一定の資産を有している方の人気の投資先にヘッジファンド投資がある。
ヘッジファンド投資は、投資信託と比べて実践者が少なく、「どのような投資法なのかよくわからない」と思っている方もいるだろう。
今回は、ヘッジファンド投資とはいったいどのような投資方法なのか、代表的な投資手法やおすすめの2大ヘッジファンド会社についてわかりやすく解説していく。
ヘッジファンド投資とは?その特徴について
まずは、ヘッジファンド投資とは、どのような投資法なのか、その概要や特徴について説明していく。
ヘッジファンド投資とは?
個人投資家の方から「ヘッジファンド投資って、どのような投資法ですか?」と聞かれたら、私なら「投資信託と非常に共通点の多い投資法ですよ」と答える。
ヘッジファンド投資では、投資信託と同じように資産運用会社で働く資産運用の担当者がファンドの管理を行って利益が伸びるように工夫してくれる。
ただし、明確に投資信託とは明確に違う点がある。
それは、利益の最大化を目指して、空売りやオプションなどのリスクの高い投資を積極的に採用するところにある。
ファンドの値上がり益はもちろん、空売りによって試算の暴落時でも積極的に利益を伸ばしていくため、リスクを気にせずに利益率を高めたい方におすすめである。
ヘッジファンド投資の主な特徴
ヘッジファンド投資に関心を寄せる方は、投資信託にも一定の理解があるだろう。
そのため、先ほどの説明でおおよそどのような投資方法かわかったはずである。
次に、ヘッジファンド投資の特徴を簡単にまとめておく。
- 暴落局面で空売りを積極的に行っていくため、非常にリスクが高くなりがちである
- 特定の金融商品に集中投資していないため、リターンを最大化しやすい
- 独自の手法に基づいて投資をしているため、不透明なケースが多い
- 成功報酬が約20%と高いことが多い
- 運用手数料として約1%~1.5%が発生する
- 一般的に1ヵ月に1回、または四半期に1回しか取引できない
ヘッジファンド投資について調べていると、ほとんど情報が公開されていないことに驚くだろう。
その点について、多くの投資家から不透明すぎるといわれることがあるが、これについては仕方のないことである。
なぜなら、非常に多くの時間と予算を使い、会社独自で投資手法を生み出しているからである。
ヘッジファンドの投資商品によっては、月次レポートや運用レポートを公開してくれているところもあるため、透明性の高い会社が良いということであれば、そのような会社を通して投資を始めてみるとよいだろう。
代表的なヘッジファンド投資の方法とは
ヘッジファンド投資では、さまざまな運用方針がありますが、代表的なものとしては次のようなものがある。
マクロ投資法
マクロ投資法とは、世界経済について大局的な視点から経済分析を行って、金融商品へと投資していく投資方法である。非常に難易度が高い投資方法といわれている。
株式ヘッジ投資法
株式ヘッジ投資法とは、簡単に言ってしまえば、両建てによる投資法である。
買いのポジションと売りのポジションを両方保有し、上昇トレンドが期待できる場合は、買いポジションを残し、下降トレンドの可能性が高ければ売りポジションだけを残すという方法だ。
イベントドリブン投資法
会社では、さまざまなことが行われている。たとえば、買収、倒産、解雇、法律の改正など、多種多様である。
これらのことが起きれば、大きな社内体制の変化が生じるため、それに対して、上昇するか、下落するかを考えて投資していく。
これがイベントドリブンと呼ばれる投資法である。
レラティブ・バリュー投資法
レラティブ・バリュー投資法については、バリュー株の実践者であれば、イメージしやすいかもしれない。
市場において、非常に安い価格がつけられている投資商品を買って、値上がりした瞬間に投資商品を売ることで、利益を伸ばしていく投資法である。
しかし、一般的な投資信託におけるバリュー投資とは違う点がある。
それは、ヘッジファンド投資におけるレラティブ・バリュー投資法では、金融商品としての価格が相場よりも高いものに対しては、売りポジションを有するという点である。
これによって、安いものには買いポジション、高いものには売りポジションを有することで大きな利益をだしていく投資法なのだ。
マルチストラテジー投資法
マルチストラテジー投資法は、名前のとおり、さまざまな投資手法を1つのファンドに組み込むことで、安定的なリターンを得るために投資をしていく投資手法である。
マルチストラテジー投資法では、非常に多くの投資手法を利用する。そのため、リスクの高い投資銘柄に対する集中投資よりも低リスクで安定的な運用が可能となる。
また、それぞれの分野に対して非常に詳しい投資の顧問がつくため、投資についての知見の広い強力なチームを構成しやすいという特徴がある。
ヘッジファンド投資で有名な会社とは?おすすめの2社を紹介
次に、ヘッジファンド投資で知名度のある会社を紹介していく。
世界でもっとも大きいブリッジウォーター
世界で1番大きいヘッジファンド会社に投資を委託したいということであれば、ブリッジウォーターへのお問い合わせをおすすめする。
ブリッジウォーターの創業者は、アメリカ合衆国の投資家であるレイ・ダリオである。
人生と仕事の原則の著者として知られており、非常に優秀な投資成績だったことから、公的年金基金以外にも中央銀行や政府ファンドなどから運用を委託されている。
ブリッジウォーターには、ピュアアルファとオールウェザーの銘柄がある。
ピュアアルファとは、投資顧問のレベルの高さに応じて、リターンが高くなることを目指す投資銘柄である。
また、オールウェザーとは、相場にどのような変化があったとしても、利益を伸ばすことができることを目指す投資銘柄である。
歴史史上最強のルネサンステクノロジーズ
ルネサンステクノロジーズは、歴史史上最強のヘッジファンドといわれている。
なぜなら、ルネサンステクノロジーズには、メダリオンと呼ばれる投資銘柄があるのだが、この平均利回りが約39%もあるからだ。
メダリオンのポジションは、短期ポジションであるが、圧倒的なパフォーマンスを有している。
ちなみに、約39%の平均利回りというのは、過去30年間の平均である。
どれだけヘッジファンドとして利回りが高いか、投資家であるのならよくわかるだろう。
ファンドの運用実績としては、過去に一度もマイナスで終わったことがない。
また、リーマンショックでも、高い利益を上げられた点が評価され、世界中の投資家から人気がある。
ヘッジファンド投資をするなら専門家へ相談しよう
ヘッジファンド投資は、非常に魅力的な投資であるが、だれでもできるわけではない。
一定の資産力を有していなければ、ファンド自体を買うことができないのだ。もし、非常に多くの資産を有しており、ヘッジファンド投資で多額のマイナスが出たとしても、問題がないという資産力のある方は、ぜひ投資対象にしてみてはどうだろうか。
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