- 高配当ETFとは何か?
- 高配当ETFに投資するメリットとデメリット
- 高配当ETFを選ぶ際の基準
- おすすめの高配当ETF銘柄
近年、資産形成の手段として株式への投資を行う方が増えている。
株式投資といっても、投資手段はNISAや投資信託など様々であり、また目的としている利益や投資期間もそれぞれ異なる。
株式投資をしている方の中でも、配当を得たいと考えている方に特に人気である金融商品が「高配当ETF」である。
この記事では高配当ETFについて4つの項目で詳しく解説していく。
これから投資に挑戦してみようという方や、投資をしたことがあるが少し投資先を変えてみたいと考えている方は是非参考にしてほしい。
高配当ETFとは
「ETF」とは「Exchange Trader Fund」の略で、日本語では「上場投資信託」ともいわれており、その名の通り金融商品取引所に上場をしている投資信託のことを指す。
高配当ETFとは、高い配当利回りを期待できる銘柄で構成されている株価指数への連動を目指して運用が行われるETFなのである。
高配当ETFに投資をするメリット
高配当ETFは基本的に「配当利回り」が高い企業の株で構成されている。
配当利回りとは、一株当あたりの配当金を株価で割って算出されるため、高配当ETFには配当金が高いが、割安な株が多く含まれているのである。
このような特徴を持つ高配当ETFに投資をするメリットは以下の3つある。
- 配当金の高い企業は経済基盤が確立されいるため、安定した投資ができる
- 配当金目的の投資家は売買を頻繁に行わないため、ETFの価格が安定している
- 金融商品取引所の上場しているため、リアルタイムで価格を確認することができる
高配当ETFに投資をするデメリット
多くの高配当ETFは配当利回りが高く、価格が安定しているため、価格差による利益を狙いづらいというデメリットがある。
また企業の業績や財務状況が悪化してしまった場合、配当金が減ってしまう可能性がある。
どのような基準で高配当ETFを選ぶと良い?
高配当ETFには様々な種類があるため、どれを選べばよいか迷ってしまう方もいるだろう。
迷っている方のために、高配当ETFを選ぶ際の基準を紹介していく。
流動性が高いかどうか
流動性とは、市場で金融商品がどのくらい取引されているかを指す。
流動性が高い高配当ETFを選ぶことで、「金融商品を売買したいときに、思い通りに取引ができないリスク」を避けることができるのである。
また、流動性が高い金融商品は価格が安定している傾向にあるため、配当金を安定して受け取ることができるのだ。
リスク分散がなされているかどうか
高配当ETFでは配当を目的としているため、ETFを長期間保有することが前提となる。
したがってETFを構成している銘柄がしっかりとリスク分散されているかが、価格の安定性の面で非常に重要になる。
銘柄にリスク分散がなされていないと価格の急落により、配当金以上の損失を抱えてしまう可能性があるのである。
指数との乖離率が少ないかどうか
通常、ETFは基準としている株式指数との連動を目指して運用される投資信託である。
したがって、基準としている指数との価格差が乖離していなければしていないほど、ETFの運用が上手であると判断することができる。
価格が乖離してしまう理由は様々だが、ETFに組み入れられている銘柄を売買する際にかかるコストや運用を管理するための費用などの原因がよく挙げられる。
ETFの価格が上がりそうかどうか
高配当ETFは基本的に配当金を目的とした金融商品であるため、配当利回りに注目されがちだが、ETF自体の価格の上昇が期待できるかどうかも基準の一つとするべきである。
価格が上昇することで、配当金に加えてキャピタルゲインも得ることができるのだ。
取引費用が低いかどうか
通常証券会社で高配当ETFを購入した場合、管理費用や運用費用の名目で取引費用を支払わなければいけない。
そのような取引費用は配当金による利益を毀損してしまうため、なるべく費用を抑えることができるETFを選ぶとよい。
高配当ETFはどれがおすすめ?
日本の証券会社でよく取引されている高配当ETFには主に以下の2つの種類がある。
- 日本高配当ETF: 日本の株式指数と連動するように運用されている
- 米国高配当ETF:米国の株式指数と連動するように運用されている
先程解説した選ぶ際の基準を踏まえたうえで、どの高配当ETFがオススメなのかそれぞれのETFに関して紹介していく。
日本高配当ETF
日本の高配当ETFの構成銘柄は日本人に馴染みの深い企業の株が多くあるため、比較的投資しやすく、企業情報も手に入れやすいという特徴がある。
日経高配当株50ETF
日経高配当株50ETFとは日経平均高配当株50指数に連動することを目的としている。
日経平均高配当株50指数とは日経平均株価の構成銘柄のうち、高い配当利回りが見込める約50銘柄で構成されている株価指数である。
日経平均株価指数に構成されている銘柄であるため、馴染み深い企業に投資することができ、かつ高い配当利回りを狙うことができるのだ。
日本株高配当70ETF
日本高配当株70ETFとは野村日本高配当70指数に連動することを目的としている。
野村日本高配当70指数とは、日本の金融商品取引所に上場している全銘柄のうち、高い配当利回りが見込める約70銘柄で構成されている株価指数である。
高い配当金はさることながら、全銘柄から構成銘柄を厳選しているため、リスク分散も十分に期待することができる。
また証券会社によっては、最低1万円程度で購入することができるのも魅力の一つである。
米国高配当ETF
米国高配当ETFとは米国の証券市場に上場しており、配当利回りが多い銘柄で構成されている金融商品である。
日本では分配金を年間約2回受け取ることができるのに対して、年間約4回受け取ることができるため、より多くの分配金による利益がで期待できる。
SPYD
State Stree社が運営しているETFであり、S&P500高配当指数と連動することを目標としている。
SPYDでは、S&P500という米株の中でも時価総額が大きい500社で構成された銘柄の中でも高配当である約80銘柄が構成銘柄となっているため、配当利回りが非常に高い。
VYM
Vangurd社が運用しているETFであり、FTSE高配当利回り指数と連動することを目標としている。
配当利回りが他の金融商品と比較すると低い水準ではあるが、約400社の銘柄で構成されているため十分なリスク分散を期待することができ、安定して配当を得ることができる。
悩んだらプロへ相談
高配当ETFについて仕組みから、投資先として選ぶ際の基準、そしてオススメETFまで詳しく解説してきた。
高配当ETFは価格差による利益はあまり期待できない半面、安定した配当収益が期待できるという面で、中長期にかけて安定した投資をしたい方にはオススメしたい金融商品である。
高配当ETFならどれを投資先として選んでも安全という訳ではないため、選ぶ際は先程解説した基準を参考にして、自分の取引方針に合ったものを探すとよい。
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