- 年代別に必要な貯金額が知りたい
- 各年代でどのように貯金すれば良いのか知りたい
- 年代別の平均貯金額が知りたい
「将来に向けて貯金を始めたい」「周りの人がどのくらい貯金をしているか気になる」と感じている人は多いのではないだろうか。
必要な貯金額は人によって異なり、年代によっておすすめの貯金方法や押さえておくべきポイントも変わってくる。
そこで、本記事では年代別の貯金額の目安を紹介しつつ、おすすめの貯金方法について解説していく。
また、効率的に貯金を行う上で相談すべき専門家の選び方についても紹介しているため、参考にしてほしい。
ぜひ本記事を参考に、自分に合った貯金方法を見つけて、将来に向けて適切に資産を増やしていってほしい。
20代で貯金する方法と目標額
それでは、年代別のおすすめ貯金方法と、貯金の目標額を確認していこう。
まずは、20代でコツコツ貯金する方法を紹介する。
目標額の設定
20代という年代は、まだそれほど収入が大きくないため、まずは生活費の3ヶ月分から6ヶ月分の貯金を目標に設定してみよう。
毎月15万円を生活費に使っている場合は、45万円〜90万円を目標に貯めていくイメージだ。
とはいえ、毎月大きな金額を貯金に回すのは難しい場合もある。
初めのうちは1〜2万円程度の貯金から始めていき、徐々に貯金額を増やしていくと良いだろう。
同年代の人がどのくらい貯金をしているかが気になる人も多いだろう。
以下の表は、金融広報中央委員会による「令和5年(2023年)家計の金融行動に関する世論調査」より、「単身世帯」「二人以上世帯」「総世帯」それぞれにおける20代の金融資産額をまとめたものだ。
単身世帯 | 二人以上世帯 | 総世帯 | |
---|---|---|---|
100万円未満 | 40.9% | 34.3% | 39.2% |
100〜200万円未満 | 19.5% | 15.7% | 18.5% |
200〜300万円未満 | 9.4% | 13.0% | 10.3% |
300〜400万円未満 | 8.8% | 7.4% | 8.4% |
400〜500万円未満 | 4.5% | 7.4% | 5.3% |
500〜700万円未満 | 7.1% | 6.5% | 7.0% |
700〜1,000万円未満 | 3.9% | 3.7% | 3.8% |
1,000〜1,500万円未満 | 2.9% | 1.9% | 2.6% |
1,500〜2,000万円未満 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
2,000〜3,000万円未満 | 0.0% | 3.7% | 1.0% |
3,000万円以上 | 0.0% | 0.9% | 0.2% |
無回答 | 2.9% | 5.6% | 3.6% |
平均 | 219万円 | 403万円 | 266万円 |
中央値 | 103万円 | 171万円 | 120万円 |
調査結果によると、総世帯における20代の平均貯金額は266万円、中央値は120万円となっている。
平均値は極端に大きい数字や小さい数字によって数値が偏るケースが多いため、目安としては中央値を参考にすると良いだろう。
単身世帯の中央値は103万円なのに対して、二人以上の世帯では171万円となっている。
20代では、世帯一人当たり100万円程度の貯金を目標として、お金を貯めていくのをおすすめする。
収入と支出の見直し
20代で貯金を効率的に行うために不可欠なのが、収入と支出の見直しだ。
収入から支出を差し引いた金額を貯金していくと考えると、貯金の金額を増やすためには収入を増やすか支出を減らす必要がある。
働きはじめのうちは、大きく収入を増やすのは難しい場合が多いため、特に支出の見直しを重点的に行おう。
収入に見合った生活を心がけることで、無駄な支出を減らしてお金を貯めやすくなる。
終始のチェックのためには、家計簿アプリなどを利用して、クレジットカードや銀行口座、ECサイトなどと紐付けを行っておくのがおすすめだ。
