おまとめローンとは、複数の金融機関での借入を一つにまとめる目的で利用されるローンで、一般ローンと比べて借入金額が高いのが特徴である。
ただし、おまとめローンは借入金額が大きくなる分、審査までの時間が一般ローンに比べ長くかかることが多い。
その中でも金融機関によって、審査の時間には大きな差が出てくる。審査時間に差が出る理由は、銀行と消費者金融が提供する商品に違いがあるからだ。
銀行と消費者金融では審査項目が異なるため、審査の時間に差が生じる。
銀行は消費者金融に比べ審査時間がかかるため、即日融資を受けたい場合には消費者金融を選ぶべきだろう。
本記事では、即日融資可能なおまとめローンについて解説し、さらに審査のコツや一本化の注意点についても詳しく説明する。
即日融資可能なおまとめローンはある?
即日融資可能なおまとめローンは限られている。銀行のおまとめローンでは即日融資が不可能であり、即日融資の可能性があるのは消費者金融のものとなる。
銀行ローンが即日融資不可能な理由は、審査の際に警察庁へのデータベースの照会があるからだ。
データベースの照会は早くても翌営業日にならないと結果がわからない。そのため即日融資を受けたい場合には、消費者金融のおまとめローンを選ぶと良い。
しかし、消費者金融のおまとめローンでも、必ずしも即日融資ができるわけではない。なぜなら一般ローンに比べて審査が厳しいため、審査に長時間かかることが多いからだ。
即日融資が可能なおまとめローンは存在するが、希望通りに融資が行われる保証はないので、注意が必要だ。
おまとめローンのおすすめについて詳しく知りたい方はこちら。
即日融資可能なおまとめローンが少ない理由は?
即日融資可能なおまとめローンが少ない理由としては以下のものが考えられる。
- 一般的なカードローンよりも借入金額が大きくなるため
- リスクを避けるために慎重に審査されるため
おまとめローンは一般ローンと比べ借入金額が大きいため、貸し倒れを防ぎたい金融機関はより高い返済能力を求める。
そのため、一般ローンと比べて審査基準が高くなり、審査にかかる時間も増える。では、即日融資可能なおまとめローンが少ない理由を詳しく解説しよう。
一般的なカードローンよりも借入金額が大きくなるため
一般的なカードローン・クレジットカードのキャッシング枠は賃金業法の総量規制の対象ローンであり、年収の3分の1以上の借入ができないようになっている。
一方、おまとめローンは総量規制の対象外のローンであるため、年収の3分の1以上の融資ができる。
そのため、借入残高が年収の3分の1を超えている場合でも、借入残高全額の借入が可能だ。
故に、借入金額が一般ローンと比べて高くなり、金融機関はより厳しい審査を行うようになる。
リスクを避けるために慎重に審査されるため
おまとめローンは総量規制の対象外であり年収の3分の1以上の融資が可能なため、高額融資契約がほとんどだ。
利用者にとってはメリットの大きい契約だが、金融機関にとっては非常にリスクの大きな契約である。
金融機関は大きな金額を貸付するほど、返済が滞ったとき・契約者が支払困難になったときの貸し倒れになるリスクが高い。
万が一貸し倒れになった場合、貸付した金額が大きければ大きいほど金融機関にとってはマイナスが大きくなるだろう。
そのため、金融機関は貸し倒れでマイナス利益になるリスクを減らすため、金額の大きなローンに対しては金額の低いローンよりも厳しい審査基準を設ける傾向だ。
即日融資が難しいおまとめローンの審査に通るコツ
おまとめローンの審査のコツは以下4つだ。
- 必要書類を事前に用意しておく
- 返済額をなるべく減らしておく
- 可能であれば借入件数を減らしておく
- 複数のおまとめローンに同時申込しない
おまとめローンの審査は一般ローンに比べ厳しい傾向にあるため、審査を受ける前に対策をしておくことが重要になる。
では、おまとめローンのコツについて説明していく。
必要書類を事前に用意しておく
申込の前に必要書類を用意しておく必要がある。書類に不備があった場合、不備の内容や不備発覚後の対応によって審査の結果に影響する可能性が高い。
