1. ホーム
  2. 金融機関
  3. 投資口座選びのコツとは!運用スタイルに合わせた選択をしよう

投資口座選びのコツとは!運用スタイルに合わせた選択をしよう

この記事で解決できるお悩み
  • 自分の運用目的にあった投資口座を知りたい
  • 証券会社ごとの違いがわからない

NISA新制度の開始も目前に迫り、新規一転、これまで何となく回避してきた投資を始めようと決める方も増えてきた。

投資において最初にすべきことは投資口座の開設だ。投資口座は銀行口座の開設ととても似ているが、いくつかの違いが存在する。

運用スタイルに合わせ、自分にとって最も適切な投資口座を選ぶことで、投資をスムーズに開始したい。

目次

投資口座の選び方の基本

投資口座の選び方の基本 資産運用ナビコラム

まずは投資家が自分だけで管理するのか、プロフェッショナルを入れて専門家と管理するのか、大筋を定めたい。

前者はインターネット証券(ネット証券)を活用して、気軽に短時間で口座開設が完了できるのが特徴だ。

郵送作業を必要とせず、すべてオンラインで完結する証券会社も多い。

もうひとつは自分の足で証券会社に赴き、口座開設をする方法だ。高齢者の方などは、始終オンラインで開設することに強い抵抗感がある。

そもそも誰かの助けを借りなければインターネットの操作も不安があるなか、証券会社に赴きさえすれば口座開設ができるのはとても心強い。

大手の証券会社はある程度の規模の駅前には概ね開店しているため、長い時間をかけて街を移動する必要はない。

高齢化の日本においては、今後も一定のニーズが期待される方法であり、この方法もしばらくは活用できるだろう。

最後がIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を介して投資口座を開設する方法だ。

刻一刻と世界の投資相場は変化している。

証券会社の営業マンも当然投資の知識は持ち得ているが、IFAもプロフェッショナルな投資アドバイザーとして活動している存在だ。

さらにIFAは証券会社等金融機関から独立した存在で、販売方針やノルマというものはない。

よって、より顧客に近い立ち位置で投資のサポートをする専門家といえる。

目的に合った投資口座を選ぶ

では、これらの選択肢のなかから、どのようにして自分に合った投資口座を選んでいけばいいのか。

まず、自分単独で投資を行うことが問題ないか、強い不安が前提に来るかで考える。自分で投資を進めるのに抵抗がなければ、最も手軽なのはネット証券だ。

人件費がかからない分、各手数料も割安に抑えられている。

一方の証券会社やIFAは、専門家として相場分析を行っており、投資家は専門的なアドバイスを貰うことが可能だ。

証券会社は会社の持つデータ分析などを背景に、IFAは主に専門家として活動してきた実績や自己で取得した情報をもとに、これから相場はどうなるかを分析する。

一般に、価格の上昇が見込まれる株式や投資信託を選択したり、為替傾向などを正確に予測したりして、適切なタイミングで購入をすることが利益を生む一つの方法だ。

そして同時に見逃せないのは、適切なタイミングで「売却」をすることだ。

株価にしろ、投資信託にしろ、右肩下がりに下落する前に売却し、利益を確定させる。

為替も同様であり、円高でドルを購入し、円安基調に振り切った段階でドルを売却し、為替益を確定させる。

どのタイミングで購入・売却の指示を入れるかは、当然ながらサイコロを振るわけではない。

相場の推移や周辺のニュース、関連銘柄の上下などを多角的に見ながら判断していくため、プロの眼が不可欠だ。

特にIFAにこれらの相談をすることによって、投資初心者も安心して資産運用をはじめることができるはずだ。

手数料やサービスを比較検討

手数料は売買する投資信託にもよるが、ネット証券<証券会社・IFAの構図が一般的だ。

ただIFAは投資家から直接手数料を受け取るのではなく、証券の売買を以って証券会社から手数料を受け取っている。

そのため投資家にとっては、IFAに依頼しているから手数料が割高ということはない。

サービスの違いとしては売買のタイミングや資産ポートフォリオの組み換えを促す専門知識の提供だ。

ネット証券においてもセミナーの開催などに力を入れているところは多いが、経験や知識に基づく個別のアドバイス力に秀でているIFAに、高い優位性があるといえるだろう。

投資家にとって手数料の違いが生まれるのは、資産ポートフォリオをどのように組んでいくかという点が大きい。

パッシブ寄りの投資信託より、個別株の選定割合が高いアクティブ型の投資信託やヘッジファンドを選べば、ポートフォリオの維持における手数料は高くなる。

投資には相対的なリスクとリターンの関係性があるが、手数料の高さもリスクの一要素として考えていきたい。

口座開設の手続きと必要書類

投資口座の開設手続きと必要書類の流れについてお伝えする。

まずは口座開設の意思を証券会社もしくはIFAに伝えると、所定の書類が送られてくる。

身分証明とともに提出し、審査が完了すれば無事に開設となる。なおNISA口座の場合は、どこかの証券会社で既に開設しているとほかでは開設できないため注意したい。

ネット証券は、この一連の手続きがインターネット上で行われる。

開設希望者が準備するのはマイナンバー・個人の印鑑・本人確認書類だ。

投資口座には一般口座と特定口座があり、後者の特定口座は株式等の譲渡益が口座のなかで処理されるため、投資家は確定申告にて所得税と住民税の申告をする必要が無い点がメリットだ。

