- 株式投資のメリットを知りたい
- 株式投資のデメリットを理解してリスクに備えたい
- 株式投資を始めたい
株式投資とは、企業が発行する株式を売買したり、配当金や株主優待を受け取ったりすることで利益を得る資産運用の方法の一つだ。
本記事では、株式投資におけるメリットやデメリットを詳しく解説していく。
また、株式投資の始め方や失敗しないためのポイントについても解説しているため、最後まで読んで株式投資を始めるきっかけとしていただきたい。
なお、日本株式のデメリット、米国株投資のメリットデメリットをこちらにまとめたのでぜひ参考にしてほしい。
株式投資のメリット
株式投資のメリットとしては、主に以下の3つが挙げられる。
- 株価の値上がりで利益が得られる
- 配当金や株主優待がもらえる
- 会社の経営に参加できる
それぞれ解説していく。
株価の値上がりで利益が得られる
株価の値上がりによって利益が得られるというのは、株式投資における魅力的なポイントだ。
例えば、1株あたり500円のときに購入したとしよう。
その後、1,000円まで値上がりした時点で売却すると、1株あたり500円の利益が得られることとなる。
株式投資は、一般的に1単元(100株)単位で取引が行われるため、上記のケースを1単元で行った場合は50,000円の利益が発生するのだ。
ただ、株価は必ず上昇するものではなく、下落するケースもある。
価格上昇が見込める銘柄を見極めて投資することが重要だ。
配当金や株主優待がもらえる
株式投資を行うことによって、配当金や株主優待がもらえる点は大きなメリットといえる。
配当金とは、企業が株主に対して利益を分配する仕組みのことをいう。
企業によって分配時期が異なるものの、定期的に受け取れる可能性が高い。
ただ、企業によってはもともと配当を実施していなかったり、業績悪化によって配当が実施されなかったりといったケースもあるため注意してほしい。
また株主優待とは、企業から株主に対して自社製品や割引券、カタログギフトなどが送られることをいう。
多くの企業が株主優待制度を導入しているものの、全ての企業が導入しているわけではないことに加え、株主優待の対象者を100株以上や1,000株以上などと1単元以上の株主に限定している場合もある点には注意してほしい。
配当金や株主優待を目的として株式投資を行う場合は、これらの情報をあらかじめリサーチすることが大切だ。
会社の経営に参加できる
株式投資を行うと、その企業の株主になることが可能だ。
そして、株主になると定期的に開催される株主総会における決議事項に対し、賛成・反対の票を入れられる「議決権」が行使できる。
そのため、会社の経営に参加できる点は、株式投資のメリットの一つだ。
株式投資のデメリット
魅力的なメリットがある一方、もちろんデメリットも存在する。
デメリットとして挙げられるのは、主に以下の3つだ。
- 価格・為替変動リスク
- 信用リスク
- 流動性リスク
それぞれ見ていこう。
価格・為替変動リスク
株価はさまざまな要因によって価格変動が起こるため、購入時よりも株価が下落する「元本割れリスク」があることはデメリットだ。
これは、株式投資にかかわらず投資全般においていえることだが、元本保証がない点には注意してほしい。
また、国内株式だけでなく、外国株式に投資するケースもあるだろう。
その場合、為替変動リスクが伴うことも忘れないでほしい。
例えば、米国株に投資したケースで考えてみよう。
その銘柄が値上がりし売却したと仮定すると、購入時よりも円安に進んでいれば値上がりによる利益に加えて為替による利益が上乗せされるが、円高になっていればその分為替の影響で利益が縮小されることとなる。
このように、株式投資には「価格変動リスク」が伴うだけでなく、外国株投資を行う場合は「為替変動リスク」も伴う点は忘れないでほしい。
信用リスク
投資した企業が倒産してしまうリスク「信用リスク」があるのはデメリットである。
企業が倒産してしまった場合は、株式の価値がなくなり、投資した金額を失うこととなるため注意しなければならない。
弊社が実施したアンケートでも、株式投資の失敗談として「投資先が経営不振で倒産した」「投資先の不祥事で株価が暴落して大損害を受けた」といった回答が多数寄せられている。
株式を買う際は、企業の経営状態や事業内容を確認し、怪しい点がないか確認しておくことが重要なのである。
流動性リスク
自分が望んだタイミングで株式の売買取引ができないリスクのことを「流動性リスク」という。
流動性リスクがあるのは、デメリットの一つといえる。
株式投資においては、その銘柄を「売りたい人」と「買いたい人」がいないと成立しない。
また、株価は需要と供給のバランスによっても変動するため、売りたい人よりも買いたい人の方が多ければ割高に、買いたい人よりも売りたい人の方が多ければ割安になる。
流動性リスクが高い銘柄に投資してしまった場合は、売りたいときに取引が成立しないだけでなく、購入したときよりも安い金額で売却しなければならないケースも出てきてしまう点には注意が必要だ。
株式投資のメリットとデメリットを考慮した戦略
ここまで説明した株式投資のメリット・デメリットを基に、株式投資で実践するべき戦略として以下3点について解説していく。
- 株式投資を始める流れ
- 資産の分類と余剰資金での運用徹底
- 長期・積立・分散投資の実行
