- 新興国債券に投資してみたいがどの銘柄が良いのかわからない
- 新興国債券投資におすすめの証券会社が知りたい
- 新興国債券の選び方がわからない
新興国債券は、先進国債券よりも利回りが高い特徴がある。その利回りの高さから、投資をしたいと考えている人は多いだろう。
しかし、新興国債券の種類は多く、銘柄選びに悩んでしまうケースがある。
そこで本記事では、おすすめの新興国債券や証券会社について解説していく。
また、新興国債券の選び方も併せて紹介していくので、銘柄選定の際に役立ててみてほしい。
新興国債券に投資するならインデックスファンドが最適
新興国債券に投資をするのであれば、インデックスファンドが適している。ここからは、インデックスファンドに投資すべき理由について述べていこう。
新興国債券の投資方法
新興国債券に投資する方法には、下記の2つがある。
- 債券そのものへの投資
- ファンドを通じての投資
まずひとつは、新興国が発行している債券に投資をする方法がある。たとえば、ブラジルやメキシコなどが発行している債券を購入する方法が該当する。
もうひとつが、ファンドを通じて投資をする方法だ。
新興国債券ファンドという形で販売されており、単一国のみに投資をするものや複数国へ分散投資をするものがある。
新興国債券のインデックスファンドに投資すべき理由
新興国債券に投資をする最適の方法は、ファンドに投資をすることだ。特にインデックスファンドへの投資をおすすめしたい。
新興国債券のインデックスファンドに投資すべき理由には、下記の3つがある。
- 複数の新興国に分散投資ができる
- 信託報酬が低めに設定されている
- 比較的購入しやすい
新興国債券インデックスファンドの投資対象は、複数の新興国債券だ。1本のインデックスファンドに投資をするだけで、分散投資が可能となる。
もし特定の新興国債券の価格が下がったとしても、他国の新興国債券がカバーすれば、トータルリターンに大きな影響を与える心配は少ない。
新興国債券のインデックスファンドを購入すると、信託報酬の支払いが発生する。
インデックスファンドは信託報酬が低めに設定されているケースが多いため、保有コストを抑えやすいメリットがある。
単一国の新興国債券を購入するのは、ハードルが高い。新興国の安全性などを調べる必要があり、投資初心者にはむずかしいだろう。
また、証券会社によっては取り扱いのない新興国債券もある。
新興国債券のインデックスファンドは、すでに最適化された状態で販売されている。
多くの情報を自分で調べる必要がないので、投資初心者も購入しやすい。
また、インデックスファンドは多くの証券会社で購入できる。
新興国債券に投資するために、新たな証券会社の口座開設をしなくてもよいだろう。
おすすめの新興国債券インデックスファンド5選
おすすめの新興国債券インデックスファンドには、下記の5つがある。
- iFree 新興国債券インデックス
- eMAXIS 新興国債券インデックス
- インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)
- SMT 新興国債券インデックス・オープン
- 野村インデックスファンド・新興国債券
それぞれの特徴や、どのような人におすすめなのかを解説していく。
iFree 新興国債券インデックス
iFree 新興国債券インデックスの基本情報は、こちらを参考にしてほしい。
基準価額 | 15,680円 |
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純資産総額 | 18,793百万円 |
カテゴリ | 国際債券・エマージング・複数国(F) |
ベンチマーク | JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケット・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース) |
信託報酬(年率) | 0.242% |
トータルリターン | ・+3.72%(1か月) ・+0.21%(6か月) ・+8.81%(1年) ・+10.23%(3年) ・+5.48%(5年) |
「iFree 新興国債券インデックス」は、新興国通貨建ての債券に投資するインデックスファンドだ。
投資対象の新興国はブラジルやコロンビア、インドネシアなどとなっている。
iFree 新興国債券インデックスでは、外国人投資家に不利益を与えうる制度を設けている国には投資をしない。
また、国別構成比率には1か国あたりの上限が設けられていることから、特定の国に集中投資することはない。
信頼できる新興国に投資したい人におすすめのインデックスファンドだ。
eMAXIS 新興国債券インデックス
eMAXIS 新興国債券インデックスの特徴をまとめた表はこちらだ。
基準価額 | 17,282円 |
---|---|
純資産総額 | 5,979百万円 |
カテゴリ | 国際債券・エマージング・複数国(F) |
