- 株式投資をどのようにやるべきか分からない
- 株で初心者が陥りやすいリスクとその回避方法が知りたい
- 株で継続的な利益を生む投資戦略を実践したい
株式投資では、将来的に大きなリターンが得られる可能性がある一方、損失が発生するリスクも避けては通れない。
本記事では、株式投資の初心者向けに、株式投資の基本的なルールや初心者が陥りやすい失敗、リスクの回避方法などを解説する。
また、もしもの時のために株を譲渡する方法や株を相続する手順とはどんなものかもこちらにまとめておいた。
これから株式投資を始めてみようと思っている方は基本的な株の買い方や株の手数料比較も参考にしてみてほしい。
さらには人気の米国株の始め方もぜひチェックすることをおすすめする。
株のやり方〜あなたの資産に取り入れる方法
まずは、株式投資に挑戦する際に何から始めるべきかを確認していこう。
株式投資における基本的な用語や取引口座の開設方法についても紹介する。
株式投資の仕組み
そもそも「株」とは、株式会社が資金調達のために発行する株券のことだ。
投資家は、株券を購入することで企業の経営にかかわる意思決定に参加することができたり、配当や優待といった特典を受け取れたりする。
株式を購入する時は、証券会社を通じて購入するのが一般的だ。
上場株式は証券会社を通じて証券取引所で売買され、同じタイミングであればどの証券会社でも同じ価格で売買できる。
株式の価格は日々変動しているため、安いタイミングで株式を購入し、株価が上がったタイミングで売却すると、売却益を受け取れる。
ただし、逆に株価が高いタイミングで購入し、安くなった時に売却すると、売却損が生じてしまうリスクもある点に注意が必要だ。
なお、上場株式は、会社の規模や株式の売買高などによって取引される市場が異なる。
例えば、東京証券取引所では「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」の3つに区分される。
プライム市場に上場するためには、流動性やガバナンス体制、経営成績などの項目で厳しい基準を満たす必要がある。
そのため、プライム市場に上場している企業はある程度経営基盤が大きくなった大企業が多く、グロース市場に上場している企業は今後成長が見込まれる若い企業が多い傾向がある。
取引口座の開設から銘柄選びまで
株式を購入するためには、証券会社で取引口座を開設する必要がある。
取引口座の開設には、マイナンバー(個人番号)を確認できる書類や本人確認書類などが必要となる。
特定口座や一般口座の口座開設を行う流れは下記の通りだ。
- 店舗窓口やインターネットから口座開設申し込み手続きを行う
- 証券会社で口座開設の審査が行われる
- 審査に通過すれば口座開設が完了する
NISA口座を開設する場合は、証券会社での審査に加えて、税務署の審査も必要となるため、特定口座や一般口座を開設する場合に比べて時間がかかる点に注意しよう。
口座を開設する証券会社を選ぶ際は、以下のポイントに注目して選ぶのをおすすめする。
- 売買手数料
- 取扱商品の豊富さ
- 投資情報サービスの充実度
- 取引ツール・プラットフォームの使いやすさ
対面総合証券会社は、担当者がつく分サービス内容が手厚いが、売買手数料が高い傾向がある。
一方、インターネット証券の場合は、自分で銘柄の選定や購入手続きなどを行う必要がある分、売買手数料などの運用コストを抑えやすいという点がメリットだ。
それぞれメリット・デメリットがあるため、自分に適した証券会社を選ぶようにしよう。
株式銘柄の選定方法
投資する銘柄を選ぶ際は、しっかりと成長を続ける見込みのある企業に投資するようにしよう。
まずは、自分のよく知っている企業や業界などから、今後成長する見込みのある企業を探してみよう。
例えば、ファッションが好きな人であれば、アパレル業界の動向は比較的自分でもチェックしやすいかもしれない。
売り上げが成長し続けている会社や、海外への新規出店を予定している会社などを探してみて、今後の伸びが感じられる会社があれば投資を検討してみよう。
すぐに株価が上がるとは限らないが、興味を持って株価の動向をチェックすることで、株の勉強にもつながるだろう。
逆に、「知人から勧められたから」「ネットで良い銘柄だと見たから」といったように曖昧な情報でよく知らない企業に投資するのはおすすめできない。
事業内容や売り上げ・利益、会社に関連するニュースなどを調べた上で、自分の予算に合うものを選んでみよう。
株のやり方〜気をつけたいポイントとその回避法
初心者が初めて株式投資に挑戦する場合、思わぬ失敗をしてしまう可能性がある。
着実に資産を増やすために株式投資を始めたにも関わらず、失敗して後悔してしまうことのないように、あらかじめ株式投資のリスクと対策について知っておこう。
株のリスク
株をはじめとする投資にはリスクがつきものだ。
ここでいう「リスク」とは「損失」「危険」という意味ではなく、「価格の変動幅」「不確実性」といった意味を表す。
