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債券のおすすめはこれ!初心者にもおすすめの銘柄と証券会社を徹底解説

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この記事で解決できるお悩み
  • 債券に投資してみたいがどの銘柄が良いのかわからない
  • 債券投資におすすめの証券会社が知りたい
  • 債券の選び方がわからない

債券は比較的リスクが小さく、安定したリターンを期待できる投資先だ。

また、株式とは違った値動きの特徴があるため、すでに株式に投資している場合の分散投資先としても活用しやすい。

上手く債券を活用し、安定的なリターンを獲得していこう。

本記事では、債券に投資する方法やおすすめの債券銘柄、債券ファンドについて解説していく。

債券投資におすすめの証券会社や運用相談先も紹介するので、ぜひ本記事を参考に債券への投資を始めてみよう。

目次

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債券に投資するには2つの方法がある

債券に投資を行う方法は主に以下の2つだ。

  • 個別の債券を買う
  • 債券ファンドを買う

それぞれの投資法について解説していくので、ぜひ参考に債券投資の方法を検討しよう。

個別の債券を買う

まず、個別の債券を買う方法が挙げられる。企業や国、地方公共団体が資金調達のために発行する債券を購入し、運用を行う方法だ。

新規で発行される債券を「新発債」、すでに発行されて市場で取引されている債券を「既発債」と呼ぶ。

それぞれの特徴を踏まえ、投資先を検討しよう。

新発債は、発行時期や金額などが事前に発表された上で、一定の募集期間内に金融機関等で購入できる。

あらかじめ決められた価格と利率で発行されるため、収益の見通しを立てやすいことが特徴だ。

既発債は、市場の需給バランスによって価格が変動している。金利の動向などによって価格が動き、利回りも同じように変動する仕組みになっている。

既発債の方が新発債よりも商品の選択肢は多く、売買しやすいことが特徴だ。

債券ファンドを買う

債券で運用される投資信託「債券ファンド」を購入する方法もある。ファンドに資金を投じることで、間接的に債券に投資を行うという方法だ。

債券ファンドは複数の個別債券で運用されているため、リスクの分散効果が高い点が特徴となっている。

特定の銘柄のリスク要因に左右されにくく、比較的安定したリターンを期待できる点が債券ファンドのメリットだ。

また、運用をファンドに一任できるため、銘柄選定や売買タイミングの見極めなどをしなくて済む点も債券ファンドを購入する利点である。

手間や時間をかけずに債券で運用できるため、忙しい方や投資初心者の方でも安心して投資を行えるだろう。

個別の債券への投資が難しいと感じる方は、債券ファンドの購入も検討しておくと良い。

債券に投資するなら!おすすめの銘柄3選

個別の債券に投資をしたいのであれば、以下の3つの銘柄がおすすめだ。

  • 個人向け国債
  • 米国国債
  • アップル

ここでは、それぞれの銘柄の特徴について解説していく。個別の債券への投資を検討している方は、ぜひ参考にしてほしい。

個人向け国債

個人向け国債とは、個人でも購入しやすいように作られた日本国債である。

日本政府が元本の償還や利子の支払いに対する責任を負っており、低リスクな債券のなかでも安全性が高い金融商品だ。

個人向け国債は毎月募集が行われており、翌月に発行される仕組みとなっている。

発行される個人向け国債の種類は以下の3つだ。

  • 変動10年
  • 固定5年
  • 固定3年

変動10年は利率が変動する仕組みで10年後に償還される債券、固定5年・固定3年は固定金利で5年後・3年後に償還される債券である。

2025年2月発行の債券は、変動10年が年率0.75%、固定5年が年率0.77%、固定3年が年率0.62%という利率になっている。

高い利回りで運用することは難しいものの、安全性の高さが大きな魅力の商品だ。

「銀行預金の利率では物足りない」「でもなるべくリスクは取りたくない」という方は、個人向け国債から債券投資を始めてみると良いだろう。

米国国債

米国国債も安全性が高い投資先として人気の金融商品だ。世界中の投資家が投資対象として選んでおり、安定的なリターンを期待できる点が魅力となっている。

低金利が続く日本に比べ、米国は比較的金利の水準が高い状態が続いており、国債の利回りも米国の方が高い傾向にある。

米ドル建てで運用されるため個人向け国債よりリスクは高くなるが、その分だけ高い利回りで運用を行えることが魅力だ。

また、米国国債は市場規模が大きく、多くの投資家が売買を行っている。そのため取引が成立しやすく、換金性に優れていることも米国国債の強みとして挙げられる。

米国国債は償還期限に応じて以下のような名称が付けられている。

  • トレジャリービル(償還期限1年以内)
  • トレジャリーノート(償還期限1年超10年以内)
  • トレジャリーボンド(償還期限10年超)

