- 人気銘柄に投資したい
- 株を選ぶポイントが知りたい
- 株式投資を成功させる秘訣が知りたい
株式投資を始めるときに最初のハードルとなるのが、銘柄の選び方だ。
数多くある上場株式の中から自分に合った銘柄を見つけるには、どうすればよいのだろうか。
本記事では具体的な人気銘柄を紹介するとともに、投資先の選定方法について解説していく。
また、株の選び方の基本原則についてはこちらの記事を参考にしてほしい。
人気の株を選ぶ時に重要な4つのポイント
株式投資で人気銘柄を選ぶためのポイントとして、次の4つが挙げられる。
- 将来の成長性で選ぶ
- 企業の安定性で選ぶ
- 配当利回りで選ぶ
- 株主優待で選ぶ
それぞれくわしく解説していこう。
将来の成長性で選ぶ
株式投資は、基本的に「安く買って高く売る」ことで利益を得る。
このキャピタルゲインを得るためには、継続的に成長していく期待がある銘柄を選ぶ必要がある。
こうした将来の成長が期待される銘柄を「グロース株」といい、投資家の中にはグロース株を中心に投資する人も多い。
グロース株の探し方にはさまざまな財務指標があるが、代表的なもののひとつがROEである。
ROEは「自己資本利益率」といい、次の数式によって算出される。
ROEの数値が高いほど、「手元の資本で効率よく利益を稼いでいる」ということが分かる。
また、グロース株は中小型株から選定することが多い。
すでに時価総額の大きい大企業は成熟期に入っていると考えられるためだ。
これから伸びしろの大きい銘柄を探すには、時価総額をひとつの参考にすることもおすすめである。
企業の安定性で選ぶ
株式投資は、企業の安定性で選ぶ方法もある。
業績や株価が安定している銘柄は長期保有しやすく、保有中の精神的な負担が小さいメリットがある。
たとえば、ディフェンシブ銘柄は景気の動向による影響を受けにくい特徴がある。
具体的には、食品や医薬品の生活必需品や、電力・ガス、鉄道、通信のインフラ業種などが挙げられる。
こうした業種は不景気下においても業績が極端に落ち込む可能性が低いため、業績が安定しやすいといわれている。
「株価が大きく上下する銘柄は避けたい」、「長期保有できる銘柄を探したい」という場合は、ディフェンシブ銘柄を中心に探してみるとよいだろう。
配当利回りで選ぶ
株式投資では、配当金を楽しみにしている人も多い。
配当銘柄を選ぶ際は、配当利回りをひとつの目安にしたい。
配当利回りは、次の数式によって算出される。
一般的に、配当利回りは4%程度が目安とされている。
証券会社のスクリーニング機能などを使用して、一定水準以上の配当利回りに絞って銘柄を探すとよいだろう。
また、その際は過去の配当動向についても確認しておきたい。
一時的な要因で配当利回りが高くなっている銘柄もあるためだ。
安定的に配当金を受け取るためには、増配を続けている銘柄や業績が安定している銘柄、配当性向が高い銘柄を選ぶことが大切だ。
株主優待で選ぶ
日本株の中には、株主優待を実施している銘柄もある。
株主優待の内容は、自社商品・サービスの提供や割引券、ギフトカード、カタログギフトなどさまざまだ。
たとえば、食品や日用品を株主優待として受け取ることができれば、生活費の節約にもつながる。
普段から使っている日用品などがある場合は、株主優待を実施していないかチェックしてみるのもよいだろう。
また、出張や旅行などで飛行機に乗る機会が多い人は、航空会社へ投資するのもひとつの方法だ。
航空会社では株主優待として割引価格で航空券を購入できることが多く、投資家の中でも人気が高い。
優待銘柄を探す際は、日常生活で使いやすいサービスを提供しているものを選ぶようにしよう。
【テーマ別】人気の株を紹介
上場株式は、東京証券取引所に上場しているだけでも4,000社近くの数がある。
その中から投資先を選定するとなると、
「どうやって探せばいいのか分からない」
「自分の選定方法に自信がない」
と感じる人も多いだろう。
ここでは、先ほど紹介した4つの探し方をもとに、テーマ別の人気銘柄を紹介していく。
なお、ここで紹介する銘柄はあくまで情報提供が目的であり、個別の銘柄への投資を推奨するものではない。
最終的な投資決定は個人で判断していただきたい。
成長銘柄
成長株の人気銘柄として、下記の株式が挙げられる。
- エス・エム・エス(2175)
- マネーフォワード(3994)
- レーザーテック(6920)
- QPS研究所(5595)
- ELEMENTS(5246)
現在成長株として注目を集めているのは、介護・医療業界やIT業界、AI分野などが多い。
成長株は大きなリターンが期待できる一方、大きな損失を負う可能性もある。
投資先を選定する際は、企業の経理戦略や業界動向をよく理解し、財務分析もしっかり行ったうえで投資するようにしよう。
安定銘柄
ディフェンシブ銘柄の人気銘柄として、下記の株式が挙げられる。
- 伊藤園(2593)
- 大正製薬ホールディングス(4581)
- アサヒグループホールディングス(2502)
- ヤクルト(2267)
- 小野薬品工業(4528)
ディフェンシブ銘柄では、食品や医薬品業界の株式が人気だ。
また、鉄道もディフェンシブ銘柄に含まれる。
鉄道会社は株主優待として割引券を提供しているところも多い。
普段通勤などで電車を使う機会が多い人は、利用している鉄道会社の株式を購入するのもひとつの方法だ。
配当銘柄
配当利回りが高い人気銘柄として、下記の株式が挙げられる。
- 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)
- 日本たばこ産業(2914)
- KDDI(9433)
- 商船三井(9104)
- 日本製鉄(5401)
配当銘柄はNISA制度で買い付けることで、非課税で配当金が受け取れるメリットがある。
上場株式は「成長投資枠」の対象で、年間240万円まで利用することが可能だ。
配当銘柄へ投資する際は、ぜひNISA制度を利用することを検討してみよう。
