- 資産1億円を目指す方法を知りたい
- 会社員でも億り人になれるのか知りたい
- 資産が1億円ある人の生活を知りたい
資産1億円は、資産運用に取り組むうえでのひとつの目標水準となる。
「億り人」という言葉があるように、資産1億円を目指している人も多いだろう。
では、実際に資産1億円を達成した人はどのような生活を送っているのだろうか。
本記事では、資産1億円を持つ人の生活や、資産1億円を達成するまでの道のりについて解説していく。
資産1億円ある人の生活
今億り人を目指している人は、資産1億円の暮らしをどのように想像しているだろうか。
資産運用のモチベーションが下がってしまったときは、億り人になったあとの生活を想像してみることがおすすめだ。
ここでは、資産1億円ある人の生活の一部を紹介していこう。
資産運用による利息収入が期待できる
資産1億円を資産運用に回す場合、まとまった利息収入が期待できる。
下記表は、利回り別の年間利益を示したものだ。
運用利回り(年利) | 年間利益(税引前) |
---|---|
1% | 100万円 |
3% | 300万円 |
5% | 500万円 |
7% | 700万円 |
仮に配当株投資で年利3%を得られたら、税引前で300万円の配当収入を受け取ることとなる。
税引後は約240万円となるため、この収入だけで暮らしていくことは少し難しいかもしれないが、アルバイトやパートなどで年間150万円ほど稼げば十分な生活費となるだろう。
つまり資産1億円があれば、夢の配当生活を送ることも可能といえる。
年齢によっては早期リタイアも可能
資産1億円は、早期リタイアの目安とされることも多い。
たとえば50歳で早期リタイアする場合、年金の受給が開始する65歳までの15年間で資産を取り崩すこととなる。
仮に毎月の生活費を30万円とすると、15年間で5,400万円を取り崩す計算だ。
65歳時点で4,600万円が手元に残るため、老後生活もそれほど心配する必要はないだろう。
ここでは毎月30万円の生活費で試算しているため、それほど贅沢な生活ができるわけではないが、平均程度の生活水準であれば早期リタイアも不可能ではないといえる。
老後の生活に関する不安が少ない
老後資金の目安は2,000万円といわれているため、資産1億円があれば老後生活への不安もあまり大きくない。
仮に65歳から毎月30万円取り崩したとしても、92歳までは資産が持つ計算となる。
加えて年金による収入もあると考えると、老後はゆとりある生活を送れる可能性が高いだろう。
人生100年時代といわれる現在、老後に関する不安が少なくて済むのは大きなメリットといえる。
50歳までに積立投資で資産1億円を築くのは可能?
資産1億円というと果てしない目標のように感じられるが、積立投資で目指すことは可能なのだろうか。
ここからは、積立投資で50歳までに資産1億円を目指す場合のシミュレーションをしてみよう。
20代から1億円を目指す場合
20代から50歳までに資産1億円を目指す場合、約30年の運用期間を確保できる。
下記表は、30年間で資産1億円を築くために必要な積立金額である。
30年間で資産1億円を目指す場合
運用利回り | 毎月積立金額 |
---|---|
1% | 23万8,306円 |
3% | 17万1,604円 |
5% | 12万155円 |
7% | 8万1,969円 |
20代で毎月約24万円もの積立金額を捻出するのは難しいが、月8万円であればどうにか捻出できる水準ではないだろうか。
20代からの資産運用は、長い運用期間を取れることが大きな強みだ。
長期間運用に取り組んで利回りを得ることで、毎月の積立金額も少なく抑えられるメリットがある。
また、20代から資産運用を始める場合、最初からいきなり大きな金額を積み立てる必要はない。
最初はできる範囲内の積立金額から始めて、昇進などで収入が増えて家計に余裕ができた段階で積立額を増やす計画でもよいだろう。
30代から1億円を目指す場合
30代から50歳までに資産1億円を目指す場合、約20年間資産運用に取り組むことができる。
下記表は、20年間で資産1億円を築くために必要な毎月の積立金額だ。
20年間で資産1億円を目指す場合
運用利回り | 毎月積立金額 |
---|---|
1% | 37万6,561円 |