通常、償還期限までの期間が長い方が価格が変動しやすく、リスクが相対的に大きくなる。リスク・リターンのバランスを考えて米国国債を選択しよう。

アップル

ここまで日本と米国の「国債」を紹介してきたが、アップルの債券は民間企業が発行する「社債」である。

iPhoneやMac、iPadなどのデジタル端末で世界的なシェアを持つアップルの債券がおすすめだ。

社債は一般的に国債に比べてリスクが大きくなる傾向にあるが、アップルの場合は信用力が高いことからそこまでリスクは大きくない。

グローバルに事業を展開する大企業であるため、収益の安定性や財務の健全性が高く評価されており、元本・利子がしっかり支払われると期待されている。

民間の格付機関による格付けを見ると、Moody’sがAaa、S&PがAA+と評価している。

Moody’sについては最高ランクの評価をしており、投資先としてかなり安全性が高いことが分かるだろう。

米ドル建てで発行されているため、為替変動によるリスクは伴う。

しかし比較的安全性は高いため、社債への投資を検討している方はアップルの債券の購入を検討してみると良いだろう。

投資目的・期間別に見るおすすめの債券

債券はあらかじめ償還期間が定められているため、運用計画を立てやすいことが特徴だ。

投資目的や運用期間に応じて適切な商品を選び、計画的に運用を進めていこう。

ここでは、債券を選ぶ基準や投資目的別におすすめの債券について解説していく。

債券を選ぶ基準

債券を選ぶ基準として主に以下の2点が挙げられる。

  • 運用期間
  • リスク・リターン

まず「債券をいつまで運用するか」「いつまでに資金を準備したいのか」という点を明確にしよう。

運用期間と債券の償還期間を合致させることで、計画的に運用を行うことが可能だ。

例えば、5年後に迎える子どもの大学進学に向けた運用を行いたい場合、償還期間が5年の債券を活用すると良い。

一方、10年以上先の老後に向けて資産運用をしたいのであれば、償還期間が10年以上の長期にわたる債券への投資が適切だ。まずは自分自身の運用期間を明確にしよう。

また、リスクとリターンのバランスも重要な要素である。投資目的に合わせ、適切なリスク・リターンのバランスを見極めよう。

例えば、子どもの進学費用は金額を変更することはできないため、なるべく運用資産が減りにくい投資先を選ぶべきである。

一方、10年以上先の老後資金については、万が一減ったとしても老後を迎えるまでにカバーできるため、多少リスクを取っても良いだろう。

運用期間とリスク・リターンを踏まえ、最適な投資先を見極めよう。

投資目的別のおすすめ債券

投資目的に応じたおすすめの債券の種類をそれぞれ紹介していく。自分の投資目的や運用期間に合った債券を選択しよう。

リスクを抑えた運用を行いたい場合

数年後に控えた子どもの進学費用の準備など、リスクを抑えた運用を行いたい場合は以下のような債券がおすすめだ。

  • 個人向け国債
  • 米国国債
  • 格付けが高い円建て社債

前述の通り、個人向け国債や米国国債は安全性が高く、流動性も高いため取引しやすいことが特徴だ。

リスクを抑えて運用したい場合にまず検討すべき投資先と言えるだろう。

また、格付機関による格付けが高い企業の債券を購入するという手もある。

格付けが高い社債は国債と同じように安定性が高く、大きな損失を抱えるリスクは低い。

円建ての債券であれば為替リスクも回避でき、安定したリターンを期待できるだろう。

具体的にはトヨタ自動車や信越化学工業などが高い信用格付けとなっている。ほかにも電力会社や保険会社、金融機関などが信用力の高さを評価されている。

上記の投資先を探し、低リスクな運用で資産を減らさないように債券投資を実践しよう。

リターンを狙いたい場合

10年以上先に迎える老後に備えた資産運用など、ある程度リスクを取ってリターンを狙いたい場合は以下のような債券がおすすめだ。

  • 外貨建て社債
  • 償還期間が長い債券

まず、米ドルや豪ドルなどの外貨で運用される社債が選択肢に入る。

