バンクイックは3大メガバンクのひとつである三菱UFJ銀行が提供しているカードローンであり、大手ならではの安心感がある。
三菱UFJ銀行はアコムを傘下に置くなど、メガバンクの中で早くから個人消費者向けのカードローンに注力してきた銀行だ。
借入方法も便利で、提携ATMのほとんどで手数料が無料になるなど多くのメリットがある。
今回はバンクイックのメリットや借入方法・返済方法などについて解説する。
多くの特徴をポイントを抑えてまとめたので、最後まで読んで参考にして欲しい。
バンクイックの特徴
まずはバンクイックにどのような特徴があるのか、確認していこう。
金利が低めに設定されている
バンクイックの特徴の1つに、上限金利が低いことが挙げられる。
金利は利用限度額に応じて変動する。利用履歴によっては金利が変更されることもありますが、初回利用時の金利は14.6%で固定となる。
利用限度額が「10万円〜100万円以下」のときは上限金利14.6%だが、「100万超〜200万円以下」のときは13.6%にまで下がる。
「利用限度額100万円までなら14.6%」という金利は消費者金融業者のカードローンと比較すると低めの設定だ。
たとえば、プロミスは上限金利は年率17.8%だが、アイフルなど他社は上限金利18.0%で揃っている。
この点を考慮するとバンクイックの金利は低めといえるだろう。
Webからなら24時間申込できる
バンクイックの申込方法は「Webまたは電話」だ。Webなら24時間いつでも申込ができる。
普段の生活で「昼間は忙しくて時間がない」という人でも、パソコンやスマートフォンを使って夜間に申込手続きをすることが可能だ。
平日だけでなく土日も申込めるので、カードローンの必要性を感じたらすぐに行動を起こせる。
電話で申込むこともできるが、申込んだ後は結局Webを利用するか、または郵送、来店で手続きする必要がある。
オペレーターが案内してくれるというメリットはあるが時間がかかるのでWeb申込がおすすめだ。
三菱UFJ銀行の口座がなくても利用できる
バンクイックは三菱UFJ銀行が提供するカードローンだが、三菱UFJ銀行の口座がなくても利用可能だ。
通常の銀行カードローンでは、毎月の返済に「その銀行の普通預金口座」が必要となる。
これは、返済を毎月自動引き落としする必要があるからだ。
ところが、バンクイックはコンビニATMでも三菱UFJ銀行のATMでも返済が可能だ。そ
のため、三菱UFJ銀行の返済のための口座を持たなくても良い。
ただし、三菱UFJ銀行の口座を持っている人には以下のようなメリットがある。
- すでに銀行側に情報が渡っているので申込時に入力する項目が減る
- カードが手元に届く前でも振込で借入できる
バンクイックに申込むときに同時に普通預金口座の開設もできるので、利用するついでに口座を開いておくのも良いだろう。口座開設はスマホアプリからでも簡単に手続きできる。
三菱UFJ銀行の普通口座を持っていると取引回数などに応じてポイントが貯まるというメリットもある。検討してみよう。
全国のコンビニATMで利用できる
バンクイックは、発行元の三菱UFJ銀行のATMを利用する場合は当然のこと、多数の提携コンビニATMでも利用可能だ。
その際、「借入・返済ともに手数料ゼロ」という特徴がある。カードローンを使うときにATM利用で手数料がかからないのは大きなメリットといえるだろう。
利用できるのは「セブン銀行ATM」「ローソンATM」「イーネットATM」の3種類で、設置場所は以下のようになっている。
- セブン銀行ATM
- セブン・イレブン、イトーヨーカドー、デニーズ
- ローソンATM
- ローソン
- イーネット
- ファミリーマート、ポプラ、ライフ、生活彩家
ローソンのなかにはローソン銀行以外のATMが設置されているところもあるので注意しよう。
また、ファミリーマートでもイーネット以外のATMが設置されていることがあるので利用の際にはATMマークを確認しておこう。
返済日が選べる
銀行や消費者金融業者のカードローンでは「約定返済日」という返済日を定めることになっている。
約定返済日の決め方には次の3つのパターンがある。
- 銀行・消費者金融側で決まっている
- 自分で自由に決められる
- 所定の期間内かつ指定された候補日の中から選ぶ
