- 株式投資で資産1億円を貯めたい
- 株式投資で資産を形成するためのポイントを理解したい
- 株式投資の基本をおさえたい
株式投資を通じて資産1億円を目指したいという大きな目標を立てている投資家も多いのではないだろうか。
投資で資産1億円を目指すことは不可能ではないが、前提条件次第というところもある。
しかし資産1億円を普通の会社員や自営業の人が目指すにあたって株式投資は強い味方となるはずだ。
この記事では資産1億円を株式投資で目指すための手法について考えていきたい。
1億円を目指すのは簡単なことではないが株式投資の世界では、荒唐無稽な夢物語というわけでもない。
無理のない範囲で1億円を目指す際の参考にしてほしい。
1億円を目指す株式投資の基本戦略
株式投資にはさまざまな戦略がある。堅実な投資法もあれば、ハイリスク・ハイリターンなど本当に様々だ。
ただ株式投資をする際には土台となる基本的な考え方や基本戦略がある。
どのような戦略を取るにせよ最低限、これだけは知っておきたいというポイントを以下の3つにまとめた。
- 投資計画の重要性
- リスク管理と分散投資の重要性
- 銘柄選定におけるポイント
株式投資で1億円を目指す前に、まずは株式投資の基本について確認してみよう。
投資計画の重要性
投資計画を事前に立てることが株式投資の基本だ。
投資目標や投資に回せる資金、リスク許容度などを明確にした上で一貫した態度で投資をすることが欠かせない。
株式投資には様々な投資法がある。
成長株に投資をするグロース投資、割安に放置されている銘柄に投資をするバリュー投資、短期の回転売買を繰り返すデイトレードもあれば長期的に銘柄を保有するバイアンドホールドなど本当に様々だ。
投資を失敗してしまう一つの例として一貫した態度で投資できないことが挙げられる。
- 長期投資をしているはずが日々の値動きが気になり売買を繰り返してしまう
- 成長性を見込んで株を買ったはずなのに、成長性が見込めなくなった状態でも株を持ち続けてしまう
- デイトレードをしているはずが含み損を抱えた銘柄を損切りできず長期保有してしまう
- 積立投資をする予定だったが慌てて大きな資金を投資してしまう
投資をしている最中に投資計画を事前によく考えて立てないと、売買の判断が場当たり的になってしまい一貫した態度で投資を続けられなくなってしまう。
自信が持てるように計画を立てて一貫した態度で続けなければ、どのような投資法も良さを生かせない。
リスク管理と分散投資の重要性
瞬間的に大きなリターンを狙うだけなら、一点集中投資で個別株に信用取引で限界まで投資をするのがはやいだろう。
しかし、個別株の集中投資は資産を大きく失う恐れもあるため一般的にはおすすめできない。
株式投資、特に個別株の投資に関してはリスク管理と分散投資がとても重要だ。
個別株はどれだけ手堅そうに見える銘柄であっても固有のリスクが高い。
例えば決算が市場のコンセンサスにこたえられなければ、大きく売り込まれることや、コンプライアンス違反などの悪材料がニュースで出て大きく下げてしまうことは珍しいことではない。
そのため個別株投資こそ適度に分散投資を適度に行う必要がある。
問題になるのは、分散投資をどの程度までするのかというバランスだ。例えば1銘柄を10銘柄に分散投資をするとしたら分散投資によるリスク軽減効果は大きい。
しかし、分散投資も100銘柄を110銘柄に増やしたとしても、1銘柄を10銘柄に分散するほどのリスク軽減効果は期待できない。
また、あまりにも分散しすぎるなら、個別株投資よりもインデックスファンドなどの投資信託を最初から買った方が良いという考え方もあるだろう。
ただ、投資ではリターンを狙うだけでなく損を避けることも徹底してほしい。
個別株投資でも最低限10銘柄〜多くて20銘柄程度は分散投資をしてほしい。
また分散投資といっても同じような業種ばかり集めてしまわないように気をつけよう。
個別株は同じ業種は同じような値動きをするという性質がある。そのため同じ業種ばかりだと分散投資の効果が薄れてしまうためだ。
銘柄選定におけるポイント