事前に必要書類を用意し、確認しておくことが大切だ。また、申込書類を記入する際に虚偽の申告は絶対にしてはいけない。
虚偽の申告がばれた場合には、その時点で審査落ちとなる。そして、申込をした金融機関では、二度と借入ができなくなる可能性もある。
返済額をできる限り減らしておく
おまとめローンは総量規制の対象外ではあるが、借入残高を減らしておくことで審査に有利に働く場合もある。
おまとめローンの審査では借入残高も調べられるため、借入残高は少ないに越したことはない。
可能であれば借入件数を減らしておく
複数の金融機関からのローンをまとめられるおまとめローンだが、審査の際に借入件数も調べられる。
借入先が多い場合には、返済能力が低いと判断されることもあるだろう。金融機関は返済能力の低い人への貸付は行わないことが多い。
そんな人たちに融資しても、返済が滞って貸し倒れとなるリスクが出てくるからだ。その場合には審査落ちする可能性が高くなる。
返済できる余裕があるのならば、借入先をなるべく減らすことで審査に通る可能性が上がるため試していただきたい。
複数のおまとめローンに同時申込しない
おまとめローンへの申込は信用情報へ登録される。複数の金融機関への申込が確認された場合、多重申込と判断されるだろう。
多重申込は審査の対象外となることが多いため、短期間で複数社へ申込むことはおすすめしない。
おまとめローンを複数社申込む場合には、なるべく1社ずつ申込もう。また、一度申込を行った後はしばらく申込はしないほうが良い。
期間を開けてから申込を行うことで、審査への影響が少なくなる。
おまとめローンの選び方は?
有効活用していくためにも、おまとめローンは慎重に選びたいところだ。選ぶ際に気を付けたいポイントは以下のようになる。
- 融資金額が借入残高よりも大きい
- 金利が現在より下がる
- 返済期間が長くなりすぎない
おまとめローンを組むときに大切なのは、現在の借入残高全額を借入できるかどうかだ。
借入残高よりも最高融資額が少ない場合には、おまとめローンを利用する意味がない。
また、おまとめローンでは金利を下げ返済総額を下げる目的もあるため、現在よりも金利が下がることが好ましい。
しかし、金利が下がっても借入期間が延びてしまうと利息が増える。
金利が下がり、なおかつ返済期間が比較的短く設定できるおまとめローンを選ぶことが重要だ。
おまとめローンのデメリットについて詳しく知りたい方はこちら。
確実に利用できるおまとめローンはある?
一般ローンにもいえることではあるが、おまとめローンで100%審査に通るローンは存在しない。
審査を受けるまでは審査に通るかどうかはわからないのだ。金融機関が審査を行う理由は利用者の返済能力を調べるためである。
もし誰にでも貸していいのならば審査など必要なくなってしまう。では、おまとめローンの審査は何故厳しいのか、理由を説明していく。
おまとめローンは審査が厳しい傾向にある
「即日融資可能なおまとめローンが少ない理由は?」でも触れたが、おまとめローンは審査が厳しい傾向にある。
おまとめローンを利用する人は、すでに借入残高がある人が多い。
借入残高が多いということは、返済する余裕がないと判断でき、返済能力が高いとはいえない。
そのため「一般ローンに通ってもおまとめローンの審査は落ちる」といった現象が起こることも珍しくはない。
絶対審査に通るおまとめローンはない
審査内容は金融機関により異なるが、どの金融機関も審査内容を公表していない。そのため、なにが審査に影響しているのかは、はっきりとはわからない。
審査内容がはっきりと公表されていない以上、絶対に審査が通るローンは存在しない。
おまとめローンの詐欺もあるため注意が必要
近年、おまとめローンを謳う詐欺が頻発している。
他金融機関に比べ格段に金利が低い場合や、絶対に借りられるローンといった表示がある場合は、特に注意が必要だ。
絶対に借りられるローンは、おまとめローンを含め一つも存在しないので覚えておこう。
即日融資可能なカードローンを活用して複数の借入をおまとめできる?
