1. ホーム
  2. 投資信託・ファンド
  3. 【種類別】投資信託の人気ランキング!初心者にもおすすめの銘柄と投資のコツを徹底解説

【種類別】投資信託の人気ランキング!初心者にもおすすめの銘柄と投資のコツを徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • 投資信託で運用してみたいがどのファンドが良いのかわからない
  • 投資信託での運用におすすめの証券会社が知りたい
  • 投資信託の選び方がわからない

投資信託で資産運用を考えているが無数の商品の中からなにを選べばよいか分からないという人も多いのではないだろうか。

例えば大手ネット証券のSBI証券や楽天証券では約2,500本を超える投資信託の取り扱いがある。

初心者が無数の選択肢の中から投資先を選ぶのは簡単なことではないだろう。また、一口に投資信託と言ってもそれぞれに特徴がある。

何を選ぶかで運用成績やリスクも大きく左右されるため納得して選びたい。

そこで、本記事では初心者にもおすすめの人気の投資信託を紹介する。

国内株式、外国株式、バランス型、インデックス型、REIT型と大まかに分類して紹介するので運用方針に沿った商品選びの参考になるはずだ。

また投資信託の選び方についてもあわせて解説する。投資信託で資産運用を考えている人は参考にしてほしい。

目次

投資信託は「長期・分散」を基本に運用するのが最適

投資信託は不特定多数の投資家から資金を集めて、運用会社などのプロによって運用される金融商品のことだ。

日経平均を構成する銘柄に広く分散投資する商品もあれば、プロのファンドマネージャーが運用方針に従って分散投資している商品もある。また、株式だけでなく債券を組み入れた商品などもあり種類も数も多岐にわたる。個人では再現が難しいポートフォリオも投資信託なら小口で簡単に持てる。

しかし、無数の投資信託の中から最適な商品を選ぶのは簡単ではない。例えば、安定した運用をしたい人と、リスクは高くてもハイリターンを狙いたい人とでは選ぶべき商品は変わる。

そのため、無数にある投資信託を闇雲に選ぶ前に投資方針や目的、許容できるリスクを決めた上で、それらに合った商品を選ぶようにしたい。

また、資産運用の基本は「長期投資・分散投資」と考えてほしい。投資には元本割れをはじめとした各種リスクがつきまとうためだ。長期投資をすれば目先の成績が悪くても挽回できる時期もめぐってくる。

分散投資をすれば日々の値動きが緩やかになったり、特定の投資先が大きく値下がりしても損失を限定できる。投資は儲けたいという気持ちが先に来てしまうかもしれない。しかし、リスクと上手く折り合いをつけて資産を守ることが結果的に資産形成につながる。

投資信託は長期・分散投資を小口から始められる上、個人では難しいポートフォリオを簡単に持てるため資産形成で有効活用してほしい。

【国内株式】投資信託おすすめ銘柄5選

国内の大手ネット証券でも、特に売れ筋の商品を参考に国内株式に投資する商品を5つ紹介する。

指数に連動するインデックス型は別に紹介するため、本項では国内株式でもインデックス型以外の商品を選定した。

国内株式ランキング
  • 1位:日経平均高配当利回り株ファンド
  • 2位:ひふみプラス
  • 3位:One国内株オープン
  • 4位:スパークス・新・国際優良日本株ファンド
  • 5位:コモンズ30ファンド

それぞれの概要を確認してみよう。

日経平均高配当利回り株ファンド

スクロールできます
運用会社三菱UFJアセットマネジメント
信託報酬0.693%
設定日2018年11月9日
純資産167,547百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取扱いあり
運用方針日経平均採用銘柄の中から予想配当利回りの高い上位30銘柄に投資
参考:三菱UFJアセットマネジメント
ポイント
  • 国内株式で健全な高配当利回り
  • ポートフォリオを組みたい人におすすめ!

日経平均の中でも特に配当利回りが高い銘柄でポートフォリオを組み入れていく運用方針を採用している。

優良企業で構成された日経平均の中から高い配当利回りの銘柄に投資することで、質の高い厳選された高配当銘柄に絞って分散投資できるのが、このファンドの強みだ。

高配当投資に少し詳しい投資家なら「ダウの犬投資法」を聞いたことがあるかもしれない。

米国のマイケル・オヒギンズというファンドマネージャーが優良企業で構成されたダウ工業株価指数30銘柄の中から、配当利回りが高い上位銘柄に絞ってポートフォリオを組み替えていく方法だ。

配当利回りの高さだけで投資先を選ぶと問題がある。

「配当利回り=配当金/株価×100」で算出されるが、分母の株価が何かしらの問題があって売り込まれることで下がると見かけ上の配当利回りだけ高くなってしまうためだ。

しかし、ダウや日経平均に選ばれるような優良銘柄にのみ絞れば一時的に売り込まれても配当を出し続けながら立て直せる企業も多い。

結果、利回りが再注目され買い戻されることも期待できる。

日経平均高配当利回り株ファンドはダウの犬に比べて投資する銘柄数が多い、投資対象とする銘柄群がダウ30に比べて多いなど違いもあるが本質的なところは共通している。

国内株で質の高い高配当投資のポートフォリオを持てる点でおすすめの商品だ。

ひふみプラス

スクロールできます
運用会社レオス・キャピタルワークス
信託報酬1.078%(税込)以内
設定日2012年5月28日
純資産554,243百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針国内株を主に投資対象とするアクティブ運用
参考:ひふみ
ポイント
  • 国内屈指の規模をほこる日本株式メインのアクティブファンド!
  • 代表の藤野英人氏はメディアにもよく出演している有名なファンドマネージャー