金利水準が高い国・地域で発行される債券は高い利回りで運用できる可能性が高く、相対的に大きなリターンを得られる。

先ほど紹介したアップルの債券も米ドル建てで発行されており、債券自体のリターンに加えて日本円と米ドルの為替レート変動による損益も生じる。

購入時よりも円高になると為替差損、円安になると為替差益を得られることが特徴だ。

国内の大手企業が外貨建てで社債を発行しているケースもあるため、投資を検討してみると良いだろう。

また、償還期間が長い債券もリターンを狙いたいときにおすすめである。償還期間が長いほど不確実性が高くなる分、利回りが高くなる傾向にあるためだ。

償還期間が長い債券は価格の変動も大きく、タイミングによっては途中売却で利益を得ることもできる。

満期まで保有して高い利回りでの運用を継続したり、債券市場で売却益を得たりと運用の自由度も高い。

ある程度のリスクを許容し、資産の増加を目指したい場合は上記の投資先を検討してみよう。

債券ファンドに投資するなら!おすすめの銘柄5選

個別債券ではなく、債券ファンドへの投資を検討しているのであれば以下の5銘柄がおすすめだ。

  • eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
  • eMAXIS Slim 国内債券インデックス
  • SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド
  • フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)B(為替ヘッジなし)
  • 東京海上セレクション・物価連動国債

それぞれのファンドの特徴や魅力を紹介するので、ぜひ参考に投資先を選んでみてほしい。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスは、三菱UFJアセットマネジメントが運用を行う債券ファンドである。

日本を除く先進国の債券市場の値動きに連動する投資成果を目指して運用が行われるインデックスファンドだ。

米国や欧州諸国、中国、イギリス、カナダ、オーストラリアなど、さまざまな国・地域に分散されているため、特定の地域のリスク要因に左右されにくい。

安定的なリターンを期待できることが特徴のファンドだ。

また、三菱UFJアセットマネジメントのeMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」という方針を掲げている。

本ファンドの信託報酬は年率0.154%と低水準になっており、コストを抑えて運用できる点も魅力だ。

「先進国債券に投資をしたい」「低コストで債券に分散投資をしたい」という方は本ファンドへの投資をおすすめする。

eMAXIS Slim 国内債券インデックス

eMAXIS Slim 国内債券インデックスも三菱UFJアセットマネジメントが運用を行う債券ファンドである。

日本の債券市場の値動きに連動する投資成果を目指して運用が行われるインデックスファンドだ。

2024年12月30日時点の月次レポートによると組入比率の84.7%が国債となっており、比較的安定したリターンを期待できる。

残存期間が異なる債券が組み合わされており、バランス良く国内の債券に分散投資を行えることが特徴だ。

本ファンドもeMAXIS Slimシリーズであるためコストが低く設定されており、信託報酬は年率0.132%となっている。

国内のあらゆる債券に分散投資をしてもコストが抑えられるため、投資初心者の方も安心して運用を行えるだろう。

「国内債券に投資をしたい」「コストを抑えた運用を実践したい」という方は本ファンドの活用がおすすめだ。

SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド

SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンドは、SBIアセットマネジメント株式会社が運用を行う債券ファンドである。