3% | 30万4,598円 |
5% | 24万3,289円 |
7% | 19万1,966円 |
運用期間が20年になると、前述の30年の場合よりも積立金額が一気に増えることが分かる。
年利7%で運用する場合でも19万円の積立額が必要となるため、かなり高いハードルといえるだろう。
「毎月そんなに資産運用に回すほど余裕がない」という場合は、ボーナスを運用に充てることを検討したい。
たとえば、毎月19万円を積み立てるケースでは、年間228万円を投資に回すことになる。
仮に毎月の積立を10万円とした場合、年2回のボーナスで54万円ずつ投資に回せば年間228万円を達成できる。
資産1億円となると投資の原資もそれなりに必要となるが、「絶対に不可能」とはいえない水準ではないだろうか。
40代から1億円を目指す場合
40代から50歳までに資産1億円を目指す場合は、運用期間が10年となる。
これまでのシミュレーションに比べて運用期間が短くなるが、資産1億円は達成できるのだろうか。
下記表は、10年間で資産1億円を築くのに必要な積立金額を示したものだ。
10年間で資産1億円を目指す場合
運用利回り | 毎月積立金額 |
---|---|
1% | 79万2,708円 |
3% | 71万5,607円 |
5% | 64万3,988円 |
7% | 57万7,751円 |
運用期間が10年の場合は、資産1億円を築くのにかなり大きな積立金額が必要となる。
毎月50〜80万円もの積立金額を捻出するのは、多くの人にとって現実的とはいえないだろう。
高収入世帯であれば実現できるかもしれないが、一般的には10年で資産1億円を築くのはかなりハードルが高いといえる。
40代から資産1億円を目指す場合は、達成する年齢を50歳以降に設定する方が望ましいだろう。
資産1億円を目指すときに心がけたいポイント
資産1億円を目指すときは、次の3つのポイントに気をつけたい。
- コツコツと長期投資を行う
- リスクを適切に管理する
- 支出を削りすぎない
それぞれくわしく解説していこう。
コツコツと長期投資を行う
これまでのシミュレーションで分かったように、資産1億円の達成はかなり高いハードルといえる。
「投資した銘柄が大化けした」といった要因で達成する可能性はあるものの、基本的にはコツコツと積み立てていく方法でしか達成できない。
長期投資に取り組むなかで「なかなか資産が増えない」、「資産1億円なんて程遠い」とモチベーションが下がってしまうこともあるかもしれないが、「地道な積立投資が将来の資産を築いている」と信じて取り組むようにしよう。
リスクを適切に管理する
資産運用に取り組む中で、「この銘柄で大きな利益を狙いたい」という投資意向が生まれることもあるかもしれない。
たしかに資産1億円もの目標になると、まとまった利益を狙うことも必要となる。
とはいえ、資産全体のリスクが大きくなりすぎることは避けたい。
ハイリスク運用に偏りすぎると、市場の急変などによって資産が大きく毀損してしまう可能性があるためだ。
一部ハイリスク運用を取り入れることは問題ないが、「運用資産の◯%まで」などマイルールを設定することが重要だ。
支出を削りすぎない
本記事で紹介したシミュレーションで分かる通り、資産1億円を達成するには毎月まとまった積立金額を捻出する必要がある。
そのためには、毎月の支出を見直すことも大切だが、支出を削ることばかりに躍起になるのはおすすめできない。
無理な投資額はどこかで限界が来る可能性が高いうえに、健全な家計とはいえないからだ。
資産1億円を目指す場合でも、まずは適切な投資比率を導き出して資産運用に取り組むようにしよう。
資産1億円でゆとりある生活を目指そう
資産1億円というとかなり高いハードルのように感じるが、コツコツと積立投資を続けていれば決して達成できない水準ではない。
とはいえ、長期間積立投資を行う中でモチベーションが下がることもあるだろう。
その際は、資産1億円を達成した後の生活を想像するなどして、資産運用に取り組む目標を改めて振り返ってみることがおすすめだ。
また、より適切な資産運用を行うためには、金融のプロであるIFAへ相談することも検討してみよう。
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