- 長期投資に適したおすすめの米国株が知りたい
- 長期保有に最適な米国株を選ぶコツを学びたい
- 米国株を長期保有した時の正しいリスク管理方法が知りたい
米国株は過去100年以上にあたり成長を続けてきた実績があるため、投資上級者だけでなく初心者にもおすすめできる投資先だ。
しかし米国株といえどすべての銘柄が、長期保有に適しているわけではない。
米国株での資産形成を考えている方の中には、長期保有するべき銘柄はどれなのかと疑問を感じている方もいるだろう。
この記事では長期保有に適した米国株の選び方について解説する。
また具体的な銘柄にも言及する。
米国株への投資を検討している方はこの記事を読むと、どの銘柄を購入するべきかがわかるようになる。
なお、2024年米国株式ランキングが気になる人はこちらの記事を見てほしい。
長期保有におすすめな米国株を見つける方法
長期保有に適した米国株の選び方を以下3つ解説する。
- 高成長率が見込める業界に所属する企業を選ぶ
- 安定性のあるビジネスモデルの企業を選ぶ
- 利回りや時価総額が高い企業を選ぶ
高成長率が見込める業界に所属する企業を選ぶ
長期保有するならば、高成長率が見込める業界に所属する企業を選ぼう。
業界全体が高成長を続けるならば、その業界に属する企業の多くも高い成長率を維持する可能性が高いためだ。
米国の上場企業は数千社あり、その中から高成長を見込める企業をピンポイントで見つけることは非常に難しい。
しかし現在伸びている業界、今後需要の高まる業界を見つけられると、高成長の恩恵を受けられる。
米国株に限らず、成長性の高い銘柄を選ぶことは資産運用の鉄則であり基本だ。
そのためまずは成長率の高い業界を見つけ、そこに所属する企業を選ぼう。
安定性のあるビジネスモデルの企業を選ぶ
安定性のあるビジネスモデルを持っている企業を選ぶこともおすすめだ。
つまり、過去数十年にわたり多くの方に受け入れられているビジネスモデルを選ぶべきだ。
たとえばP&G(プロクター&ギャンブル)が該当する。
P&Gはアリエールやボールドといった衣料洗剤、PANTENEやh&sなどのヘアケア用品など生活必需品を提供している。
生活必需品は常に一定の需要があるため、景気が悪化したとしても、ある程度の売り上げは見込める。
赤字になりにくく、他の銘柄と比べて値動きが落ち着いている。
そのため資産運用の未経験者であっても、比較的安心して保有しやすい銘柄といえる。
安定性のあるビジネスモデルを持つ企業の銘柄を複数保有していると、リーマンショックやコロナショックといった経済危機が起きたとしても、安心して資産運用を継続できる。
利回りや時価総額が高い企業を選ぶ
利回りや時価総額の高い企業を選ぶこともおすすめだ。
利回りとは配当利回りのことで「1株あたりの配当金÷株価×100」で求める。
たとえば、1株あたり50円出す企業の株価が、1,000円だった場合の配当利回りは5%だ。
配当利回りは高いほど、少ない投資金額で多くの配当金を受け取れるため個人投資家に人気がある。
高配当の企業は、景気が悪化しても安値になったところで個人投資家の買いが入るため、成長株よりも株価が底堅いといわれている。
時価総額とは「株価×発行済株式数」で求められ、企業規模を示す指標だ。
時価総額が高いほど企業規模が大きく、安定しているといえる。
安定した投資を行いたいと考えるのであれば、ビジネスモデルだけでなく、利回りや時価総額にも着目して企業を選ぶと良い。
長期保有におすすめの米国株を紹介
長期保有におすすめの米国株銘柄を以下3つの視点で解説する。
- 技術革新をリードする企業銘柄
- 安定した配当を提供する企業銘柄
- 景気に左右されにくいセクターの企業銘柄
技術革新をリードする企業銘柄
はじめに技術革新をリードする企業を紹介する。
該当する企業は「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる以下7つの企業だ。
- アップル
- アマゾン・ドット・コム
- アルファベット(Google)
- メタ・プラットフォーム(旧、Facebook)
- マイクロソフト
- エヌビディア
- テスラ
特にエヌビディアは、生成AIに欠かせないGPUを製造している会社だ。
2023年の初めから500%以上の上昇をしている。
生成AIはまだまだ発展途上の技術のため、これからもエヌビディアのGPUには高い需要が期待できる。
実際に弊社が実施したアンケートでも、エヌビディアはおすすめの米国株として最も多くの投資家から支持されていた。
またテスラも期待できる銘柄だ。
ご存知の通りテスラは電気自動車(EV)を製造・販売するメーカーだ。
現在世界は脱炭素に向けてガソリン車を廃止し、電気自動車を広く普及させることを目指している。
環境に配慮した脱炭素の流れが変わらない限り、テスラの株価上昇には今後も期待ができる。
安定した配当を提供する企業銘柄
安定した配当を提供する銘柄ではコカ・コーラを紹介する。
コカ・コーラやいろはす、綾鷹、アクエリアスなどでなじみのある方も多いだろう。
過去の配当金の推移は下記表の通りだ。
年 | 1年あたりの年間配当金(ドル) |
---|---|
2022年 | 1.76 |
2021年 | 1.68 |
2020年 | 1.64 |
2019年 | 1.60 |
2018年 | 1.56 |
2017年 | 1.48 |
2016年 | 1.40 |
