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50代におすすめの退職金運用とは?効果的な投資戦略を紹介

この記事で解決できるお悩み
  • 50代ではじめる退職金運用の基本戦略を理解したい
  • 安全な運用手法とリスク管理の方法を学びたい
  • 退職金を増やすための具体的な手段が知りたい

定年を待たずに早期退職し、すでにセカンドライフを過ごし始めているという50代の方もいるだろう。

安定した収入源が減少する中、退職金を賢く運用して、安定した未来を築くことは重要な課題である。

この記事では、50代ではじめる退職金運用の基本戦略、リスク管理、そして成長を目指す具体的な方法に焦点を当てる。

これを読めば退職金運用の基本をおさえ、あなたの資産を増やすための実践的な知識を得ることができるだろう。

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目次

50代が知るべき退職金運用の基本

50代の退職金運用の基本として以下の3つを解説する。

  • 安定した投資先の特徴と選定基準
  • リスクとリターンのバランスの考え方
  • 退職金を守りつつ成長させる戦略

仮に50歳で早期リタイアする場合、年金受給まで10年以上の期間がある。その間退職金を長持ちさせるためには、安定と成長のバランスを考慮した運用が欠かせない。

「早期リタイアを考えているが、年金受給までに退職金がなくなってしまうのではないか」と不安を抱えている方は、ここで紹介する退職金運用の基本を知ることで不安を解消してほしい。

退職金運用に適した投資先と選定基準

投資先はさまざまあるが、特に退職金運用に適したものは以下の6つだ。

スクロールできます
メリットデメリット
定期預金元本割れの恐れがない
専門知識がいらない
利率が低いため、インフレ負けの恐れがある
金融機関が破綻すると「1,000万円+利息」しか保証されない
上場株式投資先の情報を得やすい
値上がり益を得られる
配当金や株主優待を受け取れる
企業分析には専門知識が必要
相場状況によっては暴落する
減配、株主優待の廃止の可能性がある
債券定期的に利子を受け取れる
預貯金よりも利率が高い
株式と比べ、値動きが小さい
発行体が破綻すると投資元本を全額回収できない可能性がある
満期前に売却すると、元本割れする恐れがある
金利が上昇すると価格が下落する
投資信託100円から投資ができる
1つの商品で分散投資ができる
商品によって分配金が支払われる
専門家が投資先の選定、運用してくれる
元本割れのリスクがある
上場株式ほどのリターンは狙えない
退屈に感じる方もいる
商品によっては手数料が高い
J-REITおよそ1万円〜不動産投資ができる
値上がり益を得られる
分配金を得られる
物件を管理する手間がかからない
いつでも売却しやすい
不動産投資をしている実感を得られにくい
災害リスクがある
投資法人の倒産や上場廃止のリスクがある

(ゴールド)
世界情勢が不安定なときに値上がりする
少額から積立ができる
現物保有もできる
元本割れの恐れがある
利息や配当は得られない
現物保有は管理コストや手間がかかる

退職金運用は上記の投資先の中から、運用の目的やリスク許容度に合わせて選定すると良い。

退職金を使う予定がないという方やリスク許容度の高い方は、上場株式や投資信託を中心に増やすための運用を行っても良いだろう。

一方であまりリスクは取れないという方は、債券や金を中心とした安定した運用を行うことがおすすめだ。

リスクとリターンのバランスの考え方

基本的にリスクとリターンは比例する。

リスクの高い運用をすれば大きなリターンを得られる一方で、大きな損失を被る可能性がある。

たとえば上場株式の1銘柄に集中投資すれば、短期間で2倍・3倍のリターンを得られるケースもあるだろう。

しかし業績が想定以上に成長しなかったり、世界情勢が不安定化したりすると元本割れ、最悪のケースでは倒産や上場廃止によって投資資金を全く回収できなくなることも考えられる。