つまり、「リスクが高い金融商品」というものは、「損しやすい金融商品」ということではなく、「大きく利益を得られる可能性もあるが、大きな損失が生じる可能性もある金融商品」ということを示す。
一般的に、リスクとリターンは表裏一体の関係にあるため、大きなリターンを求めて取引するとリスクも大きくなりやすい。
逆に、リスクを小さく抑えようと思うと、期待できるリターンも小さくなる。
株式投資における主なリスクは下記の4つだ。
価格変動リスク | 株価が変動することによって投資元本を割り込むリスク |
---|---|
信用リスク | 投資した企業が破綻するリスク |
為替変動リスク | 外国株式に投資する際、為替の変動によって為替差損が生じるリスク |
カントリーリスク | 発行体の所在する国や地域の政治・経済環境によって投資した銘柄の価格が変動するリスク |
特に、株式投資においては価格変動リスクを考慮することが重要だ。
価格変動リスクの大きさは、業種や会社の規模、業績などさまざまな要素によって異なる。
例えば、業績が安定している大企業などは、上場したてのベンチャー企業などに比べて価格変動リスクが小さい傾向がある。
前者の場合はあまり大きなリターンは期待できないが、大きな損失が生じる可能性も小さいと言える。
逆に後者の場合は、短期間で価格が下落してしまう可能性もある一方、新商品の開発などがうまくいくと株価が急上昇する可能性も存在する。
どちらが良い・悪いではなく、それぞれの違いを理解した上で、自分に適した銘柄を選ぶのが重要だ。
感情に左右されずに株の取引をするやり方
株式投資の初心者の場合、運用がうまくいっている場合は安心して投資を続けられるものの、相場が崩れて株価が大きく下がった場合に、それまで通りに投資を続けられなくなるケースが多い。
株価が下がっている場面では「もう少し様子をみよう」となかなか投資に踏み切れず、株価が上がったところで慌てて購入してしまい、結果的に高値掴みをしてしまうというのが初心者によくある失敗例だ。
また、株価が上がって利益確定する場面でも「もう少し待てばもっと上がるかも」と欲が出て、結局高い価格で売れずにズルズル下がってしまうというケースもよくある。
このようにならないためには、相場が多少崩れてしまったとしても、淡々と取引を行うことが重要だ。
あらかじめ「20%株価が上がったら売却する」「15%マイナスが出たら損切りする」など、投資のルールを決めておき、その通りに取引するように心がけよう。
また、どうしても株価の動きが気になってしまってルールを守れない、という場合は長期投資を前提とした積立投資も有効だ。
例えば、「毎月5万円は必ず投資する」と決めて積立投資の設定をしておけば、設定を解除しない限り自動で毎月積立投資が行われる。
なお、弊社が実施したアンケート調査でも、株式投資で失敗した投資家の多くが、その反省を活かし「長期・分散・積立投資の実行」や「冷静な投資判断を心がける」といった対策を取っていると回答していた。
また、これらの対策は実際に投資成果にも繋がっており、このことからも「感情に左右されない」ことは株式投資を成功に導く上で重要なポイントであるといえるだろう。
株の損失を最小限に抑えるやり方
株式投資でズルズルと損失を出さないためには損切りも有効だ。
損切りは、損失を最小限に抑えるための手法で、株価が一定のラインを下回ったら売却することを指す。
適切なタイミングで損切りを行うことで、損を確定させて次の投資に資金を回すことができる。
長期的に株式投資の成功を狙う場合は、損失を早めに切り捨てて、改めてリターンを狙うのも重要だ。
損失率や損失額で損切りラインを定めたり、投資する根拠がなくなったら損切りすると決めておいたりすることで、損失が出ている場面でも冷静に取引しやすくなるだろう。
株のやり方〜効果的な運用戦略
株式投資でしっかりと利益を狙うためには、自分に合った適切な投資戦略を立てることも重要だ。
ここでは、どのような戦略が有効かを解説していく。
株の長期投資と短期投資を組み合わせる
投資を運用期間の長さで分けると、「長期投資」と「短期投資」に分類できる。
それぞれ運用期間について明確な定義はないが、一般的には数年〜数十年単位の投資を長期投資、1年未満の投資を短期投資と呼ぶことが多い。
長期投資では、なるべくリスクを分散させながら、時間を味方につけて資産を増やすことが主な目的となる。
売買回数も少なく、保有中の配当や分配金なども期待できるというメリットがあり、初心者にもおすすめの投資手法だ。
一方、短期投資では値動きの大きいハイリスクな金融商品に投資して、細かく売買を行うことで小さな利益を積み重ねていく。
すぐに利益が見込めるという点はメリットだが、損失が生じる可能性も高い点に注意しよう。
短期投資では売買のタイミングが重要となり、運用コストや手間もかかりやすいため、ある程度投資経験のある方におすすめだ。
複数の株式を組み合わせる
株式投資では、ポートフォリオを組んで運用するのも重要だ。
ポートフォリオとは運用資産の組み合わせのことで、どんな銘柄にどのような配分で投資するかというお金の配分方法のことを指す。