銘柄選定の際には、まず自分がどのような切り口で投資をするのかを明確にする必要があるだろう。
例えば、グロース投資で資産形成をするなら売上高や利益(営業利益、経常利益、純利益)の伸び率や業績の見通しなどがポイントとなるだろう。
バリュー投資ならばPERやPBRのような割高か割安かを判断する指標などが参考になる。
銘柄選定のアプローチは様々だが、自分が得意で取り組みやすい銘柄選定法を一貫して行うことがポイントだ。
避けたいのは何の根拠もなく話題になっている銘柄に次々に飛びついてしまうことだ。
話題になっている銘柄の中には投機的な資金が流れていて、急騰急落が激しい銘柄もあり注意が必要だ。
中には仕手筋と呼ばれる集団が裏で大きく株価を動かしている疑いがあるケースもある。
銘柄選定のアプローチは投資戦略によって様々だが、自分なりの根拠とルールに基づいて選定することを心がけてほしい。
株で1億円を貯めるコツ
「株で資産1億円を貯める」といっても前提条件次第でやり方は変わってくる。
例えば会社員で働きながら収入がある状態で投資をするのか、投資のみで1億円を達成しなければいけないのかなど条件次第だ。
つまり株で1億円を貯める戦略は投資家によって変わってくる。しかし1億円を貯める投資戦略を考える際に押さえておきたいコツはある。
- 億り人になる前に状況を整理する
- 億り人に共通する投資手法と行動パターン
- 実現可能な投資目標の設定方法
この3つを考えるところから株投資で1億円を貯めるコツを考えてみてほしい。
億り人になる前に状況を整理する
株式投資で資産1億円を目指す前に、あなたの状況をまずは整理してほしい。
- 資産1億円までいくら足りないのか
- 収入はあるのか
- 現役世代なのか退職しているのか
- 投資のみで1億円を達成しなければいけないのか
- リスクをどこまで許容できるのか
極端な話をすると既に資産が9,500万円あり500万円増やせば1億円を達成できるという会社員と、手元に500万円しかないが株式投資だけで1億円を達成したいという人が同じ投資戦略を取るべきではないだろう。
全ての投資家が1億円を目指す際に必要な額も投資できる元手も違う。
この前提を考えずに億り人になるための具体的な道筋はそもそも作りようがない。
億り人を目指す前に自分の現在の状況を整理してみてみよう。
億り人に共通する投資手法と行動パターン
億り人になる投資手法や行動パターンに実はこれと言ったものは存在しない。
億り人の語源はそもそも2017年頃に仮想通貨相場の盛り上がりで、億万長者が増えた時期に、映画「おくりびと」をもじったところからきている。
特に投資手法や行動パターンなどなく上手く相場に乗れるだけで億り人になってしまうこともある。
では今から過去の億り人を真似してビットコインを買えば良いのかというと、そうとは言い切れないだろう。
2017年以降、一度、仮想通貨は下げ相場に入り結局、損をしてしまった人や税金だけが残ってしまった人が話題になったのは記憶に新しい。
一方、株式投資の研究を長年、重ねてやっと長期投資の末に億り人になる人もいる。
つまり、億り人は一様ではないということだ。億り人は必ずバリュー投資をしている、グロース投資をしている、短期トレードをしているというものでもない。
各投資手法で成功している人も上手くいかなった人もいる。
共通する投資手法と行動パターンを気にする人が多いのは、投資において再現性を気にするからだろう。
過去の運用成績や投資手法が将来の成功を保障するわけではないが、同じような立場や状況から初めて成功した投資家を探してみることでヒントになることはあるかもしれない。
例えば、過去に日本経済新聞で1億円を達成した投資家の紹介記事があった。
失敗を経験しながらも、成長性の高い中小型株で1億円を達成した事例が掲載されている。
仮にあなたが同じような年代で公務員ならば、参考になるかもしれない。
億り人を目指す際に、あなたの目標となるタイプの成功した投資家を探してみると、具体的な投資戦略を描きやすくなるだろう。
- 参考:日本経済新聞
実現可能な投資目標の設定方法
- 目標達成に必要な額