グローバルな債券市場の値動きに連動する投資成果を目指して運用されるインデックスファンドだ。

先進国の債券市場だけでなく、新興国にも投資を行える点が本ファンドの大きな特徴である。

比較的安定性が高い米国債券を中心に構成しつつ、一部にリスクが大きい新興国債券を組み入れることでリターンも狙っていく。

バランス良く投資できることが特徴のファンドだ。

信託報酬は年率0.1098%と非常に低い水準となっており、低コストで世界の債券に分散投資を行える。

SBI証券で運用する場合は、月間平均保有額に対して年率0.022%のポイント還元が受けられる点も魅力だ。

「全世界の債券に分散投資をしたい」「ポイントをもらいながら債券ファンドで運用したい」という方は本ファンドへの投資を検討してみよう。

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)B(為替ヘッジなし)

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)B(為替ヘッジなし)は、フィデリティ投信が運用を行う債券ファンドである。

米ドル建ての高利回り事業債を中心に投資を行い、信託財産の成長を図るアクティブファンドだ。

ここまで紹介してきたファンドは指数との連動を目指す商品だったが、本ファンドは資産の増加を目指してファンドマネージャーが運用判断を行う商品である。

信託報酬は年率1.738%とやや高い水準であるものの、高いリターンを目指せるファンドだ。

本ファンドでは格付けが低く、相対的に利回りが高い債券への分散投資でリターンを狙っている。

Bコースの場合は毎月収益が分配されるため、定期的なインカムゲインを得られる点が大きな魅力だ。

「リスクを取って高利回りの運用を行いたい」「定期的に分配金を受け取りたい」という方は本ファンドを活用すると良いだろう。

東京海上セレクション・物価連動国債

東京海上セレクション・物価連動国債は、東京海上アセットマネジメントが運用を行う債券ファンドである。

日本の物価連動国債に投資を行い、将来のインフレリスクを回避することで資産価値の保全を図りつつ、安定的な収益を確保を目指すファンドだ。

物価連動国債とは、物価の動向に合わせて価格が変動する仕組みの債券である。

日本国内の物価の上昇に伴ってファンドの基準価額が上昇するため、インフレによる物価上昇のリスクに対応できる点が強みだ。

近年は円安やエネルギー価格の高騰などによって日本でもインフレが起こっており、物価は上昇傾向にある。

インフレ対策のひとつとして物価連動国債に投資を行うことを検討してみると良いだろう。

「インフレに負けない資産を保有したい」「物価上昇が続くと見込んでいる」という方は本ファンドへの投資がおすすめだ。

債券投資におすすめの証券会社

債券に投資したいのであれば、以下の証券会社がおすすめだ。

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • マネックス証券

それぞれの証券会社の特徴やおすすめの理由を解説していく。

SBI証券

SBI証券は、国内最大規模を誇る大手のネット証券だ。

SBIグループの証券口座開設数は1,300万口座(2024年7月16日時点)を突破しており、個人投資家から高い人気を集めている。

SBI証券の強みは「商品ラインナップが豊富である」という点だ。一般的にネット証券は債券の取り扱い数が少なく、投資先の選択肢が限られてしまうケースが多い。

しかしSBI証券では円建て・外貨建ての債券を多く取り扱っており、さまざまな選択肢から商品を選ぶことができる。

また、債券ファンドも多く取り扱っており、国内・海外を合わせると600以上の銘柄を取り揃えている。

非常に多くの選択肢が設けられており、幅広い投資ニーズに対応できることがSBI証券の強みだ。

「さまざまな選択肢から投資先を選定したい」「債券ファンドへの投資を検討している」という方は、SBI証券の利用を検討してみると良いだろう。


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楽天証券

楽天証券は、SBI証券と並んで個人投資家から人気を集める大手ネット証券だ。

総合口座数は1,100万口座(2024年4月時点)を超えており、口座開設時のアンケート調査(2024年1月〜6月)によると投資未経験者の割合が83.4%であった。