他方でリスクの低い運用をすると手痛い損失を被る可能性は低くなるが、大きなリターンは得られない。

定期預金がわかりやすい例だ。定期預金は大手金融機関であっても年0.002%で、ほとんど利息がつかない。

現在は物価が上昇するインフレ傾向で、定期預金に預けているだけでは、物価上昇に追いつかず購買力がどんどん下がってしまう。

そのためリスクとリターンのバランスを取り、積極的に退職金を増やしていく運用が求められる。

退職金を守りつつ成長させる戦略

退職金を守りつつ成長させるためには、守るための投資先と成長させるための投資先をしっかりと分けることが重要だ。

  • 定期預金
    • 直近の用途が決まっており、絶対に減らしたくないお金の投資先
  • 債券
    • 5年から10年程度使わないお金の投資先
  • 株式・投資信託・J-REIT
    • 15年〜20年以上使わない成長させたお金の投資先
    • 世界情勢が不安定化したときの備えるための投資先

先述した投資先は上記のように分類できる。どれか1つの投資先に偏ると、守りと成長のバランスが崩れてしまう。

退職金を守りつつ成長させるためには、投資先を分散し、あらゆるリスクに備える必要がある。

年代別退職金の運用方法について、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。

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50代の退職金運用におすすめの戦略

退職金を増やすための運用は、元本割れといったリスクが存在する。

ここでは退職金運用のリスク管理の重要性と管理方法について解説する。

  • リスク分散の基本原則
  • 市場の変動に強い運用方法
  • 金融危機時の対応策

リスク分散の基本原則

退職金運用のリスクを管理するためには、さまざまな投資先に投資するリスク分散が欠かせない。

投資先ごとに価格が下落する局面と値上がりする局面は異なる。

複数の投資先に分散することによって、ある投資先が暴落したときには、別の投資先がその値下がりをカバーしてくれることがある。

たとえば一般的に世界情勢が不安定なると株式は値下がりすることが多いが、金は値上がりする傾向にある。

したがって株式と金の2つに投資していれば、株式の値下がりを金の値上がりでカバーできると言える。

リスク分散のためには投資先を分け、あらゆる局面に対応できるように準備しておくことが重要だ。

市場の変動に強い運用方法

市場の変動に対応するためには分散投資以外にも「長期投資」が有効だ。

長期投資とは15年〜20年以上の運用を指す。

市場は常に変動しており、投資先の価格は上下動を繰り返すのが一般的だ。

ただ適切な分散投資と長期投資を実践すれば、元本割れがしにくくなるというデータがある。

出典:金融庁「「貯める・増やす」 ~ 資産形成 P18」

上記のグラフは「国内外の株式と債券」積立投資を行い、5年と20年保有した場合の運用結果を示している。

保有期間が5年だとリターンはぶれ、10%以上のリターンを得られることもあれば元本割れした年もあった。

しかし保有期間が20年に延びると、どの期間を切り取っても元本割れすることはなかった。

あくまでも過去のデータのため、同じ条件で20年以上保有したときに「元本割れしない」と保証するものではない。

しかし長期投資は元本割れを防ぎ、市場変動に対抗するための1つの方法と言えるだろう。

金融危機が発生したときの対応策

退職金運用を継続していると、金融危機に直面するケースがある。

金融危機が発生すると保有資産の価値が暴落し、パニックになってしまう方もいる。

事前に金融危機が発生したときの対応策を知っておき、万が一の事態に備えておこう。

対応策として有効なのは、金融危機の際に値上がりする資産を購入することだ。

この記事で紹介した投資先では「金」が該当する。金は相場が不安定なときに上昇する傾向があり、金価格の上昇によって他資産の下落をカバーできる可能性がある。