人気の国内株式の投資信託の多くが指数に連動を目指すインデックスファンドだ。

しかし、ひふみプラスは珍しくアクティブファンドで多くの投資家から支持されている投資信託だ。

厳密にいうと日本株以外の組入銘柄もあるが資産配分の約9割は国内株式で構成されている。

大手ネット証券でも「国内株式」の商品として分類されている点と国内屈指の規模のアクティブファンドということで選定した。

実際に投資先の企業に訪問したり、業績などの数字に注目したりプロが手間と時間をかけて調査し、市況に合わせて柔軟な運用をしている。

代表者はテレビをはじめとする各種メディアに度々、出演しており運用者の投資哲学や方針が見えやすいのも人気の理由だろう。

顔の見えるファンドマネージャーの手腕や運用方針を信頼して運用を任せたいという人におすすめだ。

One国内株オープン

スクロールできます
運用会社アセットマネジメントOne
信託報酬1.76%(税込)
設定日2000年8月30日
純資産86,219百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針TOPIX(配当込み)のアウトパフォームを目指すアクティブ運用
参考:アセットマネジメントOne
ポイント
  • ベンチーマークのTOPIXに負けない人気ファンド
  • 特定の運用方針に縛られない自由な運用に強み

One国内株オープンは国内株式を対象としたアクティブファンドだ。

投資環境に応じてグロース、バリュー、などの運用戦略、投資対象も大型株、中小型株と柔軟に変化させる。公式サイトによるとTOPIX(配当込み)以上の運用成績を目指すだけでなく半年保有すれば、どのタイミングでもTOPIX(配当込み)を上回ることを目標としている。

よく「アクティブファンドのほとんどがインデックスファンドに勝てない」という主張を目にすることも多いだろう。

たしかにその通りだ。S&P Globalによれば過去10年でS&P Japan500に80%以上の国内アクティブファンドが負けている。アクティブ運用でインデックスを超えるのは難しいのだ。

しかし、One国内株オープンは2014年から24年までの10年間の間にTOPIXを大きくアウトパフォームする好成績をおさめている。

アクティブ運用の中には指数を上回る運用成績のファンドがあることの一例と言えるだろう。

過去の運用成績が未来を約束するわけではないが指数を上回るパフォーマンスを期待する投資家ならば、一つの選択肢となるだろう。

スパークス・新・国際優良日本株ファンド

スクロールできます
運用会社スパークス・アセット・マネジメント
信託報酬1.804%
設定日2008年3月28日
純資産239,371百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針高い技術力・ブランドがある国際的に競争力のある日本企業に厳選して投資
参考:スパークス・アセット・マネジメント
ポイント
  • 厳選された約20銘柄に分散した集中型の日本株ポートフォリオ
  • 業種は特定のテーマに偏らず分散

スパークス・新・国際優良日本株ファンドは集中投資と長期投資をメインとした運用戦略を行うアクティブ型の投資信託だ。

インデックスファンドのように広く分散投資せず、厳選された約20銘柄に絞った分散投資をする。最低限の分散にとどめた集中型のポートフォリオによる運用を続けている。

持続可能な高ROEとそれに見合う利益成長、高い参入障壁などの7つの基準をもとに厳選された銘柄でポートフォリオを組む戦略だ。

「R&Iファンド大賞」の受賞歴もあり、確かな評価をされているアクティブファンドの一つだ。

コモンズ30ファンド

スクロールできます
運用会社コモンズ投信
信託報酬1.078%
設定日2009年1月19日
純資産63,340百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針30年の投資目線、原則30銘柄に投資
参考:コモンズ投信
ポイント
  • 投資家や投資企業との対話を重視した姿勢で運用する日本株メインのアクティブファンド!
  • 投資家向けの情報発信にも力を入れている

コモンズ30ファンドは名前の通り、30年目線、30社への集中投資を掲げているアクティブ型の投資信託だ。

収益力だけでなく財務情報だけでは分からないビジネスモデルや経営力、企業文化なども踏まえた銘柄選定をもとに運用を行う。

また企業や投資家との対話にも力を入れており、コモンズ投信のYouTube公式チャンネルでもその様子を確認できる。

毎月まめにレポートだけでなくYouTubeで投資家向けの報告も行っている。運用者の顔が見える、方針がよくわかることを重視している投資家におすすめだ。

【外国株式】投資信託おすすめ銘柄5選

外国株式を対象にした売れ筋の投資信託を5本選定した。

インデックスファンドに関しては別に紹介するため、成長株や高配当株、新興国株などの様々な観点から外国株に投資できる商品を紹介する。

外国株式ランキング
  • 1位:SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)
  • 2位:楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)
  • 3位:アライアンス・バーンスタイン・米国株成長投信Bコース(為替ヘッジなし)
  • 4位:netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
  • 5位:iTrustインド株式

それぞれ概要を確認してみよう。

SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)

スクロールできます
運用会社SBIアセットマネジメント
信託報酬約0.1238%
設定日2024年12月20日
純資産90,428百万円
取扱い証券会社SBI証券
運用方針米国配当株式ETF(SCHD)に投資
参考:SBIアセットマネジメント
ポイント
  • SBI証券で高配当ETFとして注目されている
  • SCHDに実質、投資できる注目の投資信託!

SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)は米国で上場されている米国の高配当銘柄で構成されたETFだ。

米国の厳選された高配当銘柄100社で構成された指数に投資できるETFで、以前から日本人の高配当投資家に注目されていた。2024年11月時点で3.30%と高めの配当利回りだ。

SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)はそんなSCHDに間接的に投資できるファンドだ。

特に高配当投資を実践している個人投資家の間で話題になっている。厳選された配当金の高い銘柄で組まれたポートフォリオを低コストで持てる商品だ。

分配金が出る月は3月、6月、9月、12月の年4回。資産運用をしながら定期的に分配金を受け取りたいという人におすすめだ。

楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)

スクロールできます
運用会社楽天投信投資顧問
信託報酬0.192%
設定日2024年9月18日
純資産113,885百万円
取扱い証券会社楽天証券
運用方針米国株配当株式ETF(SCHD)に投資
参考:楽天投信投資顧問
ポイント
  • 楽天証券で米国の高配当銘柄で構成されたSCHDに実質的に投資できる!

楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)も先に紹介したSBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)と同様、高配当ETFのSCHDに間接投資できる商品だ。

SBI証券よりも先にリリースされた。信託報酬は後発のSBI証券の方が投資信託の方が低めに設定されている。

ただし、分配金が出る月が2月、5月、8月、11月と異なっている。純資産に関しては早くリリースされた分、楽天の方が現状では大きい。

楽天証券をメインに使っている投資家で高配当投資をするなら、こちらの投資信託がおすすめだ。

アライアンス・バーンスタイン・米国株成長投信Bコース(為替ヘッジなし)

スクロールできます
運用会社アライアンス・バーンスタイン
信託報酬1.727%
設定日2006年5月25日
純資産1,629,353百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針米国の成長性の高い株式に投資するアクティブ運用 約50〜70銘柄に分散
参考:アライアンス・バーンスタイン
ポイント
  • 幅広い業種の米国の成長株ポートフォリオが持てる!
  • グロース投資家で業種を分散させたい人におすすめ!

米国株の中でも特に成長性が高い銘柄を選んで分散投資する投資信託だ。

収益性が持続できるか、高い投資効率があるか、強固な財務体質があるかを基準にして絞りこまれた米国の成長株に投資する。

ポートフォリオの内訳を確認してみるとマイクロソフトやアマゾンなどのIT企業、エヌビディアのような半導体企業もあれば、VISAやコストコホールセール、ホームデポ、ユナイテッドヘルスグループといった金融、小売、消費財、ヘルスケアなど幅広い業種に投資されている。

米国の成長株に幅広く分散投資ができる投資信託だ。

米国株で成長株投資をしたいが個別株を自分で選んでポートフォリオを組むのが不安だという人におすすめだ。

為替ヘッジあり、なし、分配金ありなど複数のタイプがあるが為替ヘッジと分配金がないBコースが人気のようだ。

成長株で分配金を出してしまうと投資効率が落ちるなどの理由があるためだろう。

netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)

スクロールできます
運用会社ゴールドマンサックスアセットマネジメント
信託報酬2.09%
設定日1999年11月29日
純資産1,251,532百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針時代に合わせてテクノロジーの発展によって収益が期待できる米国株式などに投資
参考:ゴールドマンサックスアセットマネジメント
ポイント
  • 米国の最先端のテクノロジー関連銘柄ポートフォリオが持てるテーマ性の強い投資信託!

1999年に設定された実績のある投資信託だ。その時代に合わせてテクノロジーの発展の恩恵を受ける企業に投資を続けてきた。

特にBコースは公式サイトによれば、テクノロジー株式ファンドとして最大の純資産総額だ。

2024年にR&Iファンド大賞で最優秀ファンド賞を受賞しており高い評価を受けている。

ポートフォリオの内訳はIT関連銘柄が7割以上を占めている。上位の組入銘柄にはエヌビディア、アップル、マイクロソフト、アルファベット、ブロードコム、アマゾンなどテクノロジーの発展の恩恵を受けそうな企業ばかりだ。

時代にあった最先端のテクノロジーをテーマにした株式ポートフォリオを持ち続けたいという人におすすめだ。

iTrustインド株式

スクロールできます
運用会社ピクテ・ジャパン
信託報酬0.9828%程度
設定日2018年4月3日
純資産73,726百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5取り扱いあり
運用方針中長期で成長が期待できるインド企業に投資するアクティブ運用
参考:ピクテ・ジャパン
ポイント
  • 注目の新興国インドの成長の恩恵を受けたい人におすすめ!
  • 米国以上に株価が伸びている高いポテンシャルに注目!

新興国投資でも注目されているインド株に投資できる投資信託だ。インドは世界第2位の人口で若い世代が多く人口動態の観点からも今後、経済成長が期待できる国だ。

過去20年のパフォーマンスではインド株の指数は米国のS&P500をアウトパフォームしている。

インドの株式市場は外国人投資家に対して制限を設けており、日本人投資家がインドの個別株に投資することはできない。

そのため、インド株に投資をする場合、米国に上場されているインド株(ADR)かiTrustインド株式のような投資信託を通じて行うことになる。分散投資をするなら投資信託を通じての投資がおすすめだ。

特にiTrustインド株式はインドをテーマにした投資信託の中では信託報酬が低く抑えられている。

またNISAでも「つみたて投資枠」「成長投資枠」の2つに対応している点もメリットだ。

【バランス型】投資信託おすすめ銘柄5選

バランス型の投資信託は株式などの特定の資産クラスに限らず債券や不動産、場合によってはコモディティなど複数の資産に投資できる商品だ。

世界中の国や業種、銘柄に広く分散投資をしても株式全体が過去のリーマンショックのように値下がりしてしまうこともある。

しかし、株式の暴落に強い債券などの別の資産クラスにも投資をすれば、守りに強いポートフォリオとなる。

株式が好調な時の運用成績は見劣りすることもあるが、リスクを抑えたい人はバランスファンドが良いだろう。売れ筋のバランスファンドを5本紹介する。

バランス型ランキング
  • 1位:eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
  • 2位:ニッセイ・インデックスバランスF(4資産均等型)
  • 3位:ROBOPRO ファンド
  • 4位:東京海上・円資産バランスファンド(年1回決算型)
  • 5位:世界経済インデックスファンド

バランス型を選ぶ際には資産クラスの配分、投資対象の地域がどこになっているかに注目してほしい。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

スクロールできます
運用会社三菱UFJアセットマネジメント
信託報酬0.143%以内
設定日2017年5月9日
純資産315,915百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社取り扱いあり
運用方針8種類の資産クラスの指数を均等比率で組み合わせた合成ベンチマークに連動
参考:三菱UFJアセットマネジメント
ポイント
  • 低コストで国際分散、資産クラスの分散ができる売れ筋のバランス型ファンド!