2015年 | 1.32 |
2014年 | 1.22 |
2013年 | 1.12 |
2012年 | 1.02 |
2011年 | 1.88 |
2010年 | 1.76 |
2009年 | 1.64 |
2008年 | 1.52 |
2007年 | 1.36 |
2006年 | 1.24 |
2005年 | 1.12 |
2004年 | 1.00 |
2003年 | 0.88 |
2002年 | 0.80 |
2001年 | 0.72 |
2012年に一度減配しているように見えるが、これは株式分割の影響だ。
コカコーラは62年連続で増配を達成しており、今後も安定した配当を期待できるだろう。
配当利回りは2024年4月3日時点で3.20%程度と高めのため、高配当株を探している方にもおすすめだ。
景気に左右されにくいセクターの企業銘柄
景気に左右されにくいセクターの企業銘柄としては、ジョンソン・エンド・ジョンソンを紹介する。
バンドエイドやリステリンなどでなじみのある方もいるだろう。
また一般消費者向けの商品以外にも、医薬品や医療機器も製造しており、世界トップクラスのシェアを持っている。
医薬品や医療機器は景気に左右されず、いつでも手堅い需要を見込める。
また今後は先進国を中心に高齢化が進行していくため、ジョンソン・エンド・ジョンソンが提供しているような日常的に使用する製品の需要はますます高まると予想される。
長期保有の米国株投資を成功させるおすすめの方法
米国株は過去200年以上にわたり成長し続けてきた。
そのため投資初心者から投資上級者まで、あらゆる方におすすめできる投資先だ。
ただしリスク管理をせずに投資をしてしまうと、思わぬ損失を被る可能性がある。
ここでは米国株に長期投資する際のリスク管理方法について以下3つを解説する。
予想外のトラブルにより損失を被りたくない方は参考にしてほしい。
- 経済サイクルに基づく適切な売買タイミングの把握
- 為替変動リスクへの対策
- ポートフォリオの多様化とリバランスの実行
経済サイクルに基づく適切な売買タイミングの把握
経済サイクルとは「回復期→好況期→後退期→不況期」を順番に繰り返すことだ。
長期的に右肩上がりを続ける米国株であっても、売買タイミングは経済サイクルに基づいて検討する必要がある。
購入タイミングによっては、数年間含み損を抱える可能性があるためだ。
たとえばS&P500は、2000年にITバブルが崩壊した際、直近の高値から40%以上も下落した。
直近の高値を超えるまで6年以上時間を要した。
またS&P500は、2008年のリーマンショックでは50%以上も暴落している。
株価がリーマンショック前の高値を更新するまでに要した時間は5年以上だ。
つまり長期的に成長し続ける米国株であろうと、購入タイミングによっては数年間の含み損を覚悟しなければならない。
特に好況期の銘柄購入には慎重になるべきだ。
為替変動リスクへの対策
米国株は日本株と異なり、為替変動リスクへの対策も必要である。
株価が全く変動していなくても、為替変動により50%以上も資産価値が変動する可能性があるためだ。
2020年のドル円は100円台で推移していた。
2024年は150円台まで下落している。
つまり為替ヘッジを行わずに、米国株に投資している方は為替変動だけで50%以上も資産価値が変わっているということだ。
過去4年の為替変動は円安方向に動いたため、米国株投資をしている方にとってはプラスに働いた。
しかし今後も円安が進行するとは限らない。
将来的に円高が進行し「1ドル=100円台」に戻る可能性は十分に考えられる。
そうなると為替だけで50%以上のマイナスになる。
このような為替変動リスクに備える方法としては、以下の2つが考えられる。
- 円高と思われる時期に投資する
- 為替ヘッジありの投資商品を購入する
円高と思われる時期を正確に予測するのは専門家でも難しいため、投資初心者におすすめできる方法ではない。
現実的な方法としては、為替ヘッジありの投資商品を購入することだ。
為替ヘッジありの投資商品は、一定の手数料を支払い、為替変動による円ベースの資産価値の変化を回避できる。
今後急激に円高が進行すると考える方は、十分に検討する余地のある投資商品といえる。
ポートフォリオの多様化とリバランスの実行
米国株投資のリスクを下げるためには、ポートフォリオの多様化とリバランスの実行が重要だ。
ポートフォリオとは「株式50%+債券50%」のような資産の組み合わせのことだ。
さまざまな資産を組み合わせ、ポートフォリオを多様化することで、米国株のリスクを低減できる。
米国株に限らず株式は、経済サイクルの回復期や好調機に上昇し、後退期や不況期に下落するのが一般的だ。
株式と逆の値動きをする資産の組み合わせにより、保有資産全体の価格変動をマイルドにできる。
株式と逆の動きをしやすい資産としては債券が有名だ。
一度ポートフォリオを組んだら、定期的にリバランスを必ず行うのが鉄則だ。
資産運用していると保有資産の比率が変動する。
資産の購入や売却を行い、ポートフォリオ通りの比率に戻すことをリバランスという。
リバランスを怠ると、想定以上にリスクを取ってしまったり、経済成長に乗れなくなったりといったリスクがある。
定期的にリバランスを行うことで、ポートフォリオ通りの運用が行え、必要以上のリスクを取らなくなる。
長期保有におすすめの米国株が知りたいなら誰に相談するべき?
