- クレジットカードのポイントプログラムを理解したい
- ポイントプログラムも含めたカード選びがしたい
- おすすめのこう還元クレジットカードを教えてほしい
クレジットカードを使って店舗やオンラインショップで決済すると、還元率に応じたポイントを獲得できるのは今や当たり前だ。
しかし、クレジットカードごとのポイントプログラムについて、深く理解している人は少ないだろう。
本記事では、これからクレジットカードの発行を申し込む人や、2枚目・3枚目のカードを検討している人に改めて知ってほしいポイントプログラムについて解説する。
また、高還元かつ使い勝手のいいポイントプログラムを提供しているクレジットカード4選も紹介するので、気になるカードがあれば申し込んでみよう。
クレジットカードのポイントプログラムとは?
クレジットカードのポイントプログラムとは、カード発行会社ごとに提供している「決済に応じてポイントが貯まるシステム」のことだ。
クレジットカードごとにポイントプログラムの名称は異なる。
- イオンカード:WAON POINT
- 三井住友カード(NL):Vポイント
- 三菱UFJカード:グローバルポイント
また、ポイントプログラムごとに特徴・メリットが異なる。
クレジットカード選びでは、ポイントプログラムの特徴・メリットを知り、自分に合ったカードを選ぶことも大切だ。
ポイント還元率の相場は0.5〜1.0%
クレジットカードのポイント還元率の相場は0.5〜1.0%となっている。
還元率が0.5%ならクレジット決済を200円利用するごとに1ポイント貯まる。還元率が1.0%ならクレジットカードを100円利用するごとに1ポイント貯まる。
ただし、ポイントプログラムによっては還元率が1.0%でも、「クレジット決済を200円利用するごとに2ポイント貯まる」というシステムを採用しているケースもある。
この場合、還元率が同じ1.0%でも100円=1ポイントか200円=2ポイントでは、決済金額によって獲得できるポイントが変わるので注意しよう。
たとえばクレジット決済を1500円利用した場合、100円=1ポイントのカードなら15ポイント獲得できる。
一方で、200円=2ポイントのカードなら14ポイント獲得できる。200円=2ポイントのカードの場合、200円に満たない部分はポイントとして加算されないのだ。
ポイントプログラムを比較する際は、ポイント還元率だけでなく「何円でポイントをいくつもらえるか」まで着目しよう。
獲得したポイントには有効期限がある
クレジットカードの決済によって獲得したポイントは、基本的に有効期限がある。
ポイントプログラムによって期限は異なるが、2年〜3年が相場だ。有効期限を過ぎるとポイントは消失するので、必ず期限内に利用しよう。
ポイント有効期限の計算方法はポイントプログラムによって違うので、カードごとの公式サイトを確認するかサポートに問い合わせてほしい。
ただし、カードによってはポイント有効期限を設けていない場合もある。
たとえばクレディセゾンが提供するポイントプログラム「永久不滅ポイント」には有効期限がない。
また、ポイント有効期限を設けているカードでもゴールド・プラチナクラスのカードになると有効期限がなくなるケースもある。
マイルが貯まるカードもある
クレジットカードによっては、ポイントではなくマイルが貯まるカードもある。
マイルとは、一般的に航空チケットの購入・搭乗によって獲得できるポイントプログラムのことだ。
マイルが貯まると航空チケットやさまざまな商品と交換できたり、他社ポイントと交換できたりする。
マイルが貯まる主なクレジットカードは、カード発行会社や国際ブランドが航空会社と提携して発行しているカードだ。
JALまたはANAと提携したカードが多数発行されているが、ジェットスターやピートエージェントといったLCC(格安航空会社)と提携したカードもある。
旅行・出張をよくする人の場合は、航空会社系クレジットカードを検討すると、マイルが貯まりやすくなるので検討してみよう。
自分に合ったクレジットカード&ポイントプログラムを選ぶコツ
自分に合ったクレジットカード&ポイントプログラムを選ぶためにも、ここで紹介する3つのチェックポイントを意識してほしい。
表面的なポイント還元率
まずは表面的なポイント還元率をチェックしてほしい。ポイント還元率の相場は0.5〜1.0%を紹介した。
つまり、1.0%を超えるポイント還元率なら、それは「高還元カード」と呼んでいいだろう。
ただし、高還元カードは「特定の条件を達成するとポイント還元率が上がる」ことが多い。
公式サイトをチェックした際に「最大10%還元」といった文言を見ても、どういった条件を達成すればポイント還元率がアップするのか、またその条件は簡単に達成できるものかどうかをチェックしよう。
よく利用する店舗・サービス
クレジットカードの多くは、特定の店舗・サービスを利用するとポイント還元率がアップする仕組みを取り入れている。
たとえば、イオングループが発行しているカードの基本還元率は0.5%だが、対象のイオングループ店舗で利用すればいつでも1.0%(200円=2ポイント)になる。