三菱UFJ銀行のバンクイックでは返済日を「毎月1日から月末」から自由に選択することができる。給与や報酬が入る日が「毎月25日ではない」という人にも優しい設計だ。
消費者金融業者や銀行によっては「毎月1日・15日・25日」などと返済日が設定されていることが多いが、バンクイックなら「給料が入るのが15日だけど、余裕をもって17日にしないな」と思ったらそのように設定できるのだ。
金利 (実質年率) | 年1.8%~年14.6% |
---|---|
審査時間 | 最短即日 |
融資速度 | 翌日以降(審査状況による) |
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 10万円~500万円 |
収入証明書 | 必要 |
WEB完結 | 申込までは可能 |
申込条件 | 満20歳から65歳未満 |
担保・保証人 | 不要 |
バンクイックでの借り方1:ATM
メリット
バンクイックの借入でATMを利用するメリットは以下の3点である。
- 場所を問わず借入できる
- 利用手数料が無料
- 1000円単位で借入できる
バンクイックはセブン銀行・ローソン銀行・イーネットとコンビニのATMと提携しているため、ほとんど全国で借入できる。
コンビニが近くにないというケースを除けば「いつでもどこでも借入できる」のがメリットだ。
バンクイックは発行元の三菱UFJ銀行ATMだけでなく、提携ATMでも手数料が無料になる。
利用時間内であればいつでも無料で借入できる。コンビニATMは1日のうち10分程度のメンテナンス時間が入ることはあるが、ほぼ24時間営業なので利便性は高い。
ATMを利用する場合、1000円単位での借入が可能だ。そのため、「給料日が近いので4000円ほどで十分」という場合でも手軽に利用できる。
必要な金額だけ借りられるから無駄な借入をしなくて済むのは大きなメリットと言える。
デメリット
バンクイックでは利用限度額を最大500万円まで設定できるが、ATMから引き出せる額には限度がある。
初期設定では50万円となっており、ATMでは50万円以上を借入することができない。
そのため、高額の借入では口座振込を利用しなければならない。この点はデメリットといえる。
ただし、50万円という初期設定は変更可能である。50万円以上をATMで借入したい場合には「三菱UFJ銀行・第二リテールアカウント」に連絡しよう。
バンクイックでの借り方2:口座振込
メリット
バンクイックの借入で口座振込を利用する場合のメリットは以下の3点である。
- 外出しなくても借入できる
- ローンカードが不要
- 口座入金の手間が要らない
ATMで借入するためには、ATMがある場所まで行かなくてはならない。
一方、口座振込を利用する場合は電話やWebを通してその場で借入できる。
また、ローンカードが不要なので紛失のリスクもなく、他人に発覚するリスクも減る。
また、口座振込なら現金を引き出して自分の使いたい口座に入金するという手間を省くことができる。
デメリット
口座振込で借入するデメリットは大きく以下の2点だ。
- 1万円単位でなければ借入できない
- 今すぐに現金が必要なときATMに行く必要がある
バンクイックは、ATMでの借入では1000円単位で行えるが、口座振込を利用する場合は1万円単位でしか借入できない。
「給料日前で5000円あればいい」といった場合でも、1万円単位でしか借入ができずに無駄な出費が増える可能性がある。
また、「今すぐ現金が必要だ」といった場合には口座振込は向かない。
結局は、お金を引き出すためATMに出向く必要が生じる。「現金がその場で必要」といったケースではATMで借入しよう。
口座振込は1万円単位での借入になるので、「大金を借りる」というケースで利用し、日常的な出費に充てるならATMで借りるというように使い分けるのがおすすめだ。
三菱UFJ銀行のバンクイックの借入方法については以下の記事も参考にして欲しい。
バンクイックの申込方法
Web申込
バンクイックに申込む際に最も手軽なのがWeb申込だ。パソコンやスマートフォンから24時間いつでも申込可能となっている。
Web申込の手順は以下の通りだ。
- 公式サイトの「お申込ボタン」から申込画面に進み、氏名・住所・電話番号などの個人情報を記入して送信する。スマホの場合にはアプリをダウンロードすると手早く進む。
- 本人確認書類を提出する。
- 審査結果はメールまたは電話で最短即日回答される。