投資初心者から多く選ばれていることが楽天証券の特徴だ。

楽天証券では、外国債券を豊富に取り扱っていることが魅力として挙げられる。

2025年1月時点では300以上の外国債券の既発債を取り揃えており、豊富な商品ラインナップから投資先を検討できることが魅力だ。

楽天証券では、外国債券の利子や償還金を外貨のまま受け取れる「外貨決済サービス」を提供している。

利子の受け取り時や元本の償還時に円高となっている場合、外貨のまま受け取って円安になるまで待つことができる。

また、海外旅行のために外貨のまま持っておくことも可能だ。

「外国債券に投資をしたい」「外国債券の為替リスクが気になる」という方は、楽天証券の口座開設を検討してみると良いだろう。

マネックス証券

マネックス証券は、外国資産の投資に強みを持つ大手ネット証券だ。

特に強いのが米国株・中国株だが、外国債券についても豊富な銘柄を取り扱っている。

米ドルや豪ドル、NZドルなどの先進国通貨だけでなく、南アフリカランドやトルコリラなどの新興国通貨にも対応していることが特徴だ。

まとまった金額の投資が必要となることも多い債券だが、マネックス証券では1万円程度から購入できる債券を取り扱っている。

債券投資の経験が少ない初心者の方でも、安心して少額から投資を始められることが魅力だ。

また、マネックス証券でも「外貨決済サービス」が提供されており、外貨のままで利子や償還金を受け取れる。

タイミングを見極めて為替差益を狙ったり、外国資産に投資する元手として活用したりできる点も大きなメリットだ。

「あらゆる外国債券に投資をしてみたい」「少額から債券投資を始めたい」という方は、マネックス証券で債券投資をスタートしてみると良いだろう。

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債券投資を始めるなら「資産運用ナビ」で専門家に相談しよう