ポイントプログラムが指定している店舗・サービスが自分の生活圏にあり、よく利用する店舗・サービスかどうかをしっかりと見極めてほしい。
ポイントの使いやすさ
最後にチェックすべきはポイントの使いやすさだ。せっかく貯めたポイントも利用範囲が狭いと、使い道に困ってしまう。
ポイントの利用範囲はポイントプログラムによって大きく違うので注意してほしい。
たとえばイオンカードのポイントプログラムであるWAON POINTは、1ポイント=1円として全国のWAON POINT加盟店で使えるため、使い勝手がいい。
一方で、三菱UFJカードのポイントプログラムであるグローバルポイントは、1ポイント=4円として指定の銀行口座にキャッシュバックされる。
1度キャッシュバックを挟むため、多少の使いにくさを感じる人もいるだろう。
ちなみに「1ポイント=4円」は非常に高還元なカードのように感じるが、三菱UFJカードの基本還元率は0.5%だ。
クレジット決済を1,000円利用するごとに1ポイント加算され、それを4円としてキャッシュバックできるため実質還元率は.04%となる。
ポイントプログラムが使いやすい高還元クレジットカード4選
それでは、ポイントプログラムが使いやすい高還元クレジットカード4選を紹介する。
カード名 | リクルートカード | イオンカードセレクト | 三井住友カード(NL) | 楽天ゴールドカード |
---|---|---|---|---|
券面画像 | ||||
年会費 | 無料 | 無料 | 永年無料 | 2,200円(税込) |
国際ブランド | Visa Mastercard JCB | Visa Mastercard JCB | Visa Mastercard | Visa Mastercard JCB |
ポイント還元率 | 1.2〜20.0% | 0.5%~1% | 0.5%~7% | 1.0〜4.0% |
ポイントの種類 | リクルートポイント | WAON POINT | Vポイント | 楽天ポイント |
家族カード | 発行・年会費無料 | 年会費無料 | 発行・年会費永年無料 | 年会費無料 |
ETCカード | 発行・年会費無料 ※Visa、Mastercard 発行手数料1,100円(税込) | 年会費無料 | ETCカード 550円(税込) ※初年度無料 ※前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料 | 年会費無料 |
スマホ決済 電子マネー | 楽天Edy nanaco モバイルSuica SMART ICOCA | イオンiD Apple Pay 電子マネーWAON | iD(専用) Google Pay Apple Pay PiTaPa WAON | 楽天Edy Apple Pay Google Pay |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円 (利用付帯) | なし | 最高2,000万円 (利用付帯) | 最高2,000万円 (利用付帯) |
国内旅行傷害保険 | 最高1,000万円 (利用付帯) | なし | なし | なし |
その他の保険 | ショッピング保険 | ショッピングセーフティ保険 カード盗難補償 | なし | カード盗難保険 ネット不正あんしん制度 商品未着あんしん制度 |
申込条件 | 18歳以上でご本人または配偶者に安定した収入のある方 または18歳以上で学生の方(高校生を除く) | 18歳以上 (高校生不可) | 満18歳以上の方 (高校生を除く) | 20歳以上で安定した収入がある方 |
詳しくはこちら | 詳しくはこちら |
それぞれの特徴・メリットを見ていこう。
リクルートカード
リクルートカードはリクルートグループが発行しているクレジットカードだ。
基本還元率が1.2%の高還元カードだ。クレジット決済を1,000円利用するごとに120ポイントもらえる。
1,000円単位でしかポイントがもらえないので、その点だけ注意しよう。
また、リクルートグループが運営している「じゃらん」「ホットペッパービューティー」「ポンパレモール」で利用すると、ポイント還元率が最大4.2%にアップする。
いずれも日常的に利用されているサービスなので、ポイントプログラムの使い勝手もいい。
貯まったポイントは1ポイント=1円としてリクルートグループが運営する店舗・サービスで使用できる。
また、1ポイント=1ポイントとしてPontaポイントやdポイントに交換できるので、実質的にポイントを使える店舗・サービスはさらに多い。
券面デザインはスタイリッシュなので、ポイントをガツガツ貯めている感が出ないのもリクルートカードのいいところだ。
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イオンカードセレクト
イオンカードセレクトはイオンフィナンシャルサービス株式会社が発行しているクレジットカードだ。