8つの資産に分散投資できる投資信託だ。国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リートにそれぞれ12.5%ずつ投資できる。

広く国際分散、資産分散したいという投資家におすすめだ。

注意点をあげるとすれば8つの資産のうちリスクの低い資産クラスが国内債券、先進国債券の2種類で合計25%にとどまる点だ。

残り6種類の資産クラス75%に関しては中リスク〜ややリスクが高めの資産クラスと捉えられるかもしれない。

バランスファンドでも高めのリターンを期待するなら良い。ただし、リスクを抑えることを優先する場合は国内、先進国債券の比率が高い投資信託も検討すると良いだろう。

ニッセイ・インデックスバランスF(4資産均等型)

スクロールできます
運用会社ニッセイアセットマネジメント
信託報酬0.154%以内
設定日2015年8月27日
純資産70,593百万円
取扱い証券会社大手ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針国内債券、先進国債券、国内株式、先進国株式に均等に25%ずつ投資
参考:ニッセイアセットマネジメント
ポイント
  • 株式と債券それぞれ同じ比率で保有
  • 投資対象の地域が先進国と日本のみで新興国や不動産を持ちたくない人におすすめ

ニッセイ・インデックスバランスF(4資産均等型)は大手ネット証券でもバランスファンドの中で売れ筋にあがる投資信託だ。

R&Iファンド大賞2024のバランス型の部門で優秀ファンド賞に選ばれている評価の高い商品だ。

国内債券、先進国債券、国内株式、先進国株式の4資産に25%ずつ均等に分散投資できる。

リスクの低い資産クラスである国内債券と先進国債券の比率がポートフォリオの50%を占めることになる。

リスクが高めの新興国の株式や債券、不動産などを投資対象に入れずに分散投資をしたい人におすすめだ。

ROBOPRO ファンド

スクロールできます
運用会社SBI岡三アセットマネジメント
信託報酬1.562%
設定日2023年12月28日
純資産28,613百万円
取扱い証券会社大手ネット証券ではSBI証券、松井証券
運用方針AIの判断で世界の株式、債券、リート、コモディティに分散投資
参考:SBI岡三アセットマネジメント
ポイント
  • AIにポートフォリオの管理を任せたい人におすすめ
  • マーケットに応じて軌道的に資産配分を変更!

ROBOPROファンドはAIの判断で資産比率を入れ替えながら複数の資産クラスを分散投資する投資信託だ。

米国株、新興国株、ハイイールド債、新興国債、不動産、金(ゴールド)のETFを通じて運用する仕組みとなっている。

AIが市況に応じて資産配分を機動的に入れ替えていくため、資産配分の比率が固定的なバランスファンドとは性質が異なる。

投資一任運用ロボアドバイザーのROBOPRO(FOLIOの口座が必要)との違いは、ROBOPROファンドならNISAの成長投資枠の対象になっている点、最低投資額が100円からと少額から始められる点などが挙げられる。

運用戦略はどちらも基本的には同じだが投資対象のETFや資産配分の変更タイミングなどの影響で運用成績に違いが出る。

市況に応じてAIに投資判断を任せて幅広い資産クラスに分散投資したい人におすすめだ。


東京海上・円資産バランスファンド(年1回決算型)

スクロールできます
運用会社東京海上アセットマネジメント
信託報酬0.924%
設定日2014年11月10日
純資産114,952百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針国内の株式、債券、リートに分散投資
参考:東京海上アセットマネジメント
ポイント
  • 国内の債券の比率が高め
  • 国内の資産クラスだけでポートフォリオを持ちたい人におすすめ

東京海上・円資産バランスファンドは国内の株式、債券、リートに分散投資するバランスファンドだ。

資産配分の比率は基本的に日本の債券70%、日本株式15%、日本リート15%と全て円建て資産。低リスクの資産クラスである債券の比率が高めだ。

世界的な株式市場の上昇の恩恵を受けづらい資産配分である点は否めない。

しかし、株式市場が下げ相場に転じたときなどは、このような低リスクの資産クラスの比率が高いバランスファンドが見直されることもあるかもしれない。

円建て資産でリスクを抑えたポートフォリオを組みたいという人は検討しても良いだろう。

世界経済インデックスファンド

スクロールできます
運用会社三井住友トラスト・アセットマネジメント
信託報酬0.55%
設定日2009年1月16日
純資産368,398百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針株式50%、債券50%の組入比率を基本とした国際分散投資
参考:三井住友トラスト・アセットマネジメント
ポイント
  • 株式と債券を半々で持ちたい人、新興国の株式と債券をポートフォリオに入れたい人におすすめ!

名称だけをみると世界中の株式に分散投資する投資信託と勘違いしてしまいそうだが、中身はバランス型のファンドだ。

日本、先進国、新興国の株式と債券に分散投資できる。資産クラスの配分は株式と債券それぞれ50%の構成だ。

地域の組入比率はGDP総額比率をもとに決定する。株式と債券にバランス良く投資したい人で新興国の株式と債券もポートフォリオに組み入れたいならおすすめだ。

【インデックス型】投資信託おすすめ銘柄5選

特定の指数への連動を目指すインデックス型の投資信託も人気だ。大手ネット証券の買付ランキングの上位はほとんどがインデックス型で占められている。

アクティブ運用のほとんどがパッシブ運用のインデックス型に勝てないと言われており、信託報酬も低くいことが人気の理由だろう。

また、ネット証券の中には自社の名を冠したインデックスファンドを新しく設定する流れもあり、競争が激しくなっている分野でもある。

本記事では売れ筋かつ多くの証券会社で投資可能なインデックスファンドを5本選定した。

インデックス型ランキング
  • 1位:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー
  • 2位:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  • 3位:ニッセイ日経平均インデックスファンド
  • 4位:iFree NEXT FANG+インデックス
  • 5位:iFree NEXT NASDAQ100インデックス

インデックス型の投資信託を選ぶ参考にしてほしい。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

スクロールできます
運用会社三菱UFJアセットマネジメント
信託報酬0.05775%以内
設定日2018年10月31日
純資産5,220,233百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針MSCI ACWIに連動を目指す
参考:三菱UFJアセットマネジメント
ポイント
  • 大手ネット証券で売れ筋1位・2位を争う人気のインデックスファンド!
  • 世界の株式市場に分散投資できる!

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はMSCI ACWI Indexに連動を目指す投資信託だ。

ACWIはオール・カントリー・ワールド・インデックスの略。先進国23カ国、新興国24カ国の大型・中型株で構成された指数だ。

この指数に投資をすれば世界中の株式市場に広く分散投資できる。世界経済は長い目で見れば調子が悪いことがあっても成長を続けてきた。

世界中の株式を丸ごと分散して買っておけば、先進国の調子が良いときも新興国の調子が良いときも株価上昇の恩恵を受けられる。

大手ネット証券の販売ランキングでも常に上位に入っている。信託報酬も低く抑えられていることも人気の理由だろう。

パッシブ運用による国際分散投資で手堅く資産を形成していきたい個人投資家に人気だ。

通称「オルカン」として親しまれ、その人気と注目度の高さから話題になることも多い。世界中の株式に分散投資をしたい人におすすめだ。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

スクロールできます
運用会社三菱UFJアセットマネジメント
信託報酬0.08140%以内
設定日2018年7月3日
純資産6,589,832百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針S&P500に連動を目指す
参考:三菱UFJアセットマネジメント
ポイント
  • 米国を代表するS&P500指数に低コストで投資できる人気インデックスファンド!