即日融資可能なカードローンを活用して複数の金融機関での借入をまとめることは可能だ。ただし、これはカードローンの使用用途を問わない場合に限る。
カードローンの使用用途が決められていた場合、条件に当てはまらないと借入をまとめることは難しい。
しかし、銀行カードローン・消費者金融カードローンは、ほとんどの金融機関で使用使途を問わず融資後は自由に活用できる。
そのため、複数金融機関からの借入をまとめるために活用することも可能だ。注意しなければならないのは消費者金融のカードローンは総量規制が適用されることだ。
この制度により、借入総額は年収の3分の1以下に抑えなければならない。
他の金融機関で借入がある場合に新規借入ができる総額は、年収の3分の1から現在の借入総額を引いた金額である。
そのため、現状で年収の3分の1程度の借入がある場合は、少額の借入又は審査で落ちる可能性が高い。
一方、銀行カードローンは総量規制の対象外なので、審査に通れば銀行から指定された最高融資額までの借入が可能だ。
設定された最高指定融資額が現在の借入総額を超えている場合は、複数金融機関での借入をおまとめできる。
比較的スピーディーに借りられる消費者金融のおまとめローン
おまとめローンの中でも提供商品により審査にかかる時間が異なるため、融資までの時間に差がある。
その中でも消費者金融系のおまとめローンは銀行おまとめローンに比べ、審査が速い傾向にある。
銀行は金融庁により反社会勢力への融資を禁止されており、警察庁へのデータベースの照会を義務付けられている。
警察庁へのデータベースの照会結果回答には早くても翌営業日まで時間がかかるため、銀行ローンはスピード重視の融資には向いていない。
スピード重視の借入を検討するなら消費者金融のおまとめローンが良いだろう。
消費者金融のおまとめローンの中でもスピーディーに借りられるおまとめローンとしては、以下のものがおすすめだ。
- アイフル「おまとめMAX」
- プロミス「おまとめローン」
- レイク「レイクdeおまとめ」
- SMBCモビット「おまとめローン」
- アコム「借り換え専用ローン(おまとめローン)」
申込方法や申込時間によって即日融資ができる商品もあるため、スピーディーに借入をしたい場合は参考にしてほしい。
では、商品について詳しく説明していこう。
アイフル「おまとめMAX」
アイフル「おまとめMAX」は申込後、当日もしくは翌営業日に審査結果の連絡がくる。
審査が通っていた場合、必要書類の提出や在籍確認後に契約に進む。
必要書類は本人確認書類・収入証明書・他社借入条件等を確認できる書類だ。
契約から借入までは契約当日もしくは翌営業日に、アイフルから借入先へ直接返済が行われる。
アイフルへの引き落とし日は会員サービスから確認できる。
(実質年率) | 金利年3.0%~年17.5% |
---|---|
審査時間 | ー |
融資速度 | ー |
無利息期間 | ー |
借入限度額 | 1万~800万円 |
収入証明書 | 必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で当社基準を満たす方 |
担保・保証人 | 不要 |
プロミス「おまとめローン」
プロミス「おまとめローン」は、自動契約機で申込をした場合はその場で審査結果の報告・借入までが完了する。
電話申込の場合は審査結果報告後、郵送で必要書類の提出がありプロミスが確認後に借入ができるようになる。
必要書類は本人確認書類・収入証明書だ。
即日融資を希望する場合には、自動契約機の営業時間である9時~21時の間に契約へ行く必要がある。
(実質年率) | 金利年6.3%~年17.8% |
---|---|
審査時間 | ー |
融資速度 | ー |
無利息期間 | ー |
借入限度額 | 300万円 |
収入証明書 | 必要 |
WEB完結 | 不可 |
申込条件 | 年齢20歳以上、65歳以下のご本人に安定した収入のある方 ※主婦、学生の方でも、パート、アルバイトによる安定した収入がある場合お申込いただけます。 |