株式投資を始める流れ
株式投資を始めるためには、以下の流れに沿って手続きを行う必要がある。
- 証券口座の開設
- 証券口座への入金
- 株式の購入
ここでは、楽天証券で手続きを行うケースを例に解説していく。
まず、証券口座の開設手続きの流れは以下のとおりだ。
口座開設の流れ
- 楽天証券のホームページにアクセス
- 「口座開設」を選択し、メールアドレスを登録(楽天会員の場合は楽天IDを入力)
- 楽天証券より登録したメールアドレス宛にメールが届き、その中に記載されたURLより手続き開始
- 運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類をスマホにて撮影もしくはアップロード(スマホでの撮影の場合は顔写真の撮影も行う)
- 名前や住所などの必要事項を入力し、ログインパスワードを設定
- 審査完了後、ログインIDが記載されたメールが届く(本人確認書類のアップロードを選択した場合は郵送にてログインIDが送付される)
- 楽天証券のホームページにアクセスし「ログイン」を選択
- 送付されたログインIDおよび申し込み時に設定したログインパスワードを入力
- 初期設定として暗証番号や勤務先の情報などの必要事項を入力
続いて、実際に株取引を行うためには証券口座への入金が必要となる。
以下4つの入金方法から選択しよう。
入金方法 | 内容 |
---|---|
自動入出金 (スイープ) | 楽天銀行の口座を所有している方限定のサービス あらかじめ設定しておくことで、取引時の入金手続きが原則不要となる |
らくらく入金 | 楽天銀行またはみずほ銀行の口座を所有している方限定のサービス 楽天証券のホームページ等から入金手続きを行うと即時反映される |
リアルタイム 入金 | 対象となる銀行口座を所有している方がインターネットバンキングにて入金できるサービス |
通常振込入金 | 銀行やATMより楽天証券の口座へ入金する方法 他の方法とは異なり、振込手数料が発生する |
入金が完了したら、次は株式の購入だ。スマートフォンアプリである「iSPEED」での株式購入の流れを見てみよう。
株式購入の流れ
- 「iSPEED」にログイン
- 画面下部の「注文」を選択
- 現物取引の下にある赤い欄「現物買い」を選択
- 銘柄を検索し、選択
- 画面中断にある「指値」「成行」のどちらかを選択し、口座区分を「特定口座」「一般口座」「NISA口座」から選択
- 執行条件(本日中や今週中など)を選択
- 数量を入力し、指値注文の場合は価格も入力し「確認画面へ」を選択
- 注文内容を確認したのち「取引暗証番号入力へ」を選択
- 暗証番号を入力し「注文する」を選択すると、注文受付完了画面が表示され、注文完了
なお、ここで解説した買い方は「シンプル注文」であるため、購入者側が選択する項目が限定されている。
注文方法や発注市場など、さらに細かく指定したい場合は「プロ注文」にて株式を購入しよう。
資産の分類と余剰資金での運用徹底
株式投資を始める際には、まず自身の資産を「生活資金」と「余剰資金」に分類する必要がある。
生活していくためにはいくら必要なのかを考え、ある程度の金額を手元に残した上で余った資金を株式投資に活用しよう。
もし、この分類を怠って生活資金を取り崩してまで投資をしてしまうと、損失を被った際に自身の生活にも影響を及ぼすことが考えられる。
そのため、株式投資は余剰資金で運用することを徹底してほしい。
長期・積立・分散投資の実行
株式投資で失敗しないためには「長期・積立・分散投資」を実行することが有効だ。
まず、長期運用を行うべき理由は「複利の効果」が得られる点にある。
複利の効果とは、運用によって得た利息(収益)を元本に組み込み再投資することで、利息にも利息がつき、加速度的に資産が増加していくことをいう。
例えば、100万円を年利5%で運用できたとしよう。
複利であれば、1年目は105万円、2年目は110万2,500円、3年目は115万7,625円と増え続けるのだ。
運用期間が長くなれば長くなるほど、複利の効果が得られることがわかるだろう。
続いて、積立投資を行うべき理由は「ドル・コスト平均法」にある。
ドル・コスト平均法とは、投資商品の価格が低いときには多く、高いときには少なく購入することで、1回あたりの購入価額が平準化されていくことをいう。
株式などの投資商品は、さまざまな外的要因が絡み合いながら価格変動を繰り返す。
そのため、常に同じ金額で購入できるわけではない。
例えば、毎月10,000円で株式の積立投資をした場合は、その月の株価によって10株、20株、30株などと購入できる株数も変動するのだ。
また、積立投資によって購入時期を分散させることで、高値掴みのリスクを抑えるといった役割もある。
加えて、複数の銘柄に投資する「分散投資」も重要だ。
例えば、1つの銘柄だけに集中投資したとしよう。投資した銘柄の株価が下落すると、自身の資産価値に大きなダメージを受けることとなる。
しかし、1つの銘柄だけでなく複数の銘柄に投資したりすることで、1つの銘柄の株価が下落したとしても、他の銘柄の株価が上がれば損失をカバーできる可能性があるのだ。
このことから、株式投資を行う際は「長期・積立・分散投資」を心がけてほしい。
メリット・デメリットを踏まえた株式投資の戦略を立てるなら誰に相談するべき?