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は米国の株式を代表する指数S&P500への連動を目指す投資信託だ。オルカンと人気を二分する人気商品でもある。

ベンチマークのS&P500は米国上場の銘柄の中でも幅広い業種の主要企業で構成されている。

NYダウ工業平均30も有名だが30銘柄と少ないため、たくさんの企業に分散するならS&P500の方が適している。

S&P500はリーマンショック以降、FRBの金融緩和政策もあり力強い上昇を続けてきた。

特にS&P500を構成する企業群は米国だけでなく世界をリードする企業ばかりだ。

S&P500に投資をするならeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は有力な選択肢となるだろう。

ちなみにS&P500よりも広く米国株に分散投資したい場合は「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」という投資信託も人気だ。

「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)という米国の約4,000銘柄以上に広く分散投資できるETFに間接的に投資できる。

本記事では米国株に広く分散投資できる代表的な投資信託として「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を取り上げたが、運用方針次第で自分に合った商品を選んでほしい。

ニッセイ日経平均インデックスファンド

スクロールできます
運用会社ニッセイアセットマネジメント
信託報酬0.143%以内
設定日2016年11月21日
純資産96,767百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針日経平均株価225に連動を目指す
参考:ニッセイアセットマネジメント
ポイント
  • 日経平均に連動!
  • 日本を代表する225社に分散投資できる

ニッセイ日経平均インデックスファンドは日経平均(配当込み)に連動を目指す投資信託だ。

大手ネット証券のインデックスファンドの買付ランキング上位には、全世界株式やS&P500やナスダックなどの海外の指数に連動するタイプが上位を独占している。

しかし、国内を代表する指数に連動するタイプの投資信託も見逃せない。

日本を代表する225銘柄に分散投資をする際にはおすすめの投資信託だ。

なお、日経平均の特徴として「値がさ株」と呼ばれる株価の高い銘柄に影響を受けやすいという点は知っておくと良いだろう。

また、日本を代表する指数の一つにTOPIXもある。TOPIXは日本の2,000銘柄以上の銘柄で構成された指数だ。

より広く分散投資するならTOPIX連動の投資信託も選択肢に入る。TOPIXは時価総額の高い銘柄に影響されやすい。

日本株でパッシブ運用をする場合はこれらの指数の特徴も頭に入れておくと、より良い運用ができるはずだ。

iFree NEXT FANG+インデックス

運用会社大和アセットマネジメント
信託報酬0.7755%
設定日2018年1月31日
純資産479,672百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針NYSE FANG+指数に連動
参考:大和アセットマネジメント
ポイント
  • 成長性の高いハイテク企業10社で構成されたFANG +指数に投資可能!
  • 注目度は高いがハイリスク・ハイリターンになる点に注意

iFree NEXT FANG+インデックスは「NYSE FANG+指数」に連動を目指す投資信託だ。

FANGはフェイスブック(Meta)、アマゾン、ネットフリックス、グーグル(アルファベット)の頭文字。

この4企業に加えてアップル、マイクロソフト、エヌビディアなどを加えた合計10社という少数の銘柄で構成された指数がFANG+インデックスだ。

S&P500は大きく上昇した株価指数だが、内訳を確認してみると値上がりを牽引した銘柄は一部のテック企業で、それ以外はそれほど上昇していないという指摘がある。

それなら一部の成長性の高いテック企業のみに集中投資をした方が高いリターンを期待できるという考えもできる。

iFree NEXT FANG+インデックスは、そんな一部のテック企業に集中投資をしたい人におすすめの投資信託だ。

ただし成長株投資全般に言えることだが、大きく上昇した株式は下げる時は大きく下げてしまう傾向がある。

特に投資対象を10銘柄に絞った投資信託のため、ハイリスク・ハイリターンの投資になってしまう点には注意してほしい。

iFree NEXT NASDAQ100インデックス

スクロールできます
運用会社大和アセットマネジメント
信託報酬0.495%
設定日2018年8月31日
純資産167,119百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針NASDAQ100指数に連動を目指す
参考:大和アセットマネジメント
ポイント
  • NASDAQの主要企業に分散投資できる投資信託!
  • テック企業以外の業種も構成銘柄

NASDAQは米国の新興市場だ。新興市場と言っても世界を代表するIT・テクノロジー関連の企業が多く上場している。

例えばアップルやアルファベット(Google)、アマゾン、マイクロソフト、テスラなど日本でも有名なテック企業はNASDAQ上場だ。

またテック企業以外にも日本でも有名なスターバックス、コストコホールセールなども実はNASDAQの銘柄だ。 

NASDAQ100指数は、そんなNASDAQ市場でも金融を除く時価総額が高い銘柄で構成されたインデックスの一つだ。

S&P500に比べるとテック系企業や成長企業の割合が高めで投資対象が絞られている。

iFree NEXT NASDAQ100インデックスは、そんなNASDAQ100指数を投資対象にできる商品だ。

テック企業や成長性の高い企業の比重を高めて高いリターンを期待したい投資家におすすめだ。

【REIT型】投資信託おすすめ銘柄5選

REITは(Real Estate Investment Trust)の略だ。不動産に分散投資できる投資信託と考えれば分かりやすいだろう。

通常、不動産投資をする場合はまとまった資金が必要だ。しかし、REITを使うことで小口でも不動産をポートフォリオに組むことが容易にできる。

また商品によっては高い分配金利回りも期待できる。本記事では国際REITと国内REITから売れ筋の投資信託を5つ選定した。

REIT型ランキング
  • 1位:フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)
  • 2位:eMAXIS Slim先進国リートインデックス
  • 3位:ニッセイグローバルリートインデックスファンド
  • 4位:eMAXIS Slim国内リートインデックス
  • 5位:ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)