- 投資に回せる資金
- 運用できる期間
- 期待できる運用利回り
以上を整理してシミュレーションを重ねて、実現可能な投資目標の落としどころを探ろう。
既に資産が十分にある投資家で1億円までもうすぐだという場合は、なるべく減らさずにインデックスファンドなどに資産の一部を回して積立投資をするだけで1億円までの残り500万円を手堅く増やしていけば十分、1億円を達成できそうだ。
例えば年360万円を年利5%で積立投資す
れば7年目で+490万円、8年目の+652万で目標の1億円に到達する。
しかし、手元に500万円しかないが株式投資だけで1億円を目指す場合はどうだろうか。
米国の経済学者ジェシミー・シーゲルがインフレ率を調整した後の株式利回りは実質7%前後だと言っているので、通常の株式取引で年利7%のパフォーマンスで運用できたと仮定しよう。
税金などを考慮しなければ45年で500万円の運用資金は年利7%で1億円達成できる計算だ。
実際には個別株のリバランスや銘柄入れ替えの際に譲渡益が出ていると税金がかかることも考えると45年では済まないだろう。
しかし時間をかけて長期投資を続けると、元手500万円でも株式投資で、常識的な範疇の年利7%でも1億円は達成できるという見方もできるかもしれない。
1億円達成までの期間を短くしたければ、より高い年利を期待できる投資を検討し、運用する資金を増やすなど調整が必要になるだろう。
目標と現在置かれている状況を整理し仮説を立てながらシミュレーションを重ねていくことで落とし所を探ってほしい。
現在の元手や狙えるリターンでは、1億円なんて無理だという結論に至ることもあるかもしれない。
しかし、そのような結論に至ったとしても無理な目標を前提にした投資をせずに済むので意義のあることだ。
貯金をして投資資金を貯めて再挑戦するなど別の切り口から資産形成を目指せる可能性も出てくるかもしれない。
- 参考:金融庁 積立シミュレーター
- 参考:金融庁 資産形成シミュレーター
株式投資を活用した1億円の資産形成のポイント
投資には株式投資だけでなく債券、FX、先物取引、暗号資産など様々な対象がある。
株式投資を始めてみたものの上手くいかず別の投資を検討している人もいるかもしれない。
しかし、株式は投資家にとって取り組みやすく資産形成に適した良さがある。
- 資産形成における株式投資の役割
- 株式投資を通じた長期的な資産増加のための効率的な戦略
- 株式を活用した資産形成の実践法
1億円を株式投資で達成するとなると、それなりの元手や時間は必要になるかもしれない。
しかし、資産形成において1億円を目指せるのではないかと感じさせるほどに株式投資は可能性がある。株式投資の良さを改めて確認してほしい。
資産形成における株式投資の役割
債券が守りの資産とすれば、株式は増やすための資産クラスと言える。
個別株投資のリスクは高めだが、中には株価が倍になるような銘柄も少なくない。
長期投資で複利の恩恵も受けやすいのもメリットだ。資産形成期の人が株式投資に頼らず債券などの低リスクの資産クラスのみで、資産を増やすことは難しいだろう。
今では株式以外にもFXや先物取引、暗号資産のようなリスクが高いが資産を増やせる投資先も増えている。
しかしFXや先物取引、暗号資産に比べても株式投資にはメリットがある。
まず、株式の良いところとして選択肢の多さが挙げられる。例えばFXの場合、米ドル円やユーロ円など通貨ペアには限りがある。
先物取引の商品についても原油や金など種類はそれほど多くない。
しかし、株式の銘柄数はプライム市場で1649、スタンダードで1603、グロースで582と国内だけでも投資できる対象が豊富だ。
海外の市場まで投資対象を広げれば選択肢は無数にあり、分散投資のしやすさにもつながっている。
また業績が良ければ株価は基本的に上がるという分すい原則もあるため、理論価格のようなものが存在しない受給で価格が決まる暗号資産、両国間の金利差や経済成長など予想が難しいFXなどに比べて取り組みやすいという良さもある。
- 参考:日本取引所グループ
株式投資を通じた長期的な資産増加のための効率的な戦略
