- 楽天証券で米国株を購入したい
- 楽天証券で米国株を買うメリット・デメリットを理解したい
- 米国株投資にかかる税金について知りたい
「楽天証券で米国株を購入する方法がわからない」「楽天証券とSBI証券のどちらで米国株を購入すべきか知りたい」上記のような疑問を抱えている人がいるのではないだろうか。
2024年から新NISA制度が始まったことやアメリカの好景気によって、米国株投資への関心が高まっている。
そんな米国株の購入先として人気なのが、インターネット証券の楽天証券だ。
本記事では、楽天証券で米国株を買うメリットや購入する際の注意点、購入手順を紹介している。
米国株投資の税金と配当金の扱いも説明しているので、ぜひ参考にしてほしい。
楽天証券で米国株を買う前に知っておきたい基本情報
「楽天証券とSBI証券の違いがわからない」「メリットを教えてほしい」と思っている人もいるだろう。
新NISAにも対応している楽天証券で米国株を購入するメリットはさまざまある。
そこでここでは、楽天証券で買える米国株の銘柄数や手数料体系をSBI証券と比較した後、メリットや注意点を解説しよう。
楽天証券を活用して効果的に資産を増やしたい人は、ぜひ確認してほしい。
楽天証券で買える米国株の銘柄と手数料体系
2024年4月現在、楽天証券では約5,400銘柄の米国株を取り扱っている。
SBI証券でも約5,400銘柄を購入できるため、それほど大きな差はないだろう。
楽天証券で購入できる代表的な米国株の銘柄とその業種は以下の通りだ。
銘柄名 | 市場 | 業種 |
---|---|---|
AMAZON.COM, INC. | NASDAQ | 小売 |
BANK OF AMERICA CORPORATION | NYSE(ニューヨーク取引市場) | 金融(銀行) |
NVIDIA CORPORATION | NASDAQ | 半導体 |
VERIZON COMMUNICATIONS INC. | NYSE(ニューヨーク取引市場) | 通信サービス |
YAHOO! INC. | NASDAQ | ソフトウェア・サービス |
また、楽天証券の取引手数料は、約定代金の0.495%が基本だ。
ただし、約定代金によっては取引手数料の計算方法が異なり、無料になるケースもある。
取引手数料を表にまとめているので、ぜひチェックしてほしい。
約定代金 | 取引手数料 |
---|---|
2.22米ドル以下 | 0円 |
2.22米ドル超~4,444.45米ドル未満 | 約定代金の0.495% |
4,444.45米ドル以上 | 22米ドル |
1ドル=153円(2024年4月12日)で計算すると、約定代金が約339円以内の場合は取引手数料が無料になる。
一方で、約定代金が約680,000円を超える場合は、1取引につき3,366円の手数料がかかる。
比較対象として、SBI証券の取引手数料も表にまとめてみよう。
スタンダードプラン | アクティブプラン | ||
---|---|---|---|
1注文の約定代金 | 手数料 | 1日の約定代金合計 | 手数料 |
~50万円 | 440円(税込484円) | ~30万円 | 420円(税込462円) |
~100万円 | 791円(税込870円) | ~50万円 | 429円(税込471円) |
~150万円 | 991円(税込1,090円) | ~100万円 | 848円(税込932円) |
~3,000万円 | 1,491円(税込1,640円) | ~200万円 | 1,991円(税込2,190円) |
3,000万円超 | 1,500円(税込1,650円) | 以降100万円増加毎に | 1,000円(税込1,100円)ずつ増加 |
SBI証券には1注文の約定代金に対して手数料がかかる「スタンダードプラン」、1日の約定代金合計額に対して手数料がかかる「アクティブプラン」が用意されている。
取引回数が少ないのであればスタンダードプランがおすすめだが、1日に何度も注文する可能性がある人にはアクティブプランがおすすめだ。
1日の取引回数に応じた手数料体系が用意されているのが、楽天証券との大きな違いだろう。
また、どちらの方が米国株の手数料が安いかをイメージできるよう、取引金額ごとに楽天証券とSBI証券のスタンダードプランで発生する手数料を比べてみよう。
取引金額 | 楽天証券 | SBI証券(スタンダードプラン) |
---|---|---|
50,000円 | 税込247円 | 税込484円 |
100,000円 | 税込495円 | 税込484円 |
500,000円 | 税込2,475円 | 税込484円 |
1,000,000円 | 税込3,366円 | 税込870円 |
3,000,000円 | 税込3,366円 | 税込1,090円 |
取引金額が小さい場合は楽天証券の方が安いが、100,000円以上になってくるとSBI証券の方が安い。
米国株投資における取引手数料を抑えたい場合は、取引スタイルによって証券会社を選択する必要があるだろう。
楽天証券で米国株を買うメリット
