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【100万円から?】仕組債はいくらから投資できるのか?注意点も解説

ハイリスクハイリターンの金融商品の1つに仕組債があります。

仕組債は一般的な債券にはない特別な「仕組み」をもつ債券で、スワップやオプションなど、デリバティブ(金融派生商品)を利用するため、ハイリスクハイリターンな金融商品といわれています。

仕組債にはいくつかの種類がありますが、いくらから投資できて、どんなことに注意して投資しなければいけないのかについて解説していきます。

目次

仕組債はいくらから投資できるのか

仕組債はいくらから投資できるのか 資産運用ナビ

仕組債は額面金額と申込単位が決まっており、申込単位(ロット)は、他の一般的な債券と比較すると大きい傾向にあります。

「申込単位は額面100万円以上、100万円単位」のように、100万単位となっている仕組債が多いです。

しかし、商品によっては、100万円未満単位で販売されている仕組債や、逆に顧客がオーダーメイドできる、1,000万円単位でしか購入できない高額単位の仕組債もあります。

仕組債投資の注意点

仕組債投資の注意点 資産運用ナビコラム

株式・投資信託・債券などで資産運用を豊富に経験している個人投資家であっても、仕組債の内容すべてを熟知できていないケースは多いです。

それでは、ポイントを絞って仕組債投資の注意点を3つ紹介します。

リスクを全て把握する

仕組債は高いリターンを得られる一方で、そのリスクが大きくなるのが特徴であり、全てのリスクを把握する必要があります。

仕組債の主なリスクは下記の4つです。

  • 信用リスク
    • 信用リスクとは、仕組債の発行者が倒産などにより、仕組債の利息支払いや元本の償還ができなくなるリスクを指します。
  • 流動性リスク
    • 購入した仕組債が換金しづらくなる、もしくはできなくなるリスクです。流通市場がない場合や、市場環境の変化により換金性が著しく低くなっているケースでは、仕組債を売却できない可能性があります。
  • 為替リスク
    • 外貨建ての仕組債では、為替レートの変動によって為替差損が発生する場合があります。例えば、購入時と売却時の為替レートの差額や、購入時と償還日の為替レートの差額がマイナスになる時に損失が発生します。
  • 価格変動リスク
    • 例えば、仕組債を途中売却する場合には、その時点の市場価格(時価)での売却になるため、市場状況によっては、売却価格が購入価格を下回り、損失が発生することがあります。

リスクに見合ったリターンか吟味する

仕組債は商品構造が非常に複雑です。あらかじめ決められている条件に該当すると、元本割れのリスクが発生します。

一方、仕組債の一番のメリットは、高い利子(クーポン)です。国債や社債と比較しても、相対的に高い利回りが期待できます。

仕組債投資をする際は、リスクに見合ったリターンかを吟味しなければなりません。

仕組債で取引されるデリバティブは、さまざまな金融リスクの軽減が可能となり、リスクの回避(リスクヘッジ)には有効といわれています。

例えば、将来の金利リスクの回避には、短期では金利先物、中長期では金利スワップなどを利用することで、リスクヘッジ可能です。他にも、為替変動リスクを回避することもできます。

さらに、仕組債に早期償還条項が付帯されている場合、最終償還日より前に早期償還されるケースがあり、損失は発生せずに早く償還(換金)されるケースもあります。

ただし、早期償還せず満期まで運用したケースで得られる利息と比較した場合、早期償還の利息の方が低いケースもあります。

担当者の営業姿勢を注視する

なぜ、証券会社などの営業担当者を注視しなければならないのでしょうか。

その理由は、営業担当者が社内で受ける評価方法にあります。

証券会社も営利を目的とする金融機関であり、それぞれ営業目標が設定されています。

営業担当者も個人目標(営業ノルマ)が課せられているケースがほとんどです。

そのため、営業担当者から仕組債などの提案があった場合は、「会社のノルマのために強引に勧められているのではないか!?」という視点で、営業担当者を注視するのも重要です。

まとめ

まとめ 資産運用ナビコラム

仕組債はハイリスクハイリターンの金融商品で、その商品内容は複雑な構造だ。

そのため、豊富な知識がない状態で始めるのは危険が伴う。

仕組債投資に興味があっても、ご自身の知識量に不安を感じる方は、始める前に「資産運用ナビ」に相談をしてはいかがだろうか。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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