- おすすめの信託銀行が知りたい
- 各信託銀行の違いを理解したい
- 信託銀行と普通の銀行の違いを知りたい
資産の管理・運用を任せられる「信託銀行」を利用する際、どの金融機関を選べば良いのだろうか。
また、銀行とはどういった違いがあり、どう活用すべきなのだろうか。
本記事では、自分に合った信託銀行を選ぶポイントやおすすめの信託銀行を紹介し、利用時のポイントも解説する。
また、資産運用の相談先として人気を集める「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」の特徴も紹介する。
ぜひ本記事を参考に、信頼できる資産運用のパートナーを見つけ出そう。
おすすめの信託銀行を見つけるためのポイント
資産の運用・管理を任せることになる以上、自分に合った信託銀行を慎重に見極めることが大切だ。
ここでは、信託銀行を選ぶ際の基本的なポイントとして以下の3点を解説する。
- 信頼性と安定性
- サービスの充実度
- 手数料・コスト
それぞれのポイントを解説する。
信頼性と安定性
まず、重要となるのが信託銀行の信頼性・安定性である。金銭や株式、不動産などの大切な資産を「信じて託す」ことになるため、信頼できるかどうかという点はしっかりとチェックしておくべきだろう。
例えば、経営の基盤がしっかりと安定しているのかという点を確認するために、財務状況や業績を調べておくと良い。
ホームページなどで簡単に財務・業績に関する情報にアクセスできるため、「今後長期にわたって安定した経営を継続できるか」といった点を評価しておこう。
サービスの充実度
提供されるサービスの充実度を確認することも大切だ。
それぞれ専門性の高い分野が異なるため、希望するサービスに強い信託銀行を選択しよう。
信託銀行が提供するサービスは主に以下の通りだ。
- 信託業務(金銭・有価証券・金銭債権・動産・不動産の信託)
- 不動産関連業務(不動産の売買仲介や鑑定)
- 相続関連業務(遺言執行や遺産整理)
- 証券代行業務(株主名簿管理)
資産の管理・運用を任せたいのであれば信託業務に専門性を有する信託銀行、資産承継問題を相談したいのであれば相続関連業務に強い信託銀行を選ぶと良いだろう。
手数料・コスト
信託銀行で提供されるサービスの利用にかかる手数料も比較しておきたい。
信託報酬・管理費用などのコストを総合的に比較し、できるだけ低コストで利用できる信託銀行を選定しよう。
手数料は預かり資産の残高やプランによっても大きく異なるため、自分の資産状況や利用したいサービスをもとに比較しておくと良い。
おすすめの信託銀行3選!
信託銀行は数多くあるが、ここでは主要なメガバンクの信託銀行について見ていこうと思う。
みずほ信託銀行
みずほ信託銀行は、みずほフィナンシャルグループの傘下の信託銀行である。
大きな特徴としては、2024年4月より、みずほフィナンシャルグループ・みずほ銀行・みずほ信託銀行・みずほ証券・みずほリサーチ&テクノロジーズの5社は、「みずほフィナンシャルグループ採用プロジェクトチーム」として合同で採用活動を行うということが挙げられるだろう。
変化と多様性を意識したこの改革において、入社後のグループ間での異動はもちろん可能であり、つまり、みずほ信託銀行のスタッフは、皆みずほフィナンシャルグループ内の各社で実績を積んできた人員ということになる。
自分の大切な資産に関する相談を行い、管理・運用をしてもらう身としては、安心できるポイントかもしれない。
三菱UFJ信託銀行
三菱UFJ信託銀行は、三菱UFJフィナンシャル・グループの傘下の信託銀行である。
今回比較する3つのメガバンクの中でも特徴的な点として、融資業務を行なっていないということが挙げられる。
2018年に融資業務は同じグループ会社である三菱UFJ銀行に完全に移したので、三菱UFJ信託銀行としては行なっていない。
このことにより、信託銀行としてのメインの業務である信託業務と併営業務を、より一層の集中をして行なっている。
個人・法人を問わずに、信託銀行としての専門性を存分に活かしたコンサルティング等の運営を行なっていると言えるだろう。
三井住友信託銀行
三井住友信託銀行は、三井住友トラスト・ホールディングスの傘下の信託銀行である。
三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行が同じグループであり、みずほ信託銀行とみずほ銀行が同じグループであるのに対して、三井住友銀行と同じ「三井住友フィナンシャルグループ」傘下の信託銀行は「SMBC信託銀行」である。
