- デイトレーダーとは何か、どのような投資家か知りたい
- デイトレードの基礎知識を身につけたい
- 初心者デイトレーダーが失敗しないためのポイントを知りたい
デイトレーダーは、株式などの短期売買で利益を得る投資家だ。投資初心者には、難しそうというイメージを持つ人も多いだろう。
この記事では、デイトレーダーに興味を持つ人に向けて、デイトレードの基礎知識や取引のポイントを解説する。
デイトレーダーとはデイトレードをする投資家
「デイトレーダー」とは「デイトレード」をする投資家を指す。
「デイトレード」とは、株式などの売買を1日のうちに決済し、翌日に繰り越さない短期の取引手法のことだ。
一般に株式投資といえば、買った銘柄を長期的に保有し、配当や値上がりで利益を得るイメージが強いだろう。
それに対し、デイトレードは1日の中の小さな値動きで利益を積み上げていく。
デイトレードと似た取引手法に、数秒から数分の超短期で売買を繰り返す「スキャルピング」、数日〜10日程度で売買する「スイングトレード」などがある。
スキャルピングやスイングトレードを行う投資家も含めて「デイトレーダー」と呼ぶことも多い。
デイトレードの基礎知識
デイトレードに関する次の基礎知識を紹介していこう。
- デイトレードのメリット
- デイトレードのデメリット
- デイトレードのオススメの商品
- デイトレードの取引スタイル
デイトレードのメリット
デイトレードの主なメリットを3つ紹介する。
- 少ない資金で効率良く利益を積み重ねられる
- デイトレードは1回の利幅が小さいが、得た利益を次の取引の資金に加えることで、効率良く資金を回すことが可能だ。
- 例えば、手元資金100万円で始め、もし毎日0.5%の利益(1,000円で買った株を1,005円で売るイメージ)を出したとすると、利益を翌日の資金に含めていった場合、1年後には約617万円になる。複利効果と呼ばれるものだ。長期投資で1年に6倍値上がりする株には、なかなか出会えないだろう。デイトレードなら小さな利益を再投資して、資金を回すことで可能ということだ。
- しかし、当然ながら、現実には利益が出る日もあれば、損失が出る日もある点は理解する必要がある。
- 寝てる間に暴落するリスクがない
- デイトレードは、その日のうちに決済して翌日にポジションを持ち貸さない取引手法である。そのため、場が閉まってからの決算発表やニュース、夜間の欧米市場の動向などによる影響を受けない。良くないニュースを受けて翌朝から暴落するといったリスクを回避できる。
- 一方で、当然良いニュースで暴騰の利益も得られないので、その点は割り切る必要がある。
- 相場の動向に左右されない
- 長期投資では、基本的に企業の業績が好調なときや、市場全体の上昇相場でなければ大きな利益を上げるのは難しい。下落相場ではじっと耐えて次の上昇を待つことになる。
- しかし、デイトレードは1日の中の値動きで勝負する取引手法なので、業績や市場動向はあまり関係ない。下落相場中でも一方的に下げ続けるということは少なく、1日の中で上下はある。また、空売りで稼ぐことも可能だ。
デイトレードのデメリット
メリットの一方、デイトレードにはどのようなデメリットがあるかも見てみよう。
- 手数料が割高
- デイトレードは頻繁に取引を繰り返すため、証券会社に支払う手数料が割高になりがちだ。取引あたりの手数料は安いように見えても、1回の取引の利幅が薄いので、利益に対する手数料の割合は高くなってしまう。
- 取引ごとではなく、1日や1か月の約定金額による定額制手数料など、自身の取引頻度や金額に合わせて、手数料を安く抑えられる証券会社を選ぶことが重要だ。
- 判断を繰り返す精神的負担
- デイトレードは市場の動きを常にチェックして、瞬時の判断で売買する。集中力と判断力が必要で、精神的な負担が大きいといえる。
- ON/OFFの切り替えや、決めたルールに沿って淡々と取引を繰り返す忍耐力が必要だ。
- 売買のタイミングの見極めが難しい
- いつ買っていつ売るか、のタイミングがデイトレードの利益を左右する。1日の値動きの中で、テクニカル分析などを駆使して売買のタイミングを見極める力が必要だ。