ここでは、株式投資における専門家の重要性やIFAの役割とメリット、IFA検索サービスである「資産運用ナビ」の利用方法について解説していく。
株式投資における専門家の重要性
国内株投資や外国株投資、IPO投資など、一口に株式投資といっても投資先は数多く存在する。
そのため
「自分がどの銘柄を購入するべきかわからない」
「どういった投資戦略を立てるべきかわからない」
といった疑問や不安を抱えてしまうこともあるだろう。
そのようなときは、資産運用に関する専門家に相談することをおすすめする。
専門家に相談すれば、専門的な知識や経験をもとにした的確なアドバイスを提供してもらえるだけでなく、株式投資に関するさまざまな不安や疑問を解決できるはずだ。
IFAの役割とメリット
IFAとは「独立系ファイナンシャルアドバイザー」とも呼ばれる資産運用の専門家のことだ。
「独立系」という名のとおり、銀行や証券会社などの金融機関には所属していない。
IFAに相談するメリットは、具体的に以下の2つだ。
- 適切な商品を中立的な立場で提案してもらえる
- 転勤がないため長期的な相談が可能
最大のメリットは、相談者の状況に合わせて適切な商品を中立的な立場から提案してもらえる点だ。
金融機関に所属する営業担当者に相談した場合、自社商品を提案されることとなるだろう。
しかし、IFAはさまざまな金融機関と業務提携することで、幅広い商品を取り扱っている。
そのため、相談者にとって最適な商品を中立的な立場から提案してくれるのだ。
また、金融機関に所属する営業担当者であれば、転勤してしまう可能性がある。
そうなると、運用の途中で営業担当者が変わることとなり、改めて新たな担当者と信頼関係を築かなければならない。
一方で、IFAは基本的に転勤がないため、長期的に相談できるという点も大きなメリットだ。
株式投資を成功させるためにも、長期的に相談できるアドバイザーを見つけることが大切だ。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法
IFAに相談をしたいと思っても、全国各地にいるIFAの中からどう探せば良いか迷うこともあるのではないだろうか。
その際には、IFA検索サービスである「資産運用ナビ」を活用してほしい。
「資産運用ナビ」とは、個人投資家とIFAをマッチングさせるサービスをいう。
専用のページにて相談したい内容や住んでいる地域、年齢などを入力するだけで、あなたの希望に沿ったIFAを簡単に見つけられる。
また、IFAとの初回面談は無料だ。
そのため、自分が相談したいと思えるIFAが見つかるまで繰り返し利用できる。
株式投資の成功に向け「資産運用ナビ」を活用して信頼のおけるIFAを探そう。
株式投資のメリットとデメリットを理解しよう
本記事では、株式投資におけるメリットやデメリット、そして株式投資の始め方や失敗しないためのポイントについて解説した。
株式投資には、株価の値上がりによって利益が得られることに加え、配当金や株主優待が受け取れたり、会社の経営に参加できたりといったメリットがある。
一方で、価格変動や為替変動によって元本割れが生じるリスクや企業が破産することによる信用リスク、自分が望んだタイミングで取引ができない流動性リスクなどが伴うというデメリットも存在する。
こういったリスクを抑えるためにも、長期運用・積立投資・分散投資の3つを基本方針として株式投資に取り組んでほしい。
また、株式投資の始め方として楽天証券を例に挙げて解説した。
ネット証券であればオンライン上で口座開設から株取引まで完了するため、気軽に株式投資を始めることが可能である。
ただ、株式投資を始めるにあたって疑問や不安を抱えてしまうこともあるだろう。
その際には、資産運用の専門家であるIFAに相談するのも一つの手だ。
IFAに相談すれば、疑問や不安を解消してくれるだけでなく、株式投資の成功に向けた具体的なアドバイスを提供してくれる。
そして、自分の希望に沿ったIFAを探すためにも「資産運用ナビ」を活用することがおすすめだ。