手数料が安いとされるネット証券でも最安クラスを誇り、取引銘柄数も多い楽天証券だが、強みはそれだけではない。
楽天証券で米国株を買うメリットは以下の通りだ。
- お得にポイントを貯められる
- 口座を開設したらすぐに取引できる
- 米国株投資に役立つ情報を日本語で収集できる
楽天証券で米国株を購入すると、取引手数料の1%がポイントバックされる。
投資をしながら使い勝手の良い楽天ポイントを貯められるうえに、月間取引が合計30,000円を超えていれば、SPU(スーパーポイントアッププログラム)が0.5倍になる。
SPUとは楽天グループ内のポイント優遇サービスで、グループ内のサービスを利用すればするほど楽天市場の還元率がアップする仕組みだ。
楽天モバイルや楽天ひかり、楽天トラベルといった楽天グループのサービスを利用している人は、お得にポイントを貯められるだろう。
また、楽天証券では口座開設が完了した時点で、すぐに米国株取引を開始できる。
SBI証券やマネックス証券では通常の口座開設とは別に米国株取引用の口座を開設する必要があるため、すぐには取引できないのだ。
さらに、楽天証券では米国株投資に役立つ情報を日本語で収集できるのも大きな魅力だ。
通常であれば米国に関するニュースは英語で収集することになるが、「バロンズ・ダイジェスト」や「投資レポート(投資メディアトウシル)」は日本語で閲覧可能だ。
また、米国株投資に詳しいインフルエンサーや経済ジャーナリストによるセミナーも開催されており、知識を蓄えながら投資を継続できる。
楽天証券で米国株を買う際の注意点
楽天証券で米国株を購入すると利用手数料の1%がポイントバックされると説明したが、手数料コースを「超割コース」に設定していないと還元されない点に注意が必要だ。
米国株取引においてはどのコースを選択しても手数料体系が変わらないため、注視していない人もいるかもしれない。
ただ、国内株取引手数料コースの選択によってポイントバックの可否が決定する。
そのため、ポイントバックを受けたい人は「ゼロコース」と「いちにち定額コース」ではなく、「超割コース」を選択しておくようにしてほしい。
楽天証券での買い方〜米国株購入の手順
ここまでの内容を受けて「米国株投資を楽天証券で始めよう」と考えている人も多いだろう。
ここでは、証券口座の開設から購入までの流れを解説する。
楽天証券の口座を開設する手順
楽天証券の口座開設手順は以下の通りだ。
- 口座開設ボタンを押してメールアドレスを入力する
- 本人確認書類を用意する
- 氏名や住所などの個人情報を入力する
- ログインIDを受け取る
- 初期設定を行う
楽天証券の口座開設申し込みページの登録ボタンを押すと、まずはメールアドレスの入力が求められる。
すでに楽天グループの会員になっている場合はIDとパスワードを入力するだけで、このステップは完了する。
次に運転免許証や住民票の写しといった本人確認書類を用意しよう。
楽天証券の口座開設に使用できる本人確認書類は以下の通りだ。
- 運転免許証
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
- 各種健康保険証
- パスポート (2020年2月4日以降に申請したものは使用不可)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 住民基本台帳カード
- 個人番号カード(表面のみ)
本人確認書類をアップロードできたら、画面の指示に従って個人情報を入力しよう。
申し込みが完了すると審査が実施され、終了するとメールアドレス宛にログインに必要な情報が届く。
ログイン後は取引に使用する暗証番号や勤務先、マイナンバーなどを登録すれば、初期設定は完了だ。
楽天証券の口座に入金する4つの方法
証券口座で米国株を購入するためには、投資資金の入金が必要だ。
楽天証券では、リアルタイム入金・らくらく入金・通常振込入金から選択可能である。
それぞれの入金方法の特徴は以下の通りだ。
入金方法 | 方法 | 振込手数料 |
---|---|---|
自動入金 (スイープ) | 楽天銀行との連携サービス「マネーブリッジ」を申し込み、自動入出金(スイープ)を設定すると利用可能 自動入金(スイープ)対象取引で購入注文をすると、必要資金が楽天銀行口座から自動で入金される | 無料 |
らくらく入金 | 楽天銀行・みずほ銀行の口座の設定が完了していれば、証券口座内の操作で即時に入金できる | 無料 |
リアルタイム 入金 | 提携先の金融機関でインターネットバンキングサービスを契約していれば、即時に入金できる 提携の金融機関は、楽天銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行・PayPay銀行・セブン銀行・りそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行・住信SBIネット銀行、イオン銀行・広島銀行・ソニー銀行 | 無料 |
