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【9254】株式会社ラバブルマーケティング代表取締役社長 林雅之氏「拡大するSNSマーケティング市場での”ラバブル”な事業による成長」

※本コラムは2023年1月30日に実施したIRインタビューをもとにしております。

web2.0の黎明期からデジタルマーケティングに注力し、事業展開を継続している株式会社ラバブルマーケティンググループ。

代表取締役社長の林雅之氏に事業領域選択のきっかけや、中長期における今後の展望について教えていただきました。

目次

株式会社ラバブルマーケティングを一言で言うと

「人に地球に共感を」をパーパスに掲げ、愛されるマーケティング(ラバブルマーケティング)というコンセプトを基に事業を展開しているデジタルマーケティングエージェンシーです。

創業の経緯

現在グループ会社である株式会社コムニコを2008年11月に設立したのが始まりです。創業当初から、将来拡大するであろうweb2.0と呼ばれたSNSの領域でビジネスを開始しようとしたのが、コムニコ設立のきっかけとなりました。

2008年はFacebookやTwitterがようやく日本語のインターフェースを備えた時期です。現代のように頻繁に、そして幅広く用いられるようなSNSは認知されていませんでした。そのような時期から、企業のSNS運用支援してきたのが当社であります。

この領域を選択した理由といたしましては、私自身、SNSが広まっていくような世界に大きな期待感を持っていたということが一番大きいです。インターネットはよく使われていましたが、基本的に情報の発信者となっていたのはなにかしらのエキスパートか有名人などに限られていました。

当時はいわゆるブロガーと呼ばれていたような一般の方が出現していましたが、今日のように多数の人に受け取ってもらえるようなことは仕組上困難でありました。

ですが、SNSの普及がそれを可能にし、人が集まるSNSで企業がマーケティング活動をするニーズが必ず出てくると考え、これを主軸に事業を展開するに至りました。

2012年頃から、「SNSが一般化した」という認識になり、今ほどのインパクトはなかったものの、チャレンジングな企業がSNS上でマーケティング活動を始めた時期であり、それに伴って当社の売り上げを大きく伸ばすことに成功しました。

事業内容について

当社は社名にあるように、愛されるマーケティング活動をコンセプトに掲げるマーケティング会社です。マーケティングというものはクリックされればよい、売れればよい、といった成果主義にしばしば陥りがちです。

例えば家を数日留守にすると、郵便受けがチラシやDMでいっぱいになり、それらを必要としない人はそのままゴミ箱に捨てるということがあると思います。

我々は、そのような受け手が不快に思うのではなく、受け取ってよかったと思っていただけるような、ラバブルな発信を心がけております。弊社の主力事業はSNSマーケティングで主に3つのソリューションから構成されております。


株式会社ラバブルマーケティング 2023年3⽉期第3四半期 決算説明会資料
 より引用

1つは売上の70%以上を占めている「運用支援」です。これはお客様のTwitterやInstagramなどのSNSアカウントをお預かりし、投稿内容を考えたり、コメントに返信したり、投稿の分析を行ったりしています。

SNSマーケティングはテレビや新聞などの4大マスとは異なり、同じプラットフォーム上に同じコンテンツをあげることはなく、TwitterやInstagramなど、各プラットフォームごとにコンテンツを作る必要があります。

また、一度作ったら数ヶ月間同じコンテンツを使い続けるということもできないので、日々良質なコンテンツを生み出し続ける必要があり、オペレーションサイドにクリエイティビティが求められます。


株式会社ラバブルマーケティング 2023年3⽉期第3四半期 決算説明会資料
 より引用

我々は2008年から当事業を展開しておりますが、お客様のアカウントを運用していくうちにこんな分析ツールがあったら便利かつ効率的という声を反映してできたものが2つ目の「運用支援ツールの提供」です。

現在、SNS運用を効率化するツール「comnico Marketing Suite」とSNSキャンペーンツール「ATELU」をご提供しています。我々が利便性を感じるツールは他社さんも同じように便利だと感じていただけると考えており、事実、これらのサービスは好評をいただき、ご契約数が伸びています。

株式会社ラバブルマーケティング 2023年3⽉期第3四半期 決算説明会資料 より引用

3つ目は、教育ノウハウの提供です。創業時はまだ、SNSマーケティングの経験者はほとんどいませんでした。そこで我々はポテンシャル採用した人材を、プロに育てあげることに注力して参りました。そこで培った教育プログラムに競争優勢性があると思っております。

そのプログラムを、当社のグループである一般社団法人SNSエキスパート協会を通じて、ご提供しております。

SNSマーケティング事業に関しては、大企業が6割超の顧客構成になっております。これは創業時から同じ傾向で、当時はSNSマーケティング自体が企業にとってチャレンジングな時代であったため、SNSマーケティングに予算を回せるのは大企業に限られておりました。

しかし、現在では事業規模問わずほとんどの企業がSNS上でマーケティングを行うまでに普及してきました。特に複数のSNSアカウントを運用する傾向は強く、我々のようなSNSの専門知識を持つ企業に委託するのがメジャーになりつつあるのではないでしょうか。

また、特定の業種に絞らず、多様な業種、業態の企業様を幅広く支援させていただいているため、ポートフォリオによってリスクを分散できております。


株式会社ラバブルマーケティング 2023年3⽉期第3四半期 決算説明会資料
 より引用

中長期の成長イメージとそのための施策

既存事業であるSNSマーケティング事業とDX支援事業の2つは、まだまだ市場が拡大している状況です。これに伴い、市場の拡大以上の成長を目指しております。加えて、その他の事業も計画しております。

一つは海外展開になります。今後伸びる東南アジアの広告市場にもマーケティング活動をしない手はありません。すでに確立されている大手企業とのチャネルを生かし、海外進出を行なっている企業のマーケティング支援を行うことでさらなる成長が可能であると見込んでおります。

もう一つは、メタバースとNFTへの挑戦です。これらは現状、ハイプサイクルで言うところの黎明期にあり、幻滅期に向かっているところです。そのため、ブームにのった過剰な投資は避け、小さなことから始めて、理解いただけるいくつかの企業と成功事例を作ることに数年は集中して参ります。


株式会社ラバブルマーケティング 2023年3⽉期第3四半期 決算説明会資料
 より引用

投資家の皆様へメッセージ

繰り返しになりますが、当社は「人に地球に共感を」をパーパスに掲げ、愛されるマーケティング(ラバブルマーケティング)というコンセプトを基に事業を展開している会社です。

我々のやっていることの社会性に共感していただける投資家の方がいらっしゃいましたら、応援していただけると幸いです。

今後、web2.0の盛りの時代にweb3.0というものが少しずつ認知され、web2.0の黎明期からこの領域で事業を始めて上場まできた我々としては、同じ成功をweb3.0の時代でも収めることができると考えていますので、そこにもご期待していただけたらと思います。

株式会社ラバブルマーケティング

本社所在地:東京都港区⻁ノ⾨四丁⽬1番13号 プライムテラス神⾕町9階

設立:2014年7月15日

資本金:268,020,861円(2022年9⽉末時点)

上場市場:東証グロース(2021年12月21日上場)

証券コード:9254

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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