対象のイオングループ店舗で使うと還元率はいつでも1.0%になり、毎月10日はどこで使ってもポイント還元率が1.0%になる。
また、イオンカードセレクトならポイント還元率を常時1.5%に引き上げることも可能だ。
イオンカードセレクトで電子マネーWAONにオートチャージをするとポイントが0.5%還元され、さらに電子マネーWAONをイオングループ店舗で利用するとポイントが1.0%還元される。
合計で1.5%還元になるので、イオングループ店舗が生活圏にある人にとっては高還元カードだ。
1ポイント=1円として、イオングループ店舗を含めた全国のWAON POINT加盟店で利用できるため使い勝手もいい。
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三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)は三井住友カード株式会社が発行しているクレジットカードだ。
基本のポイント還元率は0.5%だが、対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を利用するとポイント還元率は最大7%にアップする。
特定のお店とは次のとおりだ。
- セイコーマート
- セブン‐イレブン
- ポプラ
- ミニストップ
- ローソン
- マクドナルド
- モスバーガー
- サイゼリヤ
- ガスト
- バーミヤン
- しゃぶ葉
- ジョナサン
- ドトールコーヒーショップ など
- 出典:対象のコンビニ・飲食店で最大7%還元!|クレジットカードの三井住友VISAカード(2023年12月調査時点)
さらに、上記の対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を利用するとポイント還元率は最大7%にアップする。※
ポイント付与の上限もないため、上記対象店舗をよく利用する人は、三井住友カード(NL)で思う存分ポイントを貯めてほしい。
※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元
※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗あり
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿して支払い必要な場合あり
その場合、支払い分はタッチ決済分のポイント還元の対象外となる
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、利用店舗によって異なる場合あり
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合あり
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済は利用不可、ポイント還元も受けられないので注意
楽天ゴールドカード
楽天ゴールドカードは楽天グループが発行しているゴールドカードだ。
基本のポイント還元率は1.0%であり、どの店舗・サービスで使っても100円につき1ポイント貯まるのはポイントプログラムとして優秀だ。
しかも、楽天市場で利用すればポイント還元率はいつでも3.0%にアップする。
誕生月には楽天市場で利用した際のポイント還元率が4.0%にアップし、ポイント付与の上限もない。
楽天市場をよく利用する人や、「日用品・食品・嗜好品などを楽天市場中心で購入するライフスタイルに切り替えられる」という人にはかなりおすすめのカードだ。
また、楽天ゴールドカードはゴールドステータスらしく、国内主要空港のラウンジを年2回まで無料で利用できる。
ちなみに空港ラウンジを利用するための会員資格(プライオリティ・パス)を取得するには、年間99ドルの年会費が必要だ。
しかも、1回利用するごとに35ドルの料金がかかる。
つまり、楽天ゴールドカードを持てば「年会費99ドル+利用料金35ドル×2回分」が無料なのだ。
ポイント還元率の高さだけでなく、コストパフォーマンスに優れた1枚となっている。
\ 新規入会&利用で5,000ポイントプレゼント /
クレジットカードのポイントプログラムを上手に活用しよう!
本記事ではクレジットカードのポイントプログラムの概要と、カード選びのコツ、さらにポイントプログラムが使いやすい高還元クレジットカード4選を紹介した。
クレジットカードの価値はお得な特典であるポイントプログラムだけで決まるわけではないが、日常的に利用する決済手段なので、やはりポイント還元率や使い勝手のよさなどは意識した上で自分に合ったカードを選びたい。
「どのカードも良くて迷う」という人は、最終的に新規入会キャンペーンで獲得できるポイント・キャッシュバックの額で選ぶのもありだ。
今回紹介したクレジットカードはいずれも新規入会キャンペーンを実施しているので、一番お得に入会できるカードにも着目してみてほしい。