短期売買は手間と時間もかかり、ゼロサムゲームで儲けづらいため、長期投資をおすすめしたい。
長期投資の戦略は大きく分けて2つある。
- 精選したポートフォリオによる集中投資
- インデックス投資
高いリターンを狙うなら集中投資、そこそこのリターンを狙うなら広く分散できるインデックス投資が良いだろう。
あなたが仮にグロース投資やバリュー投資でインデックス投資以上のパフォーマンスを出せる個別銘柄を選定できる自信があれば、適度に分散した集中投資をすれば効率よく資産を増やせるだろう。
ただし、多くのアクティブ運用の投資信託がインデックスを上回れていないという現実もある。
個別株の銘柄選定が難しいと感じるならインデックス投資で長期投資をおすすめする。
株式を活用した資産形成の実践法
- 個別株投資でポートフォリオを構築する
- 投資信託を通じて株式投資をする
まず、この2つのうちどちらかを選ぶところから始めよう。ハイリターンを目指すなら個別株で適度に分散しながらも集中投資をする必要がある。
しかし、手間と時間をかけてグロース投資やバリュー投資を勉強したからといってインデックスを上回ることは容易ではない点にだけ注意してほしい。
手軽に実践できるのは投資信託を通じた株式投資だろう。代表的なインデックスファンドに投資をするだけでも十分なリターンは見込めるのではないだろうか。
ただ、アクティブ運用が必ずしも駄目とは言い切れない。例えば米国を代表するS&P500は実は上位の一部の銘柄群が上昇を牽引しているという事実もある。
そこで牽引している上位銘柄に集中投資をした方が良いのではとS&P上位10社に投資をするTracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)のような野心的な商品も登場した。
過去の運用成績を見るとS&P500を上回っている。
実践法は様々で株式投資は奥が深いが、自分の目標とリスク許容度に応じた方法を実践してみてほしい。
1億円を目指す株式投資の相談先はどこが良い?
株式投資はとても奥が深い。
億り人を目指すとなると適切な目標設定、あなた自身の家計や資産の状況も考えて無数にある運用法の中から適した投資法を考えなければいけない。
しかし専門知識や経験がなければ難しいだろう。そこでおすすめなのが専門家に相談することだ。
株式投資における専門家の重要性
個別株投資で銘柄を選定するには知識と経験が欠かせない。
目標リターンとリスク許容度のバランスを取りながらポートフォリオを組み、定期的に見直していくのは時間と手間もかかる。
投資初心者には難しいだろう。資産1億円を目指すとなるとなおさらだ。
個別具体的なコンサルティングが欠かせない。一人で考えてもなかなか答えにはたどりつけるものではない。
投資の知識と経験が豊富な専門家に相談してほしい。
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IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は特定の金融機関に属さない投資の専門家だ。
特定の金融機関に属していないからこそ営業方針に縛られず、投資家に寄り添った提案ができることを強みとしている。
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株式投資に関することも気軽に聞いてほしい。専門家ならではのアドバイスが期待できるはずだ。
株式投資で億り人を目指すならIFAに相談しよう
株式投資で億り人を目指す際に知っておきたい考え方や具体的な投資法について解説した。
億り人になるためには、リスク管理と戦略的な投資が必要だ。具体的な運用例をいくつか紹介したが資産や家計の状況などに応じて
適切な投資法は異なる。そのため具体的な億り人を目指す戦略は専門家に相談してほしい。
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IFAに相談して億り人への第一歩を目指してみてはいかがだろうか。