担保・保証人 | 不要 |
レイク「レイクdeおまとめ」
レイク「レイクdeおまとめ」は申込完了後すぐに審査結果の連絡がくる。ただし夜間の申込や審査の込み具合によって連絡に時間がかかることがある。
審査に通過していた場合、SBI新生銀行カードローン自動契約機での契約が必要だ。必要書類は本人確認書類・収入証明書だ。
自動契約機での契約後にレイクが借入先へ直接振込を行う。
バーナー画像予定
金利(実質年率) | 年6.0%~年17.5% ※100万円以上の場合、年6.0%~年15.0% |
審査時間 | ー |
融資速度 | ー |
無利息期間 | ー |
借入限度額 | 10万円~500万円 |
収入証明書 | 必要 |
WEB完結 | 不可 |
申込条件 | 満20歳~70歳までの安定した収入のある方 |
担保・保証人 | 不要 |
SMBCモビット「おまとめローン」
SMBCモビット「おまとめローン」は、申込後審査結果が最短30分で連絡がくる。審査が通っていた場合は必要書類を提出し契約に進む。
必要書類は本人確認書類・収入証明書、必要に応じて他社残高を証明する書類が必要になることがある。
自動契約機で申込した場合は、融資まで最短30分で契約を完了できる。契約後はSMBCモビットが借入先へ直接返済する。
(実質年率) | 金利年3.0%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | ー |
融資速度 | ー |
無利息期間 | ー |
借入限度額 | 800万円 |
収入証明書 | 必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 満年齢20才~65才の安定した収入のある方(当社基準を満たす方) アルバイト、パート、自営業の方も利用可能 |
担保・保証人 | 不要 |
アコム「借換え専用ローン(おまとめローン)」
アコム「借換え専用ローン(おまとめローン)」は、審査を開始するタイミングが申込後に必要書類を提出してからだ。
審査から融資までは最短20分で完了する。ただし夜間の申込の場合、翌営業日となる。
アコムで最短時間での借入をできる申込方法は、インターネットからの申込のみだ。
申込後にメールで審査結果が通知され、メール記載の利用条件に同意して契約をすることで融資が行われる。
(実質年率) | 金利年7.7%~年18.0% |
---|---|
審査時間 | ー |
融資速度 | ー |
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 1万円~300万円 |
収入証明書 | 以下のいずれかに該当するお客さまは収入証明書が必要 ・当社のご契約が50万円を超えるお客さま ・他社を含めたお借入総額が100万円を超えるお客さま |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 |
担保・保証人 | 不要 |
即日融資してくれるおまとめローンを知りたいなら
本記事では即日融資可能なおまとめローンや審査のコツ・一本化の注意点について解説した。
おまとめローンを検討しているのならば、今一度記事を読み返して参考にしてほしい。
おまとめローンをスピーディーに融資を受けたいのならば、金融機関から返済能力があると判断される必要がある。
そのためには、信用情報に傷をつけないことが重要になる。
おまとめローンの審査は、信用情報や返済能力が高いほど審査が早く終わるからだ。
また、借入総額が大きくなる商品のため審査が非常に厳しく、紹介したおまとめローンでも必ずしも即日融資ができるとは限らない。
ただ、借入額や借入先をできるだけ減らすことで、審査に通る可能性を上げることはできる。
加えて、申込内容に虚偽申告をしない・信用情報に傷をつけないことで審査に与える影響を減らすことが可能だ。
よりスピーディーにおまとめローンの融資を受けるため、本記事で解説した内容を参考にローンの申込を検討してみてはいかがだろうか。