- 株式市場の種類やその仕組みを知りたい
- 東京証券取引所の市場区分や特徴について詳しく知りたい
- 主要な証券取引所の概要を知りたい
「株式はよく聞くけど、実際にどのような仕組みで売買されているのかわからない」という方も多いのではないだろうか。
株式市場は「買う」「売る」というシンプルな仕組みで成立しているが、その裏では複雑な構造をとっている。
株式投資を行うにあたって、株式市場の種類や仕組みを知ることは、さらなる投資の理解につながるだろう。
この記事では、株式市場の種類や仕組み、主要な証券取引所の概要などを解説する。
株式市場の全体像や、株式市場の仕組みについて知りたいと考えている方に役立つ内容となっているので、参考にしてみてほしい。
株式市場の仕組み
株式市場には「流通市場」と「発行市場」という性格がある。
まずは、株式市場が持つ2つの性格について見ていこう。
株式市場の基本的な仕組み
株式市場とは、企業が発行した株を自由に売買できるマーケットを意味する。株式市場で株式の売買取引が行われると、企業は市場を介して資金を調達できる。
一方で、株式を購入した側は、経営に参加する権利や配当をもらう権利を得られる。
株式市場では、一般的なマーケットと同じように、株式を購入したい人と売却したい人の希望価格が合致すれば売買が成立する。
流通市場とは
流通市場とは、既に発行された株式が投資家の間で売買される場所を意味する。
なお、流通市場は東京証券取引所などの証券取引所で行われる取引所取引や、証券会社の店頭で行われる店頭取引に大別される。
発行市場とは
発行市場とは、企業が新規に発行する株式を投資家に購入してもらう市場を指す。直接投資家に購入してもらう方法と、証券会社などの仲介を経て投資家に購入してもらう方法がある。
株式市場が発行市場しかない場合、株主は株式を売却して換金することができない。
つまり、発行市場と流通市場が存在することで、会社がスムーズに資金調達でき、投資家が自由に株式を取引することが可能となる。
東京証券取引所の概要と属する銘柄の特徴
東京証券取引所は、日本で最も有名な証券取引所でJPX(日本取引所グループ)が運営している。
以下で、東京証券取引所の概要や、市場の種類について解説する。
東京証券取引所の概要
東京証券取引所とは、東京にある証券取引所だ。東京証券取引所の役割は、公平で信頼できる証券市場を維持することにある。
証券会社からの注文に不自然な点などがないかチェックするほか、常に売買に影響をおよぼす情報を収集して株価変動の要因を調べることも重要な役割である。
上場している企業取引がルールを守っているか監視するのはもちろん、投資家にとって分かりやすい市場を提供して、証券取引の安定を守っている。
なお、東京証券取引所には企業の規模などに応じて「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」に分かれている。
プライム市場の特徴
プライム市場に上場している企業は、機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額や流動性を持つ企業である。
高いガバナンス水準を備え、投資者との建設的な対話を通じて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指す企業向けの市場となっている。
具体的には、プライム市場に上場するためには下記の条件をクリアしなければならない。
- 株主数800名以上
- 流通株式数20,000単位以上
- 流通株式時価総額100億円以上
- 流通株式比率35%以上
- 時価総額 250億円以上
- 最近2年の利益合計が25億円もしくは売上高100億円かつ時価総額1,000億円以上
- 出典:日本証券業協会
スタンダード市場の特徴
スタンダード市場に上場する企業の特徴として、プライム市場よりも規模が小さい点が挙げられる。
投資対象として一定の時価総額と流動性を持ち、上場企業としての基本的なガバナンス水準を備えている企業がスタンダード市場に属する。
具体的には、スタンダード市場に上場するためには下記の条件をクリアしなければならない。
- 株主数400名以上
- 流通株式数2,000単位以上
- 流通株式時価総額10億円以上
- 流通株式比率25%以上
- 最近1年の利益が1億円以上
- 出典:日本証券業協会
グロース市場の特徴
グロース市場の特徴は、スタンダード市場に属する企業よりも規模が小さいものの、今後高い成長が期待できる点が挙げられる。
高い成長可能性を実現するための事業計画があり一定の市場評価が得られる一方で、事業実績の観点から相対的にリスク許容度が高い投資家向けの市場となっている。
具体的には、グロース市場に上場するためには下記の条件をクリアしなければならない。