自動的に日々の収支が記録されるため、忙しい人やまめに家計簿をつけるのが苦手という人でも手軽に毎月の家計をチェックできるだろう。
通勤途中のコンビニでの買い物や、使っていないサブスクリプションサービスなど、これまで気付かなかった不要な支出にも気付ける可能性がある。
自動積立の活用
なかなかお金が貯まらないという人にありがちな貯金方法は、毎月の給料からなんとなくお金を使っていき、残った分を貯金するという方法だ。
この方法では、「これくらいなら大丈夫だろう」と少額の支出を何度も積み重ねやすくなってしまい、結果的にほとんど貯金するお金が残らなくなってしまうことがよくある。
また、毎月貯金できる金額が異なるため、目標に対して計画的に貯金を進めていくことも困難だ。
そこでおすすめなのが、自動積立を利用した「先取り貯金」だ。
給与の一部を自動的に貯金口座に積み立てる設定を行うことで、毎月確実に貯金を増やしていける。
引き落とし日を給料日の翌日などに設定しておくことで、給料日に入ったお金をつい使って貯金できなくなってしまった、といった事態も避けやすくなる。
「毎月2万円」などと決まった金額を引き落とす設定にしておくことで、「1年間継続すれば24万円」と具体的な目標も定まるのもメリットだ。
なかなか自分でお金を貯金するのが難しいと感じる方は、自動積立サービスも活用してみよう。
30代で貯金する方法と目標額
続いて、30代の貯金額の目安や貯金方法について解説する。
働き始めて数年が経過し、結婚や出産などのライフイベントが生じるケースも多い。
30代での貯金について押さえておくべきポイントをしっかり理解していこう。
目標額の設定
30代の単身世帯・二人以上世帯・総世帯における貯金の割合や平均額、中央値は下記のとおりだ。
単身世帯 | 二人以上世帯 | 総世帯 | |
---|---|---|---|
100万円未満 | 22.0% | 17.2% | 18.7% |
100〜200万円未満 | 9.3% | 13.8% | 12.4% |
200〜300万円未満 | 11.2% | 10.6% | 10.8% |
300〜400万円未満 | 9.3% | 7.8% | 8.3% |
400〜500万円未満 | 6.1% | 6.3% | 6.2% |
500〜700万円未満 | 8.4% | 9.3% | 9.0% |
700〜1,000万円未満 | 5.1% | 7.3% | 6.6% |
1,000〜1,500万円未満 | 11.2% | 8.8% | 9.6% |
1,500〜2,000万円未満 | 2.8% | 3.0% | 2.9% |
2,000〜3,000万円未満 | 4.7% | 3.7% | 4.0% |
3,000万円以上 | 6.1% | 5.6% | 5.8% |
無回答 | 3.7% | 6.7% | 5.8% |
平均 | 912万円 | 856万円 | 874万円 |
中央値 | 300万円 | 337万円 | 315万円 |
30代では、単身世帯の中央値が300万円、二人以上世帯の中央値が337万円、総世帯の中央値が315万円と、世帯人数による貯金額の差はそれほど大きくないことがわかる。
上記の数値を参考にしつつ、まずは少なくとも年収の1年分を貯金することを目指してみよう。
年収500万円の人が22歳〜29歳の間に100万円貯金できていたとすると、30代のうちに残りの400万円を追加で貯めていくイメージだ。
毎月5万円を貯金に回せれば、年間で60万円たまるため、37歳前後では目標額の500万円を達成できる計算だ。
ボーナス月は貯金額を増やす、などの工夫をすれば、さらにゴールまでの道のりは短くなるだろう。
資産運用の開始
ある程度まとまったお金が貯まってきた30代では、資産運用を始めることも検討してみよう。
貯金だけではなく、投資信託や株式などの金融商品を購入して、資産を「増やす」ことも意識するのが重要だ。