- 三菱UFJ銀行に設置されている「テレビ窓口」または郵送でカードを受け取る。テレビ窓口は本人確認書類として運転免許証が必要なので注意しよう。
電話申込
電話での申込は土日祝日を問わず毎日可能だ。
- 電話番号「0120-959-555」に連絡する。受付時間は平日午前9時から午後9時、土日祝日午前9時から午後5時だ。
- Web申込と同様に本人確認書類の提出が必要となる。提出は「Webアップロード」「郵送」「FAX」の3つの方法がある。
- 審査結果は電話で最短即日回答される。
- 利用申込書を「Webアップロード」「テレビ窓口」「郵送」「FAX」のいずれかの方法で提出する。
- カードはテレビ窓口または郵送で受け取る。
バンクイックの申込に必要な書類
Web申込、電話、郵送のいずれで申込を行っても、提出が必要な書類は同じである。
必ず提出しなければならないのは「本人確認書類」だ。
バンクイックの審査では、以下の中から2点の書類を提出する必要がある。
- 運転免許証(現住所が裏面に記載されているときには表も裏もコピーする)
- 健康保険証(カード型は両面のコピーする)
- 個人番号カード(表面のコピーだけを提出)
- 在留カード(記載事項に変更があれば裏面もコピー)
- 特別永住者証明書(記載事項に変更があれば裏面もコピー)
- パスポート(国内発行のものに限る。顔写真のページだけでな「所持人記入欄」もコピーする必要がある)
もし50万円を超える利用限度額を希望する場合は、収入証明書の提出が必要だ。その場合には以下の4種類から1点を提出しよう。
- 源泉徴収票
- 住民税決定通知書
- 納税証明書その1、その2(個人事業主の場合)
- 確定申告書第1表、第2表
また、審査の内容によっては追加の書類を求められることがある。連絡が来たら、迅速に対応しよう。
バンクイックの借入限度額
バンクイックの借入限度額は最低のとき「10万円」である。このとき年利13.6%~14.6%が適用されることになっている。
100万円を超えるところから金利は引き下げられる。借入限度額の最高額は「500万円」だ。
バンクイックの借入限度額と金利
借入限度額 | 借入利率(年利) |
10万円超~100万円以下 | 13.6%~14.6% |
100万円超~200万円以下 | 10.6%~13.6% |
200万円超〜300万円以下 | 7.6%~10.6% |
300万円超〜400万円以下 | 6.1%~7.6% |
400万円超~500万円以下 | 1.8%~6.1% |
バンクイックを利用する際の注意点
無利息期間がない
アコムやプロミスなどの有名大手の消費者金融業者では、新規に申込んだ人限定で30日程度の無利息期間サービスを提供している。
ところが、バンクイックにはそういった無利息期間は設定されていない。
無利息期間サービスには業者ごとに定められた様々な条件をクリアする必要があるが、それでも一定期間利息なしで利用できるのはメリットだ。
この点は若干デメリットに感じられるが、長期に利用するときには消費者金融業者よりもバンクイックのほうがお得になる可能性が高い。
というのも、バンクイックは消費者金融に比較して適用金利が低いからだ。
たとえば10万円を借りたときの利息はバンクイックでの年率14.6%を適用すると、30日間で1216円だ。
消費者金融で適用されることの多い18%の場合、10万円借りたときの利息は30日間で1479円となる。
30日間の無利息期間がある場合、この1479円が0円となるため、30日間の借入なら無利息期間がある方がお得だ。
だが、100万円を1年間借りたとして計算するとどうだろうか。
無利息期間サービスのあるカードローンの金利を18%としよう。利息は165,205円になる。一方、バンクイックは146,000円となりその差は19,205円である。
このように、返済期間が長くなればバンクイックの方が有利になるのだ。
バンクイックと業者のカードローンを比較して、予定している返済期間でどちらが有利なのか計算してみることをおすすめする。
即日融資には対応していない
「銀行のカードローン」全般にいえることだが、バンクイックも即日融資には対応していない。
というのも、2018年1月から犯罪収益移転防止法が改正され、銀行のカードローンの審査では「警察庁の反社会的勢力のデータベース」に照会することが義務付けられたからだ。