おすすめの投資口座タイプ

おすすめの投資口座タイプ 資産運用ナビコラム

証券運用のほかに不動産投資などを行っている投資家は、証券運用で発生した損失をほかの損益と通算することができる。そのため、投資口座は一般口座を選択したい。

一方証券運用のほかに特段何も投資をしていない方は、所得税・住民税の支払を金融機関が代理手続きしてくれる源泉徴収型を選択したい。

1月1日から12月31日までの税負担を翌年2月に行うため、いま現在ではなく、今後不動産投資を始める可能性があるか否かで検討したい。

初心者向けの投資口座

初心者向けの投資口座として最もおすすめなのはNISAである。2023年までつみたてNISAとして人気を博していた制度は、2024年から「NISAつみたて枠」と名称を変え、年間上限投資額も40万円から120万円に増加する。

初心者向けにはこれがお勧めだ。投資できる銘柄も金融庁が選択したローリスク型が大半を占め、積立型のため天引きによって運用資産が貯まっていく。

また銘柄を変更する手続きも簡単にできるため、投資の入門編として適切な投資口座といえる。

中級者・上級者向けの投資口座

中級者・上級者には一般NISAをおすすめしたい。こちらも新制度を控えており、年間投資額も120万円から240万円に増加する。

2023年5月現在、毎月分配型や一部コモディティ型の投信が投資先に含まれないのではといわれているので、動向を注視したい。

これまで一般NISAとつみたてNISAは併用不可だったものの、新制度からは併用が可能となっているため、投資家自身のリスクに合わせてポートフォリオを組み立てたい。

また、これらNISA口座の活用にはIFAの活用を強くお勧めする。

2023年前半に懸念されたアメリカの債務不履行のリスクなどを見ていると、安全銘柄とされるインデックスファンドでも値下がりリスクが介在していることがわかる。

両NISA制度、およびNISA以外も組み合わせて、最適なポートフォリオを構築したい。

特定の商品・市場に特化した投資

投資に慣れてくると、いわゆる上場株の投資信託や単元株ではなく、特定の商品や市場に特化した投資も検討対象となる。REITや先物系、株と反比例に動く可能性が高い債券市場などが代表格だ。

証券会社のなかには暗号資産(以前の仮想通貨)に力を入れており、暗号資産の仲介会社を傘下に収めて展開しているところもある。

これらは高いリターンが期待できる一方、リスクも高いものなので、良い面ばかりを見ることなく、リスク・リターンの両面を可視化して意思決定したい。

カテゴリー別投資口座の特徴

カテゴリー別投資口座の特徴 資産運用ナビコラム

カテゴリー別の投資口座の特徴を分析する。人気ランキングをお伝えする。

投資口座ごとにどのような特徴があるのか、メリットを合わせてお伝えする。

いかに投資が全国的なブームになっているか、顕著にわかるランキングとなっている。

オンライン証券会社の投資口座

投資口座のなかでもっとも人気があるのがまずはオンライン証券会社だ。

国内初の1000口座開設が報じられるなど、口座開設のオンライン証券会社の持つ手軽さや人を介さない仕組みのため抵抗感が少ない点が人気の理由となっている。

従来投資習慣はなかったものの、昨今のNISA制度普及に伴い少額から投資を始めたい方にとっては、最適のおすすめの方法といえるだろう

銀行系証券会社の投資口座

日常生活で接点の多い銀行グループが展開している証券会社だ。独立した証券会社ではあるが、メインバンクの存在から、親近感を持って利用する人も多く、また銀行口座との互換性も高い。

一定規模の駅前にはあるため、比較的利便性も高いと言える。

独立系証券会社の投資口座

独立系にも大小さまざまな証券会社がある。もともと属人的な営業を中心としていたものの、近年のインターネット環境刷新でネットバンクの機能を持つ証券会社も多い。

また、アメリカ株や中国株など、海外資産への投資を検討する場合、その情報が豊富に取得できるこことも特徴の一つだろう。銘柄の推移だけではなく、カントリーリスクなども総じて情報取得し、顧客に提供しているところが多い。

外国株式への投資に際し、十分な情報を求めるのであれば、これらの証券会社をパートナーにするのも有効だ。

ネット証券を活用するならIFAに相談

ネット証券を活用するならIFAに相談 資産運用ナビコラム

ネット証券を利用する最大のデメリットは、相場が不安定な動きを見せたときに相談できる専門家がいないことだ。

その回避策として、IFAに相談することを勧めたい。

IFAの役割とサポート

具体的な株の売買アドバイスからポートフォリオの組成まで、IFAに相談することで安心感を得ることができる

IFAに相談するメリット

投資は自己責任だ。だからこそ、回避可能なリスクは事前に摘み取り、リスクヘッジをすることが強く推奨される。

とはいえ投資初心者の場合、具体的な対応策がわからない方がほとんどだろう。

投資の基本から、資産運用のプロであるIFAに相談することで、安心して投資に取り込むことができるようになるはずだ。

ネット証券とIFAを活用するときのポイント

まずは相性の良いパートナーとなるIFAを見つけたい。そしてIFA経由で証券会社を案内して貰えば、投資口座の開設もスムーズに行うことができる。

IFA検索サービスの「資産運用ナビ」を活用し、最適な投資のパートナーを探すといいだろう。

まとめ

投資口座選びのコツとは!運用スタイルに合わせた選択をしよう 資産運用ナビコラム

投資口座の形態に限らずIFAに相談することで、自分に合った資産運用を理解し、実践することができる。

多数のIFAを紹介しているサービスを効率的に利用し、自分にあったIFAを見つけたい。

そこから証券会社の開設、投資の開始と段階を踏んでいく形をお勧めする。

「資産運用ナビ」を利用すれば、安心して信頼できるIFAに相談ができる。

自分の運用スタイルに合ったサポートを受け、リスクを予防した資産運用をスタートさせていきたい。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
・本サイトに掲載される情報に関しては、最大限の注意を払っておりますが、金利、手数料、その他商品情報の完全な正確性や信頼性を保証するものではありません。
・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

目次