またどうしても資産の暴落に耐えられなければ、保有資産を売却してしまうのも1つの方法だ。

現金化してしまえば、金融危機による資産価格の下落からは逃れられる。

ただ資産運用は長期視点で行うものだ。前述のように長期で行えば元本割れのリスクが低くなるというデータもある。

そのため資産の売却は、どうしても暴落が気になってしまい資産運用が継続できないという場合に限定しよう。

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50代の退職金運用におすすめの方法

これから退職金運用を始める方は、正しい運用を行うことで退職金を増やすことも可能である。

本章では、具体的な運用方法や戦略について以下の3つを解説する。

  • 安定収益を生む投資商品
  • 長期的視点での資産形成戦略
  • 50代に適した投資ポートフォリオの例

安定収益を生む投資商品

安定収益を生む投資商品としては以下のようなものがある。

  • 上場株式
    • 配当金
  • 債券
    • 利息
  • 投資信託・J-REIT
    • 分配金

この中で最も安定しているのは債券だ。債券は投資先が破綻しなければ、事前に取り決めた利息を受け取れる。

また償還期限まで持ちきると投資資金が100%返ってくるため、元本割れの心配もない。

※新規で発行された債券(新発債)を購入することが前提。

ただ個人投資家が債券購入できる窓口は限られる。

複数の債券を比較してから購入したいという方は、IFAに相談するのがおすすめだ。IFAは複数の金融機関と提携しており、さまざまな債券を紹介してくれる。

あなたと相性の良いIFAは「退職金ナビ」を活用することで出会える。

気になる方は下記から申し込みをしてほしい。

長期的視点での資産形成戦略

資産運用は長期で行うと、元本割れしにくくなるというのは前述の通りだ。

また長期的視点での資産形成のメリットは、複利運用できることにもある。

複利運用とは元本に運用益を加えて運用する方法で、年数が経つにつれ運用効率が上昇するメリットを持っている。

仮に元本100万円を年利3%で運用できた場合の1年間の運用益は3万円だ。

単利運用の場合、次の年の年利が3%のままだと運用益は3万円のままだ。

一方で複利運用になると翌年の投資元本は103万円となる。

仮に年利3%で運用できると運用益は30,900円となる。複利運用は長期で運用するほど元本が増えていくため、運用益も大きくなる。

長期の資産運用は複利効果を最大限享受できるため、資産運用の成功確率が高まる。

50代の退職金運用におすすめの方法

50代に適した投資ポートフォリオの例を、リスク許容度が高い方と低い方の2つに分けて解説する。

リスク許容度が高い方向け:株式・投資信託50%+債券50%

株式や投資信託などのリスク資産の配分は「100-年齢」にすると良いという考えがある。

20歳であれば80%、30歳は70%。40歳は60%、50歳は50%をリスク資産の比率にする。

リスク許容度が高ければ多少の損失が生じても回復を待てる。

そのため株式の比率を高めにして、成長性を優先にして良いだろう。

またリスク資産以外の投資先は定期預金や債券など、低リスクの商品を組み入れると、リスクとリターンのバランスが良くなる。

リスク許容度が低い方向け:定期預金10%+株式20%+債券70%+金10%

リスク許容度が低い方は株式の比率を下げ、定期預金や債券の比率を厚めにしよう。

このポートフォリオは債券をメインに構成している。

債券は定期的に利息を受け取れるだけでなく、一般的に株式よりも値動きが小さいため安心して保有しやすい。

また金を保有しておけば、金融危機のときのダメージを軽減できる。

ただ紹介した2つのポートフォリオはあくまで例だ。

実際には退職金運用の目的とリスク許容度に合わせて投資する資産や比率を変えて、自身に合うポートフォリオを構築してほしい。

50代ではじめる退職金運用の相談先はどこが良い?