債券投資を始めたいのであれば、専門家への相談がおすすめだ。

自分に合った専門家を探せるサービス「資産運用ナビ」を活用し、信頼できる相談先を探してみてはいかがだろうか。

ここでは、債券投資のメリットや難しさを紹介し、専門家に相談すべき理由を解説していく。

「資産運用ナビ」の特徴やメリットについても紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

債券投資のメリット

債券投資のメリットとして以下の2点が挙げられる。

債券投資のメリット
  • 安定性が高い
  • 収益の見通しを立てやすい

債券は利子の支払いや元本の償還が約束されており、比較的安全な投資先と言われている。

債券市場における値動きも株式に比べると小さく、安定性の高さが魅力の金融商品だ。低リスクで運用できる点が債券のメリットである。

また、債券はあらかじめ決められた利率にしたがって利子が支払われ、満期も決まっている。

「いつどれくらい利子が支払われるか」「いつまで運用を行うか」という点が決まっているため、収益の見通しを立てやすいことが魅力だ。

債券投資の難しさ

安定性の高さや収益の見通しの立てやすさが魅力の債券だが、一方で以下のような難しさもある。

  • 情報の入手が難しい
  • 銘柄選びが難しい

債券は、株式や投資信託に比べると個人投資家にとっては馴染みが薄い投資先であり、情報にアクセスすることも容易ではない。

投資判断に必要な情報の入手ができず、適切な判断を行うことが難しいという点がデメリットだ。

また、債券は国内外に数多くの銘柄が存在しており、自分に合った銘柄を選ぶことは容易ではない。

同じ発行体でも償還期間が異なる債券を複数発行しているケースが多く、それぞれ利率も異なる。

情報の入手が難しいなかで数ある債券から自分に合った投資先を見極めることは非常に難しい。

自分ひとりだけで債券投資を成功させることは簡単ではないことが分かるだろう。

専門家に相談すべき理由

上記のような難しさがあることを踏まえると、債券投資を行う際には専門家への相談をおすすめする。専門家に相談すべき理由は主に以下の2点だ。

  • 的確な情報を得られる
  • 最適化された投資戦略を構築できる

債券は情報を入手しにくい点がデメリットであり、運用の難しいポイントだが、専門家に相談することで的確な情報を得られる。

債券投資に必要な情報をスピーディーにキャッチでき、投資判断に活用できる点は大きなメリットだ。

債券に投資を行う際は、マーケットや経済の動向をチェックしつつ、個別銘柄の分析も必要となるが、自分ですべての情報を入手・分析することは容易ではない。

投資環境の分析を専門とするプロに相談し、助言をもらうことが大切だ。

また、自分の運用目的やリスク許容度に合わせた投資戦略を構築できることも専門家に相談すべき理由に挙げられる。

個々のニーズに合わせて商品を選んだり、投資先の配分比率を決定したりと、カスタマイズされた投資戦略で債券投資を始められる点は大きなメリットと言えるだろう。

自分に合った投資戦略で効率的に資産運用を行うためにも、投資助言を専門とするアドバイザーに相談してみよう。

「資産運用ナビ」の利用がおすすめ

信頼できる相談先をお探しの方は「資産運用ナビ」の利用がおすすめだ。

「資産運用ナビ」とは、相談先を探す投資家と資産運用アドバイザーをマッチングさせるオンラインプラットフォームである。

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ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を利用し、信頼できるアドバイザーを探して債券投資を相談してみよう。

おすすめの銘柄を参考に債券投資を始めよう

債券に投資を行う方法として「個別の債券を買う」「債券ファンドを買う」という2つが挙げられる。

本記事で紹介したおすすめの銘柄を参考に、自分に合った投資先銘柄を探してみよう。

実際に債券を選ぶ際には、自分自身の投資目的や運用期間に合わせて最適な商品を見極めることが重要だ。

本記事で紹介した債券投資におすすめの証券会社を活用し、取り扱っている債券のなかから最適な商品を見つけ出そう。

しかし債券投資は情報の入手が難しく、数あるなかから自分に合った銘柄を探すことも容易ではない。

投資助言を行う専門家に相談しながら投資戦略を構築することで、効果的な運用が期待できる。

「資産運用ナビ」では、あなたにぴったりの資産運用アドバイザーを無料で紹介するサービスを提供している。

ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用し、信頼できる相談先を探してみてはいかがだろうか。

おすすめの債券に関するQ&A

利回りが高い社債に投資するのはおすすめですか?

利回りが高い社債は、信用リスクが大きい傾向にある。

発行体の信用度が低い分、利率を高く設定しないと投資家から資金を調達できないためだ。

利回りの高さだけ注目するのではなく、発行体の「格付」などをチェックして財務状況を見極めておくことが重要となる。

国債と社債どちらに投資するのがおすすめですか?

リスク許容度や目標リターンによってどちらに投資すべきかは異なる。

リスクを極力抑えて安定した収益を実現したいのであれば国債への投資が向いている。

一方、高い利回りを目指して積極的に運用したい場合は社債の方が向いている。

ただし上記の内容は一般的な傾向であり、投資対象の地域によっては国債の方が社債よりもリスクが大きくなる可能性があるため注意が必要だ。

「どちらに投資すべき」という考え方ではなく、発行体の財務状況や利率などをもとに総合的に判断しよう。

これから債券投資を始める投資家におすすめの債券はどのようなものですか?