つまり、この三井住友信託銀行は、銀行事業と信託・財産管理事業を一体として展開する専業信託銀行である
他の2行と異なる特色としては、融資業務が挙げられる。
みずほ信託銀行は融資業務も行なっているが、あくまでみずほ銀行に追随する形での運営となっている。
三菱UFJ信託銀行は、先ほど述べた様に融資業務自体を行なっていない。
一方この三井住友信託銀行は、そもそも三井住友銀行と直接的な資本関係はなく、独自に銀行融資を行なっている信託銀行である。
また、定期預金に関するサービスを多く用意しているなどの点も、他の2行と異なっている。
信託銀行を利用する際のポイント
信託銀行を利用する際、重要となるのが「銀行との違いを理解する」という点だ。
銀行の対応業務との違いを踏まえ、自分がどちらを利用すべきかを検討していこう。
ここでは、信託銀行と銀行の違いやどちらを選ぶべきかという点を解説する。
また、金融機関利用時の注意点も紹介する。
信託銀行と銀行の違い
信託銀行と銀行の大きな違いとして「業務の範囲」が挙げられる。
普通の銀行では「銀行業務」を行うのに対し、信託銀行では銀行業務に加えて「信託業務」「併営業務」を行っていることが両者の違いだ。この違いを適切に理解することが重要となる。
銀行業務とは、個人や法人から金銭を預かる「預金」や企業等に融資を行う「貸付」、振込・送金を行う「為替」を指す。普通の銀行はもちろん、信託銀行でも預金や為替などの業務に対応している。
信託業務は、個人や法人から所有する財産を託された信託会社が、管理・運用を行う業務のことだ。
金銭や株式、不動産、金銭債権などの財産的価値があるものであれば、信託できる。
こうした業務は普通の銀行では行っておらず、信託銀行でないと対応できない。
併営業務は、遺言の保管や執行などの「相続関連業務」や企業の株主名簿の管理といった「証券代行業務」を指す。
こちらも信託銀行でのみ対応できる業務であり、普通の銀行では業務を行えない。
こうした違いを理解し、どちらの金融機関を選ぶべきかを判断することが大切だ。
信託銀行と銀行のどちらを選ぶべきか
信託銀行と銀行の違いを踏まえ、どちらの金融機関を選ぶべきなのだろうか。
利用する金融機関を選ぶ基準として以下の2点を押さえておくと良い。
- 利用したいサービス
- 資産規模
まず、どういったサービスを利用したいのかという点を基準に金融機関を選択しよう。
預金や貸付、投資信託・保険への加入を希望するのであれば普通の銀行でもサービスを受けられる。
一方で金銭や株式の信託、遺言の保管を任せたいのであれば信託銀行でなければならない。
利用したいサービスを基準に金融機関を選ぶと良いだろう。
また、資産規模によっても選ぶべき金融機関は異なる。一般的に信託銀行は多額の資産を管理・運用してもらうケースが多い。
数千万円〜数億円といった大規模な資産の管理や運用を任せたい方は信託銀行の利用を推奨する。
一方、普通の銀行は少額での資産管理・運用に向いている。
数百万円の資産を管理したいのであれば、銀行を利用すると良いだろう。
希望のサービスや資産規模をもとに利用する金融機関を選択しよう。
金融機関を利用する際の注意点
銀行や信託銀行などの金融機関利用時の注意点として、主に以下の2点が挙げられる。
- 会社の方針を優先される可能性がある
- 担当者が数年で変わってしまう
金融機関で資産の管理・運用を相談する場合、当然のことながら提案されるのはその金融機関で取り扱っている商品・プランとなる。
しかしその商品・プランは「会社の方針で売り出したい」という理由で提案される可能性がある。
金融機関も営利企業であるため、自社が儲かる仕組みの商品を売りたいという思惑があるのだ。
顧客の利益よりも会社の販売方針を優先されてしまう可能性がある点が、金融機関で相談するデメリットと言えるだろう。
また、銀行や信託銀行は担当者が転勤や異動で数年おきに変わってしまうケースが多い。
担当者が変更するたびに再び信頼関係を構築していかなければならず、ストレスを感じてしまう場合もあるだろう。
上記の2点に不安を感じる方は、金融機関以外の相談先の選択肢を検討しよう。
信託銀行は本当におすすめ?新たな選択肢とは
前述の通り、信託銀行で資産の管理・運用などを任せる場合には注意点も考慮しなければならない。