50代の退職金運用は、人生100年時代を生き抜くために重要な手段だ。

しかしここまで解説してきたように、退職金運用は気をつけるべきポイントが多く、投資初心者は何から手をつけていいかわからないだろう。

そのため退職金運用を始める際は、専門家に相談してアドバイスを求めることを推奨する。

ここでは、退職金運用の相談先として以下の3つを解説する。

  • 退職金運用における専門家の重要性
  • 信頼できるアドバイザーの見分け方
  • 「退職金ナビ」の活用方法とメリット

退職金運用における専門家の重要性

専門家への相談は退職金運用の成功確率を高めることにつながる。

専門家は日々、資産運用の戦略や商品について勉強しており、専門的な知識を持っている。

またさまざまな相談者の疑問にも答えており、投資家の悩みに対しても非常に理解が深い。

そのためあなたが疑問に思っていることを専門家に伝えるだけで、適切なアドバイスを与えてくれ、退職金運用を成功まで導いてくれる可能性が高い。

退職金運用は何から手をつければいいかわからないと悩んでいる方は、1度専門家へ相談してみるのがおすすめだ。

信頼できるアドバイザーの見分け方

「信頼できる専門家やアドバイザーは、どうやって見分けたらいいの」と疑問に持つ方もいるだろう。

見分け方は次の2つだ。

1つ目は「疑問に対してすぐに答えが返ってくるか」で見分けよう。

専門家であれば投資初心者の疑問にすぐ回答できる。

答えに詰まる、調べなければわからないと回答する専門家は、知識不足の可能性が高い。

知識不足の専門家はアドバイザーとして頼りなく、信頼できるとは言えない。

2つ目は「あなたの運用方針と提案内容がかみ合っているか」で見分けよう。

専門家によっては所属している会社の方針、ノルマで提案商品や運用方針を決めることがある。

そのような専門家から提案された商品や運用方針は、あなたの目的と合っていない可能性が高い。

あなたのことを一番に考えない専門家にアドバイスを求めても、退職金運用で成功する確率は上がらない。

信頼できるアドバイザーは、投資家に寄り添った商品や運用方針の提案をする。

そのためアドバイザーを見分ける際は、運用目的と提案内容がかみ合っているかチェックしよう。

「退職金ナビ」の活用方法とメリット

そもそも「専門家やアドバイザーとどこで知り合ったらいいのかわからない」と、疑問を持つ方もいるだろう。

一押しの方法は「退職金ナビ」を活用して、IFAに相談することだ。

IFAとは独立系金融アドバイザーのことで、組織に所属せず資産運用のアドバイスをしている方のことを指す。

退職金ナビ」年齢やお住まいの都道府県、金融資産など簡単な情報を入力するだけで、あなたと相性の良いIFAが抽出される。

事前に経歴や得意分野を確認できるため、ミスマッチが起こりにくいことも魅力だ。

相談は何度でも無料で行えるため、IFAの提案内容に納得してから退職金運用が始められる。

気になる方は下記のリンクから「退職金ナビ」に登録してほしい。

50代の退職金運用は安定と成長のバランスが重要

50代ではじめる退職金運用は、長期的な目線で安定と成長のバランスを取りながら行うべきだ。

また、リスクを管理し、市場の変動に対応する適切な運用方法を選ぶことも重要である。

いくつか具体的な方法も紹介したが、資産運用の最適解は個人により異なる。

退職金の運用に関する疑問や不安があれば、専門家からアドバイスを受けることを推奨する。

退職金ナビ」では、中立的な立場からあなたに最適なアドバイスを長期にわたって提供してくれるアドバイザーが無料で探せる。

退職金ナビ」を活用し、あなたに合ったアドバイザーをみつけよう。

50代の退職金運用に関するQ&A

退職金運用の際に最も重要なことは何ですか?

50代の退職金運用は、リターンとリスクのバランスを取ることが重要だ。

50代は年金受給まで10年以上の期間がある方もいる。

退職金を運用しないと、年金受給までに資金が尽きる可能性がある。

一方でリターンばかりを重視するとリスクが上がり、資産運用を継続できなくなる恐れがある。

50代が退職金運用を行う場合は、リスクとリターンのバランスを考えることが重要だ。

リスクを抑えつつ退職金を増やすにはどうすれば良いですか?

分散投資と長期投資の実践を推奨する。

投資先を複数に分散させることで、金融危機が発生してもダメージを分散させることができる。

また長期投資を行うと、元本割れがしにくくなるというデータがある。

したがってリスクを抑えつつ退職金を増やしたい場合は、投資先を複数に分散し20年以上の長期運用を行うと良い。

50代での退職金運用に最適な投資商品は何ですか?

目的とリスク許容度にもよるが、積極的に増やしたい方は株式を中心とした投資信託がおすすめだ。一方であまりリスクを取りたくない、安定的な収入が欲しいという方は債券を中心に投資するとよい。

ただ最適な投資商品は投資家ごとに異なるため、詳しくは専門家にアドバイスを求めてほしい。

50代で退職金運用を始める場合、まず最初にするべきことは何ですか?