投資初心者には、債券の投資信託がおすすめだ。

債券の投資信託は、100円から始められる証券会社もあるため、気軽に始められるだろう。

個別債券では償還日を迎えると投資も終わるが、債券の投資信託では償還金を別の債券に再投資するため、長期投資も可能だ。

さらに投資信託は投資先を分散しており、発行体が破綻するリスクも低減できるうえ、NISAで購入できるものも多い。

投資信託には運用コストがかかるが、eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準を目指すファンドであり、運用コストは割安だ。

なかでも本文で紹介したeMAXIS Slim先進国債券インデックスは、日本以外の先進国の国債(投資適格債)だけに投資している。

海外債券は日本債券と比べて利回りが良く、先進国の国債であるためカントリーリスクも低いことから、おすすめの投資信託だ。

投資対象としておすすめと言える債券の格付範囲を教えてください。

投資対象としておすすめするものは、以下のような「投資適格格付け」とよばれる範囲内にある投資対象だ。

投資適格格付けの対象範囲

  • ムーディーズ:Baa以上
  • S&P:BBB以上
  • フィッチ:BBB以上
  • JCR:BBB以上
  • R&I:BB以上

上記は、投資対象として望ましい格付範囲のボーダーラインともいえる。

このボーダーラインよりも下の格付けがされると、価格変動での短期的利益を狙う「投機的格付け」の対象とみなされる。

またこのような格付けがされた対象は、長期的投資には向いていないため「投資不適格各付け」とよばれる場合もある。

インフレと債券価格の関係について詳しく知りたいです。どのような時に債券投資を始めるのがおすすめですか?

多くの先進国では、健全な経済成長を目指し、年2%のインフレ(物価上昇)を目標としている。

不景気によりモノやサービスの需要が下がり、デフレ状態にあるときは、インフレへ誘導するために金利を下げる政策が取られる。

このとき新規発行債券の金利も上がるが、市場に流通している既発債券は金利が低いため需要が下がり、債券の市況は下落する。

一方でインフレが過熱しすぎると、物価を安定させるために、金利を上げる政策が取られる。

金利が上がると借入金利も上昇するため、個人も企業も、ローンや借入金を用いた購入を控えるようになる。

この結果、モノやサービスの需要が下がり、インフレが抑えられる。

新規発行債券の金利も下がるが、市場には金利が下がる前の既発債券が流通しているため需要が高まり、債券の市況は上昇する。

上記の債券市況のサイクルのなかで、債券投資を始めるべきタイミングは、債券価格が上昇する直前である金利が下がるときだ。

債券投資におすすめの運用期間はどれくらいですか?

債券投資では、5年以上の運用期間をおすすめする。

債券の償還までの期間は長い方が利回りは高くなる。

しかし運用期間が長ければ、価格の振れ幅は大きくなり、償還前に売却する際には元本割れする恐れもある、

このため債券は、運用期間ごとに、以下のように整理することができる。

スクロールできます
債券の種類運用期間利回り価格変動リスク
短期債券1年以内極めて極めて
中期債券1年超5年以内
長期債券5年超10年以内
超長期債券10年超

運用期間が短いと、価格変動リスクは低いが利回りも低くなってしまうため、5年を超える長期債券に投資するのが良いだろう。

債券と組み合わせるのがおすすめなその他の資産クラスには何がありますか?

債券との組み合わせとして、おすすめの資産クラスは「株式」だ。

資産クラスのなかで、債券は価格変動が少ないが、その一方でリターンも低い。

このため自己資産が債券だけの場合には、資産を著しく拡大させることは難しいだろう。

しかしリターンもリスクも高い株式に、安定資産である債券を組み合わせることで、自己資産も安定化させられる。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
・本サイトに掲載される情報に関しては、最大限の注意を払っておりますが、金利、手数料、その他商品情報の完全な正確性や信頼性を保証するものではありません。
・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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