ベンチマーク | JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケット・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース) |
信託報酬(年率) | 0.66%以内 |
トータルリターン | ・+3.66%(1か月) ・-0.12%(6か月) ・+8.36%(1年) ・+9.47%(3年) ・+4.83%(5年) |
「eMAXIS 新興国債券インデックス」は、新興国の債券市場の値動きに連動するように設計されているインデックスファンドだ。
メキシコやマレーシア、中国などが組入上位国となっている。
直近1年間のトータルリターンは8.36%と、良好な成績を残している。
また、委託会社は実績のある「三菱UFJアセットマネジメント株式会社」であり、安心して運用をお任せできる点がメリットだ。
実績のある委託会社のインデックスファンドに投資をしたい人におすすめしたい。
インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)
インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)の詳細は、こちらを参考にしてほしい。
基準価額 | 16,321円 |
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純資産総額 | 15,026百万円 |
カテゴリ | 国際債券・エマージング・複数国(F) |
ベンチマーク | JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケット・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース) |
信託報酬(年率) | 0.275% |
トータルリターン | ・+3.67%(1か月) ・+0.01%(6か月) ・+8.51%(1年) ・+10.09%(3年) ・+5.24%(5年) |
「インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)」は、新興国の現地通貨債券がおもな投資対象となっている。
中長期的な成長を期待して運用されるインデックスファンドだ。ブラジルや南アフリカ、メキシコが組入上位国だ。
信託報酬は年率0.275%と、低めに設定されている。長期的に保有しても、低コストで運用できるのは大きなメリットだ。
また、直近3年間のトータルリターンは10.09%と、大きなリターンとなっている点もおすすめポイントだ。
SMT 新興国債券インデックス・オープン
SMT 新興国債券インデックス・オープンの基本情報は、こちらを参考にしてほしい。
基準価額 | 21,782円 |
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純資産総額 | 8,324百万円 |
カテゴリ | 国際債券・エマージング・複数国(F) |
ベンチマーク | JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケット・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース) |
信託報酬(年率) | 0.66% |
トータルリターン | ・+3.67%(1か月) ・-0.07%(6か月) ・+8.72%(1年) ・+9.82%(3年) ・+4.92%(5年) |
「SMT 新興国債券インデックス・オープン」は、JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケット・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)をベンチマークとしているインデックスファンドだ。
インデックスは右肩上がりで上昇しており、トータルリターンも安定している。
また、投資対象国は中南米や欧州、中東・アフリカなどに点在しており、地域分散がおこなわれている。
今後も緩やかな成長が期待できると判断したため、おすすめ銘柄とした。
地域分散できる新興国債券インデックスファンドを探している人におすすめしたい銘柄だ。
野村インデックスファンド・新興国債券
野村インデックスファンド・新興国債券の詳細は、こちらを参考にしてほしい。
基準価額 | 17,207円 |
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純資産総額 | 1,161百万円 |
カテゴリ | 国際債券・エマージング・複数国(F) |
ベンチマーク | JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケット・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース) |
信託報酬(年率) | 0.66% |