50代で退職金運用を始める場合に、まず最初にするべきことは「投資目的の明確化」だ。

これができていないと、自分がいくら投資に回すべきなのか、どのような商品で運用していくべきかが判断できない。

何のために投資を行うのか、いつまでにいくら準備したいのかをはっきりさせてから、資産運用に取り組むことが重要だ。

投資先の安定性を評価するために参考にするべき基準は何ですか?

投資先の安定性を評価するために参考にするべき基準は「格付」だ。

格付は格付会社によって公表され、国や企業などがどれほどの支払能力を有しているのか、その信用度を示したものだ。

格付が高ければ高いほど、債務(利息の支払いなど)が確実に遂行される可能性が高い。

例えば、格付会社の一つである「格付投資情報センター(R&I)」では、AAA〜Dまでの格付が存在し、AAAが最高評価の格付となる。

安定した投資先を選択するためにも、発行体の格付はチェックするようにしよう。

定期預金以外に、安全な退職金運用方法はありますか?

定期預金以外に、安全な退職金運用方法として挙げられるのは「債券」だ。

債券は、定期的に利息(クーポン)が受け取れるだけでなく、償還日(満期日)には元本が全額戻ってくる仕組みの商品である。

ただ、債券の発行元となる国や企業が財政破綻などに陥り、利息等の支払いが行われない可能性(信用リスク)もある。

そのため、債券の発行元の格付を確認し、評価が高い発行元の債券を購入するようにしよう。

50代におすすめの投資信託の特徴を教えてください。

50代におすすめの投資信託の特徴としては、以下の3つが挙げられる。

  • 運用コストが低い
  • 自身のリスク許容度に合った投資先・資産配分になっている
  • 分配金を再投資できる

投資信託における運用コストとしては、主に「購入時手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の3つがある。

これらのうち「購入時手数料」および「信託財産留保額」は無料の商品も多い。

しかし「信託報酬」に関しては、どの商品を選択したとしても必要となるだけでなく、運用期間中継続して発生するコストだ。

運用成果を縮小しないためにも、運用コストの低い商品を選択することをおすすめする。

また、自身のリスク許容度に合った投資先や資産配分になっている商品もおすすめだ。

加えて、運用によって得られた分配金を再投資できる商品を選択することで、自動的に複利効果を得ることが可能となる。

投資信託を選ぶ際には、上記3つの特徴を有する商品を選択してほしい。

退職金運用のポートフォリオに、J-REITはどのように組み入れるのがおすすめですか?

J-REIT(不動産投資信託)は、株式投資よりはリスクが低いものの、債券よりはリスクが高い「ミドルリスク・ミドルリターン」の商品だ。

通常の不動産投資よりも少額から始められるだけでなく、さまざまな不動産に分散投資できる点が魅力的なポイントである。

しかし、自然災害による影響を受けたり、相場の変動によってリターンが減少したりするリスクも少なからず存在する。

そのため、J-REITは自分のリスク許容度に応じて投資比率を設定することがおすすめだ。

金(ゴールド)を退職金運用の一部として取り入れるメリットは何ですか?

(ゴールド)を退職金運用の一部として取り入れるメリットは、主に以下の3つだ。

  • 世界情勢が不安定なときに値上がりする
  • 少額から積立ができる
  • 現物保有もできる

(ゴールド)に投資することで、価格変動リスクを抑えた退職金運用が可能となるはずだ。

分散投資を実行する上でのポイントは何ですか?

分散投資を実行する上でのポイントは、以下の3つだ。

  • 資産クラスを分散する
  • 投資地域を分散する
  • 投資時期を分散する

資産クラスを分散することで、異なる値動きをする商品に投資ができ、価格変動リスクを抑えた運用が可能となる。

また、投資地域を分散させることで、世界経済の成長に伴って自身の資産拡大も見込める。

さらに、投資時期を分散することも重要となる。投資時期を分散する手法として代表的なのが「積立投資」だ。

積立投資を行えば、一定の時期に一定の金額で自動的に買付が行われるため、投資タイミングを見極める必要がない。

それだけでなく、商品の価格が低いときには多く、価格が高いときには少なく買付が行われることで、購入単価が平準化されるといったメリットもある。

このことから、分散投資を行う際は「資産クラスの分散」「投資地域の分散」「投資時期の分散」を意識しよう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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