反社会的勢力のデータベースと照合させて暴力団関係者などへの融資を未然に防ぐという目的がある。
三菱UFJ銀行はデータベースに照会を行う必要があり、照会結果を待つため時間を要する。
審査そのものは最短即日で完了する場合もあるが、融資を受けるには基本的に翌営業日まで待たなくてはならない。
消費者金融業者はこのデータベース照会の義務はないため即日融資が可能だ。
「どうしても今日のうちにお金を借りる必要がある」というときには消費者金融業者に申込もう。
借入額に応じて最低返済額が決まっている
バンクイックでは毎回の最低返済額が定められている。最小返済額は1000円で、借入残高が増えるごとに返済額も増える決まりだ。
借入残高 | 最小返済額 |
10万円以下 | 2000円 |
10万円超~20万円以下 | 4000円 |
20万円超~30万円以下 | 6000円 |
30万円超~40万円以下 | 8000円 |
40万円超~50万円以下 | 1万円 |
借入残高が50万円を超える場合は、残高が10万円増すごとに最小返済額が2,000円が追加される。
10万円以下で最小返済額が2000円というのは他のカードローンと比較しても低いレベルである。
しかし、低いから良いというものではない。最小返済額が低いということは、「最小返済額だけで返済していると、返済期間が長くなる」ことでもあるのだ。
返済の長期化は「支払い利息の総額」が高くなることを意味する。
そのため、支払う利息を少なくしたいときにはATMや振込などで繰り上げ返済していく必要が生じる。
バンクイックの返済方法
自動引落し
自動引落しは、毎月指定した日に返済額を銀行口座から引き落とす返済方法だ。
「バンクイックの特徴」の「返済日が選べる」でも紹介した通り、返済日は自分の都合の良い日を「毎月1日から末日」まで好きな日を指定できる。
ただし、三菱UFJ銀行の本人名義の普通預金口座からしか自動引落し返済はできないので注意しよう。
引き落とし口座の設定は申込むときに同時に手続きできる。また、口座設定では「自動支払依頼書」という書類を提出する必要がある。
ATM返済
最も手軽なのがATM返済だ。三菱UFJ銀行のATMはもちろん、提携コンビニATMから手数料無料で返済できる。
「バンクイックの借入方法1:ATM」で紹介した通り、セブン銀行・ローソン・イーネットのATMから返済できる。
三菱UFJ銀行に口座がなくても返済できるので便利だが、「返済忘れ」には注意しよう。
うっかり忘れたからといって初回でブラックリスト入りになるとも限らないが、連続するとリスクが高まる。
注意したいのは三菱UFJ銀行のATMでは「1円単位」で返済できるが、コンビニATMでは「1000円単位」になるという点だ。
最終的に全額を返済したいというときには、1000円未満の端数を含めて返済する必要がある。このときにはコンビニATMは利用できない。
振込返済
バンクイックには振込返済用の口座が個別に用意される。この口座に振り込むことで返済することも可能だ。
振込返済のための口座番号などの情報はバンクイックの会員ページで確認できる。
振込で返済するとき、三菱UFJ銀行口座を保有していればネットバンキングサービス「三菱UFJダイレクト」を利用すると手数料が無料になる。
自動引落しによる返済も設定でき、三菱UFJダイレクトで繰り上げ返済もできるので、バンクイック利用者は三菱UFJ銀行に口座を持っておくと便利だ。
利用しやすいカードローンを選ぶならバンクイック
ここまでバンクイックの特徴や借入方法、返済方法、利用での注意点などを解説してきた。
バンクイックは、手軽に利用できるカードローンだ。ATMと口座振込から借入方法を選択できる上、申込もWebから簡単に行える。
コンビニATMの利用手数料が無料という点や返済日が選べるといったメリットも多いカードローンである。申込む際には、公式HPなどで情報収集することを忘れないで欲しい。
金利 (実質年率) | 年1.8%~年14.6% |
---|---|
審査時間 | 最短即日 |
融資速度 | 翌日以降(審査状況による) |
無利息期間 | なし |
借入限度額 | 10万円~500万円 |
収入証明書 | 必要 |
WEB完結 | 申込までは可能 |
申込条件 | 満20歳から65歳未満 |
担保・保証人 | 不要 |