30代は、老後までにまだまだ時間があるため、NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)などの非課税制度を利用した長期間の積立がおすすめだ。
金融商品の取引にかかる税金が非課税となるため、効率的に資産を増やしやすいというメリットがある。
インデックスファンドなどを活用すれば、手軽に手元の資金をさまざまな資産に分散しながら、コストを抑えて安定的に資産を増やしていきやすい。
金融や経済にあまり馴染みがないという方は、勉強しながらでも少額から積立を始めてみるのをおすすめする。
固定費の見直し
30代は、住宅や車の購入、結婚や出産など、まとまったお金が必要になりやすい年代でもある。
そのため、継続的に貯金を継続するためには「固定費の見直し」が重要だ。
住宅ローン金利が高い場合は金利の安い金融機関に借り換えを行ったり、保険の契約プランの見直しを行ったりすると、毎月の支出が大幅に下がる可能性もある。
まずは、毎月どのようなものにお金を支払っているかを洗い出し、相場と比較して高すぎないかや、自分の収入に対して適切な金額に収まっているかをチェックしてみよう。
固定費を削減できれば、毎月その分をそのまま貯金に回せるため、効率的に貯金額を増やしていけるだろう。
40代で貯金する方法と目標額
次に、40代の貯金方法や目標とすべき貯金額について確認していく。
40代特有のライフイベントを把握した上で、適切な貯金方法について検討していこう。
目標額の設定
40代は、20代や30代に比べて収入が増えるケースが多い一方、子供の教育や車・家電の買い替えなど支出も多くなりやすい年代だ。
世帯主が40代の世帯における平均的な貯金額を確認しよう。
単身世帯 | 二人以上世帯 | 総世帯 | |
---|---|---|---|
100万円未満 | 18.7% | 13.1% | 14.2% |
100〜200万円未満 | 8.8% | 12.2% | 11.5% |
200〜300万円未満 | 6.7% | 6.8% | 6.7% |
300〜400万円未満 | 6.2% | 7.8% | 7.5% |
400〜500万円未満 | 4.1% | 5.2% | 5.0% |
500〜700万円未満 | 7.8% | 10.1% | 9.7% |
700〜1,000万円未満 | 13.0% | 7.7% | 8.7% |
1,000〜1,500万円未満 | 10.4% | 10.1% | 10.2% |
1,500〜2,000万円未満 | 3.6% | 4.8% | 4.6% |
2,000〜3,000万円未満 | 7.3% | 7.3% | 7.3% |
3,000万円以上 | 7.3% | 8.8% | 8.5% |
無回答 | 6.2% | 6.1% | 6.1% |
平均 | 964万円 | 1,236万円 | 1,181万円 |
中央値 | 500万円 | 500万円 | 500万円 |
40代では、単身世帯か二人以上世帯かによって、貯金額の中央値は変わらない。
子育てによって共働きから片働きとなる世帯が増えたり、子供ができることで支出が増えたりすることが要因だろう。
働き盛りである40代では、子供の教育費や将来の老後資金を見据えて、最低でも年収の2〜3年分の貯金を目指すのがおすすめだ。
今は元気でも将来的にケガや病気によってお金がかかる可能性もあり、予期せぬ支出には十分備えておきたい。
定期的な見直し
40代になると、20代や30代と同じような貯金計画では、思ったようにお金がたまらないかもしれない。
収入や支出が増えるなど家計の環境が変わっている場合は、それに応じて貯金の計画を見直してみよう。
もちろん、20代や30代と同様に家計そのものの見直しも適宜必要だ。
同年代に比べて支出が大きすぎる場合は、無駄な出費が家計を圧迫していないかチェックしよう。
また、株式や投資信託などの金融資産も、相場の状況や家計の状況によっては購入商品や資産配分を見直す必要があるかもしれない。