トータルリターン | ・+3.66%(1か月) ・-0.19%(6か月) ・+8.36%(1年) ・+9.49%(3年) ・+4.88%(5年) |
「野村インデックスファンド・新興国債券」は、マレーシアやインドネシア、メキシコなどの債券に分散投資をするインデックスファンドだ。原則として為替ヘッジはおこなわない。
これまで紹介してきた新興国債券インデックスファンドよりも、純資産総額は少ない。
しかし、信託報酬はそこまで高くはなく、トータルリターンも良好だ。
複数のインデックスファンドに分散投資をしたい人は、ポートフォリオに組み入れてもよいだろう。
新興国債券投資におすすめの証券会社
新興国債券投資をする際は、証券会社の口座を開設しておく必要がある。
新興国債券投資におすすめの証券会社としてあげられるのは、下記の3つだ。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
証券会社ごとに、おすすめの理由や注意点などを解説していく。
SBI証券
SBI証券は、多数のインデックスファンドを取り扱っている。
新興国債券インデックスファンド以外のインデックスファンドにも投資をしたい人は、SBI証券がおすすめだ。
また、三井住友カードを使ったクレカ投資にも対応している。最大3.0%分のVポイントが還元される点はうれしい。
貯まったVポイントは投資信託の購入に使えるので、投資効率を高めることが可能だ。
ただし、他社の証券会社と比較すると、メンテナンスの実施頻度がやや高い。
メンテナンス中は新興国債券の取引や銘柄検索ができないので注意しよう。
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楽天証券
楽天証券は、金融商品の取引手数料が安い証券会社だ。投資信託の購入手数料は無料となっており、取引コストがかからない点がメリットだ。
また「ゼロコース」を選択すれば、国内株式の取引手数料が無料となる。
新興国債券インデックスファンドとともに、株式投資もしたい人におすすめしたい。
さらに、楽天証券でポイント投資をすると、楽天市場での買い物時にたまるポイントがプラス1倍となる。
楽天市場で買い物をする機会が多い人は、ぜひポイント投資も実践してみてほしい。
注意点としては、外国株式の取扱数がやや少ないことだ。
新興国債券インデックスファンドをメインの投資とするのであれば問題はないが、ポートフォリオに外国株式も組み入れたい人は要注意だ。
マネックス証券
マネックス証券は、dカードとマネックスカードでのクレカ積立に対応している。
キャンペーンを利用すれば、最大10.0%分のポイント還元を受けられるので、ポイントを貯めたい人におすすめだ。
また、投資信託の購入時手数料はかからない。さらに投信積立は100円から対応しており、少額から積立投資ができるのはうれしい。
ただし、米国と中国以外の外国株式の取り扱いはない。より多くの国の株式に分散投資をしたい人には向いていないだろう。
新興国債券投資のコツ
新興国債券投資は高利回りである点が魅力的だが、リターンばかりに目を向けてはいけない。
適切な新興国債券投資をしなければ、元本割れをする可能性が高まる。
ここからは、新興国債券投資を成功させるために知っておくべきコツについて解説していく。
新興国債券投資でリターンを得たいのであれば、目を通しておこう。
新興国債券投資で知っておくべきコツ
新興国債券投資をする際は、下記の4つのコツを実践するようにしよう。
- リスクの内容を把握しておく
- 複数の銘柄に分散投資をする
- 定期的にポートフォリオを見直す
- 継続的に情報収集をする
新興国債券に投資をすると、為替変動の影響を受けてしまう。新興国債券を購入したときより円高となる場合、損失となる可能性がある。
ただし、反対に円安となればより大きなリターンを得られる可能性が高くなるため、悪い面ばかりではない。
為替変動リスクのほかには、投資対象国の治安や経済が悪化した際に悪影響を及ぼすカントリーリスクや、売りたいときに買い手が見つからない流動性リスクなどがある。
それぞれのリスクを把握して、発行体が信用できると判断したときに投資をするようにしよう。
新興国債券投資に限った話ではないが、分散投資の重要性を理解してほしい。
特に新興国債券投資はほかの投資商品よりもリスクが高いため、集中投資をすることは厳禁だ。複数銘柄に分散投資をして、リスク分散をするように心がけよう。
また、新興国債券以外にも、国内株式や先進国債券などの購入もおすすめする。
投資資産も分散をしておけば、特定資産の価格が下がったとしても、ほかの資産でカバーできる可能性がある。
新興国債券投資をしている最中も、定期的にポートフォリオを確認するようにしよう。
銘柄や資産ごとの評価損益をチェックして、現在の資産状況を把握しておくことが重要だ。
ポートフォリオの内容を見直すのは、年に1回程度が目安だ。リバランスをして、最適なポートフォリオの状態を維持しよう。
新興国債券投資でもっとも注意したいのは債務不履行(デフォルト)だ。
債務不履行となると、国の信用が失墜してしまい、元本の償還がむずかしくなる。結果として、多大な損失となる可能性が高まるのだ。