必ずしも信託銀行が相談先として適切とは限らず、ほかの選択肢を検討した方が良いケースもあるだろう。
ここでは、新たな選択肢として「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」を紹介する。
特徴や探し方を紹介するので、ぜひこちらを参考に最適な相談先を見つけ出そう。
専門家に相談すべき理由
そもそも資産の管理や運用を専門家に任せるべき理由として「最適化された投資戦略で運用を行える」という点が挙げられる。
自力では導き出すことが難しいベストな投資戦略を提案してもらうことで、効率良く資産を管理・運用していけるのだ。
近年、インターネットやSNS等で簡単に投資情報にアクセスできるようになっているが、そこで提供される情報が必ずしも自分に合っているとは限らない。
投資は個人の資産状況や運用目的、年齢、投資経験、リスク許容度などのさまざまな要素を考慮して戦略を立てる必要があるためだ。
しかし投資助言を行う専門家に相談することで、あなたの資産状況や運用目的などを総合的に考慮し、最適化された投資戦略を提案してもらえる。
一般的に推奨される投資戦略ではなく、あなたのために構築された投資戦略であるため、安心して資産運用を始めることが可能だ。
資産の管理・運用を始めたい方は、ぜひ一度専門家に相談することを検討してみてはいかがだろうか。
IFAとは
投資助言の専門家のなかでも、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)への相談がおすすめだ。
IFAとは、金融機関から独立した立場で顧客の資産運用をサポートする専門家のことを指す。
投資計画の策定や投資商品の提案、金融機関との取り次ぎなどを行い、顧客の資産運用を総合的に支援する専門家だ。
IFAに相談する利点として以下の2点が挙げられる。
- 顧客に対して中立性を保っている
- 長期にわたるサポートを受けられる
IFAは金融機関から独立しており、中立な目線から投資助言を行う。
特定の商品のみを推奨したり、顧客の意向を無視した提案を行ったりすることがなく、客観的な視点からベストな商品・プランを提案してくれることが魅力だ。
また、IFAには原則として転勤や異動などの制度がなく、担当者が定期的に変わってしまう心配がない。
担当者から長期にわたるサポートを提供してもらうことができ、信頼関係も構築しやすい。
資産の管理・運用についてなんでも相談できるパートナーになるだろう。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」
相談先のIFAを探したい方は「資産運用ナビ」を利用すると良いだろう。
「資産運用ナビ」とは、資産運用の相談先を探す投資家とIFAをマッチングさせるオンラインプラットフォームのことだ。
IFAとのマッチングは非常に簡単で、あなたの資産状況やアドバイザーの希望条件を入力するだけで良い。
あとは「資産運用ナビ」が全国のデータベースからあなたに最適なIFAを抽出し、紹介を行う仕組みとなっている。
IFAの紹介料や相談費用は原則無料となっており、初回面談を何人と行っても費用はかからない。
面談してみて「相性が良くない」と感じた場合には、ほかのIFAを無料で探すことが可能だ。
もちろんIFAの面談は全国47都道府県どこでも対応しており、WEB・対面で相談を行える。
ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用し、信頼できる相談先を探してみてはいかがだろうか。
おすすめの信託銀行を参考に相談先を探そう
信託銀行は銀行業務に加え、信託業務や併営業務などに幅広いサービスを提供している。
信頼性や安定性、サービスの充実度、手数料などを比較し、自分に合った信託銀行を利用しよう。
また、金融機関に資産の管理・運用を任せる場合、会社の方針を優先されたり、定期的に担当者が変わってしまったりとストレスを感じるケースが少なくない。
資産の管理・運用を任せるのであれば、ストレスなく安心して相談できる専門家を利用することがおすすめだ。
なかでもIFAは中立な目線から長期にわたってサポートを継続してくれる。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用し、信頼できる相談先を探してみてはいかがだろうか。