なお、NISA制度では最大1,800万円の生涯投資枠が付与されているが、成長投資枠で利用できるのはそのうち1,200万円までである。
どのようなポートフォリオで非課税枠を利用するかについても、よく考えることが重要だ。
優待銘柄
株主優待で人気が高い銘柄として、下記の株式が挙げられる。
- イオンモール(8905)
- キリンホールディングス(2503)
- くら寿司(2695)
- JR東日本(9020)
- ポーラ・オルビスホールディングス(4927)
株主優待では、日常生活で利用しやすいスーパーや飲食店の優待券・割引券が受け取れる銘柄が人気だ。
人気の株を選ぶだけではダメ!株式投資で成功するためのコツ
株式投資にリスクはつきものだ。
銘柄選定を間違ってしまうと、投資した元本が割れることも十分ありえる。
株式投資で成功するためには、次の4つのポイントを重視したい。
- 長期投資を前提にする
- 分散投資を徹底する
- 投資のマイルールを作る
- 情報収集に取り組む
それぞれくわしく解説していこう。
長期投資を前提にする
株式投資は、長期投資を前提に取り組むことが重要だ。
長期投資は投資の基本でもあり、長い期間をかけて資産を成長させていく心構えが重要となる。
特に、株式投資を始めたばかりの頃は、少しの株価変動によって感情的に売買してしまうケースが見られる。
しかし、感情を優先した取引では損失が積み重なる可能性が高い。
上級者では短期売買で利益を積み上げる手法もあるが、基本は「長期的な値上がりを目指す」という姿勢で取り組むことが大切だ。
分散投資を徹底する
分散投資も資産運用の基本のひとつだ。
銘柄選定をしていると、「この銘柄は成長が期待できる」という投資先を見つけるかもしれない。
しかし、そういった場合でも1つの銘柄に集中投資することはおすすめできない。
万が一自分の読みが外れたときに、大きな損失を負ってしまうためだ。
株式市場は先の動きが読めないため、よりリスクを低減するためには複数の銘柄に分散投資することが大切だ。
その際は、「異なる業種の銘柄に分散する」など相関性の低い銘柄を組み合わせるようにしよう。
投資のマイルールを作る
株式投資に取り組む際は、あらかじめマイルールを定めておくことも重要だ。
特に、次のような点を明確にルール化しておこう。
- 株式を利益確定する水準
- 株式を損切りする水準
- ポートフォリオの構成比率
- 株式投資に充てる金額
- 許容できる損失額
たとえば、利益確定する水準が定まっていなければ、株価が上昇する局面で「もう少し待っていた方が利益が大きくなるのでは?」と欲が出やすい。
結果的に、その後株価が下落して利益確定のタイミングを逃すケースも少なくない。
常に変動する株式市場の中で適切な投資判断を下すためには、あらかじめマイルールを明確にしておくことがポイントだ。
情報収集に取り組む
株式市場では常に上下を繰り返しており、1つの要因によって大きく相場が変動することも珍しくない。
保有資産の状況をきちんと把握するためには、日頃から情報収集に取り組むことが大切だ。
たとえば企業の決算情報は、株価に大きな影響を与える情報のひとつである。
保有している銘柄については、決算の時期を把握し、速報をキャッチできるように気をつけよう。
証券会社ではホームページ上でマーケット情報を提供しているため、そういったサービスを活用することもおすすめだ。
人気の株が知りたいなら誰に相談するべき?
株式投資の銘柄選定に悩んだら、金融のプロであるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)へ相談することを検討したい。
ここからは、IFAへ相談するメリットや、相談先の探し方について紹介していこう。
IFAは株式投資の心強いパートナー
IFAとは、「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれる金融アドバイザーだ。
特定の金融機関に所属せずに、金融商品の提案・販売を行っていることが特徴である。
株式投資の相談は証券会社ですることも可能だが、「セールスされそうで気が引ける」と感じる人もいるのではないだろうか。
もちろん証券会社でも顧客の意向を尊重したセールスを行っているが、「気軽に相談しにくい」、「営業ノルマに付き合わされそう」というイメージを持つ人もいる。
その点、IFAは証券会社の職員ではないため、営業トークに付き合わされる心配がない。
顧客の投資意向をヒアリングしたうえで必要な商品だけを提案してくれるので、投資経験が浅い人でも安心だ。
また、IFAは証券会社出身の人が多く、株式市場に精通している人から直接アドバイスを受けられる。
銘柄選定の方法や売買のタイミングなど、実践的なアドバイスがもらえるのもIFAへ相談するメリットのひとつだ。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用しよう
IFAにはそれぞれ得意とする相談分野や取扱商品、メインとする顧客層がある。
自分のニーズと合うIFAを探すためには、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用することがおすすめだ。
「資産運用ナビ」では、投資経験や投資意向、資産の状況など簡単な質問に答えるだけで、相性の良いIFAを紹介してもらえる。
面談前にIFAの経歴や得意分野を確認できるのも安心ポイントだ。
検索サービスは無料で利用できるので、ぜひ気軽に活用してみよう。
人気の株よりもあなたに合った株を見つけよう
本記事では、株式投資の銘柄選定の方法や人気銘柄について紹介した。
刻一刻と変化する株式市場では、きちんと情報収集を行いながら投資先を選定することが重要だ。
銘柄選定に悩む場合は、金融のプロであるIFAへ相談することもおすすめである。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用して、資産運用のパートナーとなるような相談先を探してみよう。