投資をしている新興国に関する情報を収集して、問題ないかどうかを判断しよう。
新興国債券投資をするメリット
新興国債券投資によって得られるメリットには、下記の2つがある。
- 高い利回りによって大きなリターンを得られる可能性がある
- 為替差益を受け取れるケースがある
新興国債券の魅力は高い利回りだ。新興国の金利は高く設定されているので、利回りも高くなっている。
運用次第ではあるが、大きなリターンを得られる可能性があるのはメリットだ。
先述したように、新興国債券投資は為替の影響を受ける。
新興国債券の購入時よりも円安に振れていれば、為替差益を得られるので、より大きなリターンを獲得できる。
為替がどちらに振れるのかを当てることはほぼ不可能なので、為替差益を狙うのはむずかしい。
しかし、為替や新興国などの情報収集をしていれば、為替変動の予測はできる。
リスクヘッジをしたうえで、為替差益を狙いにいくのもよいだろう。
新興国債券投資で知っておくべきコツを踏まえて上手に投資をすれば、上記のメリットを享受できる可能性が高まる。
少しでも多くのリターンを得られるように、先述したコツを実践してみてほしい。
新興国債券投資を始めるなら「資産運用ナビ」で専門家に相談しよう
新興国債券投資は投資経験者でもむずかしい。まだ購入した経験がない人は、何から始めればよいのかが分からないかもしれない。
これから新興国債券投資を始めるのであれば、資産運用の専門家を紹介してくれる「資産運用ナビ」の利用をおすすめしたい。
ここからは、資産運用の専門家に相談すべき理由やメリットについて解説していく。
新興国債券投資はなぜ難易度が高いのか
新興国債券投資には、信用リスクや流動性リスクなどのさまざまなリスクが存在する。
複数のリスクの内容を把握したうえで投資を始める必要があるため、投資初心者にはむずかしいだろう。
また、該当銘柄を購入したあとは、定期的に情報を集める必要がある。
しかし、先進国よりも新興国のほうが最新情報を集めにくいため、非常に骨が折れる作業となる。
以上の理由から、難易度が高いといわれているのだ。
新興国債券投資を資産運用の専門家と進めるべき理由
新興国債券投資を資産運用の専門家と進めるべき理由には、下記の2つがある。
- 新興国債券投資に関する労力や手間を軽減できる
- 不安なことがあれば相談できる
先述したように、新興国債券投資に関するリスクの把握が必要だ。
また、新興国に関する最新情報を収集しなければならないため、多くの時間を使うこととなるだろう。
新興国債券投資に関する作業を、すべて自分ひとりでおこなうのは大変だ。
そこで、資産運用の専門家に相談すれば、適切なアドバイスを受けられる。
新興国債券投資に関する労力や手間を軽減できるのは、大きなメリットだ。
また、リスクの高い新興国債券に投資をすると、ストレスを感じることがあるだろう。
「このまま保有し続けてもよいだろうか」「ほかの銘柄に乗り換えるべきなのか」などのように考えてしまうと、本業に悪影響を及ぼす可能性が高まる。
不安を感じることがあれば、資産運用の専門家に相談しよう。受付時間内に相談すれば、気持ちが楽になるだろう。
ストレスを感じずに長期投資を続けたいのであれば、資産運用の専門家の力を借りてみよう。
資産運用ナビのメリットと活用法
「資産運用ナビ」とは、投資家と相性のよいアドバイザーを紹介してくれるサービスのことだ。
「資産運用ナビ」には、投資の知識や経験が豊富なアドバイザーが多数在籍している。
相談したい内容や年齢などを入力すれば、条件に合うアドバイザーが見つかるので簡単だ。
アドバイザーに相談すれば、相談者の悩みを解決するアドバイスを受けられる。
マニュアル通りではなく、顧客に合わせた提案をしてもらえるので、満足度が高い。
また、相談料はかからない。自分に合うアドバイザーが見つかるまで、面談をするとよいだろう。
さらに、新興国債券の銘柄選びや運用方法などの相談も可能だ。専門家ならではの知識を活かして、新興国債券投資の手助けをしてくれる。
自分の悩みを解決できるアドバイザーに相談して、新興国債券投資にチャレンジしてみてほしい。
新興国債券のおすすめ銘柄に分散投資をしてリスクを抑えた運用をしよう
新興国債券に投資するには、債券そのものへの投資とファンドを通じて投資をする方法がある。
おすすめしたいのは、ファンドを通じて投資をする方法だ。
新興国債券に投資をする際は、投資目的や運用期間に応じて適切な銘柄を選ぶことが重要だ。
ただし、新興国債券の銘柄選びはむずかしく、自分ひとりで判断できないこともあるだろう。
もし新興国債券投資に不安があるのであれば、資産運用の専門家に相談しよう。
相談しながら進めることで、より効率的な投資が可能となる。
「資産運用ナビ」を利用すれば、資産運用の専門家を紹介してくれる。
相談は無料なので、自分に合うアドバイザーをじっくりと探せるだろう。
また、相談者に合う適切なアドバイスをしてくれるので、ストレスなく運用を続けられる。
新興国債券投資でリターンを得たい人は、「資産運用ナビ」を利用してみてはいかがだろうか。