- 貯金をどう運用すべきかわからない
- 投資初心者でも始められる運用方法を知りたい
- 投資をする上での注意点が知りたい
資産形成の方法には「貯蓄型」と「投資型」の2種類ある。貯蓄型は銀行の定期預金などが挙げられるが、増えているのか分からないというほど利息が少ない特徴がある。
そのため近年では投資型を選び、資産を増やす方が増えている。
投資型と聞くとリスクが高いと思う方も多いが、正しい方法で行えばリスクは適切に管理することが可能だ。
そのため資産運用を行っていない方は今一度自身の方法を見直して見てはいかがだろうか。
ここでは初心者におすすめできる資産運用方法と、投資をする際に知っておくべき事項を紹介する。
資産運用を見直そう
資産運用を行わず貯蓄を行っている方は、今一度お金について見直しをしてみよう。ここでは見直しするべき理由と目的について紹介する。
預金をしてもお金が増えない現実
日本は低金利時代が続いているため、銀行に預金してもほぼ増えることがない。現在の定期預金の金利は0.001%や0.002%程度。100万円を預けても1年間で10円や20円しか増えないのだ。
2013年に発表した量的緩和政策が2023年6月となった現在でも続いており、未だ日本銀行から利上げの発表が出ていない。すなわち10年間も低金利が続いているということだ。
今後利上げによって定期預金の金利が上がる可能性もあるが、現在の金利が低いことを加味すると、大きく上昇することは考えにくいだろう。
貯金の目的を確認しよう
そもそも貯金をしている方の目的はなんだろうか。多くの方が「何か出費が必要となった時の備え」だろう。
もちろん貯金をすることは悪くないが、目的もなく行っているのであれば、資金を配分して資産運用に回しても良いだろう。
資産運用を始める際は、「いつまでにどれくらいの利益にする」という目標を設定しよう。具体的な戦略や運用方法を検討し、お金のあり方について考えるきっかけにもなる。
目的にあった資産運用
資産運用を始める際は目的に合った方法を見つけるようにしよう。資産運用の方法が数多くあり、ハイリスクハイリターンのものもあれば、ローリスクローリターンのものまでさまざまだ。
そのためそれぞれの方法を理解し、目的に合った資産運用であるか見極めなければいけない。入口を間違えてしまうと大きな損失にもなりかねないため注意しよう。
投資初心者向け運用方法
では投資初心者でも始められる資産運用方法には何があるのだろうか。
ここではおすすめできる3つの方法について紹介する。
積立NISA
積立NISAとは少額投資非課税制度という税金面の優遇制度のことを指す。本来投資によって得た利益には約20%の税金が課せられるが、積立NISAの運用益には税金が課せられない。
すなわち利益を出しても非課税になるというメリットがある。積立NISAは年間40万円までの投資額で20年間運用することができる。
運用中は運用利益を引き出せないが、長期的な目線で利益を確保することができる資産運用方法だ。
さらに2024年1月1日より積立NISAは「新NISA」のつみたて投資枠へと切り替わる。
年間120万円、積立合計額1,800万円まで上限枠が引き上げられたため、より多くの資産を運用することが可能となる。
IDeCo
iDeCoとは個人型確定拠出年金のことを指す。日本では国民年金や厚生年金などの公的年金を支払う義務があるが、iDeCoは私的年金に該当し、任意で加入することができる。
以前から年金受給問題が懸念されており、「老後に十分な年金がもらえない」という考えが広まっている。
そのため任意加入で積立ができるiDeCoを始める方が増えているのだ。
iDeCoの掛金は以下の表の通り職業や勤め先によって上限金額が定められている。
最低投資額は5,000円であり、少額から資産形成をスタートしたいという方におすすめだ。
企業型確定拠出年金 | 確定給付型年金 | 月額拠出限度額 | |
---|---|---|---|
自営業 | – | 68,000円 | |
会社員・公務員 | 無 | 23,000円 | |
有 | 無 | 20,000円 | |
有 | 有 | 12,000円 | |
無 | 有 | 12,000円 | |
主婦などの扶養者 | – | 23,000円 |
さらに掛金は全額所得控除できるため、会社員の方でも所得税や住民税などの節税ができるメリットがある。
クレカ積立
クレカ積立とはクレジットカードで積立できる投資のことを指す。本来投資や資産運用を行う際は、証券会社などの口座を開設し、資金を入金してから行う。
しかしクレカ積立はクレジットカードで株や投資信託などの金融商品を購入できるため、簡潔に資産運用ができる方法だ。
さらにクレカ積立はクレジットカード会社のポイント還元を受けることも可能。資産運用しながらポイントを貯めることができるため、非常に合理性の高い投資方法である。