不動産に分散投資をしたい人は参考にしてほしい。

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)

運用会社フィデリティ投信
信託報酬1.54%
設定日2003年12月9日
純資産769,832百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針米国に上場されているREITに投資しリターンと配当を追求
ベンチマーク「FTSE Nareit Equity REITsインデックス」を上まわる配当利回りを目指す
参考:フィデリティ投信
ポイント
  • 米国の不動産に分散投資できる!
  • 分配金を毎月、受け取りたい人にもおすすめ

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)は、米国に上場しているREITに投資することを通して米国の不動産に間接的に投資できる商品だ。

投資対象となるREITはフィデリティの調査と投資判断に基づき決定される。

米国のREIT市場では不動産と一口に言っても集合住宅だけでなくショッピングモールやホテル、オフィス、データセンターなど多岐の分野が投資対象となる。

米国の多様な不動産をポートフォリオに組み入れたい人におすすめの投資信託だ。また、決算回数が年12回あり分配金が出るタイプの商品でもある。

eMAXIS Slim先進国リートインデックス

スクロールできます
運用会社三菱UFJアセットマネジメント
信託報酬0.22%以内
設定日2019年10月31日
純資産33,949百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針S&P先進国REIT指数に連動を目指す
参考:三菱UFJアセットマネジメント
ポイント
  • 先進国の不動産をポートフォリオに低コストで組み入れできる!
  • 分配金はなし

S&P先進国REIT指数への連動を目指す投資信託だ。

ベンチマークとなる指数は米国やオーストラリア、日本、英国、シンガポールなどの多様な先進国、多様な業種で構成されている。

低めの信託報酬で先進国の不動産に幅広く分散投資できる商品だ。

国際REIT型の投資信託としては大手ネット証券で買付ランキング上位によく入っている人気商品でもある。

なお、分配金は原則出さずに再投資するため、投資効率を高めたい人に向いている。インカムゲインを狙う投資家には不向きの商品なので注意してほしい。

ニッセイグローバルリートインデックスファンド

スクロールできます
運用会社ニッセイアセットマネジメント
信託報酬0.297%以内
設定日2013年12月10日
純資産14,236百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針S&PグローバルREIT指数連動を目指す(日本は除く、配当込み、日本円換算)
参考:ニッセイアセットマネジメント
ポイント
  • 世界中の不動産に分散投資できる投資信託!
  • 分配金はなし

S&PグローバルREIT指数は世界各国の不動産と業種で構成されている。

指数の内訳を確認してみると先進国だけではなく新興国のインドやメキシコ、タイランドなども含まれている。

世界の不動産に広く分散投資したい投資家におすすめの投資信託だ。

ただし、分配金を原則出さないタイプの投資信託なのでインカムゲインを目的とする場合には不向きだ。不動産に国際分散投資をしたい人におすすめだ。

eMAXIS Slim国内リートインデックス

スクロールできます
運用会社三菱UFJアセットマネジメント
信託報酬0.187%以内
設定日2019年10月31日
純資産21,811百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針東証REIT指数(配当込み)に連動を目指す
参考:三菱UFJアセットマネジメント
ポイント
  • 東証REIT指数に連動
  • 国内の各種不動産に分散投資できる!
  • 分配金はなし

日本の不動産に広く分散投資をしたい人に向いている投資信託がeMAXIS Slim国内リートインデックスだ。

東証に上場している全てのREITで構成される東証REIT指数への連動を目指す投資信託だ。

国内上場のREITに低コストで広く分散投資できるのがメリットだ。

ただし、この投資信託は分配金を出さないタイプなのでインカムゲインを目的とする投資対象ではない。分配金をあえて出さずに投資効率を高めたい人におすすめだ。

また国内のREITの面白いところは投資対象を身近に感じやすい点だ。東証の公式サイトではJ-REITの投資情報や物件情報を閲覧できる。

どのような物件に間接的に投資ができるのか調べてみるとJ -REITへの投資が楽しくなるだろう。

ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)

スクロールできます
運用会社大和アセットマネジメント
信託報酬0.792%
設定日2004年5月18日
純資産195,645百万円
取扱い証券会社主要ネット証券5社で取り扱いあり
運用方針東証REIT指数(配当込み)に連動を目指す
参考:大和アセットマネジメント
ポイント
  • 東証REIT指数に連動!
  • 分配金を受け取りたい人なら選択肢に入る
  • 分配金はなし

ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)は東証REIT指数に連動を目指す投資信託の一つだ。

毎月分配型で年12回の決算で分配金を出すタイプだ。国内REIT型で分配をする投資信託の中では大手ネット証券では販売金額ランキングで上位に入っている。

国内不動産に分散投資しつつ、分配金を毎月受け取りたいという投資家におすすめだ。

ただし、投資効率を気にする場合、分配金を出すタイプの投資信託は資産を取り崩すことになり投資効率が落ちてしまうデメリットもある。

定期的に分配金を受け取るか、分配金を受け取らずに効率よく資産形成をするかは運用方針次第だ。自分に合った方針を見極めた上で選んでほしい。

投資信託を選ぶ3つのポイント

大手ネット証券で売れ筋の投資信託を種類別にそれぞれ紹介した。売れ筋の投資信託だけでもかなりの種類がある。

本記事では紹介しきれなかった商品も多い。無数にある投資信託の中から自分に合っているものを選ぶのは難しいと感じた人もいるかもしれない。

闇雲に探そうとしてもうまくいかないだろう。そこで投資信託を選ぶ3つのポイントを紹介する。

  • 投資信託の種類
  • 信託報酬の安さ
  • 投資対象としての信頼性

それぞれのポイントを確認してみよう。

投資信託の種類

投資信託の種類は大きく分けて3つの種類に分けられる。

分類と特徴は以下の通りだ。

スクロールできます
 特徴信託報酬の傾向
アクティブ指数にとらわれない運用高め
インデックスS&P500などの特定の指数に連動を目指す低め
バランス複数の資産クラスに分散投資(一般的にリスクを抑えやすい)高め

