- 社債投資が適している人の特徴を知りたい
- おすすめの社債を知りたい
- 社債投資を始める際にどの証券会社を選べば良いか分からない
社債は企業が資金調達のために発行する債券だが、いったいどの債券を選べば良いのだろうか。
また、どの証券会社を使って社債投資を始めると良いのだろうか。
本記事では、社債投資に適している人の特徴やおすすめの社債ランキング、社債投資に適した証券会社ランキングについて紹介していく。
おすすめの相談先についても紹介していくので、ぜひ本記事を参考に社債投資を始めてみてはいかがだろうか。
また、債券の種類には、社債の他に国債も存在する。
国債のおすすめを知りたい方、債券全体のおすすめを知りたい方はこちらを参考にしてほしい。
社債投資はどのような人におすすめなのか
社債のランキングを見ていく前に、まずは社債投資が適している人の特徴について把握しておこう。
社債投資が選ばれる理由やおすすめな人の特徴、社債投資の現状と今後の見通しについて解説していく。
社債投資が選ばれる理由
社債投資が選ばれる理由として以下の2点が挙げられる。
- 投資計画を立てやすい
- 相対的に利率が高い
社債はあらかじめ決められた利率で利息が支払われ、満期を迎えると額面金額で償還される仕組みの商品だ。
また、社債は一般的に預金や国債に比べて利率が高く設定されるケースが多く、相対的に大きなリターンを期待できる。
高い利率に魅力を感じて資金を投じる投資家が多くなっているのだ。
社債投資がおすすめな人
社債投資がおすすめな人の特徴として以下の2点が挙げられる。
- リスクを抑えながらリターンを得たい
- 株式のリスクヘッジをしたい
社債は預金や国債よりもリスク・リターンが大きいものの、満期には額面金額が償還されるため株式などに比べるとリスクは小さい。
なるべくリスクを抑えて堅実に運用したい人には社債投資がおすすめだ。
また、債券は一般的に株式と値動きの相関が低い。債券と株式のどちらか一方が下落してももう一方が上昇する傾向があるため、組み合わせることでリスクを軽減できる。
株式中心のポートフォリオを構成しつつ、リスクヘッジとして債券を組み入れたい方も社債の活用がおすすめだ。
社債投資の現状と今後の見通し
日本では2024年に入ってマイナス金利政策の解除が発表された。
国債の金利上昇に伴って社債の金利も上昇しているのが現状の社債市場の状況だ。
今後の金融政策でも追加の利上げが予測されており、引き続き金利が上昇する可能性があると考えられる。
また、近年では環境問題・社会課題への対応を目的に発行されるSDGs関連の社債が増加傾向にある。
2023年の日本国内で公募されたSDGs債の発行額は6.6兆円を超えており、前年の4.4兆円を大きく上回る発行額となった。
今後もSDGs関連の社債発行は増加すると見られ、ますます環境問題・社会課題の解決に向けた資金調達を行う企業が増えていくだろう。
社債の利回りランキング
2024年6月6日時点での国内発行個人向け円建社債の利回りランキング上位3銘柄は以下の通りだ。
- エイチ・アイ・エス(2027年2月19日満期)
- 楽天(2034年6月23日満期)
- 楽天グループ(2033年12月2日満期)
それぞれの特徴について簡単に解説していく。
エイチ・アイ・エス(2027年2月19日満期)
もっとも利回りが高かったのが、大手旅行業者の「エイチ・アイ・エス」が発行した社債だ。
2027年2月19日に満期を迎える債券であり、2024年6月6日時点では利回りが10.21%となっている。
利率は0.58%と高くないものの、単価が低いことから最終的な利回りが高い状況となっている。
高利回りである分だけリスクも大きいため、投資を行う際には注意が必要だ。
楽天(2034年6月23日満期)
さまざまな事業を広く展開する「楽天」が発行した社債が利回りランキング2位に位置している。
2034年6月23日に満期を迎える債券であり、2024年6月6日時点では利回りが7.14%と高い水準になっている。
楽天の債券もエイチ・アイ・エスと同様、利率自体は0.90%とそこまで高い水準ではない。
単価が低下していることが高い利回りの要因となっており、投資を行う際には注意しておくべきだろう。
楽天グループ(2033年12月2日満期)
2033年12月2日満期の「楽天グループ」の社債が利回りランキング3位となっている。
2024年6月6日時点で6.69%の利回りとなっており、高い水準の利回りで運用できる債券だ。
上記の「楽天」から名称が変更されて「楽天グループ」になっているため、2位と3位は発行体が同一ということになる。
ほかにも利回りが高い楽天グループの債券が多く、全体的に楽天グループが発行する社債の単価が低下していることが分かる。
高い利回りだけに注目するのではなく、発行体の財務状況や業績推移などをしっかりとチェックしておこう。
おすすめの社債ランキング
次に、利回り以外の要素を総合的に考慮したおすすめ社債ランキングを紹介していく。
おすすめの社債は以下の3銘柄だ。