米国株で資産形成をするためには、どこに相談すれば良いのか。
長期運用をするうえで、適切な相談先を見つけることは重要だ。
ここでは米国株投資の相談先について以下3つを解説する。
- 米国株投資における専門家の重要性
- IFAの役割とメリット
- IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法と利用推奨
米国株投資における専門家の重要性
長期保有できる米国株を見つけるためには、業績や財務状況の分析、米国経済の予想などを行わなければならない。
投資になじみのない方がこれらを行うことは非常に難しいため、投資の専門家からアドバイスを受けるべきだ。
専門家はあらゆる企業の業績や財務状況を分析しており、あなたに適した長期保有できる銘柄のアドバイスをしてくれる。
またリスク管理を行ううえではポートフォリオの構築も重要だ。
専門家はこれまでさまざまな投資家にポートフォリオを提案してきた実績がある。
そのためあなたも最適なポートフォリオを提案してくれる。
IFAの役割とメリット
米国株投資の専門家は、金融機関のアドバイザーやFP(ファイナンシャルプランナー)などさまざまいるため、誰に相談すればいいかわからないという方もいるだろう。
最もおすすめする相談先はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)だ。
IFAとは金融機関から独立した資産運用の専門家で、中立的な立場からアドバイスをしてくれる。
投資家の資産運用に対する疑問への回答はもちろん、ポートフォリオの策定や具体的な投資銘柄の選定を行ってくれる。
IFAの一番大きなメリットは、営業ノルマに縛られない商品提案をしてくれることだ。
IFAは、顧客に寄り添ったアドバイスをしてくれる存在ともいえる。
中立的な立場から米国株投資のアドバイスが欲しい方は、IFAに相談してみよう。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法
自分に合うIFAを探したいなら、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用がおすすめだ
「資産運用ナビ」は、簡単な希望条件を入力するだけであなたと相性のいいアドバイザーを紹介してくれる。
紹介されたアドバイザーの実績やプロフィールを確認できるため、納得したうえで面談を申し込めるのが魅力だ。
またIFAとの面談は対面・Webどちらにも対応しており、相談者が指定できる。
加えて相談料がかからないため、IFAの提案内容をしっかりと吟味してから投資を始められる。
一度IFAの話を聞いてみたい方は、下記のリンクから「資産運用ナビ」に登録してほしい。
あなたにおすすめの米国株で長期投資を始めてみよう
長期運用に最適な米国株の選び方は、以下の3つだ。
- 高成長率が見込める業界に所属する企業を選ぶ
- 安定性のあるビジネスモデルの企業を選ぶ
- 利回りや時価総額が高い企業を選ぶ
この記事では具体的な銘柄も紹介した。
しかしあくまで一例であり、最適な銘柄は投資家ごとに異なる。
また米国株投資をするうえではリスク管理も欠かせない。
特に経済サイクルに基づく売買タイミングや、為替変動リスクは米国株に投資する方であれば、対策を考えておきたい。
ただし投資初心者が自ら対策を考えることは非常に難しい。
また考えたとしてもその対策が本当に有効なのかはわからない。
そのため、投資初心者ほど資産運用の専門家にアドバイスを求めることが重要だ。
あなたと相性の良いIFAは「資産運用ナビ」で見つけられる。
資産運用を始めたい方は、「資産運用ナビ」を活用して、専門家に資産運用の相談をしてみよう。