀行口座が必要

前述した通り、SMBCモビットの口座振替には三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行のうちいずれかひとつの口座が必要となる。

収入用の口座をそのまま使うか、返済用に新たに作るかは人それぞれだ。

例えば「口座が多いと管理が面倒だ」という人は収入用の口座を使うほうが利便性を感じるだろう。

「生活費とカードローン用の口座は分けておきたい」と感じるなら、返済用口座を作るといい。

社会保険証または組合保険証を持っていることが条件となる

Web完結でSMBCモビットを利用する場合、社会保険証か組合保険証が必要になる。

これはWeb完結を選んだ場合のみの条件だ。

必要な保険証は社会保険証・組合保険証・船員保険証・国民健康保険証のいずれかとなる。

自分が持っている保険証が上記に該当するか、確認しておくようにしよう。

提出書類を事前に取り揃えておく

Web完結を利用する場合も、審査には各種書類が必要となる。

普段あまり使わない書類も含まれているので、借入しようと思ったらすぐに用意しておこう。

このうち、健康保険証は本人確認書類としても使用可能だ。

他に使える本人確認書類と、収入証明書は次の通りとなる。

本人確認書類	運転免許証 マイナンバーカード（マイナンバーが見えないような加工が必要） 健康保険証 パスポート（住所の記載があるもののみ）
収入証明書	源泉徴収票の写し 税額通知書の写し 所得証明書の写し 確定申告書の写し 給与明細書の写し（直近2ヶ月分）＋賞与がある場合は年間の賞与明細書

パスポートや給与明細書を使いたい場合は、それぞれの注意事項をクリアしているかどうかも確認しておこう。

また、個人事業主の場合は別途「営業状況確認のお願い」という書類が必要になることがある。

SMBCモビットの公式Webサイトからダウンロードできるので、提出を求められたらすぐ用意できるようにしておこう。

SMBCモビットをweb完結で借りるために

この記事では、SMBCモビットのWeb完結を利用する方法について解説した。

カードローンを利用していることを周囲に知られたくない人にとって、この方法は非常に魅力的である。

スムーズに審査を通過できるように、利用条件なども確認してから申込をしよう。

便利なシステムのカードローンであっても、返済に無理のあるような金額では審査に通らなかったり、返済が始まってから困ったりといったトラブルが起こることもある。

自分にとって無理のない借入額になっているかを確認しよう。

「可処分所得の全てを返済に充てるような状態になっている」

「ボーナスを返済に充てる予定だったが、既に他の支払で使うことになっていた」

など、うっかりミスがないように気をつけよう。