- ソフトバンクグループ(2029年12月4日満期)
- 三井住友フィナンシャルグループ(2033年10月30日満期)
- 三菱UFJフィナンシャルグループ(2034年1月19日満期)
それぞれの社債について特徴を解説していく。
ソフトバンクグループ(2029年12月4日満期)
ランキング1位は、通信事業を中心に幅広い事業を展開する「ソフトバンクグループ」の社債だ。
2029年12月4日満期の債券であり、2024年6月6日時点の利回りは2.66%となっている。
ソフトバンクグループは事業規模が大きく、経営体力も十分にある巨大企業だ。投資対象として比較的安全性が高いと言えるだろう。
また、利率が2.84%と高めの水準で設定されており、定期的なインカムゲインを受け取りながら保有していける債券だ。
低リスクで安定したリターンを狙いたい投資家におすすめの社債と言えるだろう。
三井住友フィナンシャルグループ(2033年10月30日満期)
ランキング2位は、メガバンクの一角を担う「三井住友フィナンシャルグループ」の社債である。
2033年10月30日満期となっており、2024年6月6日時点での利回りは1.84%となっている。
この社債の特徴として「劣後債」であるという点が挙げられる。
劣後債とは、普通社債に比べて元本や利息が支払われる順位が劣る債券のことだ。
通常よりも債務不履行となるリスクが大きい分、高い利率で運用できる点が特徴となっている。
利率は1.76%と前述のソフトバンクグループの社債ほどではないものの、やや高めの水準となっている。
2024年3月決算の当期純利益で9,629億円と1兆円に近い利益となっており、債務不履行のリスクも比較的低いと考えられるだろう。
三菱UFJフィナンシャルグループ(2034年1月19日満期)
ランキング3位は、メガバンクの「三菱UFJフィナンシャルグループ」が発行する社債だ。
2034年1月19日満期であり、2024年6月6日時点での利回りは1.88%となっている。
こちらも2位と同様に劣後債となっており、利率が1.67%と比較的高めの利率に設定されていることが特徴だ。
満期まで約10年ほどあるため、安定したリターンを受け取りながら長期投資を行える債券となっている。
三菱UFJフィナンシャルグループは海外事業なども広く展開しており、2023年の当期純利益は14,907億円と1兆円以上の利益を生み出している。
堅調に業績を伸ばしており、発行体の信用力も高いと言えるだろう。
社債投資におすすめの証券会社ランキング
次に、社債投資を始める際におすすめの証券会社をランキング形式で紹介していく。
これから債券投資を始めようと考えている方は、以下の証券会社の利用がおすすめだ。
- SBI証券
- 野村證券
- マネックス証券
それぞれの証券会社の特徴について解説していく。
SBI証券
大手ネット証券の「SBI証券」がおすすめランキングの1位だ。
SBI証券で社債投資を行うメリットとして以下の2点が挙げられる。
- ネットで取引を完結できる
- 商品の選択肢が多い
SBI証券は口座開設から入金、取引までをすべてインターネットで完結できる。
いつでもどこでもスマホひとつで気軽に社債投資を行えるため、初心者でも始めやすいことが特徴だ。
また、SBI証券はネット証券のなかでも債券の取り扱い本数が多く、新発債券・既発債券ともに豊富な選択肢から選ぶことができる。
社債投資を中心に資産運用を行っていきたいのであれば、投資先の選択肢が多いSBI証券の活用がおすすめだ。
野村證券
ランキング2位は、国内最大規模の対面型証券会社である「野村證券」だ。
野村證券で社債投資を行うメリットとして以下の2点が挙げられる。
- サポートを受けながら社債投資を行える
- 取り扱い本数が多い
野村證券は全国に支店を構えており、各地の営業担当者が投資相談を受けて商品提案を行っている。
担当者からサポートを受けながら投資を行えるため、社債投資に慣れない初心者の方でも安心して運用を始められるだろう。
また、野村證券も多くの債券を取り扱っており、豊富な投資先の選択肢から選べる点が魅力だ。
手続きを自分で行う必要があるネット証券が不安な方は、サポートを受けながら豊富な投資先を検討できる野村證券を活用すると良いだろう。
マネックス証券
ランキングの3位は、大手ネット証券の「マネックス証券」である。
マネックス証券で社債投資を行うメリットとして以下の2点が挙げられる。
- 外貨建て債券の取り扱いが多い
- 投資情報が充実している
マネックス証券では外貨建て債券の取り扱いが多く、特に米ドル建債券を豊富に取り扱っている。
相対的に利率が高い外貨建て債券で運用したい場合はマネックス証券がおすすめだ。
また、マネックス証券では投資家向けの投資情報が充実している。
アナリストによる経済動向の見通しやマーケットの状況などをまとめたレポートが豊富に提供されており、情報収集に活用しやすい。
投資情報を集めながら投資判断を行いたい方はマネックス証券がおすすめだ。
おすすめの社債が知りたいなら誰に相談するべき?