通常振込入金 | ATMや銀行窓口、提携の金融機関以外からインターネットバンキングで入金する 入金が反映されるまでに1時間程度要する | 金融機関ごとに所定の手数料が発生する |
楽天証券で米国株を購入する方法
入金が完了したら、米国株の購入に進もう。
米国株を購入する手順は以下の通りだ。
- 楽天証券にログインして買いたい銘柄を選択する
- 「現物注文」から「買い注文」を押す
- 画面の指示に従って必要情報を入力する
- 入力情報の確認画面で「確認」を押すと注文が完了する
楽天証券では米国株を注文する際、数量・注文方法・価格・執行条件・決済方法・口座を選択する必要がある。
数量は1株から選択可能なので、投資初心者にも購入しやすい。
また、注文方法は価格を指定せずにすぐに取引が成立する成行注文、価格を指定してする指値注文から選べる。
指値注文を選択した場合は、購入を希望する金額と執行条件となる期間を入力しよう。
本日中や翌週など、注文の効果が継続する時期を指定可能だ。
さらに、円で購入する円貨決済もしくはドルで購入する外貨決済を選択しよう。
そして税金を自動で計算してくれる特定口座、NISA口座を開設している場合は、利益に対して税金がかからないNISA口座のどちらで購入するかも選択する必要がある。
楽天証券での米国株の買い方〜注意したい税金と配当金の扱い
「米国株投資を始めたいが利益が出たら確定申告が必要と聞いて始められない」という人がいるのではないだろうか。
投資で得た利益に対しては税金がかかるため、確定申告を行って納税する必要がある。
ただ、楽天証券で「特定口座源泉徴収あり」を選択していれば、確定申告不要のケースが多い。
ここでは、利益を得た際にどのような仕組みで税金がかかっているか理解できるように、米国株投資の税金と配当金の扱いについて解説しよう。
米国株の売買益にかかる税金と確定申告の必要性
売買益とは購入時よりも株価が高いタイミングで売却することによって、手にする利益のことだ。
売買益に対して20.315%が税金として徴収される。
つまり、100,000円の売却益が出た場合は、20,315円の税金が課せられる計算だ。
冒頭でも述べた通り、投資で利益が出たら確定申告が必要だが、「特定口座源泉徴収あり」を選択していれば、自動的に税金が計算されて利益から支払われるため、確定申告は不要だ。
ただし、米国株以外の金融商品で損失が出ていて損益通算を行いたい場合は、「特定口座源泉徴収あり」を選択していても確定申告をしなければならない。
損益通算とは、一定期間の利益と損失を相殺する仕組みで、計算上の利益が減って納税額を少なくすることができる。
例えば米国株で500,000円の利益を得たが日本株で300,000円の損失を出した場合、500,000-300,000で200,000円が利益ということになる。
損益通算の対象となる金融商品は、国内株式や国内ETF、海外株式などだ。
なお、損失は最長3年繰り越せる。
そのため、2024年に500,000円の損失が出た場合は、2027年までの利益と相殺可能だ。
米国株の配当金の受け取り方と税金処理
米国株は配当金でも利益を狙えるが、売買益と税金処理が異なる点に注意が必要だ。
米国株の配当金はアメリカでも課税される仕組みになっており、受け取り時に10%が税金として差し引かれる。
そして残りの90%に対して、日本で20.315%の税金が差し引かれる仕組みだ。
これはアメリカと日本で二重課税になっているため、確定申告を行えばアメリカで課税された10%の税金は還付金として受け取れる。
楽天証券で米国株投資の税制優遇を受ける方法
2024年から始まった新NISA制度を活用すれば、米国株の売買益と配当金ともに課税されない。
そのため、米国株投資から資産形成を始めようと考えている人には、新NISA制度の活用をおすすめしている。新NISA制度の概要は以下の通りだ。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
---|---|---|
非課税保有期間 | 無制限 | 無制限 |
制度(口座開設期間) | 恒久化 | 恒久化 |
年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
非課税保有限度額 | 1,800万円 (成長投資枠と合算) | 1,200万円 (つみたて投資枠と合算して1,800万円) |
投資対象商品 | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託 | 上場株式・投資信託など |
対象年齢 | 18歳以上 | 18歳以上 |
新NISA制度にはつみたて投資枠と成長投資枠があるが、旧NISAと違って併用可能だ。
つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円まで年間で投資でき、1年間で最大360万円までを運用に回せる。
なお、米国株は成長投資枠でしか購入できないようになっているため、非課税で運用できるのは年間240万円までだ。
楽天証券での米国株の買い方が知りたいなら誰に相談するべき?