必要に応じて専門家に相談しつつ、常に最適な資産配分を保つことを心がけよう。
収入の増加
それほど支出が大きくないにもかかわらず、40代になってもなかなか思うように貯金ができないという方は、収入そのものを増やすことも検討してみよう。
会社によっては、資格取得や研修の受講によって役職が上がったり、手当が支給されたりするケースもある。
まずは、本業での収入をアップできるように、会社の制度を調べながら自己研鑽に取り組もう。
また、近年は副業を認める企業も増えてきた。
副業が可能な会社に勤めている場合は、夜間や休日などの空き時間を利用してお金を稼ぐのも一つの手だ。
「副業分は全て貯金や投信積立に回す」などと決めておくことで、副業や貯金へのモチベーションも保ちやすくなるだろう。
本業での収入増加が見込めず、副業も難しいという場合は、転職によるキャリアアップを目指すという選択肢もある。
転職活動には手間も時間もかかるが、人によっては同じような業務内容で大幅に年収アップができる可能性もある。
50代で貯金する方法と目標額
50代では、ある程度まとまった資産を蓄えている人も多いが、貯金を継続する上ではどのようなポイントに気をつければよいのだろうか。
50代で効率よく貯金を行う方法や、目標とすべき貯金額をチェックしていこう。
目標額の設定
以下は、世帯主が50代の世帯における貯金額の割合や平均・中央値だ。
単身世帯 | 二人以上世帯 | 総世帯 | |
---|---|---|---|
100万円未満 | 18.1% | 12.5% | 13.8% |
100〜200万円未満 | 8.4% | 8.9% | 8.8% |
200〜300万円未満 | 4.4% | 5.2% | 5.1% |
300〜400万円未満 | 5.8% | 5.4% | 5.5% |
400〜500万円未満 | 6.2% | 5.2% | 5.5% |
500〜700万円未満 | 7.5% | 7.7% | 7.6% |
700〜1,000万円未満 | 8.8% | 7.5% | 7.8% |
1,000〜1,500万円未満 | 8.0% | 12.2% | 11.2% |
1,500〜2,000万円未満 | 6.6% | 5.8% | 6.0% |
2,000〜3,000万円未満 | 7.1% | 7.4% | 7.3% |
3,000万円以上 | 15.0% | 15.5% | 15.4% |
無回答 | 4.0% | 6.6% | 6.0% |
平均 | 2,288万円 | 1,611万円 | 1,773万円 |
中央値 | 555万円 | 745万円 | 700万円 |
単身世帯での貯金額中央値は555万円、二人以上世帯での貯金額中央値は745万円、総世帯での中央値は700万円となっている。
総世帯での分布率が最も高いのは「3,000万円以上」となっており、割合は15.4%だ。
しかし、次に分布率が高いのは「100万円未満」のゾーンで、割合は13.8%となっている。
このことから、多くの貯金をできている世帯とほとんど貯金ができていない世帯の二極化が進んでいることがわかる。
平均値や中央値をあまり気にしすぎず、自分にあった貯金額を目指してコツコツとお金を貯めていこう。
目安としては、退職後の生活を見据えて、年収の3〜5年分を貯金することをおすすめする。
リスク管理の強化
しっかりと貯金を続けていくためには、株式や投資信託などの金融商品も活用しながら、資産のリスク管理を適切に行うことが重要だ。
30代〜40代は「増やす」ことに重点を置いていた場合も、40代からは「守る」ことを意識しはじめよう。
リスク資産を重点的に保有している場合は保有比率を減らす、特定の金融商品に資産が集中している場合は分散して保有する、といったようにリスク管理を強化することで、安全に資産を増やしていきやすくなるだろう。
また、40代はケガや病気など自分や家族の体に関するリスクも上昇し始める年代だ。
定期的に健康状態のチェックを行うのはもちろんのこと、万が一に備えて手厚い保険に加入しておくのもおすすめだ。