- タイミングの見極める力を身に着けるには、知識や経験の積み重ねが重要である。
デイトレードにオススメの商品
デイトレードは値動きが大きい方が利益を出しやすい。当然その分、損失の可能性も大きくなるため、自分の投資経験やリスク許容度に合わせて商品を選ぼう。
デイトレードにオススメの商品は次のとおり。
- 株式(個別株)
- まずは、個別企業の株式を売買する個別株だ。銘柄数が多く、選択の幅が多い点が魅力だ。株式の権利確定日に、日を跨いで持てば配当や株主優待も得られる。
- 平日の日中しか市場が開いていないので、ON/OFFの区切りをつけやすいのも良いだろう。
- 株価指数
- 一つの企業ではなく、市場全体の値動きで取引するのが株価指数だ。景気動向や経済のニュースなどから情報を得やすく、個別株より値動きが小さい傾向にあるため、初心者向きといえる。
- 株価指数を取引する商品には、株式と同じように取引所で売買できるETF(上場投資信託)や、レバレッジをかけて取引できるCFD、株価指数先物などがある。
- FX
- FXとは「外国為替証拠金取引」のことで、為替の値動きにレバレッジをかけて取引できる商品である。最大25倍までのレバレッジで、大きな利益を狙うことが可能な点が特徴だ。
- 一方、想定と逆に動けば一瞬で資金を失うリスクもあるため、初心者は小さな倍率から始めよう。
- また、24時間取引可能なため、サラリーマンが仕事終わりに取引することも可能である。
デイトレーダーの取引スタイル
デイトレーダーの主な取引スタイルを紹介する。
- 複数のモニターを並べて取引
- デイトレードでは注文画面に加えて、複数の銘柄のチャートや板情報、ニュースなどを監視するため、複数台のモニターを並べて取引することが多い。
- 専用のツールを利用
- 情報の確認や発注には、各証券会社が無料や有料で提供する取引ツールを利用する。
- 注文機能の豊富さや、情報表示のわかりやすさ、操作性などを基準に選ぶと良いだろう。
- テクニカル手法を活用
- 取引の判断材料には、三尊天井、逆三尊、ダブルトップ、ダブルボトムといったチャートパターンや、ゴールデンクロス、ボリンジャーバンド、RSIといったテクニカル指標を元に売買タイミングを判断することが多い。
- 初心者は基本的なテクニカル手法から習得すると良いだろう。
- 取引時間
- 国内株式の場合は、市場が開いている9:00〜15:00(11:30〜12:30は休憩)が取引時間帯だ。
- 午前・午後それぞれの取引開始(寄り付き)から30分ほどは、取引が活発で値動きが大きくなりやすいため、利益を得るチャンスになる。
初心者デイトレーダーが失敗しないポイント
デイトレード初心者が失敗しない4つのコツを紹介する。
初心者は少額から経験を積む
初めてデイトレードに挑戦する場合は、まずは少額から始めることをオススメする。
最初から大きな資金で損失を出してしまうと、続ける意欲を失ってしまうことになる。
少額でコツがつかめてきたら、徐々に資金を増やしていくと良いだろう。
損切りルールを決める
株価が下がっていると、「そろそろ上がるのでは」と思って、なかなか損切りできないものだ。
しかし、デイトレードでは感情に流されてはいけない。「◯%下がったら売る」「◯円下がったら売る」とルールを決めて、淡々と取引をすることが大切だ。
利益を欲張らない
逆に株価が上がると、まだ上がるのではと思ってしまう。
デイトレードは、小さな利益を確実に積み上げていくことを目指す手法だ。欲張って利益確定せず、上がれば良いが、当然反転して下がることもある。損切りと同様、利益確定も決めたルールに沿って取引しよう。
無理に取引しない
目ぼしい銘柄がないときには、無理にトレードしないことも大切だ。よく分からないまま、根拠なくトレードしてうまくいかなければ悔いが残るだろう。
時には取引しないことも大切である。
まとめ
デイトレーダーというと、ハイリスク、ハイリターンのようなイメージの人もいるかもしれない。
しかし実際には、自分で決めた損切りや利食いのルールに沿って、小さな利益を積み重ねていくローリスク・ローリターンの取引手法である。
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