ここまでおすすめの社債ランキングなどを紹介してきたが、債券市場ではさまざまな社債が発行されているため、自分に合った銘柄を見つけ出すことは容易ではない。
おすすめの社債を知りたいのであれば、専門家であるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談することを推奨する。
ここでは、専門家に相談すべき理由やIFAの特徴、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用方法について解説していく。
専門家に相談する重要性
社債投資について専門家に相談すべき理由として「自力で最適な商品を見つけ出すことが容易ではない」という点が挙げられる。
債券に精通した専門家に相談し、適切な銘柄を提案してもらうことが大切だ。
債券は株式に比べて取引が少なく、証券会社でも取り扱い本数はそこまで多くない。
限られた選択肢のなかから自分のリスク許容度や運用目的に合った銘柄を探す必要があり、自力で商品を見つけ出すことは難しいだろう。
専門家に相談を行うことで、あなたに適した利回り・運用期間の債券を紹介してもらえる。
債券市場の見通しや金利動向なども踏まえた提案をしてくれるため、安心して社債投資を始めることが可能だ。
効果的な社債投資を実践するためにも、債券に精通した専門家に力を借りることを検討してみよう。
IFAとは
専門家のなかでもIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)への相談がおすすめだ。
IFAとは、既存の金融機関から独立した立場で顧客の資産運用をサポートする専門家のことだ。
IFAに相談するメリットとして以下の2点が挙げられる。
- 資産運用を総合的にサポートしてもらえる
- 中立な立場からの投資助言を提供してもらえる
IFAは顧客からの相談を受け、希望のライフプランに基づく投資計画を策定したり、商品を提案・仲介したりすることが役割となっている。
社債投資に限らず、株式や投資信託、不動産などを視野に入れながら総合的な支援を受けられることが特徴だ。
運用を始めてからも定期的な見直しの助言を提供してくれるため、長期的な関係性のなかでアドバイスを受けられる点が魅力となっている。
また、IFAは特定の金融機関には所属しておらず、顧客に対して中立な立場を保っている。
手数料が高い商品や意向に沿わない商品などを提案される心配がなく、本当に必要な商品だけを提案してくれる点もメリットだ。
中立な立場で資産運用のすべてをサポートしてくれるIFAに相談し、最適な投資戦略で効率良く運用していこう。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」
相談先のIFAをお探しの方は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用を推奨する。
「資産運用ナビ」は、たった60秒フォームにあなたの希望条件を入力するだけでぴったりのIFAが無料で紹介されるサービスだ。
近年、日本でもIFAは増加傾向にあるものの、まだまだ定着していると言える状況にはない。
近くで相談できるIFAを探したり、そのなかから自分に合うアドバイザーを選んだりすることは難しい状況だ。
「資産運用ナビ」であれば、資産状況やアドバイザーの希望条件を入力するだけで良い。
あとはIFAを知り尽くした「資産運用ナビ」があなたにぴったりのIFAを全国のデータベースから抽出して紹介を行う。
IFAの紹介料や相談費用は無料となっており、初回面談を何人と行っても費用はかからない。
ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用し、信頼できる相談先を探してみてはいかがだろうか。
ランキングを参考に社債投資を始めよう
本記事では、社債に関する知識やおすすめ銘柄などを解説した。
社債に限らず、資産運用を始める際には、事前に各投資法の知識を身につけ、リスクなどをしっかりと把握しておく必要がある。
とはいえ自分ですべて勉強するのは難しいため、自分で知識を習得する時間がない方、運用に関する疑問や不安がある方はIFAに相談してみてほしい。
IFAは疑問や不安に寄り添うだけでなく、運用に対するアドバイスを提供してくれる。
上手に運用を始めたい方は以下のボタンから「資産運用ナビ」の無料相談に申し込んでみてほしい。