「米国株投資を始めようと考えているが、どこに相談すべきかわからない」
「どの銘柄を選べば良いかわからない」
と悩んでいる人もいるだろう。
ここでは、米国株投資を始める際のおすすめの相談先を紹介している。
米国株投資における専門家の重要性
米国株投資を始める際、投資初心者には専門家に相談することをおすすめしている。
なぜなら、専門家に相談せずに米国株への投資を開始すると、以下のような失敗をする恐れがあるからだ。
- 同じ業界の銘柄ばかりを購入して市場の影響を大きく受ける
- 新NISAを活用せずに運用を開始する
- 税金のことがわからずに損益通算ができない
このような失敗を避けるために、米国株投資に詳しい専門家に相談してほしい。
IFAの役割とメリット
米国株の相談先としておすすめなのが、金融機関から独立した存在であるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)だ。
IFAは、お金に関する知識が豊富で主に以下のような役割を果たしている。
- 運用目的やライフプランに応じた資産運用戦略の立案
- 具体的な銘柄の提案
- 金融機関への取り次ぎ
- 商品購入後のアフターフォロー
商品を購入する前の投資計画の策定から購入後のフォローまで、幅広い業務をIFAは担当している。
しかも金融機関に属していないため、ノルマを課されておらず、あなたのことを考えた商品提案が可能だ。
また、一般的な税制の解説にも対応しており、米国株の税金に関する仕組みを理解できるだろう。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」がおすすめ
IFAに相談しようと思っても、「どうやってIFAを探せばいいかわからない」と悩んでいる人もいるだろう。
IFAを探したい人におすすめなのが、投資家とIFAのマッチングサービスである「資産運用ナビ」だ。
事前に入力した運用目的やライフスタイルによって選択できるIFAが絞られるため、ミスマッチが起こりにくくなっている。
また、それぞれ得意ジャンルが異なっており、情報を見ながらIFAを選ぶことができるだろう。
楽天証券での米国株の買い方に迷ったらIFAに相談しよう
楽天証券で購入できる米国株の銘柄、楽天証券で米国株投資を始めるメリット、楽天証券で米国株を買う流れや注意点などを解説してきた。
楽天証券で購入できる米国株の銘柄一例は以下の通りだ。
銘柄名 | 市場 | 業種 |
---|---|---|
AMAZON.COM, INC. | NASDAQ | 小売 |
BANK OF AMERICA CORPORATION | NYSE(ニューヨーク取引市場) | 金融(銀行) |
NVIDIA CORPORATION | NASDAQ | 半導体 |
VERIZON COMMUNICATIONS INC. | NYSE(ニューヨーク取引市場) | 通信サービス |
YAHOO! INC. | NASDAQ | ソフトウェア・サービス |
また、楽天証券で米国株投資を始めると、「お得にポイントを貯められる」・「口座を開設したらすぐに取引できる」・「米国株投資に役立つ情報を日本語で収集できる」などのメリットがある。
ただし、ポイントバックを受けるには、手数料コースを「超割コース」に設定しておかなければならない点に注意してほしい。
そして楽天証券の口座を開設する手順、米国株を購入する方法は以下の通りだ。
- 口座開設ボタンを押してメールアドレスを入力する
- 本人確認書類を用意する
- 氏名や住所などの個人情報を入力する
- ログインIDを受け取る
- 初期設定を行う
- 楽天証券にログインして買いたい銘柄を選択する
- 「現物注文」から「買い注文」を押す
- 画面の指示に従って必要情報を入力する
- 入力情報の確認画面で「確認」を押すと注文が完了する
ここまでの設定ができれば米国株を購入できるが、投資でリターンを得るには知識が欠かせない。
初心者がいきなり株を購入すると、損をする可能性もあるだろう。
そこでお金の専門家であるIFAへの相談をおすすめしている。
特に「資産運用ナビ」を活用すれば、自分に合ったIFAを見つけられるだろう。
相性の良いIFAを探したい人は、「資産運用ナビ」を活用してみてはどうだろうか。
初回相談は無料で実施しているので、気軽に相談してほしい。