- 株主数150名以上
- 流通株式数1,000単位以上
- 流通株式時価総額5億円以上
- 流通株式比率25%以上
- 出典:日本証券業協会
世界の主要な証券取引所
日本で最も有名な証券取引所は東京証券取引所だが、世界には多くの証券取引所がある。
以下で、アメリカやイギリスなどの先進国にある、主要な証券取引所を紹介する。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)とNASDAQ
ニューヨーク証券取引所(NYSE)は、世界最大の証券取引所である。
ニューヨークのウォール街にあり、ダウ・ジョーンズ社が算出・公表している「ダウ工業株30種平均(NYダウ)」が代表的な株価指数となっている。
一方で、NASDAQ(ナスダック)は、全米証券業協会が運営している株式市場の名称で、アメリカで代表的な株式市場の一つである。
NYSEは大型企業が属しており、NASDAQは中小企業が多く属している点が特徴だ。
ロンドン証券取引所とユーロネクスト
ロンドン証券取引所は、イギリスのロンドンにあるヨーロッパで最大の証券取引所だ。
世界的な証券取引所の一つであり、国際的な金融取引のインフラとしても重要な役割を果たしている。
世界68か国から約2,500の企業が上場しており、国際色豊かな証券取引所として知られている。
ユーロネクストとは、パリ証券取引所・アムステルダム証券取引所・ブリュッセル証券取引所の3取引所が合併して設立されたヨーロッパの証券取引所だ。
ロンドン証券取引所と同様に、ヨーロッパの金融取引を支えるための重要な役割を果たしている。
- 出典:ADVFN
上海証券取引所と香港証券取引所
上海証券取引所は中国の主要取引所のひとつで、中国の金融市場を支えている。
日本取引所グループや欧州のユーロネクストと共に、NYSEとNASDAQに次ぐ世界3位の証券取引所の座を競い合っている。
香港証券取引所は、上海証券取引所と同じく中国の金融市場を支える存在だ。
中国市場はもちろん、イタリアのプラダやアメリカのコーチなどの有名ブランド会社や化粧品会社なども上場している。
株式市場における専門家の役割
株式市場があるおかげで、投資家はスムーズに株式投資を行うことができる。
株式投資を行うにあたり、不明点や疑問点がある場合は専門家に相談することをおすすめする。
株式投資におけるIFAのアドバイス
IFAとは、株式投資をはじめとした資産運用の専門家だ。
株式投資未経験の方で、どのような株式投資を行えばいいのかわからない場合は、IFAに相談しよう。
証券口座の開設方法から株式の注文方法など、基本的な株式の取引方法を丁寧に教えてくれる。
株式投資のリスク管理とIFA
株式投資にはリスクが伴うため、しっかりとリスク管理をしたうえで投資判断を下すことが重要だ。
自身のリスク許容度に応じて株式投資に回すことが鉄則となるが、IFAはリスク許容度を客観的な立場から教えてくれる。
つまり、株式投資初心者が適切なリスクの範囲で資産運用を行う際に、IFAは重要な役割を果たしている。
IFAによる投資計画の立案
IFAは投資計画の立案も行ってくれるため、非常に頼りになる。
資産運用初心者にとって、どの銘柄にどれくらいの資産を向ければいいのか、自分で判断するのは簡単ではない。又、株式だけではなく資産全体におけるバランスを考慮する必要もあり、投資計画をたてることは決して容易なことではない。
この点、IFAは資産状況や年齢、家族構成などを鑑みて最適な投資計画を立案してくれる。
株式投資に関する不安や疑問も解消してくれるため、実際に株式を購入する前にIFAへ相談すると良いだろう。
また、自身の条件にあったIFAを見つけるには、検索プラットフォーム「資産運用ナビ」の活用がおすすめである。無料相談もできるので、長期的な資産形成のパートナーとなる、信頼できるIFAが見つかるはずだ。
まとめ
この記事では、株式市場の仕組みや証券取引所とその役割、世界の主要な証券取引所について解説した。
証券取引所は株式市場において重要な役割を果たしているため、株式投資を実践する前に仕組みを理解すると良いだろう。
また、株式投資を行うにあたって疑問や不安がある場合は、IFAに相談するのがおすすめだ。
IFAは独立した立場から投資家に金融商品を紹介しつつ、 投資リスクの管理や投資計画の立案など投資全般にわたるアドバイスを行ってくれる。
株式投資でわからないことや不安がある方は、検索プラットフォーム「資産運用ナビ」を活用してあなたの条件にあったIFAを見つけ、相談することをおすすめする。
「資産運用ナビ」を利用すれば、信頼できるIFAとつながることができ、株式投資に関する様々な疑問や悩みを解決できるだろう。
株式投資を検討している方は、ぜひ「資産運用ナビ」を利用して適切なリスク管理を行いつつ株式投資を実践してみてほしい。