複数の銘柄に分散して投資を行うことで、特定の銘柄の価格が下がってしまっても、他の銘柄の値動きで損失をカバーしながらリターンを目指すことができる。
運用開始時に資産配分を決めておくことで、どのように運用すべきかの目標ができるのもメリットだ。
運用をスタートした後も、定期的に資産配分をチェックして、元の配分に戻す「リバランス」を実施することで、理想的な資産配分を保ちながら安定して運用を続けられる。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を実践する
株式投資で成功するためには、株価が上昇する見込みのある銘柄を選ぶことが重要だ。
株主優待や配当を目的に投資をするとしても、株価が大きく下落してしまっては元も子もない。
投資銘柄を選ぶ際の分析方法には、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析という2種類の分析方法がある。
テクニカル分析は、過去の値動きを分析して、将来の株価のトレンドやパターンを予想する分析方法だ。
チャートを読み込んでテクニカル指標などをもとに分析を行う。
最近は、証券会社のトレーディングツールなどを利用すれば、初心者でも簡単にテクニカル分析を行いやすい。
ファンダメンタルズ分析は、景気の動向や金融政策、個別銘柄の決算状況などから、相場の大きな方向性を掴んで、現在の株価水準が割安か割高かを判断する分析方法だ。
決算資料や財務に関連する指標などを自分で読み込む必要があるため、初心者にはやや難易度が高いかもしれない。
一般的に、テクニカル分析は短期投資に用いられることが多く、ファンダメンタルズ分析は長期投資に用いられることが多い。
株のやり方や手順は誰に相談するべき?
初心者が株式投資を始める場合は、専門家に相談するのがおすすめだ。
株式投資のプロに相談した方が良い理由や、おすすめの相談先を紹介する。
株式投資における専門家の重要性
株式投資で安定して利益を狙うためには、投資スタイルに合わせてテクニカル分析やファンダメンタルズ分析などの分析手法を駆使する必要がある。
しかし、投資初心者にとっては覚えるべきことも多く、難しいと感じる人も多いだろう。
株式投資のプロに相談することで、難しい分析を任せつつ、自分に合った銘柄選びをしやすくなるというメリットがある。
株式投資で失敗したくないという方は、専門家への相談を検討してみよう。
IFAのメリットと選択基準
株式投資で失敗しないために専門家にアドバイスを求めるなら、IFAの利用がおすすめだ。
IFAは、独立系ファイナンシャルアドバイザーとも呼ばれ、金融機関に属さずに資産運用全般のアドバイス業を担う専門家だ。
会社の経営方針や商品ノルマに提案内容が左右されないため、顧客目線でのアドバイスが期待できるというメリットがある。
転勤も原則として発生しないため、長期投資を行う場合も継続的にポートフォリオの見直しやリバランスの相談に乗ってもらいやすいという点も魅力的だ。
IFAを選ぶ場合は、自分の年齢や金融資産、運用スタイルに適したアドバイザーを選ぶことが重要だ。
株式投資の初心者を日頃から担当しているアドバイザーや、自分と同じ属性の顧客を多く担当しているアドバイザーを選ぶことで、自分の期待するサポートが受けやすくなるだろう。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法とその効果
自分のニーズに適したアドバイザーをどのように探せば良いかわからないという方は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を利用してみてほしい。
住まいや年齢、金融資産などの項目を入力するだけで、自動的に自分とマッチングするアドバイザーがIFAデータベースから検索される。
検索されたアドバイザーの詳しい経歴や得意分野などはプロフィールページから確認できるため、面談に進む前にしっかりとチェックしておこう。
面談してみたいと感じるアドバイザーがいれば、面談申し込みを行って日程を調整する。
自宅近くのカフェやオンラインなど希望の場所で面談できるため、仕事や家事などで忙しい方も隙間時間で相談しやすいだろう。
株式投資についての相談相手を探している方は、ぜひ「資産運用ナビ」を利用してみてはいかがだろうか。
株のやり方で迷ったらIFAに相談しよう
株式投資に挑戦する際は、基本的な知識を身につけてなるべくリスクを抑えて投資を行うことを心がけよう。
本記事では、株式投資の初心者が避けるべきリスクとその対策方法について解説しつつ、長期的に利益を目指すための運用戦略を紹介した。
株式投資をこれから始める場合は、自分に適した運用戦略に基づいて無理のない範囲で投資を行うことが重要だ。
どのような運用戦略が自分に適しているかわからないという方は、株式投資の専門家であるIFAに相談してみよう。
長期的に株式投資を任せられるパートナーを見つけることで、初心者でも手軽に株式投資を始められるだろう。
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