終身保険や養老保険などの貯蓄性の高い保険であれば、死亡や高度障害状態に備えつつ、将来に向けた貯蓄にも役立てられる。
すでに保険に加入しているという人も、40代では一度保険の見直しを行ってみよう。
老後の生活設計
40代になったら、現在の家計の収支のみを考えるのではなく、老後の生活もイメージした上で貯金を進めていこう。
「定年退職後に夫婦で世界一周旅行に行く」「自然豊かな場所に別荘を建てる」「趣味の美術品集めにお金をかける」など、具体的な老後の生活設計を立てて、必要な資金を把握する。
そして、ライフプランに基づいた貯金が行えるように、段階的に計画を立てていこう。
具体的な老後の目標を立てることで、貯金に対するモチベーションが高まり、効果的に資産を増やしていけるだろう。
また、予定しているライフイベントだけでなく、ケガや病気、介護などの予期せぬ支出にも備えておくことが肝心だ。
特に老後は予期せぬ支出が多くなりやすいため、余裕を持って資金を準備しておこう。
60代で貯金する方法と目標額
60代は「老後」を意識した資産活用が重要となる。
退職後の人生を具体的にイメージしつつ、効果的に貯金を行っていこう。
目標額の設定
60代における世帯別の平均的な貯金額や分布割合は下記の通りだ。
単身世帯 | 二人以上世帯 | 総世帯 | |
---|---|---|---|
100万円未満 | 12.8% | 7.4% | 8.8% |
100〜200万円未満 | 7.1% | 5.7% | 6.1% |
200〜300万円未満 | 4.3% | 5.5% | 5.1% |
300〜400万円未満 | 6.4% | 3.8% | 4.5% |
400〜500万円未満 | 3.5% | 2.4% | 2.7% |
500〜700万円未満 | 5.3% | 9.2% | 8.2% |
700〜1,000万円未満 | 4.3% | 8.4% | 7.3% |
1,000〜1,500万円未満 | 9.9% | 8.7% | 9.0% |
1,500〜2,000万円未満 | 6.7% | 6.8% | 6.8% |
2,000〜3,000万円未満 | 12.1% | 12.0% | 12.0% |
3,000万円以上 | 22.7% | 26.0% | 25.2% |
無回答 | 5.0% | 4.1% | 4.3% |
平均 | 2,240万円 | 2,588万円 | 2,499万円 |
中央値 | 1,100万円 | 1,200万円 | 1,200万円 |
60代の平均貯金額は2,200万円〜2,600万円程度で、中央値は1,100万円〜1,200万円となっている。
50代と同様に、貯金をできている世帯とできていない世帯で大きく分かれていることがわかる。
60代では、退職金や年金を加えた総合的な資産計画を立てつつ、年収の5年分以上の貯金を確保することを目標としよう。
年金の活用
60代では公的年金や私的年金の受給が始まる人が多い。
年金の受給開始時期や受給額を考慮した上で、最適な受給タイミングを選ぼう。
退職金などを含めた貯蓄が十分にある場合は、年金の受給開始を遅らせて受け取り総額を増やすのも一つの手だ。
老後の収入がどのくらいになるのか、老後の生活費がどの程度になるのかをあらかじめチェックしておくことで、家計を適切に管理しやすくなるだろう。
資産の保全
60代は、資産の保全を最優先に考えて、リスクをなるべく低く抑えた資産の活用方法を選択しよう。
具体的には、債券や定期預金、貯蓄型保険などで一定金額を確保しつつ、資産の一部分でインデックス型投資信託といったシンプルな金融商品を購入するのがおすすめだ。
個別株式やアクティブ型投資信託などは、大きなリターンが狙える一方、相場が崩れると大きな損失が発生するリスクもある。
こうした金融商品を購入してはいけないということではないが、高いリスクを伴う金融商品だということを理解しておくことが重要だ。
年代別におすすめの貯金方法が知りたいなら誰に相談するべき?