コストを抑えた運用ならインデックス型がよい。株式に限らず債券など複数の資産クラスに分散させたいならバランス型がよい。

アクティブ型はコストが高めだがコスト以上にメリットを感じる運用をしてくれそうなら選択肢に入れてもよいだろう。

リスクとリターンに関しては投資信託の分類よりも、投資先で決まる。

例えばアクティブ運用でも守備的な運用をしていればリスクは低めで、インデックス型でも「NEXT FANG+インデックス」のようなハイテク関連の少数の成長株のみで構成された指数に連動するならリスクは高めだ。

バランス型は資産クラス自体を広く分散させるため一般的にはリスクを抑えた運用に適していると考えるとわかりやすいだろう。

ちなみに現在は、コストの低いインデックス型が大手ネット証券の販売ランキングで上位を占めている。

理由は保有コストの低さもあるが「ほとんどのアクティブ型がインデックスに勝てない」という主張が広まっているためだろう。

S&P Globalでも過去10年で米国、日本のアクティブ型の8割以上がインデックスを上回れていないことを確認できる。

保有コストが高い上にほとんどのアクティブ型がインデックス型に勝てないとなると、インデックス型に人気が出るのも当然の話だろう。

つみたてNISAでもインデックス型の投資信託の取扱いが多数派であることも、インデックス型の追い風になっているかもしれない。

ただし、アクティブ運用の中にはインデックス型を上回る好成績のファンドもある。

少なくとも特定の盛り上がっているテーマを扱ったファンドなら短期的には代表的な株価指数以上の成績を上回るだろう。

また資産を預けるにあたって運用方針や投資哲学に魅力を感じるアクティブファンドが見つかる人もいるのではないだろうか。

コストに見合うメリットを感じるならばアクティブ運用を選ぶのも決して悪い選択ではない。

迷ったらインデックス型、リスクを抑えたいならバランス型、コストに見合うメリットを感じるならアクティブ型と考えて選ぶと迷いづらくなるのではないだろうか。

信託報酬の安さ

個別株や債券などは持っているだけなら手数料などはかからない。しかし、投資信託は持っているだけで信託報酬がかかってしまう。

特に長期的に保有する場合は信託報酬のコストは無視できない。

そのため、なるべく信託報酬は安い方が望ましい。同じような投資先、ポートフォリオの投資信託でも信託報酬には違いがある。

そのため迷ったら基本的には信託報酬が安いものを選ぶ方が有利だ。大切なことは信託報酬で自分なりの相場感をもつことだ。

そのためには、たくさんの投資信託の目論見書やネット証券などで確認できるデータを見るとよい。

「インデックス型にしては高い」「アクティブ型にしては安い」など自分なりの物差しで判断できるようになると納得できる投資信託選びをしやすくなるはずだ。

投資対象としての信頼性

実は投資信託の中には運用を続けられないものもある。

「繰上償還」と言ってあらかじめ決められていた期間を待たずに運用が終わってしまう投資信託があることに注意したい。

例えば近年、記憶に新しいのがPayPayアセットマネジメントの事例だろう。

資産運用会社の同社は大手ネット証券でも人気の投資信託を運用する会社だった。しかし2024年10月に突如、業績低迷によって事業の終了を発表した。

事業を終了してしまい取扱い投資信託の一部が繰上償還となってしまった。

繰上償還になると積立投資で新規の買付ができなくなったり、売りたくない時期に強制的に売却という形になったりする。

途中で積立や新規買付ができなくなったり、強制的に不本意なタイミングで売却させられたりする投資信託を買いたいとは誰も思わないだろう。

途中で運用を続けられなくなるような投資信託を避けるためには信頼性を確認することが大切だ。参考になるのが過去の運用実績や純資産総額だ。

例えば、運用会社が過去に問題を起こしていないかどうか、十分な運用実績があるかは確認したい。

特に新しい投資信託の場合、十分な資金が集まらなければ運用を続けることが難しくなってしまう。

後発の投資信託で信託報酬が低いものが出てきても資金が十分、集まりそうなものを選ばないと繰上償還になってしまう可能性もあるため注意したい。

純資産総額が低い投資信託は運用を続けられない可能性もあるため気をつけてほしい。

専門家に相談もおすすめ

自分で投資信託を選ぶのが難しいと感じたら専門家に相談するのもおすすめだ。

相談先として考えられるのは以下の通りだ。

スクロールできます
 特徴と注意点
対面の証券会社取扱っている商品が豊富
専属のアナリストがいるなど資産運用の専門性が高い
営業方針やノルマに縛られた提案をされることもある
人によっては気後れすることも
銀行取扱っている商品は証券会社よりは少なめ
預金している銀行なら相談しやすい
営業方針やノルマに縛られた提案をされることもある
IFA金融機関に属していない独立系のアドバイザー
提携先が大手ネット証券なら取り扱っている商品が豊富
特定の金融機関に属していないためお客様本位の提案が期待できる
良いIFAを探すのが難しい
FP生活にまつわるお金の相談全般をしやすい
具体的な商品の提案や注文の仲介ができない
金融機関に属するFP、IFAと掛け持ちしているFPも多い