また積立NISAにも対応しているため、運用益を非課税にしてなおかつポイント還元も可能となる方法だ。
投資をする上で知っておくべきこと
資産運用を始め、投資をする方は事前に知っておくべき事項が3つある。
特に初心者が注意しなければいけない点であるため詳しく解説する。
リスクとリターンの関係
投資は増えるだけでなく減ることもあるため、リスクとリターンの割合を考慮しておかなければいけない。
投資におけるリスクとは不確実性のことを指し、リターンとは得られる利益のことを指す。
その大きさは投資方法により様々であるが、リスクリターンはどの投資であっても考慮しなければいけない内容である。
また、どの程度のリターンを求めるのか、逆にどの程度のリスクまでは許容できるのか、といった自身の投資ルールも事前に決めておこう。
分散投資の重要性
一つの投資方法や商品だけに資金を投入すると、損失が発生した時の金額も大きくなるため、資産は分散して投資しておくべきだ。
また、つみたてNISAなどの長期投資方法は、保有期間20年以上でなおかつ分散投資をすると、理論上100%資金が増加すると金融庁が発表している。(下図参照)
そのため投資を行う際は、分散投資をしなければいけない。分散投資をするということはさまざまな投資方法を理解しなければいけないため、初心者にとってはハードルが高くなるだろう。
そのため専門家に相談し、どの方法で投資を始めるのかを決める方法が好ましいだろう。
GPIFの資産分配を参考にしてみる
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は世界最大の機関投資家であり資産運用の分散投資のポートフォリオを公開しているため参考になることが多い。
以下の図はGPIFが公開している運用資産額・構成割合(年金積立金全体)だ。
上記の他にもポートフォリオの構築方法や資産運用の基礎などの情報も掲載されている。これから資産運用を始めてみたいという方はぜひ参考にしてみてもよいだろう。
プロに任せて無理なく資産形成を目指す
GPIFの資産分配を参考にしてみてもよいが、初心者の方には難易度が高いと感じる方もいるだろう。そのため専門家に依頼して資産形成を始めるのもおすすめだ。
特にIFAに相談すれば自分に合った方法を見つけることが可能となる。ここではIFAについて紹介する。
IFAとは何か
IFAとは独立系ファイナンシャルアドバイザーとも呼ばれ、資産形成や投資などの専門家である。
どの金融機関にも属していないため、顧客に合った投資を提案してくれる。本来金融機関や証券会社は、自社商品を提案する。
投資家は、その商品が自分に合っているかを適切に見極める必要があるが、運用してからでないとなかなか判断は難しいだろう。しかしIFAは中立的な立場にあり、特別おすすめする商品もない。
顧客の資産状況などから最適な方法を判断してくれるため、正しい投資方法を見つけることが可能だ。
IFAを活用するメリット
投資初心者の方がIFAに相談するメリットは以下の項目が当てはまる。
- 投資に関する知識を身に付けることが可能
- 投資戦略や資産運用のポートフォリオを一緒に構築してくれる
- 経験豊富なプロに運用を任せられる
- 資産形成のスタートだけでなく生涯のパートナーとして協力してもらえる
IFAは顧客の資産を適切に管理することが仕事であり、相談者は専門的な知識や経験を共有してもらえる。
また、移動や転勤を伴わないことから長い付き合いができ、自身の投資能力も高まるメリットがある。
「資産形成を始めてみたいが不安だ」という方は、IFA相談することでより成功率を高めることができるだろう。
IFAと一緒に資産形成を進めるためのステップ
IFAと一緒に資産形成を進めるために、まずは自分に合ったIFAを見つけることから始めよう。
IFAは数多く存在しそのスキルも異なるため、誰に相談すればよいか分からなくなる人も多い。
「資産運用ナビ」では資産運用別に得意分野が別れた様々なIFAが多数在籍している。気になる資産運用を選択すればおすすめのIFAが表示される仕組みだ。
さらに相談も無料であることから自分に合ったパートナーを見つけることができるだろう。
まとめ
銀行に預金をしていても、金利の低さから資産を増やすことは難しい。それどころかインフレの環境下では実質的な目減りのリスクもある。
もちろん急な出費に備えて貯蓄しておくことは大切であるが、資産運用を行っておけばより金銭的自由度が高まるだろう。
とはいえどの資産運用方法でもよいというわけではなく、自分に合った方法を見つけなければいけない。
「資産運用ナビ」では資産形成方法別のIFAが多く在籍している。無料で相談できるため資産運用を始めてみたい人はぜひ利用してみてほしい。