ここまで解説した通り、貯金を行うコツや貯金の目標金額は年代や世帯構成によって異なる。
また、個人のニーズやライフプラン、リスク許容度によっても効果的な貯蓄方法は変わってくる。
自分にとって最適な貯金方法を知って、将来に向けて着実に資産を増やしていきたいという方は、専門家への相談をおすすめする。
お金の専門家に相談することで、ライフスタイルやライフプランに応じた適切な貯金計画のアドバイスをもらえるため、安心して貯蓄を進めていけるだろう。
貯金について相談できる専門家にはいくつかの選択肢が存在するが、ここでは「ファイナンシャルプランナー(FP)」「銀行の相談窓口」「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」の3種類の専門家について、それぞれの特徴やメリットを解説していく。
ファイナンシャルプランナー(FP)への相談
ファイナンシャルプランナーは、相談者のライフスタイルや経済環境、家族構成などに応じて理想的なライフプランの設計を行うお金の専門家だ。
一人一人の夢や目標に対して、お金の面から実現をサポートしてくれるというメリットがある。
家計の収支に関するアドバイスや、保険の見直し、住宅ローンに関する相談など、さまざまな分野に対応しているため、お金に関する疑問に幅広く答えてくれる。
「貯金を始めたいがなかなか自分で計画を立てられない」「家計の状況を見直したい」といったニーズがある方は、FPに相談することでお金に関する悩みを解決できるかもしれない。
ただし、FP資格のみを保有しているファイナンシャルプランナーは、株や投資信託といった金融商品については具体的な提案を行えない。
あくまでも一般的な内容に関するアドバイスに留まってしまう点には注意が必要だ。
特定の金融商品について聞きたいことがあるという方や、株や投資信託を購入して資産を増やしていきたいと考えている方は、別の選択肢も検討してみよう。
銀行の相談窓口・営業担当者への相談
「貯金=銀行」というイメージから、貯金について銀行の窓口に相談すべきだと考えている人も多いだろう。
銀行の営業担当者や相談窓口に相談することで、自分に合った貯金プランを見つけることができる。
ネット銀行や地方銀行の中には、お得な定期預金プランを提供している銀行もあるため、条件を満たせば資産を高金利で預けておける可能性もある。
最近では、「退職金プラン」といったように、退職金を活用する貯金プランを提供している金融機関も増えてきた。
ただし、銀行で取り扱っているのは、主に預貯金や一部の投資信託、保険などの商品に限られる。
幅広い投資信託の中から積立を行いたいという方や、積極的に資産を増やしていきたいと考えている方は、証券会社などに資産を預ける方が適している場合もあるため注意しよう。
「資産運用ナビ」を活用したIFAへの相談
IFAは、独立系ファイナンシャルアドバイザーとも呼ばれ、特定の金融機関に所属せずに顧客に対してお金に関するアドバイスを行う専門家だ。
FPや金融機関の窓口と比較すると、あまり馴染みがないかもしれないが、米国などでは資産の管理についてはIFAに相談するのが一般的となっている。
IFAは、金融商品仲介業者としての登録を受けているため、有価証券の具体的な提案や売買の仲介を行えるというメリットがある。
特定の証券会社や銀行に属しているわけではなく、複数の証券会社と業務委託契約を締結することも可能であるため、商品提案について会社の意向や販売ノルマなどが影響することはない。
幅広い選択肢の中から最適な方法を顧客に対して提案してくれるというのが、IFAの大きな魅力だ。
IFAの多くは金融機関出身者であるため、豊富な知識や経験に基づくアドバイスが期待できるというのも嬉しいポイントである。
IFAを利用する際は、自分に適したアドバイザー選びが必要となる。
どのようにIFAを選んだら良いかわからないという方には、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用がおすすめだ。
年齢や金融資産などを入力するだけで、自分にぴったりのアドバイザーが自動で検索されるため、自分でさまざまなIFAを探す手間が省ける。
検索されたアドバイザーの経歴や実績はプロフィールページから確認できるため、安心して面談に臨める。
相談料は原則無料となっているため、気軽に利用しやすいのもメリットだ。
ただお金を貯めるだけでなく、積極的にお金を増やしていきたいという方は、ぜひ「資産運用ナビ」を利用して、あなたにぴったりのアドバイザーを見つけてほしい。
年代別に適した貯金方法で効率よくお金を貯めよう
効率的にお金を貯めるためには、年代別のポイントを押さえた貯金方法を把握しておくことが重要だ。
年代別の平均的な貯金額や目安となる貯金額を知っておくことで、自分の貯金目標も立てやすくなるだろう。
適した貯金方法は年代や個人のライフプランによって異なるため、自分にとって最適な貯金方法を知りたい場合は専門家への相談もおすすめだ。
お金の専門家に相談することで、効率よく貯金を続けられて、将来に向けて安定的に資産を増やしていける。
信頼できる相談相手を見つけたいという方は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用してみよう。
「資産運用ナビ」は、年齢や住まい、金融資産などを入力するだけで、自分にぴったりなアドバイザーが自動で検索されるサービスだ。
貯金方法やおすすめの金融商品など、資産を増やしていく上での疑問や不安がある方は、ぜひこの機会にIFAへの相談を検討してみてはいかがだろうか。