相談先それぞれにメリットと注意点があるため、自分に合った相談先を選ぼう。

専門家に相談することで気づくことも多いはずだ。一人で悩んでしまい投資信託を選べないという人は専門家に相談することも検討してほしい。

投資信託で運用するなら「資産運用ナビ」で専門家に相談しよう

投資信託で資産運用をする前に試してほしいのが「資産運用ナビ」だ。信頼できる専門家に無料で資産運用の相談ができるIFA検索サービスだ。

投資信託を選ぶのに専門家に相談するのは、やりすぎなのではと思う人もいるかもしれない。しかし、投資信託選びは専門知識や経験なしで選ぶのは難しい。

投資信託を選ぶ前に確認してほしいポイントは以下の3つだ。

  • 投資信託を専門家に頼らず選ぶのが難しい理由
  • 専門家に相談するメリット
  • 信頼できる専門家が見つかる資産運用ナビがおすすめ

投資信託選びで後悔する前に確認してほしい。

投資信託を専門家に頼らず選ぶのが難しい理由

無数にある投資信託の中から自分にあった商品を選ぶのは難しいと感じた人も多いのではないだろうか。そこで、おすすめなのが専門家に相談することだ。

自分に合った投資信託を選ぶには以下のことが必要だ。

  • 現実的な目標を決める
  • 適切なリスク許容度を見定める
  • リスク・リターンに合った投資信託を選ぶ
  • 定期的に見直す

まず、投資信託を選ぶ前に自分の資産運用について見つめ直す必要がある。

しかし、何の知識も経験もなしに自分の資産運用のことを一から考えるのは簡単なことではない。

さらに無数にある投資信託の中から商品を選ぶ必要もある。つまり資産運用全般の専門知識、商品知識がなければ本当に良い投資信託を選ぶのは難しいのだ。

専門家に相談するメリット

専門家に相談するメリット
  • 資産運用の方針や土台固めについて専門知識と経験をもとにアドバイスが期待できる
  • 無数にある投資信託から自分に合った商品を提案してもらえる
  • 継続的なサポートを期待できる

専門家なら家計の見直しやライフイベントへの対策などお金のこと全般の悩みの相談に乗ってくれる。その上で本当に合った投資信託を提案してくれるはずだ。

無数にある投資信託を闇雲に探すより先にやるべきことは、自分の人生を見つめ直し豊かにするための資産運用の方針や土台を固めることだ。

その上で、さらに無数にある投資信託の中から自分に合った商品を選ばなければ運用はうまくいかないだろう。

また、資産運用を長期に渡って続けていくとライフイベントをはじめとした身の回りの生活の変化、世界経済や市況の変化もある。

そのため定期的に運用戦略や投資信託の見直しも必要になる。継続的なサポートがあれば変化にも対応できる。

信頼できる専門家を探すなら資産運用ナビ

専門家に相談したいが信頼できないアドバイザーが見つからないという悩みがある人も多いのではないだろうか。

例えば大手の対面証券や銀行などの金融機関に相談しても「各種手数料の高い商品ばかり提案される」「どんなアドバイザーに担当されるか分からない」「良い担当者が見つかっても転勤などですぐにいなくなってしまう」などの不満を感じる人も少なくない。

専門家探しで悩んでいる人に活用してほしいサービスが「資産運用ナビ」だ。

サービスの特徴は以下の通り。

資産運用ナビの特徴
  • 無料で利用できる
  • 全国どこからでも利用できる
  • 専用フォームで簡単な質問に答えるだけで自分に合った専門家が提案される
  • 専門家のプロフィールを事前に確認できる
  • 気になる専門家がいたら無料相談可能
  • 相談した専門家の相性が悪くても別の専門家に無料で相談可能

投資信託選びについても無料で相談可能だ。本記事でも売れ筋の投資信託や選び方のポイントについて解説した。

しかし不特定多数の人に向けた内容だ。専門家に相談すれば、あなたの状況を踏まえたアドバイスをしてもらえるはずだ。

相談して良さそうなアドバイザーなら資産運用のパートナーにも指名できる。

特に「資産運用ナビ」の登録者は証券会社をはじめとする金融機関出身のIFAが多い。

IFAは基本的に転勤なしの生涯担当制のため対面証券や銀行に比べて長くつきあえるパートナーが見つかる。

相談だけなら無料なので投資信託選びでプロの意見を参考にしたい人も試しに利用してほしい。

投資信託のおすすめは人によって異なる!資産運用ナビで専門家に相談しよう

初心者にもおすすめの売れている投資信託をタイプ別に紹介した。

最後に見やすいように各タイプの商品をまとめた。

タイプ投資信託
国内株式(アクティブ型)日経平均高配当利回り株ファンド
ひふみプラス
One国内株オープン・スパークス
新・国際優良日本株ファンド
コモンズ30ファンド
外国株式(アクティブ型)SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)
アライアンス・バーンスタイン・米国株成長投信Bコース(為替ヘッジなし)
netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
iTrustインド株式
バランス型eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
ニッセイ・インデックスバランスF(4資産均等型)
ROBOPRO ファンド
東京海上・円資産バランスファンド(年1回決算型)
世界経済インデックスファンド
インデックス型eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
ニッセイ日経平均インデックスファンド
iFree NEXT FANG+インデックス
iFree NEXT NASDAQ100インデックス
REIT型フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)
eMAXIS Slim先進国リートインデックス
ニッセイグローバルリートインデックスファンド
eMAXIS Slim国内リートインデックス
ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)

どれも売れ筋の人気商品ばかりだ。投資信託を選ぶ際の候補として検討してみてほしい。ただし人気商品だから、どれを選んでも良いとは言えない。

投資信託で運用するときの基本は長期・分散投資であることを忘れないでほしい。

FANG+インデックスのような特定の業種やテーマに集中投資するタイプの投資信託も売れ筋として紹介した。たしかにS&P500を大きく上回る高いパフォーマンスだ。

投資のやり方次第では大きく資産を増やせる可能性がある商品だろう。しかし、特定のテーマや成長性の高い銘柄を中心にした商品は売買のタイミングが難しい。

そのため、最初は投資先が多様で広く分散されている全世界株式や米国や日本の代表的な指数に連動するタイプの投資信託、資産クラスも分散されているバランス型が手堅いだろう。

ただし、運用方針次第で最適な選択肢は変わってくる。ファンドの種類・コスト・運用実績などにも注目して自分に合った商品を見つけてほしい。

しかし、投資信託選びが難しいと感じた人も多いだろう。売れ筋の投資信託だけでも数が多くて選びきれないかもしれない。

もし、投資信託選びで困ったら専門家に相談しよう。専門家に相談すれば投資信託を探す前にするべき資産運用の目的や方針などが定まる。

その上で目的や方針に合った商品を探す方が、闇雲に売れ筋商品の中から良さそうな投資信託を買うよりも、より効果的な資産運用ができるはずだ。

信頼できる専門家を探すなら「資産運用ナビ」を試してみよう。

投資信託選びについても金融のプロに相談に乗ってもらえる。無料で利用できるのでぜひ試してみてほしい。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
・本サイトに掲載される情報に関しては、最大限の注意を払っておりますが、金利、手数料、その他商品情報の完全な正確性や信頼性を保証するものではありません。
・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

目次